リオ五輪のウサイン・ボルトが100m、200mで金メダルを獲得する理由。100mで9秒73、200mで19秒72での二冠達成を予想する

NO IMAGE

リオ五輪イメージ
2016年8月5日~21日の期間で開催されているブラジルのリオデジャネイロ五輪(通称リオ五輪)。
陸上の花形競技である男子100m、200mにウサイン・ボルト(ジャマイカ)が登場する。

ボルトが登場する男子100mは8月13日に予備予選、14日に予選第1ラウンドが開催され、決勝ラウンドは8月15日に予定されている。また、男子200mは8月16日に予選第1ラウンド、決勝ラウンドは8月19日となっている。

2009年にベルリンで行われた世界陸上で100mで9秒58、200mで19秒19という驚異的な記録で世界中の度肝を抜いたボルトも29歳。本人が最後と明言している自身4度目の五輪で再び世界の頂点に立つことができるか。

陸上界ならびにリオ五輪の主人公とも言うべきスーパースターがトラックに降臨する。

オリンピックの主役ボルト登場!! 最後の五輪で金メダル二冠は達成されるのか?

ボルトがピンチ?
最後の五輪で金メダル二冠なるか?

男子100mが数日後に迫っている。
柔道や水泳、体操競技での熱戦が連日報道されてはいるが、正直申し上げてこれらは前座である。やはり夏季オリンピックのハイライトは陸上。その中でも男子短距離は別格である。
普段オリンピックに興味がなくても男子100mの結果だけは見るという方は多いし、日本柔道のメダリストは知らなくてもウサイン・ボルトの名前だけは知っている方も多いのではないだろうか。

「日本の格闘技が不人気な3つの理由【低迷? 迷走?】」

そのボルトが今回、競技人生最大のピンチを迎えている。
2016年7月に母国ジャマイカで行われた五輪選考会では100m決勝を太腿裏の負傷で棄権。そのまま200mの予選も棄権し、代表選出すら危ぶまれる状況に陥っていた。
過去の実績を考慮されて代表には選ばれたものの、近年悩まされる故障に加えて29歳という年齢もあり、本調子には程遠い状態である。

2008年の北京五輪において100mで9秒69という超人的な記録を出し、永遠に勝てないと思えるほどの圧倒的な強さを誇っていたウサイン・ボルト。
だが、アメリカ代表のジャスティン・ガトリンや同じジャマイカ代表のヨハン・ブレークなどのライバル、そして近年悩まされる故障によってその地位は決して安泰とは言えない。

「プレミア12開催に先立ち、日本野球の国際化と国内リーグの強化を同時に実現する方法を考えてみる」

本人が競技人生の集大成と位置付ける今回のリオ五輪。
陸上界のキングは観衆の期待通り金メダルを獲得することができるだろうか。

ボルトがピンチ? 大丈夫だろ。ちゃんと調子を上げてくるから安心しろ

王者ボルトにとって最大のピンチと言われるリオ五輪。
だが、僕はぶっちゃけ大丈夫だと思っている。何だかんだと言いながらボルトは100m、200m両種目で金メダルを獲得するのではないか。
もちろん「ボルトに勝ってほしい」という希望も含まれてはいるが、実際ふたを開けてみれば「やっぱりボルトが強かった」という結果が待っているように思えてならない。

「ラグビー7人制(セブンス)の魅力。メダル獲得できるか?」

もはや妄想レベルの話なのだが、予想タイムを宣言しておこうと思う。
今回のボルトは100mで9秒73、200mで19秒72で二冠を達成する

まあ、さすがにこのままだと素人の妄想だとバカにされそうなので(事実そうなのだが)、一応その根拠を申し上げることにする。

2008 9.69 北京(オリンピック)
2009 9.58 ベルリン(世界陸上)
2010 9.82 ローザンヌ
2011 9.76 ブリュッセル
2012 9.63 ロンドン(オリンピック)
2013 9.77 モスクワ(世界陸上)
2014 9.98 ワルシャワ
2015 9.79 北京(世界陸上)
2016 ?

上記は2008年北京オリンピック以降のボルトの年間ベスト記録である。

よく見ると、ボルトは世界陸上やオリンピックの年に必ず調子を上げていることがわかる。2011年の韓国での世界陸上は失格で記録なしに終わっているが、調子自体はしっかりとピークを合わせている。
まあ、ある意味当たり前のことではあるが、もともとのポテンシャルがケタ違いであることを考えると今回の五輪もしっかり照準を合わせてくると考えられるのではないだろうか。

では、次に各年ごとの推移を見ていこう。

2009 9.58
2011 9.76
2013 9.77
2015 9.79

これは世界陸上が開催された年の記録を抜粋したものだが、ご覧のようにタイム自体は年々落ちている。何をやってもうまくいっていた2009年は別格として、2011年の9秒76から昨年の2015年までに0.03秒タイムを落としているのである。

「吉田沙保里が現役続行しなくてはいけな3つの理由。引退? 進退? コーチ業で後進指導? いやいや、吉田沙保里はこれからでしょ」

これらを鑑みるに、今回のボルトのベストタイムは単純に9秒80台になると考えられる。
9秒80台と言えば、ライバルのジャスティン・ガトリンの2016年シーズン記録の9秒80や、ベストタイムの9秒74を下回るタイムである。また、ヨハン・ブレークが2012年に9秒69を出していることを考えると、このタイムでボルトが金メダルをとるのは相当難しいと言わざるを得ない。

そうか。
ボルトはやっぱり金メダルをとれないのか。

と、ここでボルトの敗北を予想するのは完全に早計である。

タイムの年間推移をさらに掘り下げていこう。
そうすると、今回のリオ五輪でボルトが9秒73のタイムを叩き出し、見事に金メダルを獲得する根拠が見えてくるのである。

2010 9.82
2011 9.76
2012 9.63

2014 9.98
2015 9.79
2016 ?

