シャクール「決着(ケリ)つけさせてもらいます。ジョエトの兄貴…」→ラッシュスタイルで36分間。久々の放送事故案件【結果・感想】

シャクール「決着(ケリ)つけさせてもらいます。ジョエトの兄貴…」→ラッシュスタイルで36分間。久々の放送事故案件【結果・感想】

ネバダ州イメージ
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2019年10月26日(日本時間27日)、米・ネバダ州で行われたWBO世界フェザー級王座決定戦。同級1位シャクール・スティーブンソンvs同級2位ジョエト・ゴンサレスの一戦は、3-0(119-109、119-109、119-109)の判定でスティーブンソンが勝利。見事初戴冠を果たした試合である。
 
 
開始直後から上体を振って距離を詰めるゴンサレスに対し、スティーブンソンは最小限の動きと見切り、鋭い右リードで応戦。至近距離での打ち合いを挑むゴンサレスに前進を許さない。
 
中盤以降も軽い右のヒット、打ち終わりを狙った左のカウンターでゴンサレスを寄せつけないスティーブンソン。7Rにコーナーに何度か詰まるシーンが見られたものの、その後はうまく足を使ってゴンサレスの前進をいなし続ける。
 
慎重な見切りと精度の高いジャブを駆使して試合を支配したスティーブンソンが最後までゴンサレスに見せ場を作らせず。ほぼパーフェクトな試合運びで初の世界王座に輝いた。
 
「僕のジョシュ・テイラー優勝! プログレイスを僅差判定で下す。WBSS S・ライト級おもしろかったな」
 

シャクール・スティーブンソン初戴冠!! と言ってもこの退屈さは…。久しぶりに初期のリゴンドーを思い出したな

期待のシャクール・スティーブンソンが初戴冠を果たした今回。
僕自身、この両者が合意したと聞いたときからかなり楽しみにしていた試合で、当日もそれなりにワクワクしながら視聴しさせていただいた。
 
しかも、両選手にはプライベートでも因縁があるとのこと。
ゴンサレスの妹がスティーブンソンと交際中とかで、お互いに複雑な感情を抱えた試合だったという。
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「シャクール・スティーブンソンvsジョエト・ゴンサレス合意キター!!」
 
試合を観た率直な感想だが、いや、これはないなと。
両者の実力にかなりの差があることは序盤ではっきりしたが、それにしても、ねえ……。
 
 
近場で打ち合いたいジョエト・ゴンサレスはフェイントを織り交ぜながら懸命に前進を試みるのだが、距離を詰めるバリエーションが少なくなかなか近づけない。
 
対するスティーブンソンはスピード重視の鋭い右をガードの間からのヒットし続け、抜群の見切りを活かしたバックステップとの組み合わせでゴンサレスに前進を許さない。
ゴンサレスが右を大振りすれば、最小限のバックステップ→左カウンターの流れでまったく突破口を掴ませず。
 
スピード重視のコンパクトな右で打ち終わりに隙を作らず、なおかつカウンターの脅威で出足を鈍らせる。
前手の差し合いで圧倒し、カウンターをチラつかせてゴンサレスの前進を寸断。距離が詰まれば右フックを引っかけてサイドへ退避し、間合いをリセットする。
 
右リード→バックステップ→左カウンター→サイドへ退避。
以下無限ループ。
 
冗談でも何でもなく、今回の試合でスティーブンソンがやっていたのはこれだけである。
スティーブンソンには相手を倒して観客を沸かせようという気がゼロで、対するゴンサレスにもKO負けのリスクを背負ってスパートをかける覚悟はない。
 
ほぼすべてのラウンドで似たような光景が繰り返され、僕を眠りの世界へと容赦なくいざなう地獄。
音を消してウィル・スミスのラップを爆音でかけ、何とか睡魔に抗ったことは内緒であるw(こういうベタなクラシックHIPHOPも結構好きだったりする)。
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シャクール・スティーブンソンは足も長く上背もある。
この階級ではフィジカル面にかなり余裕を持って相手と対峙することが可能。
ガードの上から右フックを打ち込むだけでゴンサレスの身体はグラグラと流れ、後ろ重心のまま右リードと左カウンターを出しているだけで確実に勝利へと近づく。
 
