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「龍が如く 劇場版」感想。豪華キャストの壮大な無駄使い。しょーもない映画ってそういう意味かww これはドラマでやるべきだったかも

映画・マンガ・ドラマ, 趣味, 雑談 | 2018年2月7日 | タグ: , ,

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歌舞伎町イメージ
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映画「龍が如く 劇場版」を観た。
 
〜〜〜〜〜
 
「龍が如く 劇場版」(2007年)
 
数々の伝説を残し“堂島の龍”と呼ばれた伝説の男桐生一馬が10年ぶりに出所。神室町へと帰ってきた。
 
その桐生の前に、母親を探す少女遥が現れる。
幼いながらも芯の強さを感じさせる遥に、妙な縁を感じる桐生。
そして、行きがかり上彼女の母親を探すことになる。
 
遥の大事に持っていた写真を見ると、そこにはかつての恋人である美月の顔が。
 
 
一方、第四課の刑事である伊達真は「東城会の消えた100億」の行方を追って神室町を奔走していた。
銀行強盗の対応に追われる野口をあしらいながら捜査を進めるうち、行方不明の遥の母親澤村由美と桐生の関係に気づき始める。
 
兄貴分であり、自分をライバル視する真島五朗の追撃をかわしながら歩みを進める桐生。
遥の母親を探すうち、100億の秘密が徐々に解き明かされていく……。
 
 
PS2専用の大人気ゲーム「龍が如く」の映画化作品である。
 
〜〜〜〜〜


 

出演者を思いっきり無駄使いした作品。「酷い」という話は聞いていたが、酷いの方向性がまったく違っていた

まず、映画を観た感想なのだが、これは表題の通り。
「豪華キャストの壮大な無駄使い」
 
出演者→100点
脚本→15点
 
出演者のすばらしい演技を脚本の酷さがすべて相殺したというか、「何でこうなった?」とでも言えばいいか。
 
まあ、この映画が酷いという話は聞いていたので、正直あまり期待はしていなかった。
「暇つぶしになればいいかな」程度の軽いテンションで観たのだが、それを踏まえた上で酷かったww
 
そして、正確には想像以上というより、想像の斜め上を行く酷さ
 
・原作の重厚な雰囲気をぶち壊した
・ストーリーが破たんしている
・登場人物がチープで安っぽい
 
当初の予想だと、だいたいこんな感想になるのだろうと思っていた。
 
出演者が登場人物になりきれず、原作ファンのイメージとの乖離によって酷評されるパターン。いわゆる原作を実写化した典型的な失敗例というヤツ。
 
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出演者は文句なし。全員が作品と真正面から向き合い、全身全霊を尽くした


だが、違った。
全然違った。
 
申し上げたように、出演者は全員すばらしい。問答無用ですばらしい。
 
中でも主役級の2人、桐生一馬役の北村一輝と真島五朗役の岸谷五朗については圧巻としか言いようがない。
 
目を奪われるほどの凄まじいアクションに加え、あれだけアクの強いキャラクターをコスプレ感を出さずに演じきる憑依力。
個人的に岸谷五朗の野太い声が好きではないのだが、今回の真島五朗ではそれが見事にハマっていたのではないか。
 
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また、神室町中を駆け巡るカップルの彼女役を演じた紗栄子もよかった。
どうしてもマイナスイメージがつきまとう彼女だが、個人的には際立つ存在感を持った役者だと思っている。
同時期に出演していた「のだめカンタービレ」や「NANA」など、バイプレイヤーとしての有能さは沢尻エリカと双璧をなすと言っても過言ではない。
知らんけど。
 
まあ、全身から醸し出すダルビッシュ感やZOZOTOWN感によって、一生支持されることはないのだろうが。
 
その他、伊達刑事役の松重豊や武器屋兼情報屋の荒川良々、銀行強盗役の遠藤憲一など。
どの出演者も真正面から役柄と向き合い、映画を成功させるために全力を尽くしていた。
 
そういう意味でもキャストたちの活躍度は文句なし。100点満点だったと言っていい。
 
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脚本アカン過ぎるでしょ。なぜこれをOKしたかの理由が理解できないのだが

繰り返しになるが、この映画の元凶は何を置いても脚本
豪華出演陣の全力の演技をすべて帳消しにするくらい、今回の脚本はしょーもなかった。
 
しかも「ストーリーの破たん」や「原作の雰囲気ぶち壊し」といった問題ではなく、単純な説明不足というのがタチが悪い。
 
多くの方がおっしゃっているように、説明を端折り過ぎて「何のこっちゃわかれへん」状態。
 
なぜこの事件が起きているのか。
どこの誰が何をたくらんだのか。
誰と誰がどういう関係で、どんな経緯があってここにいるのか。
 
そういった説明がいっさいないまま、唐突に桐生さんがモブキャラ相手に無双し始める。
この置いてきぼり感が尋常じゃない。
 
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僕は「龍が如く」のゲームを数年前にプレイ済みなのだが、それでも鑑賞中に「ん?」となることは多かった。
ストーリーを把握している人間でも意味不明なのだから、未プレイの方にとっては難解どころの話ではない。ほとんど内容を把握できずにエンドロールを迎えるハメになるのではないだろうか。
 
