映画「SCOOP!」感想。全編2時間ず~~っと下品w 男は顔だよ。ゴキブリ以下の最低野郎と新人常識どんくさ女のサイコー過ぎるオシゴト講座

映画「SCOOP!」感想。全編2時間ず~~っと下品w 男は顔だよ。ゴキブリ以下の最低野郎と新人常識どんくさ女のサイコー過ぎるオシゴト講座

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映画「SCOOP!」を観た。
 
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「SCOOP!」(2016年)
 
かつて特大スクープをゲットするなど、凄腕カメラマンとしてならした都城静。
 
だが、その栄光もすでに遠い過去のもの。
今ではすっかり報道への情熱を失い、生活は自堕落的。借金にまみれ、芸能スキャンダルを追いかけるだけの中年パパラッチとして毎日を送っていた。
 
 
雑誌「SCOOP!」の副編集長横川定子は、会社員時代の静とは腐れ縁の仲。業務に忙殺されながらも、彼の現状を苦々しく感じていた。
 
そして「新人教育」と称し、静に駆け出し記者である行川野火とコンビを組むように命じる。これは静に野火の教育を押しつけるとともに、静を立ち直らせるための定子の狙いでもあった。
 
 
最初は断固拒否した静だが、「SCOOP!」専属カメラマンとして破格のギャラを提示されたことで渋々了承。行川野火を助手席に乗せ、スキャンダルを探しに街に繰り出す。
 
自堕落で粗野な静と、やりたい仕事ができずにモチベーションの上がらない野火。
お互いがお互いを拒絶し、衝突の絶えない日々がスタートする。
 
だが、反目しあいながらも仕事をこなしていく中で、徐々に野火の心境に変化が生まれる。
 
 
ある日、大物政治家のスキャンダル写真を撮ることに成功し、激しいカーチェイスの末に何とか逃げ切った静と野火。
興奮の収まらない野火は、静に向かって思わず「この仕事、サイコーですね!!」と口走ってしまうのだった……。
 
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偶然観た映画「SCOOP!」。大根仁監督を「だいこん」と読むくらいにはニワカww でございます

映画「SCOOP!」
「モテキ」「バクマン。」の大根仁が監督を務め、落ちぶれた中年パパラッチを福山雅治が演じたことで話題を集めた作品である。
 
といっても、例によって僕はこの作品をまったく知らず。
1985年の「盗写 1/250秒」が原作とのことだが、当然そんな映画が存在していたことも知らない。
 
もっと言うと、僕は別に福山雅治のファンでもないし、二階堂ふみが好きなわけでもない。
監督の名前を見ても、これを「大根(だいこん)」と読むのか「大根(おおね)」と読むのかすらもわからない。
 
たまたまAmazonビデオで配信されていたのを見つけただけのクソニワカww。マジでお話にならないレベルだったことを報告しておく。
 
「「ボーイズ・オン・ザ・ラン」を映画化してはダメだった理由。ドラマ版は最高だったのに、なんでこうなった?」
 

あまりの下品さに笑いが止まらんww 主人公都城静が、2時間ぶっ続けでず~~っと下品ってどういうことw

そんな感じで、文字通り「たまたま」出会っただけの映画「SCOOP!」。
率直な感想を申し上げると、クッソサイコーだった
 
いや、まあ……。
「偶然見つけた」→「時間があったから観てみた」→「最高やんけ!!」
このパティーンが多いことは薄々自分でも気づいているのだが……。
 
でもアレでしょ?
知らない映画を観る動機なんてそんなもんちゃう?
特に期待せずに観始めたら「何だコレ、めちゃくちゃいいじゃねえか」って経験、誰にでもあるんじゃないの?
 
何とも言えませんが。
 
「「僕だけがいない街」感想。こんなマンガがあったことにビックリした。読み終わった瞬間、もう一度最初から読み直した」
 
そして、具体的には表題の通り。
あまりに下品過ぎてワロテマウww
 
もうね、マジで酷いんですよ。
主人公都城静の下品さが。
 
いきなり車中でのギシギシからスタートして、ストリップ劇場のお姉さんの胸をわしづかみにして、副編集長に「処女はパンツがダサい」と断言しちゃう。
 
全編約2時間、ず~~~~っと下品ww
 
粗野で下劣でぶっきらぼう。
思ったことをどストレートに口に出す。
 
相手が新人だろうが知ったこっちゃない。
若い女の子が傷つこうが関係ない。
 
無精ひげにアロハシャツ、くたびれた革ジャン。
まるで下ネタが服を着て歩いているような、ステレオタイプなバブルの残滓。
 
どなたかもおっしゃっていた気がするが、アレが福山雅治じゃなかったらガチでシャレにならない。
 
顔面偏差値の高いおっさんだからこそ成立するのであって、そうでなければとてもじゃないが画的に耐えられないレベル。
作中のセリフにもあったように「ゴキブリ以下」確定である。
 
うん。
やっぱり男は顔だよな。
 
この作品は静の突き抜けた下品さとともに、世の中の不公平っぷりをまざまざと見せつけられる作品でもあるww
 

常識どんくさ女・行川野火。序盤は視聴者を鬼のようにイラつかせるが、徐々に静に影響されて覚醒する

そして、静の破天荒さに感化されて覚醒していく行川野火もいい。
 
最初は「この仕事最低ですね」を連呼し、静の指示にいちいち「無理ですよ」「そんなことするんですか?」と口答えばかりする。
 
しかも、やることなすこと全部がどんくさく、いい感じに視聴者をイラつかせるww
「いやお前、いっぱしのことをほざくなら、与えられた仕事をきっちりこなせよ」みたいな。
 
