サイボーグさんがクニツカヤに余裕の勝利!? マイッタね。攻略法はわかっても、それをできるヤツがいない【UFC222 感想】

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MMAイメージ
2018年3月3日(日本時間4日)、米・ネバダ州にあるT-Mobileアリーナで開催されたUFC 222。
メインイベントとして行われた女子フェザー級タイトルマッチ、王者クリス・サイボーグvs挑戦者ヤナ・クニツカヤの一戦は、1R3分25秒TKOでサイボーグが勝利。2度目の防衛に成功した。
 
 
開始からプレッシャーをかけるサイボーグに対し、クニツカヤは離れた位置からボディへのキックを放つ。
それをオーバーハンドの右で迎撃したサイボーグがアングルを変えながら間合いを詰め、得意の強打を打ち込んでいく。
 
そして、サイボーグの攻撃を何とかさばいたクニツカヤがテイクダウンに成功。背後に回り込み、チョークを仕掛ける。
その後もケージに押し込むなど健闘を見せるが、決めるまでには至らず。
 
逆にスペースができたところをサイボーグに攻められ、パンチで押し潰される。
最後は打ち下ろしをまともにもらい、防戦一方になったところでレフェリーストップ。
 
サイボーグが1R3分25秒TKOで2度目の防衛に成功した試合である。
 
「KNOCK OUT FIRST IMPACTで那須川天心を生観戦してきたぞ。すげえ楽しかったから、その感想を羅列していくぞ」
 

圧勝のクリス・サイボーグ姐さん。クニツカヤはちょっと期待感があったけどな。アマンダ・ヌネス戦? 階級はどうなるんですかね

2017年末に大接戦の末にホーリー・ホルムを敗り、初防衛を果たしたクリス・サイボーグ。
2度目の防衛戦となった今回の相手はヤナ・クニツカヤ。サイボーグよりも一回り身体の大きな選手である。
 
 
まあ、アレっすね。
サイボーグ姐さんの圧勝でしたね。
 
クニツカヤはサイボーグよりも上背があり、試合前の計量を観る限りちょっと期待できるかな? と思っていたのだが。
結局サイボーグの圧力に屈したというか、ほぼ何もできずに終わった感じだろうか。
 
 
サイボーグは今後、バンタム級王者のアマンダ・ヌネスとの対戦を望んでいるとのことだが、果たしてどうなるか。
 
というより、バンタム級のヌネスとフェザー級のサイボーグが対戦するとしたら、どの体重になるのか。
今さらサイボーグ姐さんにバンタム級に落とせというのは無理があるし、ヌネス姐さんが階級を上げるのもフィジカル的にどうなの? という話。
 
「SNSで上手にセルフブランディングしているスポーツ選手を挙げてみる。スターになるには注目を集める努力が必要なんやで
 
おもしろそうな組み合わせではあるが、多少ミスマッチな気もする。
 

1発目の右で委縮。中間距離で何もできなかった時点でクニツカヤの勝機は薄かったか

話が逸れたが、試合の感想を。
 
とりあえず、クニツカヤは中間距離の打撃でまったく歯が立たなかったのが痛かった。
 
ファーストコンタクトでサイボーグのオーバーハンドの右に委縮し、ケージまでまっすぐ下がる。
これを観て、僕は「ああ、アカン」と思ってしまった。
 
だが、そこからひざまずくような片足タックルでテイクダウンに成功し、うまくバックをキープする。
一瞬「お? これは?」という期待を持たせるものの、サイボーグに腕をはがされ正面を向かされてしまう。
 
結果的にはここが唯一のチャンスであり、それを逃したことでクニツカヤの勝機は完全に消えた。
 
「日本人選手もドーピングしちゃえよ←一理ある? 山中vsネリの再戦が決まりそうだから、改めてゴニョゴニョ言ってみる」
 
両腕を脇の下に差し入れ、低い姿勢でケージに押しつける。
もろ差しの体勢で身体を密着させ、サイボーグの動きを封じる。
腕を引き抜いた瞬間、パッと飛び退いて距離をとる。
 
