弱点バレバレやんけ。レイ・バルガスがロニー・リオスに大苦戦。リオスがよかったのとバルガスがわかりやすく弱みを露呈したな〜と【結果・感想】

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ボディブローイメージ
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2017年8月26日(日本時間27日)に、米・カリフォルニア州カーソンで行われたWBC世界S・バンタム級タイトルマッチ。同級王者レイ・バルガスがランキング2位の挑戦者ロニー・リオスと対戦し、3-0(118-110、118-110、115-113)の判定で勝利した試合である。
 
 
ガードを上げて前に出るリオスに対し、王者バルガスは上背を活かしてスピーディなパンチをダイナミックに打ち下ろす。
また、あえてロープを背負った状況で「かかってこい」とリオスを挑発するなど、試合はバルガスペースで進む。
 
ところが中盤以降、徐々にリオスのボディが当たり始め、バルガスが身体を折るシーンが増える。
さらに、顎が下がった瞬間にリオスがフックをヒットするなど、インファイターのリオスが試合のペースを掴む。
 
上背とスピードで勝るバルガスはそれでも決定打を許さず、何度も膝が落ちるほどのダメージを負いながらも要所で反撃を見せる。そして、リオスが失速したラスト2Rで何とか挽回して判定勝利を挙げる。
 
「コットvs亀海感想。あ~、亀海これでいっちゃったか。もう少しやりようがあったような気が…。頂上は高かった」
 
結果的には大差判定の勝利を飾ったバルガス。
だが、インファイターのリオスに崩される場面が目立ち、今後に若干の不安を残す内容となってしまった。
 
「コラレス陥落。マチャドのカウンターで壮絶ダウン。って、体重超過で負けるってどこのネタキャラだよw これからどうすんねん」
 

レイ・バルガス大苦戦。弱点が思いっきりバレてたなぁ

期待のレイ・バルガスが迎えた初防衛戦。
GBPとの契約後の最初の試合ということで、僕自身も楽しみにしていた試合である。
 
「レイ・バルガスvsオスカル・ネグレテ予想。瀬戸際の試合ですね。レイ・バルガスが微妙な才能マンか、マジの階級No.1か」
 
だが、どちらかと言えば低調な結末。
結果は大差判定だが、内容的にはちょっと物足りなさを感じた次第である。むしろ、ロニー・リオスのがんばりの方が目立ったというか。
 
「それでも僕はレイ・バルガスを諦めないww ネグレテに大苦戦の末に判定勝利。やっぱりボロボロでしたね」
 
とりあえず全体を通して思ったのが、「レイ・バルガスの弱点がバレバレだな」ということ。
 
これまで何度か言った記憶があるが、この選手の弱点は接近戦。
 
「トラメイン(トレメイン)・ウィリアムズ試合し過ぎ問題。ジョエト・ゴンサレスがなかなかよさげ問題」
 
長身でパワフル。
スピードもあり、踏込みのレンジも長い。
手数も多く、なおかつ1発1発のパンチに威力がある。
 
リーチを活かした遠い間合いからのボディ、さらに近づいて左右フックという流れは強烈で、得意の距離で気持ちよく腕を振られると一気にペースを持っていかれる。
階級屈指の攻撃力を誇るボクサーファイターである。
 
