ジョシュ・テイラーvsレジス・プログレイス訴訟で消滅? 実現すると思ってるんですけどね。英国開催一択なのに何やってんの【展望・予想

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英国イメージ
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開催中のWBSS S・ライト級トーナメント決勝戦に出場予定のWBA世界スーパー/WBCダイヤモンド王者レジス・プログレイスが撤退を表明。トーナメントを主催するコモサ社を相手に訴訟を起こしたとの声明が、プログレイスをマネジメントするディベラ・エンタテインメント社から発表された。
 
ESPNの報道によると、WBSSを主催するコモサ社は10月7日(日本時間8日)までに決勝戦の開催を約定し、準々決勝、準決勝の報酬、勝利者ボーナスをプログレイス側に支払う予定だったが、どちらの約束も期限までに守られなかったとのこと。
 
これにより、プログレイス側は大会出場関連のすべての義務を解除するよう求める訴訟を起こしたという。
 
 
対するWBSS側は事実関係、法的に誤りがあるとして、プログレイス側の主張を否定している。
 
「僕のジョシュ・テイラー優勝! プログレイスを僅差判定で下す。WBSS S・ライト級おもしろかったな」
 

プログレイスが訴訟でWBSS S・ライト級トーナメントが消滅? 開催地なんて英国一択でしょうに何やってんだか

WBSS S・ライト級トーナメントが再び消滅の危機に瀕しているという。
 
前回の準決勝ではIBF王者(当時)のイバン・バランチェクがトーナメントからの撤退を表明し、訴訟問題に発展しかかったところをギリギリで開催にこぎつけたが、今度はレジス・プログレイスがスケジュールの遅れや支払い義務の反故によって訴訟に踏み切ったとのこと。
 
僕自身、ここ最近WBSSの動向は追えていなかったのだが、またですか。先日ようやく井上尚弥vsノニト・ドネア戦の開催が発表されて盛り上がったところだったのに。
 
いつまでたっても発表されないスケジュールとファイトマネー支払いの遅れ。
今が稼ぎどきの30歳のレジス・プログレイスにとっては迷惑極まりない話である。確かにこれだけ振り回されれば、さっさと撤退して防衛路線に戻った方がお得だと考えるのも無理はない。
 
 
というか、何をグダグダやってるんでしょうね。
 
ジョシュ・テイラーvsレジス・プログレイス戦の開催地など、英国以外には考えられないと思うのだが。
 
前回の井上尚弥vsノニト・ドネア戦の際も申し上げたが、そもそもほかの候補地を検討する意味がわからない。せっかく地元にファンベースを持つジョシュ・テイラーが勝ち残っているのに。本来英国以外の選択肢など存在しないはずなのだが。
 
「井上尚弥vsドネア予想。ドネアはぶん回しの1発を当てるしかなさそうだけど…。開催地なんて日本以外ないのに何やってたんだろな」
 
それこそ2019年5月のグラスゴーで井上尚弥とジョシュ・テイラーが勝った時点で発表してもよかったくらい。これだけ資金難だのスケジュールの遅延だのとやっている中で、成功までの道のりが見えているルートから外れる意味などどこにもない。
 
僕のような部外者にはわからない大人の事情があるのだとは思うが、あまりに稚拙すぎるなぁと。
 

何だかんだで決勝戦は行われると思うけどね。稼ぎどきのプログレイスが訴訟で時間を浪費するのはもったいない

まあ、それでも僕は何だかんだで決勝戦は行われると思っている。
 
申し上げたようにレジス・プログレイスは現在30歳。まさに今が稼ぎどきで、訴訟どうこうで時間を費やすのはあまりにもったいない。
 
エイドリアン・ブローナーと交渉中という噂も聞こえてきたが、WBSS決勝戦の問題が未解決のまま強行できるものなのか。
恐らくそこでも時間がかかるだろうし、むしろプログレイス陣営は決勝戦に出場した方が有利だと考えるのではないか。それこそ未払い問題は別個に訴訟を起こすとかね。
 
時間的に10月開催は難しそうだが、少なくとも年内には何らかのアナウンスがあるんじゃないの? と勝手に楽観視しているのだが、どうだろうか。
 
「ジョシュ・テイラー圧勝…。バランチェクに風は吹かず。リードとインファイトに差があり過ぎた。vsプログレイスはどうだろうな」
 
もちろんこれは僕の希望もふんだんに含まれた話ではある。
僕自身、このS・ライト級トーナメントは当初から楽しみにしていて、ジョシュ・テイラーvsレジス・プログレイス戦は純粋に実現してほしい。運営がグダグダすぎるのはアレだが、せっかくここまでたどり着いたのだから何とか最後まで走りきってもらいたい。
 