どちらかというと非常識なのは静で、野火は真っ当なことを言っているだけなのだが、役者のパワーと作品の勢いによって受ける印象はまったく逆。
 
ボケとツッコミの構図なのに、ツッコミの方がボケ化している感覚とでも言えばいいか。
 
「「ポケットいっぱいの涙」感想。誰もが思わず涙したらしいが、そうか? まあ量産型ブラックカルチャー映画だわな」
 
だが、常識外れだがプロフェッショナルな静と行動を共にするうち、野火は徐々にパパラッチの仕事におもしろさ、やりがいを感じ始める。
スクープを持ち帰るたびに「SCOOP!」の部数も伸び、それに伴い静への特別な感情が芽生える自分に気づく。
 
「芸能人のスキャンダルだけではない、大スクープをゲットしてほしい」
「失った報道カメラマンとしての情熱を取り戻してもらいたい」
 
仕事仲間として。
先輩として。
異性として。
 
昔なじみのチャラ源とのやり取りを見るたびに、野火の中に憧れと愛情の入り混じった感情が膨らんでいく。
 
このあたりの機微というか、デリケートな心の揺れを感じさせる二階堂ふみのキャラ立ち加減。
 
演技力云々の話は僕にはよくわからないが、ストーリーが進むごとに両者の立ち位置が変化していく様はまさに凸凹コンビ作品の醍醐味でもある。
そして、その変化をエロティックと純情の絶妙なバランスで表現して見せた二階堂ふみはマジでお見事だった。
 
「人生の特等席感想。データvs感覚じゃないんだよ。両方「ほどよく」取り入れるんだよ。隙のない女が心を開くところにグッとくる」
 

へえ!! 低評価の人も結構いるんだね。僕はてっきり細かいことは気にせず「福山雅治の下品さを楽しむ」だけの作品だと思ってたけど


なお、鑑賞後に感想記事をいくつか読んだのだが、意外と低評価の方が多いことに驚いた次第である。
何と言っても、僕の中では満点に近い作品だったので。
 
「副編集長の馬場と協力してスクープを狙う際のやり方がショボ過ぎる」「現実の事件をオマージュし過ぎ」などなど。
その他、リアリティを追及しているわりにリアルが感じられないといった類の感想もちらほら。
 
中でも「自らゴキブリ以下と言いながらもパパラッチという仕事にそれなりに誇りを持っていたのに、途中から『やっぱり報道でしょ!!』のスタンスに路線変更したのはアカン」という意見はなかなか印象深い。
 
「仕事とは」「生き方とは」がテーマのはずなのに、後半からそこがブレブレだったのが気になったとのこと。
 
「映画「木曜日に抱かれる人妻」感想。いったいこれは何だ。検索すると2P目以降AVしか出てこねえんだがw エヴァ・アリアスの素っ裸は必見」
 
ほほう、なるほど。
そういう捉え方もあるわけね。
 
僕はてっきり「福山雅治の下品さを2時間ぶっ続けで楽しむ」だけの作品だと思っていたので、こういうマジのトーンの感想はかなり新鮮だった。
 

あえて不満な点を挙げるならチャラ源の件はいらなかったかな。それと吉田羊の意外性のなさね。あんなにおいしい役どころなのに

あとはアレだ。
ラストのチャラ源の件は蛇足だったかなと。
 
ラリったチャラ源が拳銃片手に暴走するのがこの作品のクライマックスなのだが、個人的には「そこいります?」と。
むしろ「スクープをゲット」→「祝賀パーティ」→「静と野火が結ばれる」→チャンチャンで終わってもよかった気が……。
 
「「ドラゴンボール超 ブロリー」感想。過去最高にブロリーがカッコいい。小物感満載のフリーザがボコられる」
 
以前にも申し上げたが、僕は基本的に映画はハッピーエンドであってほしいと思っている。
なので、トチ狂ったチャラ源のシーンを観た瞬間に「あ、これはどっちかが撃たれるヤツだ」と確信できてしまったのはかなり哀しかった。
 
まあ題材が題材だけに、キレイな終わり方が許されないというのもあるのかもしれないが。
 
それと「SCOOP!」副編集長横川定子役の吉田羊ね。
次期編集長の座を争う馬場とことあるごとに対立するのだが、あまりにも意外性がないというか想定内過ぎるというか……。
せっかく「静の隠れ恋人」というおいしい役どころなのに、仕事のできる勝ち気な姉御肌以外のキャラ立ちがまったく見られない。
 
てか、ああいう「オトナ女子」な役ってなかなか難しいっすよね。
 
少し前なら篠原涼子か天海祐希にやらせとけばよかったけど、ちょっと使い古された感が強い。
米倉涼子でもいいのだが、脇役に起用するにはやや濃過ぎる。
頼みの江角マキコは謎のスキャンダルで勝手に消えた。
 
ここ最近、北川景子がそのポジションに収まりつつあるが、福山雅治の隣に立つには若い。
 
消去法で吉田羊というのはクソほど理解できるのだが、全体的にはあまりに物足りなかったなと。
 
どの方面で突き抜ければいいかは何とも言えないところだが、いずれにしてももう少しどぎつさがほしい。そうすれば、馬場とのコントラストもはっきりしてよかったと思うのだが。
 
こうなると、やっぱり松下由樹だったよな。
アイツの憑依力って尋常じゃないからな。
 
旬を考えれば吉田羊>松下由樹なんだろうけど。
 
「ターミネーター3の評価がクソだということを再認識した件」
 
ああ、そういえば。
何気に福山雅治とリリー・フランキーの役どころを逆にしてもよかったかな? とも思いました。
 
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