松坂大輔右肩手術!! 復帰が遠のく怪物の現状を憂いてみる【2015年シーズン絶望】

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夕日イメージ
松坂大輔が右肩手術で復帰まで6ヶ月。今シーズンの復帰は絶望に。

8月18日、福岡ソフトバンクホークスに所属する松坂大輔投手が、関東の病院で右肩の手術を受けたことを球団が発表した。実戦復帰には6ヶ月かかる見込みで、今シーズンの復帰は絶望となった。

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球団の発表によると「本日、鏡視下にて右肩関節関節唇および腱板クリーニング術、ベネット骨棘 切除術、後方関節包解離術を受けた」とのこと。
投球再開を目指してリハビリを続けてきたものの、なかなか状態が上がらない現状に、来季に万全の状態でマウンドに上がるために手術を決断したものとみられる。

肩の手術はヤバい。最悪引退もあるかも……

松坂今季絶望。
肩の手術。

ついに目にしたくない文字を目にしてしまいました。
今シーズンの登板は難しいだろうと薄々わかってはいたものの、シーズンラストに顔見せ登板があればいいなくらいの甘い期待もしていました。「146kmが出ました。打たれはしましたが、来季に期待ができる登板でした」という無責任な実況を聞いて、溜飲を下げる夢を見ていました。

そして、すべてが散りました。
しかも肩の手術?
関節唇?

それって、ダメなヤツじゃないのか?

関節唇の手術といえば、斉藤和巳や伊藤智仁、近年では斎藤佑樹やヤクルトの佐藤由規が受けて今もなお球威が戻らずに苦労しているアレではないのか?
多くの投手が挑戦して、結局以前のように投げられずに引退もしくは退団に追い込まれている手術ではないのか。

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これは……。
本当にヤバいです。
この報道はさすがにショックを受けました。

松坂大輔が、
甲子園の申し子が、
怪物・松坂大輔が、

日本復帰後、一球も投げずに引退してしまうかもしれません。

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実戦復帰まで6ヶ月。
信じていいのでしょうか。

原因は明白。長年染みついたものを短期間で無理矢理矯正しようとしたから

松坂の肩が悲鳴をあげた原因。それは間違いなく短期間でのフォーム矯正。

以前にも書いたのだが、松坂の右肩が悲鳴をあげた原因は明白すぎるくらい明白です。
長年身体に染みついたフォームを春キャンプの短期間で矯正しようとした結果、肩に無理がきた。
これしかありません。

「松坂大輔はダメなのか? 肩痛で状態が上がらない現状。その理由を考える」

よく言われる太り過ぎや自己管理の甘さ、またはメジャーで壊れていたという話ではまったくないです。
僕もそうですが、あまりにも周囲が「フォームがおかしい、フォームがおかしい」と言い過ぎたのが少なからず影響しているはずです。本人もキャンプのインタビューで「自分のフォームをVTRで観るのが嫌だった」旨の発言をしています。

「松坂大輔のフォームがおかしい」って連呼するけどさ?」

・日本球界復帰一年目
・大型複数年契約
・ダントツの注目度

これらの期待に応えようと、急ピッチで仕上げようとした弊害がでてしまったのです。
もともと右ひじを手術した経緯のある投手です。春先の気温の低い時期はなるべくペースを落として、夏前後にピークがくるように調整するべきでした。しかし周囲の注目度や大きな期待、何より松坂大輔という存在がそれを許してくれませんでした。

「それでも松坂大輔(ソフトバンク)の復活を諦めない」

また、そういった期待に全力で応えようとしてしまう本人の性格も相まって、このような結果を招いてしまったのでしょう。

誰が悪いというわけでもないですが、とにかく残念で仕方ない結果です。

開幕前は10勝は間違いないと予想し、オープン戦の投球を観て7勝前後ではないかと下方修正。インフルエンザから肩の不調で出遅れが決まった時点で、後半戦からの復帰で4~5勝前後できれば来年につながると予想。そして後半戦に入っても依然として音沙汰はなく、いよいよシーズンラストの顔見せ登板に期待。

「松坂大輔(ソフトバンク・ホークス)の2015年成績予想」

こうして下方修正を繰り返してきましたが、さすがに今季絶望までは想定していませんでした。

思えば、松坂大輔には期待を裏切られてばかりだった

思い返してみれば、僕はメジャー時代から松坂大輔には期待を裏切られてばかりいるような気がします。

メジャー移籍当時の2007年。日本一の投手としてレッドソックスと大型契約を結んだ怪物・松坂。パイオニアと呼ばれた野茂英雄をはるかに超えるような活躍をしてくれるだろうと期待したものの、そこまでの成績は残せず。それでも最初の2年はまあまあの成績をおさめるも、3年目以降はトミー・ジョン手術の影響もありご存知の通り。

レッドソックスとの6年契約を終え、インディアンス、メッツと渡り歩き、どうにかメジャー復帰を果たした2013年の終わり。「ようやくきたか!!」と期待を抱かせるも、最初の3試合で15失点と散々の内容。最後の3試合でまずまずの結果を残し、滑り込みセーフで2014年もメッツとのマイナー契約を勝ち取る。

「2014年。ここが勝負の年」と今度こその期待を持たせる松坂。ところがキャンプで先発ローテーションの座はつかみ取れず、リリーフ登板とマイナーでの先発を繰り返す日々。ようやく巡ってきた先発の機会で「ここでやるのが松坂」と期待を持たせるものの、目を見張るような結果は残せず。

とはいえ、ストレートにかつての力強さが戻りつつあった2014年ラスト数試合。この勢いで、2015年こそはメジャーのローテーションで活躍してくれるはずと期待した矢先の日本復帰発表。しかも選んだ球団は古巣西武でも高校時代に慣れ親しんだ地である横浜DeNAでもなく、奥さんの出身地である福岡ソフトバンクホークス。

それでも日本で松坂が観られることに喜びを見出し、先発投手としての活躍に胸躍らせるも開幕直前で無念のリタイヤ。そしてとうとう今回の2015年シーズン絶望の結末。

自分で言うのもなんだが、これだけ期待を裏切られ続けてよくキレないでいられると思います。そろそろあきらめてもいい頃ではないだろうかと、自問自答することも多々あります。

そして、今日も松坂を応援し続けます。

もはや自分でも意味がわからないのですが、いまだに僕は松坂の活躍をあきらめていません。いまいち理解できていませんが、意地とかそういうことなのでしょうか。

我ながら気色悪いくらいの思い入れの強さですが、とにかく松坂には最後まであがいてもらいたい。そして、主人公になるべくして生まれてきた人間の底力というものを見せつけてもらいたいものです。

松坂大輔について語り出すと、とりとめのない文章になってしまって非常に申し訳ないのですが、完全に僕の趣味なのでご容赦いただければと思います。

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