アンチェイン梶とかいうクズ中のクズ。映画「アンチェイン UNCHAIN」感想。アンチェイン梶というボクサーがいた。戦績、6敗1引き分け。たった1度も勝てなかった

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映画「アンチェイン UNCHAIN」を観た。
 
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「アンチェイン UNCHAIN」(2001)
 
「アンチェイン梶というボクサーがいた。戦績、6敗1引き分け。たった1度も勝てなかった。そして……。」
 
リングネーム「アンチェイン梶」という名でデビューし、目の負傷により0勝6敗1分の戦績で引退したボクサーの人生を追ったドキュメンタリー。
 
引退後は通天閣をもじった「ツテンカーク」という名前でバンド活動をしたり、「とんち商会」という会社を立ち上げて手配師の仕事をしたりと精力的な人生を送る。
その反面、引退の原因となった滑車神経麻痺に加え、浴びるように飲む酒によって、梶は徐々に平静さを失っていく。
 
そして釜ヶ崎のあいりん労働センターに殴り込むなど、奇行が止まらない梶は、ついに精神病院に送られてしまう。
 
 
また、選手時代に出会ったシュートボクシングの西林誠一郎、キックボクシングのガルーダ・テツ、ボクシングの永石磨との奇妙な関係。
 
彼らへのインタビューによって、梶という人物像を浮かび上がらせるドキュメンタリーである。
 
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3、4年ぶりくらいに観ました「アンチェイン UNCHAIN」。最初に観たのは10年前

「アンチェイン UNCHAIN」。
2001年に公開され、一部で話題となったドキュメンタリー映画である。
 
ちなみにリングネームの“アンチェイン”とは、レイ・チャールズの名曲「Unchain my Heart」からとったもの。
 

「心の鎖を解き放て」。
まさにこの映画にピッタリのテーマである。
 
「ダイの大冒険かっちょいい技ランキングTOP10。野郎の夢を全部叶えたろうマンガ。俺は最強の剣で世界を守りたいんだよ」
 
僕がこの映画を初めて観たのは確か2005〜2006年前後。今から約10年前である。
レンタルビデオ店でたまたま見つけ、何となく借りたのが最初だった覚えがある。そこで衝撃を受け、大急ぎでDVDを購入。いまだに気が向いたときに鑑賞している作品である。
 
そして先日、3、4年ぶりくらいに観た次第である。
 
「ロッキー・ザ・ファイナルがシリーズ最高の名作である3つの理由。意外性と名言のオンパレードの傑作」
 

やっぱり「アンチェイン UNCHAIN」は最高の映画だった。熱い男たちの魂のつながり

映画の感想だが、
「やっぱり、めちゃくちゃいい」
 
やんちゃで適当でクソほど粗暴で、そのくせ他人思い。
こんなわけのわからん男の周りに自然と集まる同志たち。
 
「幕之内一歩が復帰する気満々の件だけど。通算成績26戦23勝3敗(23KO)。展開予想というか、キレイな終わりかたを考える」
 
友情でも愛情でもない。
ましてや親友などという綺麗なもんじゃない。
 
絆?
腐れ縁?
 
「【映画】「猿の惑星」感想。触るなエテ公が!! わかってたけどすげえ映画。衝撃のラストというか、もはやトラウマ映像ですね」
 
離れたくても離れられない奇妙な関係。
「魂」という絆で結びついた4人。
 
バカなくせに人の役に立ちたいという思いは人一倍強く、おかげでどうしても空回りしてしまう梶。
結果は最悪。でも自分は悪くない。
結果に対する責任をとる能力もない。
 
気に入らなければ、相手が誰であっても突っかかっていく。
 
そんな人間臭さが無粋でカッコよくてバカバカしい。
 
 
また、シュートボクシングの西林誠一郎、キックボクシングのガルーダ・テツ、ボクシングの永石磨。
格闘家としての彼らの生き様もいい。
 
「「クリード チャンプを継ぐ男」感想。最強のワンパターンの世代交代。孤独な主人公とお師匠さまと一途な彼女の逆転ホームラン」
 
戦績だけを見れば選手として大成したとは言えない。だが、それぞれに人間ドラマがあり、リングの上では嘘偽りない姿を見せ、そして散っていった。
 
「映画「君の名は。」感想。こんなん好きなんやろ? お前らって言われてる気がした。めちゃくちゃよかった。基本的には」
 
成功だけが人生じゃない。
何度失敗しても、そこから這い上がることができる。
 
「ビバ! 大便! 映画「オデッセイ」感想。火星のクソ野郎は振り向いてくれたのか? ジャガイモだけ1年半をしのいだ男」
 
夢を見て、夢との距離を知り、現実を突きつけられる。
それでも男たちの人生は続いていく……。
 
まさに、魂を揺さぶられる作品。
それが映画「アンチェイン UNCHAIN」である。
 
などと言うと思ったか? おお?
 
