松坂大輔(ソフトバンク・ホークス)の2015年成績予想。日本復帰1年目シーズンの活躍度を考える

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野球場
アメリカメジャーリーグから9年ぶりに松坂大輔が日本球界に復帰した。
かつて甲子園を賑わせた平成の怪物。豪快なストレートと切れ味鋭いスライダー。そして強打者に真っ向から勝負を挑むその姿は、デビュー1年目から我々に鮮烈な印象を残した。
2007年、満を持してのアメリカメジャーリーグ挑戦だったが、トミー・ジョン手術(側副靱帯再建術)を受けるなど思うような成績は残すことはできなかった。
だが、日本時代の迫力満点の投球スタイルに加え、WBCでの2大会連続MVPやオリンピックでの活躍といった無類の勝負強さなど、そのネームバリューは今もなお絶大なものである。

いやがうえにも高まる期待感。そして現実的な松坂大輔の現在地を鑑みた上で、今シーズンの成績を予想してみたいと思う。
とはいえ、あくまで素人目線での適当予想なので、ぜひとも広い心で生温かく受け止めていただきたい。
 
松坂大輔2020年成績予想。ついにこの季節がきましたww 2年ぶりの恒例? 企画でございます。3か月遅れの変則シーズンだけど
 

正直厳しいか? オープン戦数試合を観た率直な感想

結論から申し上げると、正直厳しいのではないかと思います。
オープン戦数試合を観ただけですが、とにかく力感というか身体の馬力がまったく感じられない投球内容でした。中でもストレートの威力が相当足りていないのではないでしょうか。
2014年シーズンの投球を観て、今年はかなり期待が持てると思っていただけに多少厳しめになってしまう部分も否めませんが。

変化球のキレはそこそこいいとは思います。
スライダー、カーブにシュート(ツーシーム?)。どれも一定以上の水準にはあるように観えました。ですが、肝心のストレートの球威がどうにも上がってきていないのが気がかりというか、厳しいと言わざるを得ない最大の要因です。

「ピッチャーは制球力」
「スピードは関係ない」
「困ったら外角低め」

理論派と呼ばれる評論家からよく聞く言葉です。
ですが、ストレートのスピードはないよりもあった方がいいのは間違いないですし、実際ある程度のスピードがなければどれだけいいコースに投げても打たれてしまいます。
しかも全投球の半分以上を占めるストレートがいまいちなら打たれてしまうのも当然の結果といえるのではないかと思うわけです。
そもそも「スピードは関係ない」なら極端な話、技巧派はどこまででも活躍できるはずですし。

さらにここ数年、先発ローテーションとして一年投げた年がないというのも懸念材料です。去年などはそこそこ体調がよかったにもかかわらず、リリーフの合間に先発したりと起用が一定しない中で調子を崩してしまった部分も少なからずあったと見ています。

数字を予想するのはなかなか難しいですが、かなり低めの予想をするのであれば7勝6敗 防御率4.46 投球回89回1/3といったところでしょうか。

参考になるのがソフトバンク移籍2年目の2013年帆足(8勝7敗 防御率4.58 投球回98回1/3)や、2010年日本復帰1年目の横浜ベイスターズ大家(7勝9敗 防御率4.59 投球回121回2/3)あたりの成績かなと思います。
特にベイスターズ大家は「よく球が動く」と言われたものの、肝心のストレートの球速がいまいちで目を見張る活躍ができなかった印象があります。
まあ、当時の横浜ベイスターズのチーム状況からして、いいピッチングをしても勝ちに恵まれなかった部分も多分にあるかとは思いますが。
 
「中日が松坂大輔さんを獲得しなくてはならない理由。日本球界の功労者に対する敬意が足らんよ敬意が」
 

本当はむちゃくちゃ活躍してほしい。希望は捨ててない

とはいえ、本音を言うと松坂には思いっきり活躍してほしいと思っています。日本時代からのファンで、メジャーに移籍してもずっと応援し続けていた人間としては、快刀乱麻の松坂の姿を期待しているのが本音ではあります。
活躍しまくって「年俸が高過ぎる」だの「金の無駄」だの「痩せろ」だのと好き勝手に罵声を浴びせる周囲を黙らせてもらいたいと願っております。

「活躍は厳しい」と予想はしましたが、希望は捨てていません。
根拠は「まだオープン戦だから」
これです。結局オープン戦はオープン戦なので。

オープン戦で調子が悪くても、本番になったら大活躍したという例は過去にもいくつもありますし、暖かくなってくれば松坂の調子も上がってくるのではないでしょうか。変化球のキレは間違いなくあるので、身体の馬力が戻ってストレートの威力が出れば活躍する可能性は上がるはずです。
加えて、近年生命線になっているカッターをまだほとんど投げていないのも、希望を捨てきれない要因の一つではあります。あの球が右バッターの外側、左バッターの胸元に決まれば相手は相当てこずるのではないかと予想します。

そういった諸々を加味し、なおかつ一年間怪我なくローテーションを回ったとして、13勝7敗 防御率3.24 投球回156回2/3と予想したいと思います。
はい、個人的な感情も大いに含んだ数字であることは間違いありません。

何だかんだで開幕まで残り一週間。
残念ながら松坂はインフルエンザで開幕には間に合わなそうですが、今年もワクワクしながら観戦したいと思います。

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