「どうせゲームのファン以外観ないだろ」と高をくくっていたのか。
それとも脚本家に意見できる人間が皆無だったのか。
 
あれでOKを出した意味が、僕にはちょっと理解できない。
 

スーパー置いてきぼりの視聴者。ゲームをプレイ済み前提で、「じゃあ説明はいらないよね」ってのはよくないよww

・なぜ遥は桐生のおじさんと一緒にいるのか
・なぜ桐生さんはホストクラブの店長を顎で使うのか
・なぜ桐生さんは刑事の伊達と仲がいいのか
・なぜ桐生さんは10年もぶち込まれていたのか
・なぜ真島の兄さんは桐生を執拗に追いかけ回すのか
・なぜ神宮とかいう大物政治家が出てくるのか
・なぜ神宮とかいう大物政治家は狙撃1発でお亡くなりになったのか
・なぜ遥の母親は1人二役を演じていたのか
・なぜ遥の母親はミレニアムタワーの高層階に店を持っていたのか
・なぜ遥の母親はミレニアムタワーの高層階に100億を持ち込めたのか
・なぜ風間のおやっさんは同じ東城会系列の人間に捕らわれていたのか
 
全体を通して説明不足だなと感じた箇所は、だいたいこんなところか。
 
ゲームをプレイ済みであれば、一応理解はできるし辻褄も合う。
だが、そういう複雑な部分をどう消化するのかも実写化の楽しみなわけで、そこを「知ってるからいいでしょ?」と丸投げされるのはいただけない。
 
しかも、ゲーム内では数日間にわたった出来事をたった一晩に詰め込む無謀さ。
そりゃあ説明不足にもなりますわな。
 
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さらに、余計な部分にやたらと力を入れていたのもよくわからない。
・銀行強盗の件、いる?
・悟と唯の件、いる?
・韓国人スナイパーの件、いる?
・そもそも桐生一馬って誰やねん
 
もちろんサブストーリーのやり込み要素もゲーム「龍が如く」の醍醐味ではあるのだが、果たしてそれを映画でやる必要があったのか。
だったら、なおさら2時間でおさまるわけがないとわかりそうなものだが。
 
塩谷瞬、紗栄子、哀川翔、遠藤憲一、ムロツヨシ、荒川良々。
サブストーリーの登場人物を含め、出演陣は本当にいい味を出していた。
 
だが、それが作品にとってほとんど意味をなさないどころか、本編のストーリーを食い潰すという本末転倒な結果を招いたのが残念でしょうがない。
 
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ニシキの唐突感パネエww いきなり「コイツが今回の黒幕じゃボケ」って言われても……

中でももっとも僕が「は?」となったのは、やはり錦山彰の唐突さだろうか。
 
「錦山彰」というのは桐生一馬と同じ施設で育った幼なじみで、ともに東城会でのし上がろうと誓い合った唯一無二の親友である。
そして、桐生の人間的なスケールの大きさに嫉妬し、やがて桐生を裏切るという重要なキャラでもある。
 
だが、本作ではそういったバックボーンについての説明はいっさいなし。
武器屋兼情報屋の荒川良々がちょろっと語るだけで、油断すると存在すら把握できないのではないか。
 
それがいきなりラストバトルに登場し、
「おるぁぁぁああああ!!!!」
とか言い出す。
 
いやいやいやいや。
さすがにそれはアカンでしょww
 
「桐生うううぅぅぅゥゥゥ……!!!」
じゃねえんだよww
 
突然マイク眞木の息子の上半身裸を見せられてもね。
何の脈絡もなく「俺がラスボスだぜ!!」って言われたって、思い入れもクソもないww
 
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桐生さんが錦山のことを「ニシキ」と呼んでいるのも、親友同士の哀しい戦いだというのもまったく伝わらず。
ただ「スタミナンスパーク」を飲んでのヒートアクションがオモロかっただけというww
 
てか、ZEEBRAと共演してたときは坊主だったじゃないっすかAKTIONさんww
いつの間にオールバックになったんすかww
 
そもそもアレでしょ?
桐生さん、テッポーで撃たれたって体力ゲージが5cmくらい減るだけでしょ?
ヘーキヘーキ。
 

この作品は映画ではなくドラマでやるべきだった。ストリーミングサービスで全5回の配信なら、かなりいいものができたのかも

恐らくだが、この作品は映画にしてはいけなかったのだと思う。
 
本来は1話1時間の全5回くらいのドラマにして、いろいろな人間関係を掘り下げていくべきもの。
 
もし地上波が無理ならWOWOWでもいい。
それこそ桐生と錦山、美月の関係性を丁寧に描くだけでも、そこそこのものに仕上がったのではないか。
 
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いや、WOWOWじゃ厳しいかな。
アイツらがやるのって、やたらと気取ったドラマばっかりだからな……。
 
 
ん~。
やっぱり難しいか。
 
今ならHuluやAmazonビデオ、GYAO!などのストリーミングサービスがあるけど、2007年当時はそういった環境がなかったからな。
 
とにかくこの「龍が如く 劇場版」は、作り手が「やりたいことを全部やろうとして、すべてが中途半端になった」という作品。作り手側のエゴが見事に空回りした結果、超絶「何のこっちゃ」ができ上がった。
これが僕の中での結論である。
 
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