那須川天心vsロッタン感想。呼吸するのを忘れたよねw すご過ぎてww パンチの那須川、キックのロッタンかな?【RISE 125感想】

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キックイメージ
2018年6月17日、千葉・幕張イベントホールで行われたRISE 125。
メインに登場したRISEバンタム級王者那須川天心が、現ルンピニー認定S・フェザー級1位のロッタン・ジットムアンノンと対戦。延長R判定3-0で勝利し、RISE世界フェザー級王座を獲得した。


現在31戦無敗を継続中で、“神童”の異名を持つ19歳の那須川天心。
対戦相手のロッタンは、今年2月に那須川の過去最強の相手として招へいされたスアキム・シットソートーテーウに圧勝した経験を持つ。21歳にして戦績108勝40敗6分という文句なしの強豪である。
 
 
試合は1Rから那須川がローキック→パンチのスピーディなコンビネーションで攻め込むも、ロッタンも持ち前の打たれ強さで前進を続ける。
 
中盤3Rに入ると、パワーで勝るロッタンが強烈なキックで那須川を後退させ、ロープ際での攻防を展開する。
 
クリーンヒットこそ許さない那須川だが、ロッタンの厳しい攻めにペースをつかめない。
5R後半にはやや疲れも見え、キャリア初の敗戦の雰囲気すら漂い始める。
 
だが、5R終了時の判定は1-0(49-49、48-49、49-49)のドロー。
勝負は延長ラウンドに持ち越される。
 
「KNOCK OUT FIRST IMPACTで那須川天心を生観戦してきたぞ。すげえ楽しかったから、その感想を羅列していくぞ」
 
延長戦で辛くも勝利した那須川天心だが、「試合に勝って、勝負に負けた」「立っているのがやっとだった」とコメントするなど、苦戦を認めている。
 
 
なお、後日の診断で那須川は左腕筋断裂・靭帯損傷が判明。7月に出場が予定されていたRIZIN 11の欠場が濃厚となっている。
 

すごい試合過ぎて呼吸ができんww ロッタン恐るべし。21歳で通算154戦はとんでもない化け物ですよ

今さらながら那須川天心vsロッタン戦を観たのでその感想を。
といっても、言いたいことは表題でほとんど終わっているのだが。
 
いや、とにかくすごかった。
呼吸を忘れるほどにww
 
向かい合った両者の間に流れる緊張感と、それを一気に切り裂く交錯と。
静と動が唐突に入れ替わり、まったく気を抜く暇がない。
 
「サイボーグvsヌネスが年末のUFC232で遭遇だとさ。これは女子MMAの一つの終焉かもね。ロンダ時代にケリをつける試合」
 
観ているこちらが、思わず生命活動を喪失してしまうくらい。
 
おいおい那須川。視聴者を窒息させる気か。
ちょっとはこっちの事情も考えてくれよ(知らんがな)。
 
相変わらず那須川天心の試合にハズレはないし、後先考えないマッチメークも魅力的過ぎてヤヴァイ。
 
その代償が左腕のケガと7月のRIZIN欠場? となったわけだが、これは仕方ない。
 
RISEとKNOCK OUTとRIZINを掛け持ちすればどうしても故障のリスクは増える。
疲労も蓄積するだろうし、休むタイミングとしてはちょうどよかったのかも。
 
「五味バッカ野郎お前、サイコーじゃねえかww ベストバウトかましやがってゴルァww 大みそかは判定じゃダメだよ」
 
てか、ロッタンの21歳で戦績108勝40敗6分ってすげえな。
よく知らないけど、ムエタイ選手って10歳くらいでデビューする選手が多いんだっけ?
 
それでも11年間で通算154戦っていったら、単純計算で年間14試合か。
月一ペースを10年続けても間に合わないとか、マジで意味がわからないww
 

パンチの那須川天心、キックのロッタン。危ない試合だったな。那須川天心、本当にキツそうだった

実際の試合についても表題の通り。
パンチでは那須川天心キックではロッタンだったなと。
 
前に出て打ち込むロッタンに対し、待ち構えてカウンターを合わせる那須川という展開なのだが、ロッタンの攻め方によって流れが大きく変わった感が強い。
 
「知ってた? K-1ってすげえんだぜ? 日本の格闘技のポテシャルって凄まじいんだぜ?」
 
1Rは、どちらかと言えばお互いに様子見。
ロッタンも那須川の間合いに立ち入らず、中間距離でパンチとキックを打ち込んでいく。
 
那須川はロッタンが出てこないとわかれば連打で攻めるが、基本はカウンター狙い。コンパクトな連打にKO狙いのパワフルさは感じられない。
 
続く2R。
このラウンドは那須川のカウンターが冴えわたる。
 
積極的に前に出るロッタンに対し、那須川は得意の左でカウンターを合わせていく。
中間距離でのキックの打ち合いではやや後れをとるものの、至近距離でのパンチ勝負では打ち終わりを狙って立て続けにカウンターをヒット。明確にラウンドを支配する。
 
