中日松坂大輔さんが開幕ローテ決定的? らしいけど、オープン戦最終登板を観た感想を言っていくぞ【2018年3月25日】

NO IMAGE

野球イメージ
2018年3月25日、プロ野球中日ドラゴンズの松坂大輔投手がナゴヤドームで行われたオープン戦に先発。千葉ロッテ打線を相手に5回93球、6安打3失点で負け投手となった。
 
 
オープン戦最終戦に先発した松坂は、1、2回を1安打無失点に抑える上々の立ち上がり。3回は2つの四球を与えてピンチを作るも、無失点で切り抜ける。
 
ところが4回。
3本の2塁打を含む4安打と四球を与えて3失点。この回だけで30球以上を費やすなど、不安定な投球を見せてしまう。
 
そして最終回となった5回は1本のヒットを許すものの、ロッテのまずい走塁にも助けられ、無失点で切り抜ける。
 
「松坂大輔4241日ぶりの日本での勝利! ひゃっは~、たまらねえぜww ストレートの威力が戻った松坂が筒香と真っ向勝負」
 
これでオープン戦3試合の登板を終えた松坂。
あくまで回復具合を見ながらだが、次回登板は開幕2カード目の巨人戦での先発が有力視されている。
 
「ヤクルトはなぜ弱くなったのか。2015年の優勝時と2017年では何が違ったのか。意外と球場にも原因があるかもよ?」
 

松坂の開幕ローテ入り? にテンション上がり倒してるww あとは回復が問題なければ……

松坂開幕ローテ入り!!
4月4日の巨人戦に松坂大輔先発(かも?)!!
 
 
平成の怪物・松坂大輔に朗報である。
1月23日の入団テスト以来、松坂の動向を毎日追ってきた真の松坂大輔ハァン()としては、嬉しいことこの上ないww
 
 
いつも申し上げているように、僕は特定のスポーツ選手やチームに特別な思い入れはない。
応援している選手やチームはいるが、たとえその対象が勝っても負けても自分のプライベートに影響を与えることはない。
 
仮にその選手が何かしらの事情で出場停止処分などを受けても、それによって精神が揺らぐこともない。ヤケ酒を飲むなど言語道断である。
 
「大エース松坂大輔の復活。550日ぶりの一軍登板は5回3失点で初黒星。そんなことより中日がクッソ弱いんだがww」
 
ただ、その中でも松坂大輔だけは別枠。
この選手は僕が心から応援している数少ない選手の1人であるww
なので、松坂が怪我で苦しんでいた数年間、僕も同じように(同じじゃないけど)苦しんでいたことを告白しておくww
 
「松坂大輔2018年成績予想。ついにこの季節がやってきました。ほら見ろ、松坂はすげえだろが。あ?」
 
そして、その松坂が復活をかけて挑む2018年シーズン。
慎重かつ順調な調整を重ね、とうとう開幕ローテーション入り目前までたどり着いた。
僕は今、この事実に誰よりも高揚しているww
 
我ながらクソほど気色悪いのだが。
 
「松坂大輔の熱い123球に感動ww やっぱりすげえわコイツ。あの空気感を出せるのは選ばれた選手だけ」
 

松坂大輔の現状は「ボチボチ」だと思う。ローテーションの6番手としては十分な力がある

とまあ、真の松坂大輔ハァン()として嬉しい限りなのだが、じゃあ実際にはどうなのか。
 
肩の手術明けであること、過去3年間何もしていないことなどを抜きに、純粋に松坂大輔の現在地はどの程度なのか。2018年シーズン、ローテーション投手としてどれくらいやれるのか。
 
「2018年に横浜DeNAベイスターズがセリーグ優勝する理由」
 
結論から言うと、ボチボチだと思う
あくまで真の松坂大輔ハァン()である僕の意見だが、キャンプ序盤からオープン戦3試合の登板を観る限り、割とガチで「ボチボチ」やれるのではないか。
 
前回の西武戦では3回を76球2失点。
今回のロッテ戦では5回を93球3失点。
 
打順で言うと、ふた回りから3回り目ちょいをギリギリ抑えられるかどうか。
四球を出しながら100球。汗だくで5回3失点、6回4失点といった感じ。
 
全盛期の姿にはほど遠いが、ぶっちゃけローテーションの6番手と考えれば必要十分である。
 
「中日ディロン・ジー獲得だっはー!! 先発不足のチームの救世主となるか。2018年の成績を予想してみる」
 
3月25日の投球を観た中日ファンから、
 
「松坂大輔は終わった」
「こんなんでローテーション入りなどできない」
「〇○を使った方がマシ」
「客寄せパンダのためにローテの枠を無駄使いするな」
 
という辛辣な意見が多く聞かれたが、「いやいや、全然そんなことないでしょ」という話である。
 
「躍動する大谷翔平。「動く球を覚えるべき」でも「メジャー仕様にモデルチェンジしたから勝てた」んでもないと思うよ」
 

ローテーション6番手にどこまで高いものを求めてんのよww 力が同じなら実績と人気を重視するに決まってる

オープン戦の投球を観ると、現状の松坂ができるのは恐らく5回100球3失点。
申し上げたように、ローテーションの6番手としては十分である。
 
 
一応はっきりさせておくと、ローテーションの5、6番手に毎試合QSを記録する投手を配置するなど不可能に近い。
 
「巨人vsMLBオールスターズエキシビジョンを東京ドームのプレミアムラウンジで観戦。ビュッフェで食べ放題の贅沢」
 
たとえばだが、2017年シーズンに2位に13.5ゲーム差をつけてパリーグを制した福岡ソフトバンク・ホークス。
 
24登板16勝の東浜、22登板13勝の千賀、25登板13勝のバンデンハークの3本柱は盤石だが、その次は先発、リリーフを兼任した石川柊太の8勝、中田賢一の7勝、武田翔太の6勝である。
 
