アニメ「メガロボクス」はあしたのジョーというよりサムライチャンプルーだよな? 主人公もモジャモジャ頭だし【感想】

アニメ「メガロボクス」はあしたのジョーというよりサムライチャンプルーだよな? 主人公もモジャモジャ頭だし【感想】

近代都市イメージ
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「メガロボクス」(2018年)
 
身体能力を向上させる「ギア」を装着した選手たちによる近未来格闘技「メガロボクス」。
摩天楼がそびえ立つ「認可地区」では、メガロボクサーたちの躍動が市民を熱狂させていた。
 
また、市民IDを持たない貧民街「未認可地区」では、非合法なメガロボクスが横行。何でもありの無法地帯と化していた。
 
地下闘技場メガロボクサーの1人であるジャンクドッグは、あまりの強さから毎回八百長試合を強いられる。そして、その生活に大きなストレスを感じていた。
 
 
ある日、偶然地下闘技場に現れた最強のメガロボクサー「勇利」。
リングの上から彼を見つけたジャンクドッグは、とまどいながらも勇利を挑発。強引に試合を始めてしまう。
 
だが、最強メガロボクサーの実力は途方もなく、ジャンクドッグはほとんど歯が立たずにKOされる。
 
 
以来、勇利へのリベンジを誓ったジャンクドッグ。
ひょんなことから、メガロボクス世界王者決定戦「メガロニア」の開催を知る。
その大会に何としても出場したいジャンクドッグは、地下闘技場の元締め藤巻の協力を得て市民IDを偽造し、新たに「ジョー」と名乗る。
 
そして、トレーナーの南部贋作、ストリートチルドレンのサチオとともに、強敵たちの待つ舞台へ向かうのだった……。
 
 
ボクシング漫画「あしたのジョー」の連載開始50周年を記念して製作されたアニメである。
 
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「メガロボクス」がおもしろい。最近、僕が楽しみにしている数少ない番組の1つです

ここ最近、テレビを観ることが少なくなったのだが、その中でも僕が楽しみにしている数少ない番組がこの「メガロボクス」
 
ボクシング漫画の金字塔と呼ばれる「あしたのジョー」の連載開始50周年を記念して製作された作品である。
 
さまざまな場面に「あしたのジョー」のオマージュやセリフが散りばめられていることでも話題を呼んでいる。
 
また、毎週YouTubeにPV動画がアップされたり、アニメのO.A.に合わせて芸能人のインタビュー記事が掲載されるなど、PRにも余念がない。端々から製作側の意気込みが感じられる。


全13回とのことだが、個人的には「第二部があったらいいな」と思う程度には楽しませていただいている。
 
 
てか、何だこれ。
めっちゃかっけえな!!

https://megaloboxnews.tumblr.com/post/175104381899/taito-kogei-first-universal-press-活版印刷アートボード2種


 

どちらかと言えば「サムライチャンプルー」だよね? てか、実は「あしたのジョー」をそこまでの名作だと思っていない

そしてアニメを観た感想。
個人的な意見としては、これは「あしたのジョー」ではない
 
表題の通り、むしろ「サムライチャンプルー」「カウボーイ・ビバップ」と近いような気がしている。あと、オープニングの疾走感などは「AKIRA」成分もあるのかな?
 
「実写版「銀魂」感想。MVPは神楽で文句ないよな? 実は意外にハマり役だったのが…。いや、予想以上によかったよ」
 
実を言うと、僕は「あしたのジョー」をそこまでの名作だとは思っていない。
原作も読んだしアニメも視聴済みなのだが、「これ、神格化されるほどか?」という思いが強い。
 
いや、作品としては普通におもしろい。
熱烈なファンが多いのも理解できる。
 
ただ、それだけ。
僕の中ではそれ以上でもそれ以下でもない。
 
「ドラゴンボール」のように、ことあるごとに引き合いに出すまでではない。
「うん、おもしろかったね」で終わってOKな作品である。

 
何となくのイメージとしては、過小評価された結果、過大評価された漫画。
そして、いい機会なので僕が再び過小評価してやろうか。
 
流れとしてはだいたいこんな感じである(←コイツ何言ってんだ)。
 

 
「NOMAD メガロボクス2」感想。当事者的な感覚を持ちにくいせいで芯に刺さらない。あくまでストーリーを楽しむエンタメ作品だよね
 

HIPHOPなノリと全体のスカした雰囲気がうまくマッチしている。他作品と比べても、バランス感覚は抜群だと思うよ

僕が「メガロボクス」を「サムライチャンプルー」っぽいなと思ったのは、全体的なノリがHIPHOPだったから。
 
「カウボーイ・ビバップ」については、宇宙が舞台だったこともあり、音楽とのコラボ的なものは見られない。
だが「サムライチャンプルー」は、時代劇+HIPHOPというテーマをモロに押し出した作品で、なおかつ主人公がモジャモジャ頭という「メガロボクス」との共通点もある。
 
