ミーシャ・テイトがホーリー・ホルムに失神KO勝利で初タイトル奪還!! 最強最悪塩漬け女王誕生を大逆転で阻止!!【予想大外れ赤っ恥】

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アメリカ国旗
2016年3月5日(日本時間6日)に米・ラスベガスでUFC196が行われ、女子バンタム級タイトルマッチに出場した王者ホーリー・ホルムを挑戦者のミーシャ・テイトが5R3分30秒裸締めで失神KOに仕留め、念願のタイトル奪還に成功した。

2015年11月に絶対女王と呼ばれたロンダ・ラウジーを衝撃的なKOで下したホーリー・ホルムの初防衛戦。ロンダの長年のライバルでもあったミーシャ・テイトを相手に終始優勢に試合を進めながら、最後の最後でテイクダウンを許しての敗北という結末である。

約4ヶ月のシンデレラストーリーから覚めたホーリー・ホルムにここからの巻き返しはあるのか。そして、ついにUFC王座を獲得したミーシャ・テイトの政権はどこまで続くのか。
UFC200で復帰すると言われるロンダ・ラウジーを含めた三つ巴の戦国時代に突入である。

チートキャラのホーリー・ホルムに大逆転のミーシャ・テイト

ミーシャ・テイト勝利!!

いや、これは。
まさかの結末である。
ホーリー・ホルムが一番やっちゃいけない試合だった。

序盤から「距離が近いな〜」「危ないな〜」とは思っていたのだが、本当にそのままの結果になってしまった。
今までテイクダウンを許したことがなかったホルムが2Rと5Rの都合2度もテイクダウンを許したことからもわかるように、前回のロンダ・ラウジー戦に比べて、この試合のホルムは明らかに距離が近かった。イメージ的には1足半ほど近い位置で対峙していたのではないかと思う。そのため、ミーシャ・テイトに一瞬のチャンスをものにされてしまったのである。

「相手いるのか? クリス・サイボーグ姐さんがUFCデビュー戦で圧勝!!」

恐らくこの試合のホーリー・ホルムは相当自信があったのだろう。
ミーシャ程度の打撃、ミーシャ程度のタックルであれば得意のフットワークと体幹の強さで防ぎきれると。
それより、必殺の打撃で圧倒してやろうと。
できることなら派手にKO勝ちして会場を沸かせてやろうと。
前回の試合よりもハイキックが多かったのもそのせいだと思う。

以前にも申し上げたとおり、ホーリー・ホルムのすごさは、

・ボクシング三階級を制覇した打撃技術
・テイクダウンを簡単には許さない体幹の強さ
・オクタゴンの広さを存分に使えるフットワーク

この3つである。

特にフットワークに関してはもはやチートレベルで、女子MMAファイターにまともに捕まえられるような甘っちょろいものとはレベルが違う。

ホルムの打撃と体幹の強さ、そして縦横無尽のフットワークによって、並の選手では近づくことすらできない。

「ロンダ・ラウジーがわかりやすくボブ・サップだった件。ヌネスに48秒TKOか。ちょっとマズい負け方かも」

ホルムとしては、フットワークを駆使して距離をとりつつ、相手が踏み込んできた瞬間にカウンターを狙っていればいい。遠い位置からコツコツ当てて、釘付け判定ではい、おしまい。

勝利だけを目的とした戦い方に徹すれば、はっきり言ってホルムに勝てる選手は誰もいない。

そのくらい並外れたスペックを持ち、UFC史上最悪最強の塩女王になれるポテンシャルがある選手だと思っていたのだ。

そして、実際に5Rの残り2分まではそのとおりの展開だったのである。

ただ一つ、距離が近かったことを除いては。

予想大外れの赤っ恥ww でも最強最悪塩漬け女王の誕生を阻止したミーシャに拍手だ

いや〜。
やっちまいましたなホーリー・ホルム。
あそこまで追いつめておいて。
あそこまで勝利を確実にしておいて。
バックを取られて、焦って立ち上がるのが早すぎたか。