これは前戦のホーリー・ホルムが終始徹底していた動き
打撃が得意で、左右への動きとスピーディな出入りを持ち味とするホルムならではのサイボーグ対策である。
 
「サイボーグvsヌネスが年末のUFC232で遭遇だとさ。これは女子MMAの一つの終焉かもね。ロンダ時代にケリをつける試合」
 
だが、フットワークのないクニツカヤにそれは難しい。
しかも、開始数秒で打撃で歯が立たないことも判明してしまった。
 
もろ差しでサイボーグの動きを封じたはいいが、そこから先の手がない。
 
強引に腰を落として倒しにかかるが、さすがにゼロ距離でのタックルでは効果がない。
楽々サイボーグに防がれ、もろ差しも引きはがされてしまう。
 
スペースを作られ、あとは中間距離での打撃で蹂躙されて終了という流れ。
 
「健太vs水落洋祐感想。ハイキック一閃で水落撃沈。健太いいわ〜。僕は完全にプロフェッショナルシストのファンですよ」
 

サイボーグに勝つ方法を前回のホーリー・ホルムが教えてくれた

強靭なフィジカルで他を寄せつけない強さを見せるクリス・サイボーグ。
マジな話、この化け物にどうやったら勝てるのだろうか。
 
ニワカww でミーハー()な僕が思うに、やはり前回のホーリー・ホルムの作戦が一つの答えだった気はする。
 
「五味バッカ野郎お前、サイコーじゃねえかww ベストバウトかましやがってゴルァww 大みそかは判定じゃダメだよ」
 
前後左右に動き続け、極力サイボーグの正面に立たない。
鋭い踏み込みで打撃をヒットし、すぐに離れる。
 
組みつかれた際はもろ差しでがぶり寄り、強引にケージに押しつけて動きを封じる。
タイミングを見て腕を引っこ抜き、すぐに距離をとる。
 
そして、再び前後左右に動いて踏み込みの機会を待つ。
 
「那須川vs藤田がおもしろかった!! 那須川天心がボクシング? やらなくていいんじゃない? 転向する意味ある?」
 
実際この作戦は、2Rの中盤くらいまではかなりうまくいっていた。
開始直後のサイボーグはホルムのスピードに面食らっていたし、頭を押しつけるように身体を密着させるホルムを明らかに持て余していた。
 
最初の交錯でパンチをヒット。
すぐさま距離をとってサイボーグの追い足から退避。
 
サウスポーの利点を活かし、広いオクタゴンを大きく右回りするホルムはサイボーグにとって間違いなく天敵だった。
 

やり方は分かっても、それができるかどうかは別の話。あの多彩な右をかいくぐるだけでも至難の業だよね

ただ、キツい。
この作戦はめっちゃくちゃキツい。
 
常に前後左右に動き続け、足を止めることは許されない。
踏み込みのタイミングを見つけて一気に加速し、連打を浴びせてすぐに離れる。
 
組みつかれた際は無理矢理脇の下に腕を差し入れ、低い姿勢を保ったままケージに押しつける。
当然、上から押さえるよりも下から持ち上げる方が体力の消耗は激しい。
身体中のパワーを総動員したまま、腕を抜く一瞬のタイミングを探す。
 
冗談抜きで、5分×5Rの計25分間、休む瞬間がどこにもない。
 
ホーリー・ホルムはよくがんばったが、3、4Rの時点ですでに疲労困憊。踏み込みのスピードも鈍り、サイボーグのカウンターの餌食になっていた。
 
「RIZIN山本美優初勝利。何か成長しとったぞ。タックルが神過ぎてヤヴァイww あと真珠さんゴリ押しはボクシング界が高野人母美でやるべきだったヤツ」
 
そして何よりやっかいなのが、サイボーグの右の多彩さ。
 
強靭なフィジカルを持ち味としているサイボーグだが、それと同時にカウンターの名手でもある。
前戦ではホルムの突進を右で寸断し、今回はクニツカヤの動き出しをカウンターの右で迎撃。開始直後にあっさりと心をへし折ってみせた。
 
「K-1は最強です。もう「新生」はいりません。武尊(たける)がS・フェザー級トーナメントで優勝、3階級制覇を達成」
 
小さなサイドステップで進路を塞ぎながらプレスをかけ、やむを得ず相手が出てきたところにカウンター。そこから押し潰すようにプレッシャーを強め、凶悪な打ち下ろしで戦意を喪失させる。
 
どれだけ距離をとろうが、どこかで必ずコンタクトは発生する。
その回数が少なければ勝てないし、多ければ多いほどサイボーグにカウンターの機会が増える。
 
確かにホーリー・ホルムの作戦はサイボーグ対策として有効だったが、実際にそれを実行できる選手がいないという地獄。
 
「ロンダ・ラウジーがわかりやすくボブ・サップだった件。ヌネスに48秒TKOか。ちょっとマズい負け方かもしれんな」
 

打倒サイボーグを果たせる選手を絶賛募集中ww MMAの選手に詳しくないからわからんのです……

上記を加味すると、クリス・サイボーグに勝てる選手の条件は、
 
サイボーグを上回る打撃、
サイボーグを翻弄できるスピード、
サイボーグと正面から渡り合えるフィジカル、
サイボーグよりも大きな身体、
なおかつ5分×5Rの計25分間、運動量が落ちない選手。
 
ということになる。
 
いるわけねえww
 
結局、この条件にもっとも近かったのがホーリー・ホルムという本末転倒な結論である。そのホルムがダメだった現状、サイボーグに対抗できそうな選手はまったく見当たらない。
 
まあ、僕はニワカww でミーハー()なので何とも言えないのだが。
 
「ホーリー・ホルムがシェフチェンコに負けちゃった…。やっぱりUFCにはロンダ様が必要だね!! 最高のタイミングで復帰しろよ」
 
前王者のジャーメイン・デ・ランダミーならもしかしたら? とも思ったが、結局サイボーグのドーピング疑惑を理由に対戦を拒否、王座をはく奪されてしまった。
 
目下、サイボーグ姐さんを慌てさせる選手を絶賛募集中であるww
 

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