スペンスvsポーター予想。ポーターはどう対抗すればいい? 僕にはスペンスが大差で勝ちそうに思えるんだが【予想・展望】

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ロスイメージ
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2019年9月28日(日本時間29日)、米・カリフォルニア州で行われる世界ウェルター級王座統一戦。IBF同級王者エロール・スペンスJr.とWBC王者ショーン・ポーターの一戦である。
 
「ポーターを見くびってたな。スペンスをあれだけ追い詰めるとは。ただの突貫野郎じゃないってことがわかった気が…」
 
前戦で4階級制覇王者マイキー・ガルシアに文句なしの判定勝利を挙げたIBF王者スペンス。今回も豪打のポーター相手に「ストップ勝ちを目指す」と宣言するなど、試合前から自信を見せている。
 
対するポーターは今年3月にヨルニデス・ウガスの挑戦を接戦の末に僅差判定で退け、今回の統一戦にたどり着いた。試合前の予想はスペンス有利に傾いているものの、ポーターも勝利のためにハードなトレーニングを続けているとのこと。
 
 
なお、この試合の勝者はWBAスーパー王者マニー・パッキャオとの統一戦に進むプランもあり、ビッグマッチを求める両選手にとっても負けられない試合となる。
 
「フューリーを苦戦させたワリンがクッソいい選手だった件。ヘビー級3強時代が崩れる日も近い?」
 

がんばれショーン・ポーター。エロール・スペンスJr.を苦戦させる試合を期待

エロール・スペンスJr.vsショーン・ポーターのウェルター級統一戦が近づいている。
当日はWOWOWエキサイトマッチでも中継されるとのことで、ファンにとっても楽しみな一戦である。
 
そして、僕自身もこの試合にはぼちぼち期待しており、そのうち展望を考えてみようと思っていた。いつの間にか間近まで迫っていたのだが、とにかく僕はこの試合を楽しみにしている。
 
 
期待する要因としては、何と言ってもショーン・ポーター。
恐らくエロール・スペンスJr.がこれ系の選手と当たるのは今回が初めてで、ひょっとしたらひょっとするかもと思っている。
 
しかも、ポーターは前戦でこれまでの突貫野郎とは一味違うアウトボクシングを披露した。相手のヨルニデス・ウガスは手足が長く身体も強い長身選手で、ポーターにとっては明らかにvsスペンスを意識したマッチメーク。その部分も含め、今回のポーターは何かをやってくれるのではないか。
 
試合前予想ではスペンスが優位とのことだが、そこそこ拮抗する可能性もある? のかな?
 
「黄昏時のサーマンが若き王者パッキャオ(40)に2-1で敗れる。肘も痛いし足も動かない。だから僕はサーマンに感動した」
 

勝敗予想はスペンスの判定勝利。直近のマイキー・ガルシアはかなりがんばったと思う

まず勝敗予想だが、今回はエロール・スペンスJr.の判定勝利でいきたいと思う。
 
散々「ショーン・ポーターに期待している」「ひょっとしたらひょっとするかも」などとほざいておいてアレだが、やはり勝つのはスペンスだと思う。両者の過去の試合を漁ったところ、まあまあ一方的な展開になるのではないかと予想している(言ってることが真逆じゃねえかw)。
 
 
IBF王者エロール・スペンスJr.攻略については、直近のマイキー・ガルシアがかなりいいところまでいった気がする。
 
高いガードと強フィジカルを活かした圧力。
鋭いリードに加え、肩口からまっすぐに伸びる左。
また、防御面では前に出した長い右足をつっかえ棒にして相手の侵入を防ぎ、中間距離での差し合いを常に優位に進める。
近場の攻防では左右ボディや顔面へのアッパーで相手を下がらせ、そのまま分厚い連打でねじ伏せる。
 
2016年4月のクリス・アルジェリや2018年1月のレイモント・ピーターソンなど。
挑戦者がスペンスの圧力と連打を捌ききれず、序盤から中盤にかけて圧殺される光景はここ数年で見慣れたものとなりつつある。
 
