マジでやるんかマイキー・ガルシアvsズラティカニン。失われた2年間を取り戻せ。ライト級スター候補No.1マイキーが階級屈指の実力者に挑戦【予想】

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モンテネグロの家
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2017年1月28日(日本時間29日)、米ネバダ州ラスベガスのMGMグランドで行われるWBC世界ライト級タイトルマッチ。同級王者デシャン・ズラティカニンに、元WBO世界S・フェザー級王者のマイキー(ミゲル・アンヘル)・ガルシアが挑戦する。

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今年7月のエリオ・ロハスとの復帰戦で5RTKO勝利を飾り、健在ぶりをアピールしたマイキー・ガルシア。
契約問題のこじれで約2年間リングを離れていたスター候補は、実力者ズラティカニンに勝利して再び王者に返り咲くことができるか。そして、強豪揃いのライト級において真のスターになれるのかに注目である。

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本当にズラティカニンに挑戦するんだな。でもこれをクリアすれば一気に視界が拓ける

7月に実力者エリオ・ロハスに力の差を見せつけて勝利したマイキー・ガルシア。長期のブランク開けでもその動きに錆つきがないことに安心した方も多かったのではないだろうか。
「マイキーやっぱり強かった!! ここからどんどん活躍してくれ」。

だが、今回のズラティカニン戦は正直、かなり厳しい試合になりそうである。
この試合の勝者が、9月に行われたホルヘ・リナレスvsアンソニー・クローラ戦の勝者との統一戦に進むという話もあるようだが、それでもマイキーが本当にズラティカニン戦を決断するとは思っていなかった。

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理由は両者のファイトスタイル。
マイキーとズラティカニンでは、マイキーにとって決して相性がいいとは言えない。
というより、普通にズラティカニンの方がマイキーよりも強いのではないか。マイキー自身がズラティカニンに勝つのは難しいと判断して、対戦を避けるのではないかと予想していた次第である。

なので、この試合の決定を聞いたときはかなり驚いてしまった。
「マジでズラティカニンとやるんかマイキー?」というのが僕の率直な感想である。

というより、むしろマイキー本人がこの2年で得られるはずだった報酬や名声を取り戻すのに必死なのかもしれない。

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とりあえず全勝対決を制してWBC王者を獲得すれば、あらゆる面で今後の見通しが明るくなる。そのままの勢いでWBA王者との統一戦に進むこともできるし、S・ライト級でエイドリアン・ブローナーと対戦するという噂もある。

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キャリアを急ぎ過ぎている感は否めないが、一応ビッグマッチ路線のプランとしてはいい取っかかりになることは間違いない。

勝敗予想はマイキー・ガルシアの判定勝ち。でもズラティカニンの突進力は凄まじいぞ

今回の勝敗予想だが、思いきってマイキー・ガルシアの判定勝利でいきたいと思う。

最初に申し上げたように、ズラティカニンは強い
ライト級の中でも屈指の実力者で、対抗王者でズラティカニンに勝てそうな選手はちょっと見当たらない。

ガードを高く上げ、ジャブをはたき落としながら間合いを詰める。
そして自分の距離まで近づいたところで一気に連打を発動。
強靭なフィジカルを活かした低い姿勢で相手の懐に潜り込み、左右ボディの連打で意識を集中させておく。相手のアゴが上がった瞬間を狙って左のオーバーハンドをノールックでドカン。

太い首。
鎧を思わせる筋肉。
あの突進を受けた相手はこれまで感じたことのない恐怖を味わうのではないだろうか。
豆タンクというか、まさしくプレッシャーの塊といった様相の選手である。

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マイキーの突出した攻撃力と、ズラティカニンの強靭なフィジカルの勝負になる

ではマイキーが実力者ズラティカニンに勝つにはどうすればいいだろうか。
思うに、マイキーのワンツーがどれだけズラティカニンに通用するかにかかっているような気がする。

マイキーの持ち味は、何と言っても強烈で直線的なパンチ力。最短距離を高速で打ち抜く貫通力の高いパンチである。
まるで標的が数m後ろにいるような貫通力はリカルド・ロペスにも通じるものがあり、その威光をちらつかせるだけで相手の攻撃を寸断することができる。いわゆる圧倒的な攻撃力がそのまま防御になるというヤツである。

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このマイキーのワンツー、特に速射砲のような左がどれだけズラティカニンのガードを突き抜けるか。ズラティカニンの突進力を鈍らせることができるか。つまりマイキーのパンチ力とズラティカニンのフィジカルの勝負である。

