やっぱり武尊だな。ヨーキッサダーを2RKO。ヨーキッサダーはちょっとキツかったか。てか、キックの選手ってみんなカッコいいよね【2019.3.10 K-1感想】

やっぱり武尊だな。ヨーキッサダーを2RKO。ヨーキッサダーはちょっとキツかったか。てか、キックの選手ってみんなカッコいいよね【2019.3.10 K-1感想】

ムエタイイメージ
2019年3月30日、さいたまスーパーアリーナで行われた「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~K’FESTA.2~」。
メインに登場したK-1 WORLD GPスーパーフェザー級王者武尊が、ムエタイ・ラジャダムナンスタジアム認定フェザー級王者ヨーキッサダー・ユッタチョンブリーと対戦。2R2分43秒KO勝利し、全19試合の長丁場のラストを締めくくった。
 
 
「日本vs世界・7対7の対抗戦」の大トリを飾ったK-1王者武尊。ムエタイ・ラジャダムナン王者との日・タイ王者対決となった今回だが、結果は2RKO勝利。
 
開始直後から的確なローキックでヨーキッサダーにダメージを与え、前蹴りとパンチの連打で圧倒。
相手が出てきた分後退し、ペースをいっさい掴ませない。
 
2Rに入ると、ローキックのダメージでヨーキッサダーの動きが徐々に鈍る。
それを見た武尊はさらに圧力を強め、ミドルをブロックしながら顔面へのヒットを重ねる。
 
そして、強引に出てきたヨーキッサダーの右をバックステップで避け、すぐさまリターンの右で豪快なダウンを奪う。
 
何とか立ち上がったヨーキッサダーだが、ダメージは深くすでに反撃の力はない。
武尊の追撃に耐えられず、レフェリーが試合を止める。
 
2R2分43秒KO、ムエタイ王者を寄せつけず完勝した武尊。
過去1度もKO負けがないヨーキッサダーを相手に、盤石の試合運びでその実力を証明した。
 
「ジャーボンティ・デービスがウーゴ・ルイスをボコしてKO。でもナイスファイト。デービスvs那須川天心はやるならキックルールだろ」
 

武尊の言う「格闘技界に風が来てる」説はガチだと思う。メイウェザーvs天心は普段格闘技に興味のない層も話題にしてた

那須川天心が出場したRISEとの同日開催となった「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~K’FESTA.2~」。
 
当日はさいたまスーパーアリーナのメインアリーナ16000人が超満員となる大盛況。プレナリーファイト4試合を含めて全23試合という長丁場にも関わらず、メインの武尊vsヨーキッサダー戦での熱狂は画面越しにも伝わってきた。
 
「那須川天心復活のKO勝利。フェデリコ・ローマをカウンターのハイキック一閃。敗戦のトラウマはさっさと払拭した方がいいよね」
 
試合後に武尊本人もコメントしていたが、ここ最近の格闘技の盛り上がりはすごい。
「K-1が最高で最強であることを証明する」ために1戦1戦を命がけで戦う武尊と、「格闘技界を変える」と宣言して数多くのリングに上がり、様々な企画にも積極的に挑戦する那須川天心。
 
スタイルも考え方も真逆で賛否両論聞こえてくる両者だが、間違いなくどちらもすごい。
2010年代前半の暗黒期を乗り越え、再び格闘技熱を巻き起こした彼らの功績はもっと評価されていいと思う。
 
 
一応言っておくと、2018年大みそかのメイウェザーvs那須川天心戦については、僕の周りの普段格闘技に興味のない層にも多少話題になっていた。
 
大谷翔平がメジャーでホームランを打ったとか、本田圭介がケイスケホンダになった()とか。
格闘技イベントがそのレベルで語られたことは、割とガチで2003年の曙vsボブ・サップ、2004年の魔裟斗vs山本“KID”徳郁、2009年の亀田興毅vs内藤大助くらいまでさかのぼるの必要がある。
 
「亀田家大復活の日、亀田和毅vsアビゲイル・メディナ in後楽園ホールを現地観戦してきた」
 
例によってAbemaTVの「那須川天心にボクシングで勝てたら1000万円」企画に批判と称賛が飛び交っているようだが、批判ありきで世間を巻き込むAbemaTVのやり口に思いっきり乗せられている感が強い。
 
