那須川vs藤田がおもしろかった!! 那須川天心がボクシング? やらなくていいんじゃない? 転向する意味ある?【RIZIN2017 秋の陣】

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雷神イメージ
2017年10月15日にマリンメッセ福岡で行われた「RIZIN 2017 in FUKUOKA 秋の陣」。
“神童”那須川天心とボクシングアマチュア5冠王の藤田大和が5分3Rで対戦し、那須川が3-0の判定勝利を挙げた。
 
 
MMAプロデビュー戦に臨んだ藤田大和が、日本格闘技界の至宝と呼ばれる那須川天心を相手に大健闘。
開始直後からスピーディな打撃戦を展開し、観客の目をくぎ付けにしてみせた。
 
左ストレートを藤田の顎にヒットしてダウンを奪うなど、1Rは那須川が優勢に試合を進める。
だが、2R以降は藤田が積極的にグランドの攻防に持ち込み、那須川に主導権を渡さない。
 
「KNOCK OUT FIRST IMPACTで那須川天心を生観戦してきたぞ。すげえ楽しかったから、その感想を羅列していくぞ」
 
観客、実況席ともに大興奮の中、最後まで息詰まる熱戦のまま終了のゴングが鳴る。
 
判定で那須川天心の勝利がコールされたが、デビュー戦で神童を相手に激戦を繰り広げた藤田大和は後日、主催者から大会MVPに選出されている。
 
「RIZIN山本美優初勝利。何か成長しとったぞ。タックルが神過ぎてヤヴァイww あと真珠さんゴリ押しはボクシング界が高野人母美でやるべきだったヤツ」
 

那須川天心vs藤田大和おもしろかった!! さすがはゴールデンタイムの格闘技番組。大衆の感心を引き付けるのがうまい

「RIZIN 2017 in FUKUOKA 秋の陣」。
 
僕は基本的にミーハー()でニワカww な人間なので、例によって今回のRIZINもラストの2試合(那須川天心vs藤田大和、RENAvsアンディ・ウィン)だけを視聴した。
そして多くのファン同様、那須川天心vs藤田大和戦を最高に楽しんだ次第である。
 
「K-1は最強です。もう「新生」はいりません。武尊(たける)がS・フェザー級トーナメントで優勝、3階級制覇を達成」
 
那須川、藤田両者のスピーディな攻防に目を離せず、目まぐるしく攻守が入れ替わる最高の一戦。
那須川の左をカウンターでもらって立ち上がった藤田には驚いたし、藤田のタックルを那須川が巴投げの要領でひっくり返したのもすごかった。
 
また、実況席の盛り上げ方もさすがはゴールデンタイムの格闘技番組。
恐らく両者ともMMA選手としては未成熟で、グランドの技術で彼らよりも優れた選手はいるのだと思う。
 
ただ、解説の高田延彦や高阪剛が盛んに「すごいすごい」と連呼するおかげで、とんでもないものを観ている感覚にさせられる。
 
「解説者のレベル」どうこうも大事だが、日曜日のゴールデンタイムの地上波放送としては、あれで正解かなと個人的には思っている。
大多数のライト層にド派手なわかりやすさを提供するか、少数のマニアを納得させるものを目指すか。
どちらを選ぶまでもなく、答えは決まっているということなのだろう。
 
「高野人母美楽しそうでよかった。吉田実代に判定負け。もうボクシング界の救世主になれなんて言わねえよ」
 

確かにアマチュアボクシング5冠選手がMMAに進出というのは話題性はあるからね。その選択はわかるよね

また、藤田大和がアマチュアボクシング出身ということは非常に興味深かった。しかも5冠とのこと。
 
僕は普段まったくアマチュアボクシングを観ないので、これまで藤田大和のことを存じ上げなかった。
 
だが、正直僕にはこの選手がボクシング出身には見えなかった。
いや、変な意味ではなく、普通に立ち技が得意なMMAの選手にしか思えず、「ボクシング5冠」というテロップを見て驚いたという流れである。
 
「サイボーグさんがクニツカヤに余裕の勝利!? マイッタね。攻略法はわかっても、それをできるヤツがいない」
 
少し調べてみると、本人はもともとMMAや空手の経験があり、久しぶりにやってみたら楽しかった。それがきっかけでMMA一本でいくと決めたとのこと。
 
「石井慧がイバン・シュトルコフにKO敗戦。石井の天敵だったなぁ。でも石井慧はもっと評価されていいと思うんだよな」
 
本心がどうなのかは何とも言えないが、いろいろ時間のかかるボクシングよりも、MMAの方が名前を売るにはてっとり早いとでも考えたか。
 
確かに今回の1試合で、先日国内最短世界王者を達成した京口紘人の知名度は超えた。
しかも、1年以上かけて8試合をこなした京口が「まだ早すぎる」「国内のサバイバルが~」「昔の世界王者は~」などとイチャモンをつけられたのに対し、藤田大和は一晩でRIZINのシンデレラボーイである。
 
「京口世界王座!! アグルメドとの激戦を制す。いいですね京口! こういう試合が観たかった。最短世界一は無意味? まあ商売だから」
 
よくよく見ると、藤田大和はすでに25歳。
ここから数年かけてボクシングの世界王者を目指すより、アマ5冠の肩書を利用してワンチャンに賭けた方が効率がいいと考えるのもわかる。
しかも、このまま順調にいけば1、2年後くらいにさらに上のステージから声がかかる可能性もある。
 
「格闘技で久しぶりにウルっときた。那須川天心vs堀口恭司感想。盛り上げたるテッペンとったる!!」
 
もちろん今後の数戦で結果が出なければポイ捨てされるだろうし、リスクの大きい挑戦とも言える。
どちらが正解かとかの話ではなく、こういう一足飛びも一つの方法としては悪くない。
 