「バドゥ・ジャックはすげえだろ? クレバリーを問題にせず圧勝。驚いたかオイ? 俺は驚いたぞww」
 
その反面、至近距離でのもみ合いでは脆さを露呈し、相手のボディ攻撃に苦戦する姿が目立つ。基本的に顎を上げて構えるために、モロにフックをもらいやすい面もある。
 
「井上拓真vs久高寛之感想。久高がクソよかった。井上は1年ぶりの復帰戦でベテラン強豪に判定勝利。2018年の世界挑戦」
 
とはいえ、持ち前の攻撃力とスピードに加え、それを支える圧倒的なフィジカルのおかげで、これまでは懐に入られる場面はほどんどなかった。
 
「ギャビン・マクドネル敗北!! レイ・バルガスがポイントゲームを制して初の王座奪還!! 手がなが〜〜い!!」
 
それが今回、ロニー・リオスが「ガードを固めて被弾覚悟のインファイト」という割り切った作戦で向かってきたため、思いきり表面化してしまったという流れである。
 
「レイ・バルガスがムニョスに勝利。でも見た目ほど圧勝じゃなかったな。井上尚弥の試合とそっくりじゃねえかww」
 

パワフルな攻撃力で懐に入らせないことがレイ・バルガスの強みだったけど、ロニー・リオスに突破されちゃった

レイ・バルガス攻略には、何と言っても懐に潜ってのインファイト。
 
「アントニオ・ニエベスとは何だったのか。井上尚弥の豪打になにもできず6R終了ギブアップ。まさかの真っ向勝負で撃沈w」
 
だが、圧倒的な攻撃力がそのまま防御にもなるため、インファイトに持ち込むまでの労力が極めて大きい。
さらに、困ったときには持久走作戦での逃げきり狙いに切り替える柔軟さもある。
やるべきことははっきりしているが、それを実行できるかは別の話。
 
これが以前からこの選手に感じていたことで、日本の井上尚弥や統一王者テレンス・クロフォードにも共通する部分である。
 
「クロフォードww インドンゴをボディ一閃!! 4団体統一戦に3RKO勝利。ナミビアのシンデレラストーリーを破壊する」
 
とは言っても、ハンマーのようなボディと超絶カウンターの二段構えで待ち受ける井上尚弥や、器用に何通りも引き出しを持つクロフォードとは違い、バルガスにはそこまで突出したものはない。
相手の突進を止めるのも強烈な連打によるもので、1発1発に力を込めて打ち込むために燃費も悪い。
 
なので、リオスのように身体の強い選手が「遠目での被弾はOK、近い位置で相打ち覚悟のカウンター狙い」という割り切った作戦を実行した場合、接近戦に引きずり込まれる危険性は高い。
 
「井上尚弥がニエベス相手に米国デビュー。アローヨ兄弟より数段マシじゃないの? アントニオ・ニエベス全然知らないけどさ」
 
また、序盤はわざとロープを背負って「打ってこいよ」というパフォーマンスを見せていたが、あれはどういう意図があったのか。
カッコよくカウンターで打ち落とそうとして墓穴を掘ったのか、それとも単純にコンディションがキツかったのか。
 
リオスのボディに過剰反応していたところを見ると、減量苦だったのかなぁという気もするが。
 
「エストラーダvsクアドラスとかいう予想困難な一戦。SUPERFLYの中で実は一番楽しみ。エストラーダのKO勝ちが観たいぞ」
 

挑戦者決定戦のアレクシス・カボレ戦で持久走したのが響いたかな……。負けられない試合だったことも間違いないけど

今回の試合を受けて、他の選手に「レイ・バルガス、何とかなりそう」という印象を与えた可能性は高い。
本人は対抗王者との統一戦を望んでいるらしいが、この試合を観る限り、今後はかなり厳しい試合が続くかもしれない。ビッグマッチどころの話ではないくらいに。
 
「亀田和毅が余裕の勝利! イバン・モラレスとの3兄弟対決を制す。てか、世界前哨戦だったのね」
 
何となくだが、課題をほったらかしにしたまま勝ち続けてきたツケがきている感じか。インサイドの対応が微妙なまま相手のレベルが上がり、相対的にキツくなってきたというか。
 