「「はじめの一歩」が連載終了待ったなしなわけだが、そろそろ俺の意見を言ってみようか」
 

アンチェイン梶のあまりのクズぶりに笑いが止まらない。こんなヤツ、若気の至りで済まされる話じゃないぞww

数年ぶりに観た映画「アンチェイン UNCHAIN」。
 
ガチの感想を申し上げると、
「梶がクズ過ぎてワロテマウww」
 
主人公の梶がとにかくしょーもない。
「心の鎖を解き放て」だか何だか知らんが、人としてあまりに終わっていて、笑いが止まらない
 
「刃牙(バキ)シリーズかませ犬ランキング。愛すべき屍を晒したかませ犬たち。歴代トップ6(6位~2位)を発表するぞ」
 
タクシーにはねられた後、その運転手が見舞いにこなかったことに腹を立てる。その後、タクシーに乗るたびに「お前が人をひいたら見舞いに行くか?」と質問し、「No」と答えた運転手をしばく。
突然夜道でおっさんに「月を見ながら酒を飲もう」と声をかけたが断られる。断られたことに腹を立てた梶は、おっさんの家まで押し掛けていく。
反社会勢力のおっさんの車に立ちション。
その他、居酒屋での騒動多数。逮捕歴多数。
 
「映画「ドゥ・ザ・ライト・シング」。人種問題に切り込んだ? 違うね。他人の考えを許容できない器の小さいバカどものなれの果てだろ」
 
そして、とどめは釜ヶ崎のあいりん労働センターへの殴り込み。
黄色いペンキを頭からかぶり、タクシーに箱乗りして怒鳴り散らす。
「そこのおっさん、立ちションすな!」
「おまえら働け!」
レンチとトンカチを手に、会社に脅迫電話をかけてきた「カジキ」を探しまわる。正気を失った梶が起こしたたった一人の暴動
 
いや、もうね。
あまりにクズ過ぎてね。
若気の至りで済まされる話じゃなくなっとるがな!! みたいな。
お前だけには言われたくないわ!! みたいな。
 
「さくらももこ訃報ってマジか。漫画家というよりエッセイストかな。「もものかんづめ」の衝撃をちょっとだけ」
 
しかも、笑えるレベルをちょっとだけ超えてるってのがね。また笑ってしまうんですよ。
レンチとトンカチってあなた、それはさすがにやったらアカンでしょと。
 
「人助けがしたい」と言いつつ、その5億倍くらい他人に迷惑かけているというね。
 
見知らぬおっさんに「月を一緒に見よう」って、んなバカなww
少なくともお前とは見たくないわな。
 
「映画「アバター」感想。どう見ても鳥山明に影響されとる。ジェームズ・キャメロンがやりたいことを全部やった」
 

ガルーダ・テツの試合で暴れ回る梶が衝撃的だった。あそこまで壊れりゃね、しゃーないね

特に衝撃的なのが、あいりん労働センターへの殴り込みの数日前。
ガルーダ・テツのセコンドでの奇行がまた酷いww
 
コーナーポストに昇り、酒をラッパ飲みしながら奇声を上げる。
試合前にリング上で相手選手に絡む。
インターバルで、ガルーダ・テツの頭から酒を霧吹き。
勝ち名乗りを受けたガルーダ・テツに、セコンドよりも早く抱きつく。
健闘をたたえ合う相手選手とガルーダ・テツの間に割り込み、強引に3人で抱き合う。
 
もうメチャクチャである。
マジな話、あそこまでのベタなアホを僕は見たことがない
あんなわかりやすいヤツ、マンガでも書かないでしょ。逆におもしろくないでしょ。
 
しかも、僕がもっとも「うわぁ……」と思ったのが、関係者が誰も梶と目を合わせないこと。
あれだけハチャメチャに動き回っているのに、誰一人として梶を止めようとしない。むしろ相手選手の方が「何やねんコイツ……」と思っているくらい。
 