「ほら見ろ」
「ミーシャ・テイトごときがホーリー・ホルムに勝てるわけねえんだよ」
この言葉を言う準備をしていた僕の立場はww

イベントとしては最高の結末だが、ホーリー・ホルムの持つポテンシャルを考えると残念極まりない。

あれだけ「ホーリー・ホルムがすごい」「この選手の出現によってUFCが終わる」などと大口を叩いておきながら、まさか一回も防衛できずに負けてしまうとは。赤っ恥もいいところであるww

「ロンダ・ラウジー失神KO負け!! ホーリー・ホルムが秒殺女王を完膚なきまでに叩きのめし、女子MMAの歴史を動かす」

むしろ、あそこまで塩漬けにされながら一瞬のチャンスをものにしたミーシャ・テイトが見事だったと言うべきか。

この5Rの中でミーシャ・テイトに巡ってきたチャンスは恐らく3回。
そのうちの2回でミーシャはテイクダウンを成功させている。

「さっそく陥落ミーシャ!! 女子MMAおもしろすぎ?! ヌネスが1R一本勝ちで新女王誕生!!」

右手を顔の横に置き、ハイキックを防ぎながら常に左右に動き続ける。
正面に立たないように、ホルムのストレートをまともに受けないように半身をずらしながら一瞬のチャンスを待つ辛抱強さ。

念願のタイトル奪還への執念が難攻不落のホーリー・ホルムをほんの少し上回った。そういうことなのかなと思う。

と同時に、最強最悪塩漬け女王の誕生を阻止したという意味でもミーシャ・テイトの功績は計り知れないものがある。

「UFCが終わる? ロンダ・ラウジーの敗北はUFC終焉の序章」

とにかく両者ナイスファイト。
僕の好きなホーリー・ホルムが負けてしまったのは残念だが、大満足の試合だった。ピリピリするような緊張感から失神KOまでの展開。稲妻のような数分間だった。

ミーシャさん、恐れ入りました。勝てるわけない、かませ犬としての役割をまっとうしろとか言ってすみませんでした。

普段はMMAの試合を観るとクソ眠くなってしまうのだが、こういう試合に遭遇するから侮れない。
メインのネイト・ディアスvsコナー・マクレガー戦もすばらしかったし、この2試合だけでも今日はオールOKである。

「ホーリー・ホルムがシェフチェンコに負けちゃった…。やっぱりUFCにはロンダ様が必要だね!!」

WOWOWがUFC中継から撤退するってよ

これまでUFCのナンバーシリーズをほぼ生に近い形で中継してきたWOWOWだが、どうやら4月からはこの放送がなくなるとのことである。

月額2484円(税込)のみで世界最大規模の総合格闘技大会を観られる環境が失われるという事実に、ファンの間では悲鳴に近い哀しみが広がっている。

これは想像だが、恐らくUFCとWOWOWの間では年間契約が結ばれているのだと思う。そして、4月からの契約更新交渉の際にUFC側が豪快に金額をつり上げてきたのだ。
WOWOWとしてはUFC中継は続けたいが、さすがにこの条件をのむほどのコンテンツではない。残念ながら今回は契約を取りやめて、他のコンテンツを充実させようと考えたのだろう。

これに対し、UFC側の言い分は明白過ぎるくらい明白だ。
想像するまでもなく、UFC FIGHT PASSを売りたいのである。
WOWOWとの年間契約金額と日本でのFIGHT PASSの契約数の伸びを比較した際に、WOWOWを切った方が見込める収益が大きいと判断したのだ。
月額料金のみでナンバーシリーズを出血大サービスするより、日本のUFCファンをFIGHT PASSに取り込んで大儲けしてやろうと考えたのである。