上記は2010~2012年、2014~2015年のベストタイムを抜粋したものである。
このタイムの推移を見ていくと、ボルトは2010年と2014年に大きく記録を落としていることがわかる。ベルリン世界陸上やモスクワ世界陸上の翌年。つまり大きな大会のあった翌年に大きくタイムを落としているのである。

そして、さらにその翌年。世界陸上やオリンピックが開催される年にはきっちりと調子を戻してきているのだ。

特に2014年が9秒98だったのに対し、2015年は9秒79である。このタイムの伸びはさすがとしか言いようがない。2014年の出来が悪すぎたのもあると思うが、1年で0.19秒もベストタイムを縮めているのだからすごいのひと言である。

それを受けての2016年リオ五輪。
これは9秒73で優勝すると考えるしかないではないか。

超一流選手には全盛期が2度ある。ボルトの全盛期はこれからだぞ

ウサイン・ボルトがリオ五輪で100m、200mの二冠を達成するもう一つの根拠、それはズバリ「年齢」である。

申し上げたように、ボルトは現在29歳。そして大会期間中の21日に30歳の誕生日を迎える。陸上短距離の選手としては完全にベテランである。
一部の例外はあるものの、ここから先の競技人生はどれだけ下降線を緩やかにできるかにかかっていると考えるのが妥当だろう。

だが安心してほしい。
ウサイン・ボルトは間違いなく「例外」の一人だ。

また適当なことを言い出したと思うだろうか。
では、その根拠を示していこう。

ウサイン・ボルトは言うまでもなく陸上界の歴史に名を残す選手である。どれだけボルトが嫌いだろうが、そのことに異論を挟む余地はないはずである。

そして、陸上界にはボルトに勝るとも劣らない実績を残した選手がいる。
カール・ルイスマイケル・ジョンソンである。

カール・ルイスは言わずと知れた元100m記録保持者であり、オリンピックでの獲得メダル数10、世界陸上での獲得メダル数10を誇るスーパーアスリートだ。また走り幅跳びでも長年トップの実力を誇示し続け、35歳となった1996年のアトランタオリンピックでも金メダルを獲得。個人種目4連覇という偉業を達成している。

マイケル・ジョンソンは現400m世界記録、元200m世界記録の保持者で、当時の200m世界記録である19秒32は「100年は破られることがない」と言われていたほどの大記録である(のちにボルトが更新)。消耗が激しく、両立が難しいとされる200mと400mを同時にこなす稀有な存在として陸上界に君臨し続け、世界陸上における9つの金メダル獲得はカール・ルイスの8つを抜く最多記録である。

「ラグビーワールドカップの優勝国を予想する。ニュージーランド(オールブラックス)強いわ〜」

カール・ルイスとマイケル・ジョンソンという、ウサイン・ボルトと肩を並べる実績を持つ両雄。この両者に共通するのが、キャリア最高の記録を30歳前後で打ち立てていることである。

カール・ルイスは1991年世界陸上(東京)。30歳という年齢で100m9秒86の世界記録(当時)をマーク。マイケル・ジョンソンは1996年アトランタオリンピック、28歳という年齢で200m19秒32の世界記録(当時)をマークしているのだ。

これがどういうことかというと、超一流のアスリートには全盛期が2度あることを意味しているのである。

1度目の全盛期は若さと勢いですべてを圧倒できるキャリア初期。
そして2度目が自分の身体と向き合い、トレーニング方法や生活習慣を根本から見つめ直す時期。いわゆる技術と肉体が最適なバランスで両立する「円熟期」だが、陸上の短距離選手ではこれがちょうど30歳前後の時期に当たるのである。カール・ルイスもマイケル・ジョンソンもこの2度目の全盛期にポテンシャルを爆発させることができたということなのだ。

そして、当のウサイン・ボルトが今年で30歳。
さすがに9秒58のようなぶっ飛んだ記録は難しいかもしれないが、少なくとも2015年の9秒79からタイムを縮めてくると考える方が自然だ。

もはや疑う余地はない。ボルトはリオ五輪で9秒73を出して金メダルを獲得する。これは有史以来定められた自然の摂理なのであるww

「プロ野球に八百長はあるのか? できるのか? 賭博はあったけど【NPB】」

「超一流選手2度目の全盛期30歳説」を強く提唱する。ボルトは200mでも金メダルをとります

この「超一流選手2度目の全盛期30歳説」に従うと、当然ボルトは200mでの金メダル獲得も約束されている。それも19秒72というタイムでゴールテープを切ることになる。もちろん19秒19などという超人的な記録は望むべくもないが、少なくとも2015年よりタイムを上げてくることは間違いない。

これはすでに一個人の希望というレベルの話ではない。歴史的事実なのである。

いや、すみません。
100mの検証を200mでもう一度やる元気が残ってないッス。
「超一流選手2度目の全盛期30歳説」によって、ボルトは100mでも200mでも金メダルを獲得します。どうかこれで勘弁してくださいww(←何が?)

【個人出版支援のFrentopia オンライン書店】送料無料で絶賛営業中!!