「刃牙(バキ)シリーズベストバウトランキング。名勝負7選第3位と2位を発表。最強を決める男たちの狂想曲ww」
 
恐らく梶がヤバいヤツだというのはすでに知れ渡っていて、相手にしても仕方ないという認識だったのだろう。ガルーダ・テツの先輩だから言いにくいのもあったはず。
 
ただ、それを差し引いても、あの「見えない君の刑」にはゾッとした。小学校時代の陰湿ないじめを見るような感覚。
 
で、ナレーションの千原ジュニアがひと言。
「解放された魂が着地したのは、精神病院だった」
 
いや、やかましいわww
 

人生を賭けたプロレスラー、それがアンチェイン梶という男。って、他人を巻き込むんじゃねえよww

おかしい。
いつから僕はこんな人間になってしまったのか。
 
この映画を初めて観た10年前は、多くの方と同じように大きな衝撃を受けたはずなのだが。
少なくとも、最後に観た3、4年前は「心の鎖を解き放て」という言葉に打ち震え、男同士の魂をのつながりに熱さを感じていたのだが。
 
「魂が震えた」って言いたいし、もちろん今回もそのために観たはずなのだが。
 
いつの間にか、梶という人間のダメっぷりにしか目がいかず、映画「アンチェイン UNCHAIN」がおバカ映画にしか思えなくなっている。
 
「シティ・オブ・ゴッド感想。くたばれ胸糞悪いクソ野郎ども。滅びちまえよ「神の街」。二度とこっち来んじゃねえよ」
 
むしろ、序盤の梶の試合シーン。
もらい方がヤバ過ぎて、「そりゃ目をおかしくするでしょ」という印象の方が強い。
 
これは僕の心が汚れたからなのか、それとも精神的な成長と考えるべきなのか。何とも言えないところだが。
 
 
恐らくアンチェイン梶という人間はプロレスラーなのだと思う。
「人生」というリングの上で、自らの命を燃やしてプロレスをしている大バカ野郎。
 
「幼い頃に思い描いたヒーロー像」を脇目も振らずに追いかけ、大して大きくもない石につまづいて盛大にコケる。つまづいた小石を「バカでかい石だった」と言い張り、そのせいで俺は失敗したんだと喚き散らす。
 
ヒーローになれない自分に鬱屈が溜まり、現実に耐えきれずに酒に溺れて徐々に正気を失う。あげくの果てに「黄色いペンキを頭からかぶり、背中に『魂』と書いて暴動を起こす」という暴挙に至るのである。
 
 
まあ、人生賭けてプロレスやるのはいいけど、他人を巻き込むなって話だわなww
付き合わされた西林も気の毒だし、レンチとトンカチはさすがにアウトですわww
 
で、とどめは監督の豊田利晃がおクスリで盛大に逮捕されるというね。
何を監督自ら身体張ったギャグでオチつけてんだよとww
そんなオモロく完結させてんじゃねえよとww
 
「パーフェクト・ワールドのブッチが予想以上にクズだった。イケイケのケビン・コスナーと力技ロマン映画のクリント・イーストウッド」
 

梶のネーミングセンスだけはホントにすごい。バンド名「ツテンカーク」も含め、その部分に関しては誰にも負けない。歌は超絶下手だけど

主人公梶の圧倒的なクズさで、終始僕を楽しませてくれた映画「アンチェイン UNCHAIN」。
 
クズ中のクズである梶だが、作中で僕が唯一関心したことがある。それは彼のネーミングセンス
 
リングネーム「アンチェイン梶」。
冗談抜きで、こんなかっこいい名前を聞いたことがない。
しかも、参考にしたのがレイ・チャールズ? Unchain my Heart?
たまらないっすわマジで。
 
後輩の「ガルーダ・テツ」というのもまたいい。
「ガルーダ」ってアレだろ? 神話に出てくる炎の鳥だっけか?
「リングネームをつけてくれ」と頼まれた瞬間、パッと即答したというのだからすごい。
 
「ターミネーター3の評価がクソだということを再認識した件」
 
通天閣をもじったバンド名「ツテンカーク」も悪くないし、この人のこういうセンスはちょっと侮れない。
 
なお、梶はツテンカークでボーカルとして歌っているのだが、聴くに耐えないレベルでド下手なのであしからず。
 
 
そういえば、数ヶ月前に関西のテレビでアンチェイン梶の特集番組があったとか。
僕も写真で現在の梶をちょろっと見たのだが、えらい老けてたな。
年齢的にはまだ40代後半だと思うけど、50代半ばくらいに見えるくらい。
 
入退院を繰り返していたらしいし、若い頃のムチャがかなり響いてきてるのだろうか?
よくわからないが、何とか健康でいて欲しいですね。
 
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