「最強スペンスがマイキーに大差判定防衛。ど正面からのどつき合いは見応えあったな」
 
ただ、スペンスのアクションはすべて右リードからスタートするため、攻略のミソはこの鋭く長い右リードをいかに攻略するかになる。その部分において前回のマイキー・ガルシアは相当優秀だったと思う。
 
左ガードを高く上げ、小刻みに動かし続ける。
拳同士をぶつけるようにスペンスの右に合わせて左を打ち出し、連打の発動を抑え込む。
スペンスの右を打ち落とせるだけの威力を保ちつつ、極力コンパクトに最短距離を通す。このバランスが本当にすばらしかった。
 
 
あの試合はマイキーの左の連打によってスペンスの右を機能させず、前に出る圧力を削ぐことにも成功した。最終的には中間距離の馬力で押し切られてしまったが、何だかんだで階級上の相手にあそこまで食い下がったのは称賛に値する。
 

スペンス攻略の条件。ウェルター級で該当しそうなのはアイツ?

上記を踏まえた上で打倒スペンスの条件を挙げてみると、
 
・左の強ジャブ
・正面衝突で当たり負けしないフィジカル
・右リードにカウンターを被せるタイミング
・距離の違いを相殺する踏み込み
・スペンスと同サイズ
 
といった感じか。
 
「ホ、ホントにやるんかカネロvsコバレフ。さすがにこれはコバレフが勝たなきゃダメなヤツじゃない?」
 
マイキー・ガルシアは左の強度とカウンターのタイミングは持ち合わせていたが、根本的なフィジカルとサイズが不足していた。ここをクリアできる選手がいれば、割とガチで何かが起こりそうな気がするのだが……。
 
イメージで言えば、L・ヘビー級のセルゲイ・コバレフみたいなタイプ。
 
誰かおらんかね?
ウェルター級近辺で。
 
と思っていたところ、1人見つけた。
ケル・ブルック!!
 
 
って、もう終わっとるやないか~い!!
 

ポーターはスペンスに勝つのは相当難しいのでは? あらゆる面でスペンスの餌食になりそうな…

そして、肝心のショーン・ポーターについてだが、残念ながら打倒スペンスを果たすには若干物足りないように思える。
 
過去の試合を観る限り、この選手にはマイキーやブルックのようにスペンスの右を抑え込めるほどの左ジャブはない。また、踏み込みの鋭さとフィジカル面には定評があるものの、2014年のケル・ブルック戦では自慢の突進を真正面から止められている。
 
 
ちなみにだが、ポーターのvsサウスポーの試合は2013年12月のデボン・アレクサンダー戦までさかのぼる必要がある。
 
この試合のポーターは鋭い踏み込み+1発目の左が機能して見事勝利したわけだが、あの左がスペンスに当たる光景が僕にはいまいち想像できない。高いガードに阻まれ、丸出しの顔面に右リードの連打を浴びる流れが濃厚なのではないか。
 
また、前戦では距離をとってのアウトボクシングを披露したが、あれがスペンスに通じるかも微妙。
 
手数の少ないヨルニデス・ウガスには十分機能したが、スペンスの右はウガスよりもはるかに鋭く長い。
それこそ2014年のケル・ブルック戦のように、動き出しに顔を跳ね上げられまくって踏み込みを止められる流れになりそうな……。
 
仮に懐に入れたとしても、恐らくインサイドの打ち合いでもスペンスはポーターを上回る。1発KOの破壊力がない分、やはりポーターがスペンスに勝つのは相当難しいと予想する。
 
「ロドリゲスvsウォーレン予想。両者の復帰戦が挑戦者決定戦。挑戦者が渋滞してるけど、どういうこと?」
 
いや、もちろん期待はしておりますが。
 
何と言っても僕はエロール・スペンスJr.の苦戦が観たい人間なので。
テレンス・クロフォードとの一騎打ちが実現しそうにない中、ショーン・ポーターはかすかな希望でもあるので。
 
てか、改めて観るとマイキーはめちゃくちゃがんばったよな。
中間距離でスペンスとあそこまで渡り合った選手って、マジでケル・ブルック以来でしょ。
 
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