ギジェルモ・リゴンドーとエロール・スペンスJr.を足して2で割ったというか、何ともコメントしにくい試合運びである。
 

7Rにゴンサレスがきっかけを掴みそうになったが、すぐにスティーブンソンが対応

あえて見せ場を挙げるのであれば、ゴンサレスがたびたびスティーブンソンをコーナーに詰めて連打を浴びせた7Rくらいか。
 
このラウンドのゴンサレスはこれまでよりも遠い位置から大きく左足を踏み込み、右の大振りとともに肩から体当たり。体重を預けるようにスティーブンソンをコーナーに押し付け、そのまま連打につなぐ流れでペースを引き寄せていた。
 
スティーブンソンの右足の外側に踏み込むことで逃げ場を塞ぎ、強引に近場での打ち合いを演出する。クリーンヒットはほとんどなかったが、少なくとも何かのきっかけになるか? と思わせるラウンドではあった。
 
シャクール・スティーブンソンvsフェリックス・カラバロおもんなさ過ぎワロタw 久しぶりのボクシング、うすうすな試合だったな
 
だが、やっとつかんだ反撃の機会も8Rには根こそぎ刈り取られる。
このラウンドからスティーブンソンがボディストレートと右回りを意識し始め、それ以降はゴンサレスのプレスはいっさい機能せず。
 
ゴンサレスが左足を大きく踏み込んだ瞬間にド真ん中から左ボディストレートをねじ込み、一瞬動きが止まったところで右フックを引っ掛けてサイドへ。
結局初回から続く右リード+左カウンターのハメコンボへ逆戻りである。
 
てか、打ち合わんのかいww
 
せっかくゴンサレスが覚悟を決めたところだったのに。
スティーブンソンにとっては、印象的なKOを見せる最高のタイミングだと思ったのだが。
 
ようやく「決着(ケリ)つけさせてもらいます。ジョエトの兄貴…」となるはずだったのに。
まさかラッシュスタイルのままヒラヒラ逃げ切りやがるとはね。
 
 
中谷正義vsテオフィモ・ロペスやタイソン・フューリーvsオット・ワリン、アルツール・ベテルビエフvsアレクサンデル・グヴォジクなど。FITE.tvはかゆいところに手が届くマッチメークをお手頃価格で提供してくれるのは非常にありがたいと思っている。
 
だが、2000円近く払ってこれを見せられるというのはそれなりの失望感ではある。
 
「ノニト・ドネアが井上尚弥に勝つには? ドネアに勝ってほしいんだけど、井上尚弥が負ける要素が見当たらない件」
 

やっぱり真島の兄さんはマキムラマコトに名乗り出るべきだったと思う。主人公にはハッピーエンドが訪れてほしいから

そもそも論として、僕は真島の兄さんはマキムラマコトに名乗り出るべきだったと思っている。
 
目の見えないマキムラマコトに自分の素性を語らないままの逃避行は確かに胸にくるものがあったが、個人的にはやはり主人公の最後はハッピーエンドであってほしい。
 
何も言わずに去っていく背中は文句なしにカッコいい。
それこそ真島の兄さんの真髄というのも理解できる。
 
ただ、マキムラマコトと真島の兄さんが結ばれる世界を見てみたい気持ちは強いし、実際そう思った方も多いのではないか。
 
それをやってしまうと本編との整合が取れなくなるというのであれば、せめて整体院を訪れた際に名乗り出るくらいの妥協があってもよかったのではないか。
施術中に聞いたマキムラマコトの昔話だけで過去のモヤモヤが晴れたとは、僕には到底思えないのだが。
 
「「龍が如く 劇場版」感想。豪華キャストの壮大な無駄使い。しょーもない映画ってそういう意味かww」
 
ちなみに僕は今、「龍が如く OF THE END」を絶賛プレイ中である。



 
理由は単にPS3しか持っていないのと、真島の兄さんと郷田龍司が操作できるから。
 
本作は「龍が如く」シリーズでいちばん最初に真島の兄さんが主人公に抜擢されると同時に、シリーズ中唯一郷田龍司パイセンを使ってバトルができる作品である。
 
僕の好きな二大キャラが主人公として登場するのであれば、そりゃあ買う以外に選択肢はない。従来のナンバー作品とはだいぶ趣の違うバトルではあるが、殴る蹴るとは一味違う爽快感を楽しんでいる次第である。
 
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