そして、僕はマイキーのパンチ力がわずかにズラティカニンを上回るのではないかと予想している。

理由は本当に適当なのだが、「なんとなく」である。
なんとなく、マイキーの攻撃力がズラティカニンを上回るような気がする。上回るように見える。そんな感じである。

まあ、マイキーはオルランド・サリドの突進にも対抗してみせた選手である。あのサリドがマイキーのパンチ力を警戒して前に出ることを躊躇していたのだから、その破壊力は本物だ。
しかもマイキーの持ち味として、下がりながらでも威力のあるパンチが打てるというのがある。

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強烈な左で出足を鈍らせ、サリドの突進をバックステップしながらリターンの左を打ち込む。当てた瞬間にサイドにステップしてさらに追撃の右。

打ち始めのわずかな間を突いての左。
さらにサリドが怯んだ瞬間を狙うタイミングのよさ。

あれだけ動きながら、絶妙なタイミングで強烈なパンチが打てるというのは、間違いなく天才ゆえのものである。

強烈な左でズラティカニンの前進を寸断し、ガードが開いた瞬間に右を打ち込む。
思いきって踏み込んできたズラティカニンのサイドに回り、わずかに芯を外す。
左ボディを打ちながら身体を入れ替え、スペースができたところで得意のワンツー。

恐らく一進一退の攻防が続くと思うが、最終的には2-1のスプリットでマイキーが判定勝利を収めるのではないだろうか。

逆にマイキーのワンツーが通用しなかった場合は、ズラティカニンの一方的な試合になるだろう。何度もロープを背負わされ、ボディで削られ続ける。マイキーにとっては悲惨な展開待ったなしである。

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マイキーのサウスポー対策は? いや、そんなことよりファンマ・ロペスヤバくないか? 破滅一歩前の試合内容に見えたけど……

不安要素を挙げるとすれば、マイキーのサウスポーへの対応である。

よく知らないのだが、マイキー・ガルシアはサウスポーが得意なのだろうか。
名前のあるサウスポーとの対戦がファンマ・ロペスしか見つからず、本当に何とも言えないのだが。

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あの試合はマイキーが4RKOでファンマを退けた試合だが、あの頃のファンマはすでにガタがきており反応も相当鈍っていた。特に左を外された際の反応がすこぶる悪く、ガラ空きの顔面にカウンターをモロにもらうシーンばかりが目についた試合である。
踏み込みの速度も鈍く、マイキーとしてはバックステップでリターンを返していれば勝ててしまうイージーゲームだったのではないだろうか。

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2013年時点でボロボロだったファンマと、今が全盛期のズラティカニンではまったくレベルが違う。あの試合の結果だけで「マイキーはサウスポーもOK」とは、とてもじゃないが言えない。

というか、ファンマ大丈夫か?
先日のウィルフレド・ゴメス戦であまりの別人ぶりにビックリしてしまったのだが。
パンチに対する反応がまた一段と鈍っていたし、自分の腕の遠心力に足がまったくついてこない。
おまけに試合直後に相手のトレーナーと謎バトルをおっ始める始末。完全に破滅思考のお笑いボクサーの誕生である。

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いや、どうしちゃったんだマジで。
2008年のポンセ・デ・レオン戦や、2010年のマルケス戦くらいまでは才能に溢れた選手だったはずなのだが。

って、ファン・マヌエル・ロペス(33)なの!?
てっきりファン・マヌエル・ロペス(38)くらいかと思ってた。

いや、33歳であれだけガタガタになってるってヤバくないか?
この先の人生、そこそこ長いぞ?

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いったいどこに向かってるんだアイツ。
辰吉丈一郎でも目指してんのか?

話が逸れてしまったが、マイキー・ガルシアがサウスポーを得意としているかについては、今のところ僕の中では不明である。
ズラティカニンは相手のジャブをはたき落とすのが得意で、はっきり言って右構えの選手にとっては天敵だ。それを考えると、ズラティカニンのKO勝利という結末も十分にあり得るのではないだろうか。

内山高志との対戦が噂されるなど、日本でもおなじみのマイキー・ガルシア。
復帰2戦目でキャリア最大の強敵を迎える今回、ぜひとも勝利していただきたい。

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逆にズラティカニンには実力を思いきり発揮して、あわよくばマイキーをマットに沈めてもらいたいと思う。

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