中田は防御率4.57、QS率が40%。
武田は防御率3.68、QS率が15.38%。
どちらの投手も、通年でローテーションを守りきってはいない。
 
つまり、圧倒的な物量でパリーグをぶっちぎったソフトバンクでようやくこのレベルである。
 
「阪神ディエゴ・モレノ誕生。150km右腕が日本で活躍できるかを予想してみる。田中マー君とも同僚だったんだってさ」
 
それに対し、中日は2017年の順位がセリーグ5位、チーム防御率も5位。
このチームのローテーション6番手に、いったい何を求めているの? という話。
 
しかも、目下5年連続Bクラスを継続中で、観客動員も伸び悩む状況。
力が同等なら、人気と実績のある方が優先されるのは当たり前である。
 
あ?
客寄せパンダ?
それがどうした。
上等じゃねえか。
じゃあ、他に誰がおんねん。
みたいな。
 
 
ちなみにだが、3月25日の観客数が36,096人。
松坂1人のおかげで、2017年の公式戦1試合平均27,927人をあっさり上回ってしまった。オープン戦なのに
いかに松坂大輔という選手がスーパースターか。どれだけ経済効果が凄まじいかは一目瞭然である。
 
「中日が松坂大輔さんを獲得しなくてはならない理由。日本球界の功労者に対する敬意が足らんよ敬意が」
 

やっぱり球威が足りない。何度も言うけど、ストレートの球速があと1、2kmあればガラッと変わる

長々と「いかに松坂大輔さんが開幕ローテにふさわしいか」について語ってきたが、では、ここからは3月25日の投球を観た感想を。
 
正直に申し上げると、ちょっと物足りなかった。
制球が定まらずに四球→痛打のパターンで失点したことはもちろんだが、それ以上に、やはりストレートの威力が足りていない
 
有能野球ニキのデータを拝借させていただくと、オープン戦3試合のストレートの平均球速が139.8km。


何だかんだで初戦の楽天戦が一番速かったとのことで、確かに本人が「ストレートの走りが悪かった」とコメントしていた通りの結果である。
 
試合を観ているとわかるが、今の松坂にはとにかく決め球がない。
カッターやスライダーを駆使して2ストライクまではいくのだが、そこから粘られコントロールを乱すシーンが目立つ。
 
ストレートの空振り率を見ても、2.99%とかなり低い。
全投球の24%を占めるカッターは空振り率10.42%と優秀だが、あらゆる状況でこの球に依存しているのもちょっと微妙に思える。
 
以前にも申し上げたように、ストレートの平均球速があと1、2km上がれば恐らく状況は一気に好転する。
その他の球種も同時並行で球速アップするだろうし、必然的に1人の打者への球数も減る。結果的に省エネになり、イニングも稼げるはず。
 
「ダラス・カイケルとかいう88マイルのシンカーをひたすら投げ続けてフライボール・レボリューションに巻き込まれなかった人」
 
要は、ローテーションの6番手としては必要十分だが、シーズン通して活躍するにはもう少し球速が欲しい。
これが僕の思う松坂大輔の現状である。
 

炎上の吉見は不運だったな。で、相変わらず球種がわからない解説者が多くてイラつくww

余談だが、松坂のあとに投げた吉見はちょっと不運だったと思う。
 
投げている球自体は絶望的に悪いようには見えなかったが、残念ながら球速帯と投球構成が松坂と近過ぎた。
 
140km前後のストレートと130km弱のスライダー、125km半ばで外に沈む球と組み合わせが酷似していて、なおかつ荒れ球の松坂と違い、すべての球がゾーンに集まる。
松坂の球を100球近く目にしたロッテ打線にとって、そのあとを受けた吉見はめちゃくちゃ打ちやすく感じたのではないか。
 
吉見自身の力が落ちているのは間違いないと思うが、それ以上に今回は巡り合わせが悪かった気がする。
これで2軍決定なのかは不明だが、めげずにがんばってねという感じである。
 
「見たか貴様らww これが松坂大輔さんだよww そこにいるだけで人が群がるカリスマ性、佇まいが絵になる男が中日合格」
 
あとはまあ、野球シーズンが始まるたびに思うのが、球種のわからない解説者がホントに多いなと。
 
山田久志「同じストレートでも、球速にバラつきがあるんですよ」
↑ストレートのほかにカッターとシュートも投げてるぞ。
 
立浪和義「(VTRを観ながら)打たれたのはほぼストレートなんですけど……」
↑それカッターだぞ。
 
別に200勝しようが2000本ヒット打とうが、解説者としての能力は別物だということがはっきりわかる。
 
 

 

 
【個人出版支援のFrentopia オンライン書店】送料無料で絶賛営業中!!