「消耗戦ゴルァw ヒルベルト・ラミレスvsジェシー・ハート。フラッフラで打ち合う疲労感満載の壮絶なシーソーゲーム」
 
前回のギャビン・マクドネル戦では早々に持久走で逃げ切りを図り、キャリア初のインファイターであるリオスにはこの苦戦。
 
う~ん。
これはどうなんだろうか。
 
やはり、2016年6月のアレクシス・カボレ戦での持久走が響いている気がしないでもない。
 
「レイ・バルガスが日本に来るぞ?! カボレに圧勝判定で挑戦者決定戦を制す」
 
突進力もパワーもそこそこ、フットワークがあるわけでもないアレクシス・カボレ。あの選手相手に、序盤からポイントアウト狙いの持久走で逃げたのはちょっとアカンかったのではないか。
むしろ、インファイトの能力を試すにはうってつけの相手だったと思うが、みすみすその機会を逃してしまった。
 
まあ、挑戦者決定戦という負けられない試合だったことも確かで、その辺は何とも言えないところだが。
 
「久保隼陥落…。ダニエル・ローマンすごかった。こりゃ勝てんわ。まるでゴロフキンじゃねえかww」
 

思った以上にロニー・リオスはいい選手だった。KO負けしたカスティジャノス戦から成長してたっぽいね

もちろん挑戦者のロニー・リオスがいい選手だったというのはある。
 
この選手の頑丈さや堅実さは普通にハイレベルで、デラホーヤが推すのもわかる気がする。
 
「岩佐vs小國を予想してみる。自信ないけど、岩佐のワンサイドでいいんじゃない? 赤っ恥覚悟の強気予想だけど」
 
KO負けを喫した2014年のロビンソン・カスティジャノス戦ではディフェンスの緩さが目立ったが、今回の試合はまったくそんなことはなく。
 
「もはや芸風w レイ・バルガスがフラフラでアザト・ホバニシャンを退ける。お前はそれでいいよw 実写版間柴了の試合はおもろいw」
 
むしろガッチリとガードを固めて前に出るスタイルは、L字気味に構えて上半身の動きで攻撃をかわそうとしていた2014年よりもはるかにしっくりきていた。
 
「コラレスゥゥウウ〜〜……。カスティジャノスに大苦戦の末ベルトを守る。負傷判定で3度目の防衛成功」
 
先日の予想記事では、
 
「リオスが勝機を見出すには、接近しての打ち合い。相打ち覚悟の左右ボディから顎にフックを叩き込めばいいんじゃない?」
「でも、バルガスがスピードと攻撃力の差を活かしてリオスを翻弄する?」「ガードの間からパンチを通しまくってKOするのでは?」
 
と申し上げているが、実際うまく試合を運んだのはロニー・リオスの方。
 
「レイ・バルガスvsロニー・リオス予想。亀海vsコット、マクレガーvsメイウェザーもいいけど、この試合も楽しみ」
 
序盤の劣勢を挽回できずに負けてしまったが、十分爪痕は残したのではないか。
もう少し左右へのフットワークがあれば、さらに可能性が増したのかもしれないが、それはそれ。
 
「ジャーボンティ・デービス体重超過ww フォンセカにKO勝利もさっそくネタキャラ化。尾川が防衛戦キャンセル? ええやん別に」
 

リオスは勝ったり負けたりを繰り返して王者になれればいいね。知らんけど

特別スピードがあるわけではなく、左右への動きも少ない。
ガードを上げて間合いを詰め、得意の左右ボディから顔面へのフックにつなげる。
 
これがロニー・リオスの基本的なスタイルなので、スピードと上背がある相手にポイントアウトされるのはある程度仕方ない。そう考えると、今回の敗戦もそれほど気にする必要はないように思える。
 
「衰えまくったメイウェザーがセンス抜群のマクレガーにTKO勝利!! お前ら最高やww 報酬100億円のメイウェザー」
 
恐らくこの選手は今後も勝ったり負けたりを繰り返すはずで、逆にそれが経験になるタイプなのかもしれない。
 
デラホーヤのお気に入りならある程度優遇されるだろうし、ガッツリそこに乗っかって、いずれ王者になれればいいんじゃないの? 知らんけど。
 
まあ、そんな感じである。
 
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