ところが3R以降、ロッタンがパンチの比率を減らす。
極力連打は出さず、中間距離での1発目はミドルを中心に。キックで那須川のカウンターをワンテンポ遅らせ、そこにさらにカウンターを被せる。
キックの威力+圧力で那須川を後退させ、じわじわとダメージを蓄積させていく。
 
要所でカウンターの左を被弾するものの、ケロッとした表情で前に出続けるロッタン。
逆に那須川は目立った被弾はないが、相手のタフネスとフィジカルによるプレッシャーで押し込まれるシーンが目立つ。
 
5Rは見るからにフラフラで、「立っているだけでやっとだった」というコメントはマジの本音だったのではないか。
 
「プロレスやっぱりおもしれえw HEAT-UPとどろきアリーナ大会を生観戦。鈴木悟もプロレスデビューしたよ」
 

那須川に階級の壁を感じたかな。パンチの才能はすごいけど、実はキックに関しては“天才”とまではいかないような…

申し上げたように、今回の試合はパンチでは那須川、キックではロッタン。
 
ロッタンがムキになって打ち合いを挑めば那須川のカウンターが当たるが、中間距離で冷静にキックで崩されると厳しい。階級アップの影響もあると思うが、全体的にフィジカル差とタフネスにのまれかかった感じか。
 
要は、那須川天心が階級の壁にぶち当たったことが今回の名試合の要因かなと思う。もちろん、ロッタンがめちゃくちゃ強かったというのは大前提として。
違うかもしれないけど。
 
「K-1は最強です。もう「新生」はいりません。武尊(たける)サイコーじゃ。S・フェザー級トーナメントで優勝」
 
また、これは以前に言ったかどうか忘れたのだが、個人的に那須川天心はキックに関しては天才ではない気がしている。
 
ニワカww でミーハー()な僕が思うに、那須川天心のパンチの才能は凄まじい。本格的にボクシングをやれば間違いなく世界王者になれると言われているし、あの左の鋭さは文句なしにとんでもない。
 
ただ、キックの能力だけを見れば、実はそこまでではない? ような?
 
僕の中でのガチの天才は元K-1小比類巻貴之なのだが、あの選手のような才能の爆発を那須川天心に感じたことはない(何を偉そうにww)。
 
今回の試合も、絶好調の小比類巻なら膝をカウンターでアゴにぶち込んでKOしてたのでは? というシーンが何度かあった。
ただ、その局面でも那須川が選択するのはパンチ。やはり、瞬間的に身体が反応するのはパンチなのかなと思うのだが(いや、何を偉そうにww)。
 

武尊戦を実現するならあと1年がリミットですね。今年中にやることを済ませて、2019年にK-1参戦すればいい

なお、期待されるK-1王者武尊との一騎打ちだが、やるなら向こう1年がギリギリではないだろうか。
 
今回の試合を観る限り、両者の対戦が実現するとすれば階級は恐らく57.5kg。
那須川側は55kgでいきたいところだが、武尊は60kg級の現王者なので難しい。
逆に那須川がこれ以上階級を上げると、実力以上にフィジカル面で厳しくなる。
 
また年齢的にも那須川19歳に対し、武尊は現在26歳。
武尊のピークがあと1、2年と仮定すると、これから全盛期を迎える那須川とのマッチメークは急がなくてはならない。
年齢が上がるにつれて体重も落ちにくくなるだろうし、やはり実現するならあと1年。目いっぱい譲歩しても2019年内がリミットだと思う。
 
「亀田興毅vsロマゴン戦実現の可能性は? どのくらい積めばアイツは亀田の目の前に立つんだオイ?」
 
それを踏まえると、今後はKNOCK OUTでもう1回だけムエタイの強豪を倒し、RIZINキックトーナメントで大みそかに堀口恭二に勝って優勝する。
年明けにK-1参戦を表明→1試合挟んで2019年夏or秋にいよいよ那須川天心vs武尊戦の実現。
 
理想だけを述べるならこんな感じだろうか。
 
「那須川天心復活のKO勝利。フェデリコ・ローマをカウンターのハイキック一閃。敗戦のトラウマはさっさと払拭した方がいいよね」
 
まあ、何だかんだで武尊がRIZINに参戦するのが手っ取り早いんですけどね。
大人の事情ってメンドイですよね。
 

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