そして、飛び交う怒号が僕の耳にも届くくらい、格闘技ファンの分母も増えたのかなぁと思ったりもしている。
 
「武尊と皇治の乱闘騒ぎの件。武尊はローカルヒーロー止まりかな。K-1の地上波進出が大きく遠のいた感」
 

武尊の試合運びが完璧過ぎて震えるww 誰がどう観てもパーヘクツ

前置きが長くなったが、具体的な試合の感想を。
 
とりあえず、今回は武尊の試合運びがお見事過ぎた
 
ヨーキッサダーのパンチが届かない位置から内側のローでダメージを与える。
タイミングを見計らって前蹴りを腹部にねじ込み、前進を寸断。
ヨーキッサダーが出てくれば、その分だけ下がって距離を掴ませない。
 
そして、ペースを掴んだところで間合いを詰めてのパンチ勝負。
圧力と回転力で圧倒し、ヨーキッサダーに反撃のチャンスをいっさい与えず。
 
 
距離を支配され、近場での打ち合いでも歯が立たないヨーキッサダー。
できることは中間距離でのミドルのみだが、基本的に単発なので武尊のガードを突き破るまではいかない。
 
「武尊vs皇治戦の既視感。会場の雰囲気が試合をグレードアップする。武尊はK-1でやること残ってないよな」
 
ローキックと前蹴りで前進を寸断し、近場では回転力を活かしたパンチで圧倒。
序盤で下半身にダメージを与え、絶妙のタイミングでパンチ勝負に切り替える。
最後は手詰まりのヨーキッサダーが強引に出てきたところにカウンターの右をドカン。
 
誰が観ても、どこから観てもパーフェクトな勝利。
あまりの盤石さに震えがくるほどにww
 
「巌流島楽しすぎワロタw 舞浜アンフィシアター最高だった。チェ・ホンマンブチ切れご帰宅。ビッグマンには合わないルールだよな」
 

ヨーキッサダーもK-1ルールは厳しかったよな。首相撲と肘を封じられたらできることがない

ただまあ、ヨーキッサダーも厳しかったなとは思う。
 
ムエタイに詳しい方によると、もともとこの選手は首相撲と肘が得意な選手。K-1ルールでは圧倒的に不利とのこと。
 
というより、ほとんどの試合を首相撲で勝ってきた選手で、いわゆる首相撲に特化したタイプ。そもそもK-1ルールで武尊に勝てるわけがないという意見も見かけた。
 
試しにヨーキッサダーのムエタイの試合を観てみたのだが、

 
確かに首相撲がめちゃくちゃ得意っぽい。
 
ガッチリ組み合った状態から肘を使って押し込み、常に有利な体勢をキープする。
一瞬スペースを作り、そこに膝をねじ込む。
 
相手も懸命にヨーキッサダーを崩そうとするが、フィジカルが安定していてほとんどブレない。
 
技術的なことはまったくわからないが、多くの方がおっしゃる通り首相撲と肘中心の選手なのだろうと。
 
そして、基本1、2Rは様子見。
組みにいくのは3R以降で、それまではミドルと前蹴りを中心にゆっくり時間を使うイメージが強い。
 
「RIZIN15にパッキャオ来場だってさ。榊原信行氏が有能過ぎる件。那須川天心vsフリッツ・ビアグタン決定」
 
ほほう、なるほど。
これはやはり、K-1ルールで武尊に勝つのは厳しい気がする。
 
近場でのもみ合いがなく、ラウンド数も少ない。
タイプとしては、もっともK-1に向かない選手だったのかもしれない。
 
 
以前にも申し上げたが、やはり武尊はK-1ではやることが残っていない。K-1への思いの強さはひしひしと感じるが、次のステージに進む時期な気がする。
 

キックの選手、みんなカッコいい。全スポーツの中で一番カッコいいと言ったら言い過ぎか?


なお、今回K-1とRISEを交互に観ながら思ったのが、キックの選手がみんなカッコいいということ。
 
もともとの顔面偏差値が高く、なおかつオサレでスタイリッシュ。
入場シーンから華やかで、会場の演出もド派手なまま試合に突入する。そのせいで、どの試合もめちゃくちゃ画面映えするという。
 
何とも言えないが、現状全スポーツ? の中でキックの選手が一番カッコいいんジャマイカ?
 
いや、さすがに全スポーツは言い過ぎかもしれないが、少なくとも「K-1を会場で観ること」がサーフィンやスノボー、クラブなどのモテ活動と同ステータスに達しつつある感じ。
 
「RIZINの現地観戦が楽し過ぎてマイッタ。堀口恭司も那須川天心もパッキャオもよかったけど、一番はヤスティナ・ハバかな」
 
普段「命を懸けて応援する」「リングの上には選手の人生が~」といったセリフに胸焼けを起こしている身としては、こういうカジュアルさは嫌いじゃない。
 
 
まあ、さすがに1日23試合は長過ぎるけどねww

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