 
なお、さいたまスーパーアリーナで井上vsドネアとの抱き合わせで開催すれば? というアイディアも一瞬頭をよぎったが、いや、さすがにそれはないなと。ジョシュ・テイラーが日本に来るわけがないし、両者が井上尚弥vsノニト・ドネア戦のアンダーに納得するとも思えない。
 
だったらなおさら英国しかないわけで、さっさとグラスゴーでも何でもいいから決めちゃえよと。シーズン3開催などという夢物語はどうでもいいが、とりあえずはシーズン2。始めちまったもんは最後までやりきりやがれ。
 

テイラーvsプログレイス戦が実現したとして。やっぱり有利なのはプログレイスかなぁ

そして、ジョシュ・テイラーvsレジス・プログレイス戦が実現したと仮定して、ここから先は試合の展望を考えてみる。
 
 
正直、今回はレジス・プログレイスがかなり有利なのではないかと思っている。
 
まず両者のキャリアを振り返ると、ジョシュ・テイラーはサウスポーとの対戦経験がほとんどない。
それに対し、プログレイスは2015年8月のアモス・コワート、2018年3月のジュリアス・インドンゴ、2018年10月のテリー・フラナガンなど、それなりに強敵との対戦をクリアしている。
 
しかも相手の構えに関係なく右リードがスパスパ出るのもこの選手の特徴で、あのパンチが踏み込みを躊躇させるのに大きな効果を発揮している。
 
「やっばw プログレイスがレリクを顔面粉砕TKO。こんな一方的になるとは…」
 
ジョシュ・テイラーも2018年3月にサウスポーのウィンストン・カンポスを3RTKOで下しているが、果たしてプログレイス相手に同じことができるか。あの強烈な右をかいくぐって距離を詰め、近場の連打に持ち込めるかという話。
 
むしろ右で動きを止められ、左右ボディを浴びて失速させられる可能性が高そうな気が……。
 
右リードで顔を腫らされ、近場で左ボディ→左アッパーのコンビネーションを浴びて後退。そして、ロープを背負わされた状態でオーバーハンドの左を側頭部に被弾しダウン。
何となくだが、こんな流れをイメージしている。
 
「ダニエル・ローマンvsアフマダリエフは下がったら負ける? ローマンのセミファイナリスト感」
 

勝敗予想はプログレイスの10RKO。テイラーが有利に進めるにはフラナガンを踏襲するのがよさそう


逆にテイラーが優位に試合を進めるには、2018年10月のテリー・フラナガンを踏襲するのがいいのではないか。
 
リング中央に立ち、常に射程の1歩外をキープ。
プログレイスの右リードをバックステップでよけ、すぐさまカウンターの右をかぶせる。
極力危険地帯には踏み込まず、プログレイスに攻撃の機会を与えない。
 
「ロマチェンコvsキャンベル予想。がんばれキャンベル。ちょこ~っとだけ期待してる。根拠はない。クローラよりはいいと思うけど」
 
プログレイスは基本的にカウンター狙いの剛腕ファイター。相手のパンチを上体反らしで芯を外し、反動をつけてカウンターを打ち込むスタイルを得意とする。
 
決して追い足がある方ではなく、身長173cm、リーチ170cmとそこまでサイズがあるわけでもない。なので、自ら射程内に踏み込まなければ大きな危険はない。
 
テリー・フラナガンは得意な距離がプログレイスと近かったため、射程の外から自分のパンチを当てるのに相当苦労させられた。
 
その点、踏み込みとサイズがあるジョシュ・テイラーは有利。徹底的に自分の間合いを意識して細かいパンチを当てていけば、プログレイスの剛腕をもらわずポイントアウトすることも可能なのではないか。
 
もちろん、大前提として右リードの差し合いで対抗できることが絶対条件だが。
仮にその部分で圧倒された場合、遠い位置で釘付けにされたまま近づけずに終わるパティーンも考えられる。
 
 
一応、勝敗予想はレジス・プログレイスの10RKO勝ちとさせていただくが、工夫次第ではジョシュ・テイラーがポイントアウトする可能性もありそう。それこそグラスゴーでの開催となれば、判定結果も地元選手に流れやすくなるので。
 
だからアレだ。
繰り返しになるが、とりあえずWBSSの運営はシーズン2だけは完結させやがれ。
 
それ以降はドロ沼訴訟になろうが自然消滅しようが勝手にすればいい。とにかくこのジョシュ・テイラーvsレジス・プログレイス戦だけは意地でも開催にこぎつけやがれ。始めたものの義務として。
 
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