「向日葵の匂いのするお侍さん」を探す旅とかいう中二病丸出しの設定も、スカした雰囲気の「メガロボクス」にちょっと近い。
 
だってアレでしょ。
「チーム番外地」なんてネーミング、意識してスカしてなきゃ出てきませんよ。
 
「ロッキー・ザ・ファイナルがシリーズ最高の名作である3つの理由。意外性と名言のオンパレードの傑作」
 
また、「サムライチャンプルー」があの方向に行ったのは、もしかしたら同時期に「TOKYO TRIBE2」があったからことが影響している? のかも?
 
個人的に「TOKYO TRIBE2」はちょっとイタ過ぎたのだが、それでもあそこまでHIPHOPに傾倒したアニメを僕は他に知らない。まあ、原作をちょろっと読んだだけだし、実写版映画は評判が悪いので観ていないが。
 
などなど。
あれこれ振り返っていくと、今回の「メガロボクス」はストーリーとスカし具合のバランスがすこぶるいい。
 
「あしたのジョー」は「メガロボクス」とは別物。そもそも名作ではない(僕の中では)。
「カウボーイ・ビバップ」はめちゃくちゃおもしろかった。でも、もう少し毒気が欲しい。
「TOKYO TRIBE2」は、逆に毒々し過ぎて腹痛を起こす。
「AKIRA」はすごかった。でも、申し訳ないけどストーリーが重い。
「サムライチャンプルー」はこれまでの中ではベスト。だけど、ちょっとスカし過ぎかな。
 
そして、うまい具合にこれらの中間を突いているのが今回の「メガロボクス」。
製作側のバランス感覚が絶妙に僕の好みとマッチした結果、第二部を切望するほどの名作(僕の中での)が誕生した。
 

 

恋愛要素は欲しいよね。白都ゆき子がジョーに惚れる展開が。じゃないと成り上がりが完結しないんですよww

「全体の雰囲気」や「バランス感覚」などの抽象的な話ばかりになったので、最後はちょろっとストーリーについて。
 
非合法なスラム街から飛び出し、宿敵との再会を目指して成り上がる主人公。
同じ境遇、悩みを抱えた仲間との絆、大富豪の御曹司の妨害やかつての愛弟子との対決。その他、底辺から這い上がる系の基本はきっちり抑えられている。
 
物足りなさを感じるとすれば、やはり恋愛要素か。
 
「メガロニア」を開催する大企業「白都コンツェルン」の後継者である白都ゆき子。本作のヒロインであり、「あしたのジョー」で言うところの白木葉子お嬢さま的なキャラクターである。
 
「「僕だけがいない街」感想。こんなマンガがあったことにビックリ。読み終わった瞬間、すぐに最初から読み直したのは初めて」
 
「あしたのジョー」での白木葉子お嬢さまのハイライトは、ラスボス戦を前に「好きなのよ矢吹くん」「あなたが!!」と思いのたけをぶちまけるシーン。
 
だが今回の「メガロボクス」では、どうやらそういう流れにはなりそうにない。
ここが何とも残念であり、僕が続編の製作を願う大きな理由でもある。
 
普段は勇利にベッタリだけど、実はジョーのことが気になって仕方ない。何かと理由をつけて会いに行ってしまう白都ゆき子。
そして最後に意を決して告白し、盛大に散る
 

そうそう。
僕が求めているのはこういう結末。
ジョーの前に、絶望に突き落とされる白都ゆき子の姿が観たい。観たくて仕方がない。
狂おしいほどにww
 
成り上がりのストーリーを完結させるには、やっぱり高飛車なお嬢さまを屈服させてこそですよ。
 
恋愛要素というより、もはや自分のS精神を満たしたいだけじゃねえかという噂もありますがww
 
まあ、全13話という制限の中、なかなか手が回らないのも理解できるんですけどね。
ポチョムキン東の壮絶な使い捨てっぷりとかねww
 
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