「比嘉がマソンを圧倒。打倒井上尚弥一番手キタんじゃない? 井岡よりも普通に強いんジャマイカ? あ? 武井壮? ブロックしちゃいなよ」
 

那須川天心はやっぱりすごい。でも、藤田大和をパンチでダウンさせたから「即ボクシングへ」というのはちょっと違う気がするけど

そして勝利した那須川天心についてだが、この選手はやっぱりおもしろい
 
ボクシング出身の藤田相手にまったくローキックを蹴らずに勝ったのもすばらしいし、何よりこう着の少ない試合は単純に楽しかった。
 
「知ってた? K-1ってすげえんだぜ? 日本の格闘技のポテシャルって凄まじいんだぜ?」
 
しかも今回は9月の試合から約1か月のインターバルで、なおかつ11月にもキックの試合が決定しているとのこと。どこかでぶっ壊れないか心配になるくらいのペースで試合をこなす姿はすごいとしか言いようがない。
 
マジで日本格闘技界の常識を全部ひっくり返すのでは? と思わせるスケール感である。
 
「ロンダ・ラウジーがわかりやすくボブ・サップだった件。ヌネスに48秒TKOか。ちょっとマズい負け方かもしれんな」
 
特に、1Rに藤田大和をダウンさせた左ストレート。
相手の右を小さなヘッドスリップ? ダッキング? でかわし、間髪入れずにカウンターでドカン。
見どころだらけの試合ではあったが、アレは文句なしでこの試合のハイライトと言っていい。
 
「RIZINやべえのか? 那須川天心vs堀口恭司戦が決定。まあ、やべえんだろうな。RENAvs浅倉カンナも焦って組んだし」
 
ゲストのおのののかがあのカウンターを観て「おおー!!」と奇声を上げていたが、そうそう。そういうことですよ。
誰が観てもおもしろい、誰が観てもビックリするような興奮を提供する。
それが那須川天心には可能だし、あの試合にはそれだけのパワーがあった。
 
「SNSで上手にセルフブランディングしているスポーツ選手を挙げてみる。スターになるには試合で勝つだけじゃなく、注目を集める努力が必要なんやで」
 
まあ、アレを観て「アマ5冠ボクサーをパンチでダウンさせる那須川は天才」「すぐにボクシングに転向するべき」という意見も聞かれたが、それについては僕はよくわからない。
 
「那須川天心vsロッタン感想。呼吸するのを忘れたよねw すご過ぎてww パンチの那須川、キックのロッタンかな?」
 
確かに藤田大和はボクシングのアマチュアエリートかもしれないが、あの試合はあくまでMMAルール。
蹴りやタックルへのケアが必要な総合ルールなわけで、戦っていたのはアマ5冠のボクサーではなく今回が総合デビュー戦の選手である。
 
「武尊vs小澤感想。やっとわかってきたじゃねえかK-1。大事なのはああいうわけのわからん熱量だよな。「本物」とか「本質」とか、マジで無意味」
 

那須川天心がボクシングに転向する意味ってありますかね? キックとMMAを自由にやれてる現状の方がはるかに幸せだと思うよ

また個人的な意見を言うと、僕は那須川天心がボクシングをやる必要はまったくないと思っている。
RISE、Knock Out、RIZINに並行して出場し、先日ゲーム会社の「cygames」とのスポンサー契約も発表された。
 
この状況で、わざわざ制限の多いボクシングに手を出す必要性を感じない
 
「五味バッカ野郎お前、サイコーじゃねえかww ベストバウトかましやがってゴルァww 大みそかは判定じゃダメだよ」
 
別にボクシング界がダメと言っているわけではなく、もはや那須川天心はそういう選手ではないということ。
 
「武居由樹の時代が来たぜぇぇ……!! って、ええ??!! 武尊はぁあ??? K-1の主役2人にビックラこいたww」
 
TwitterでK-1武尊vs那須川天心の対戦をうながした高田延彦がマッハで謝罪していたが、ああいうのを見ると本当にしがらみが多いのだと感じる。
 
「サイボーグvsヌネスが年末のUFC232で遭遇だとさ。これは女子MMAの一つの終焉かもね。ロンダ時代にケリをつける試合」
 
窮屈な独占契約で行動や言動を縛るより、キックとMMAを自由に行き来できる今の方が那須川天心にとってはいいのではないか。
 
「那須川天心vs中村優作感想。中村の動きが完全にMMA選手だった。RIZINはMMAの大会? そんなこと誰か言ってたっけ?」
 
それこそ日本格闘技界に収まるスケールではないというか、近い将来海外で活躍できるスター性を持った選手というか。
 
先日のメイウェザーvsマクレガー戦によって、格闘技界には頂点を極めたその上にボーナスステージが存在することが証明された。
しかも、那須川天心は「いつかああいう舞台に立つ」と臆することなく宣言している。
 
「衰えまくったメイウェザーがセンス抜群のマクレガーにTKO勝利!! お前ら最高やww 報酬100億円のメイウェザーは久しぶりのKO」
 
そんな選手が、わざわざボクシングで6回戦、8回戦、10回戦という段階を踏むことに大きな意味があるとは思えないのだが。
 
あるとすれば、年末のボクシングルールのワンマッチとか?
それで適当な相手をボコってファイトマネーを稼ぐくらいがちょうどいいのではないか。
 
「魔裟斗vs五味(まさとvsごみ)とかいう最低のクソ試合。何だアレ、茶番ですらないわ。何がしたいのかさっぱりわからん」
 
まあ、本人がどうしてもボクシングをやりたいのであれば別だが。
 

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