内山vsフローレス予想!! 日本のKOダイナマイト内山はフローレスを相手に11度目の防衛を達成できるか?【年末ボクシング勝敗予想】

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空と木イメージ
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2015年12月31日に東京・大田区総合体育館で行われるWBA世界S・フェザー級タイトルマッチ。
スーパー王者の内山高志が同級7位の挑戦者オリバー・フローレスを相手に11度目の防衛戦に挑む。

「内山がフローレスを粉砕!! 誰がゴリラをリングに上げていいって言ったよww」

挑戦者のフローレスは「竜巻」の異名を持つサウスポーのファイターで、戦績は27勝(17KO)1敗2分。KO率57%とパンチ力もある危険なボクサーである。

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2016年の海外進出を公言している内山高志。
この試合に勝って来年以降のキャリアに弾みをつけることができるか。期待されるニコラス・ウォータース戦やビッグマッチ実現に向けても絶対に落とせない一戦である。

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フローレスはいい選手だけど内山の敵ではない

今回の試合、フローレスのこれまでの対戦相手と戦績を見て「ああ、またこのパターンか。やっぱり置きにきたな」と思った。
だが、実際の映像を見ると意外とそんなことはない。このフローレス、なかなかいい選手ではないだろうか。

といっても、内山をおびやかすほどかといえばはっきり言ってそこまでではない。いい選手ではあるが、恐らく普通にやれば内山の勝ちは動かない。
まあ、それを言うなら内山が国内で証明することなど5年前に終わっているのだが。

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攻撃パターンとしては、サウスポースタイルでにじり寄り、右をチョンチョンとついて距離を測ってからの左をドカン。ほぼこれだけである。
どなたかが三浦隆司の小型版とおっしゃっていたが、まさしくその通りだと思う。

パンチは三浦の方が強烈だが、距離は三浦よりもやや長い。相手をコーナーに詰める足の運びもあるが、三浦のようにいつの間にか追い詰められているという圧力のかけ方ではない。迫力的にも三浦の方が上だ。
さらに三浦のボンバーレフトのように一発で全局面をひっくり返せるほどの左があるわけでもなく、要するにすべての面で三浦よりスケールが小さい。そういった意味でも文字どおり小型版三浦隆司である。

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防御面は基本的にはブロック中心。そして頭を細かく振りながら的を絞らせないことを意識したディフェンスである。それほど防御が堅いわけではないが、ガードの高さと距離の長さの分だけ三浦より打ちにくさはありそうだ。

得意分野はやはり接近戦で、頭をくっつけて打ち合ったり身体を傾けて相手から遠ざかってスペースを作ったりとそこそこ多彩な動きを見せる。至近距離での打ち合いのさなかにスペースを作って得意の左を打ち込んだり、いきなりラッシュをかけたりなど強弱をつけることもできる。

ただ、身体をずらしてアングルを変えた位置から左を打ち込むようなことはあまりない。ほとんどが相手の正面に立って距離を詰めるスタイルに終始するので、動き自体は読みやすいのではないだろうか。

左でフローレスの前進をストップして右を打ち抜け

フローレス攻略のカギはやはり左だろう。
ディフェンスがそこまで堅くない選手なので、踏み込んでくる瞬間を狙ってコンパクトな左をヒットしたい。
チョンチョンとついてくる右を左でパーリングし、フローレスが得意の左を打つ瞬間にワンテンポ早く踏み込んで左を当てるのだ。
フローレスの前進を寸断し、距離ができたところで右のストレートを出す。このパターンを続ければ勝てる可能性は高い。近づきすぎず離れすぎず、中間距離を保って左を出し続ければある程度試合を支配することができるはずだ。

当たり前だが、内山の右が一発でも当たればフローレスは倒れる。
どうやってそのタイミングに持ち込むかだが、勝負の分かれ目はフローレスの右と内山の左のどちらの精度が高いかにかかっている。
ジャブの差し合い、パーリング合戦で優位に立てればフローレスの左のタイミングを早いラウンドで掴めるだろうし、逆にここでうまく対応できない場合は苦戦する可能性も考えられる。
フローレスは三浦よりもスピードがあるボクサーだが、内山本人が言うにはサウスポーは得意とのことである。この言葉を信じるなら、特に問題はないと考えてもよさそうである。
さらに言うと、相手のスタイルへの適応の早さも内山のよさなので、そのあたりにも期待したい。

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懸念材料としては、内山が実はじわじわと距離を潰してくるタイプが得意ではないことだろうか。2011年の三浦戦でも試合序盤に豪快にダウンを奪われたように、不用意な被弾を許す展開というのも考えられなくはない。

予想は7Rで内山のKO勝ち。無難に安全運転しても勝てると思うけど

勝敗予想だが、7Rでの内山のKO勝利でいきたいと思う。
2011年の三浦戦が8Rで終了していること、フローレスが三浦ほどのスケールではないこと、そして内山があれから成長していると考えた上で、あの試合よりも1R早いKO予想である。

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正直なところ、無理に右の強打を炸裂させなくても、フローレスの右目を狙って左を出し続けていれば普通に勝てると思う。うまくいけば、それをやっているだけで試合後半くらいにTKOを奪えるのでないだろうか。

右のジャブをパーリングとバックステップで避けていればフローレスは踏み込んでの左が打てなくなるし、飛び込み際にコンパクトな左を当てておけば恐らくフローレスは手詰まりになる。
三浦よりもフローレスの方が距離が長いので若干の調整は必要になるはずだが、チャンスがあれば近づいて右を打ち込む。そのくらいの感じで十分ではないか。

三浦戦での4R以降の動きができれば内山の勝利。特に山も谷もなく終わるというのが僕の結論である。

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一つ注意しなくてはいけないのはフローレスのいきなりの左。このパンチを不用意にもらうことだけは避けたい。特に距離感が掴み切れていない試合序盤、そしてこのままでは勝てないと判断したフローレスが玉砕覚悟で出てきたときである。
その一発でKO負けとまではいかないだろうが、試合の流れが一気に変わる恐れはある。下手をするとウォータース戦どころか2016年の海外進出自体がすっ飛ぶことにもなりかねない。勝利が濃厚な展開になっても、決して気は抜かないことである。

内山は本当に海外進出するのか? だとしたら楽しみすぎるぞ

前回の記事でも申し上げたが、僕はニコラス・ウォータースのファンである。なので、内山vsウォータースが実現したら間違いなくウォータースを応援する。

だが、日本のKOダイナマイトが海外進出してどこまでいけるかにももちろん興味がある。内山が自慢の強打で相手をなぎ倒して観客の度肝を抜く姿をぜひとも見たいと思っている。
そのためにも、今回の試合は内容的にも圧勝で防衛を果たしてもらいたい。もちろん怪我もなく。

本格的に海外に進出するのであれば標的はウォータースだけでなく、フォルトゥナや三浦を撃破したバルガス、もしかしたら僕のおすすめのバルテレミーなど、いくらでも考えられる。強豪との対戦に妄想は広がるばかりである。

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2015年12月31日の内山vsフローレス。
内山がどのような勝ち方を見せてくれるか。非常に楽しみである。

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