要するにUFCによる日本でのサービス期間が終了したということなのだが、今までの価格破壊状態だったものが本来あるべき姿に戻ったともいえるのではないだろうか。

まあ、今回に関しては採算のとれない日本市場をUFCが見限ったというのがファイナルアンサーな気がするが。

解約運動とかマジ意味ねえから止めとけ。解約するなら黙って勝手に解約しとけ

WOWOWがUFC中継から撤退。
この一報を聞いて「みんなでWOWOWを解約して抗議しよう!! ※拡散希望」などとやっているファンがいたが、マジで無意味なので止めた方がいい。

繰り返しになるが、WOWOWがUFCから撤退する理由は恐らく金額的な問題だ。契約更新時にかなり吹っかけられたのだろうというのは容易に想像がつく。
ナンバーシリーズを垂れ流し、なおかつ一定期間アーカイブで観放題にするという出血大サービスを月額2484円(税込)だけではまかないきれないと判断したのである。

とりあえず言えるのは、それだけのサービスを提供してきたWOWOWに対して解約運動などという愚かな行為をする意味がわからないということ。

そして、そもそも金額的な折り合いがつかないことが原因なのに、そのWOWOWの収入をさらに減らすような運動をしてもまったく逆効果だということである。そんなことをしても再契約が遠のくだけの話だ。

こんな簡単なことにも頭を回さずに「さっさと解約しないとカッコ悪い」「※拡散希望」などと解約運動をするような短絡的な思考がまったくもって理解不能である。やるならFIGHT PASS不買運動だろと。

まあ、そもそも解約運動や不買運動などをやる神経が根本的に意味不明なのだが。

別にお前がWOWOWに文句があるのは自由だ。だが、その勝手な理屈に他人を巻き込むなという話である。

中には「エキサイトマッチは継続するのに、それより人気のあるUFC中継が終わるのが許せない」とキレていた方もいたが、もうホントに勘弁してほしい。
エキサイトマッチはご存知のように、一つの興行を丸まる放送しているわけではない。〇〇vs〇〇といった形で、各試合ごとにO.A.している番組である。しかも基本的には生中継ではなく、すでに終わった試合を数日から数週間遅れてO.A.している。

恐らくだが、エキサイトマッチは各試合ごとの放映権? を個別に買い付けているのだ。一試合ごとに放送の権利を買い取り、視聴率との兼ね合いで予算を算出しながら番組構成を行っているのである。つまり、ほぼ生中継での放送を実現しているUFCとは根本的に違うのだ。

日本で世界基準のMMAが観られる環境が失われるのは多大なる損失だなどと嘆いている方もいたが、それも違う。

観られる環境はある。
FIGHT PASSに入ればいいのだ。
月額約1000円+一大会につき約3000円を出せばこれまでどおりUFCのナンバーシリーズを視聴することは可能なのだ。
ただ単に、今までの恵まれた環境が適正価格に戻っただけの話である。

価値のあるものを(あると感じるものを)相応の金額を使って手に入れる。購入の価値がないと思えばお金を出さなければいい。そして、適正な金額を出せない人間には対価を得ることができない。民主主義の基本原則であり、商売の大前提である。

今までのバーゲンセール期間が終わったからといって、そこに文句をつけるのはナンセンス以外の何物でもない。

まあ、気持ちはすげーわかるけどね。
もし自分の好きなものが突然値上がりしたら、間違いなく冷静ではいられなくなると思うし。

というか、今回のような試合が観られるのであればぜひとも継続して欲しいと思う。こんな痺れる試合に出会えるのであれば、いずれWOWOWにはUFC中継を復活してもらいたい。もしくはスカパーで復活するとかね。

がんばれWOWOW。
そしてホーリー・ホルムは一発屋で終わるなよ。

ちなみに「石原夜叉坊が日本人で初めてWOWOWの放送コードに引っかかったスゲー」と叫んでいる方に言っておく。
放送席の玉ちゃんはず〜〜っと引っかかってるぞ。

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