舐めんなメジャー、これがマエケンだぞ? あ? ドジャース前田健太がデビュー戦で初勝利&本塁打の大活躍

舐めんなメジャー、これがマエケンだぞ? あ? ドジャース前田健太がデビュー戦で初勝利&本塁打の大活躍

サンディエゴイメージ
2016年4月6日(日本時間7日)、米大リーグ、ロサンゼルス・ドジャースに所属する前田健太投手が敵地サンディエゴにあるペトコパークでパドレス戦に先発。

6回を投げて5安打無失点、無四球の好投でメジャー初勝利を飾った。打っても4回に左越え本塁打を放ち、今シーズンのチーム初本塁打を記録した。

なお、ドジャースの投手が初出場で本塁打を記録したのは1947年のバンクヘッド以来69年ぶりのことである。

日本のマエケンがメジャーのマエケンに。
紆余曲折を経てたどり着いた夢の舞台で、前田劇場の開幕である。
 
「2017年マエケンがやばい? 開幕2戦目に負け投手。今シーズンは苦労するかも?」
 

マエケン舐めんなよ?←これが強烈なブーメランで戻ってきやがったww

マエケン初登板初勝利&本塁打のおまけつき。
すばらしい。最高だ。

正直に申し上げて、ここまでいいピッチングを見せてくれるとは思わなかった。
以前の記事でマエケンの成績予想をしたが、この日の内容を見る限りもっとやれるのではないかと思い始めている。

「マエケンのメジャー成績予想。前田健太(ドジャース)はMLB1年目でどこまでできるのか?」

基本年俸を低く抑え、出来高を厚くするという故障を前提としたような契約。しかもオプトアウトなしの8年契約という理不尽な長期契約である。
20代後半から30代前半の野球選手の全盛期をこんな奴隷契約で囲い、さらには明らかに力の劣る投手と先発ローテーション争いをさせる。
完全にマエケンを見下したドジャースの姿勢が報道されるたびに、僕は「日本のエース舐め過ぎだろ」と思っていた。
だが、本当にマエケンを舐めていたのは実は僕の方だったのかもしれない。

僕は前回「マエケンは間違いなく通用はするが、トップ中のトップと比べると見劣りするだろう」と申し上げた。
そしてスライダー、ストレート、ツーシーム。どの球も相手を圧倒するほどの威力はないと断言している。

僕はこれをさっそく撤回するとともに、腰を直角に折り曲げて謝罪をしたいと思う。

すみません。
マエケン、すっげえいい球投げてます。
あの球が投げられるなら相当活躍すると思います。

完全に舐めてましたww
申し訳ないww

「前田健太、抜群の適応力でノーノー未遂!! やべえ、本物だわ。これはすごい」

スライダーがすばらしい。バッティングもさすが。センスの塊だなマエケン

いや、本当に驚いた。
あんなにキレのいい球が投げられるとは思わなかった。
特にスライダー。あの変化の鋭さはびっくりした。
あれだけ打者の手元で鋭く横滑りする球が投げられるなら、そうそう打たれるもんじゃない。
日本時代やオープン戦で見たマエケンのスライダーは、もう少し膨らみが大きいというか、ドロンとした外旋回の変化をしていたと思うのだが。

ところがこの試合で投げていたスライダーは、バットに当たる瞬間に小さく鋭く切れていた。しかもスピードもある。
あれだけのスピードで鋭く曲がれば打者は相当手こずる。あのスライダーを投げられるのであれば間違いなく活躍するはずだ。

「田中マー君覚醒!! スライダーの高速化、スラッター化でレベルアップ」

さらにストレート、ツーシームのキレも申し分なかった。
ストレートは高めに浮き上がるような軌道でキャッチャーミットに吸い込まれていたし、ツーシームはホームベース付近で加速するように斜め下に鋭く落ちていた。
これもオープン戦のときとは別人のようなキレである。
恐らく大気の乾燥、デーゲームとナイトゲームの違いなどといった要因があるのだろうが、あそこまで違うものかと思うような出来だった。

14秒〜くらいのスライダーのキレのよさである。
80マイル中盤のスピードで急激に横滑りする。カットボールのようなスライダーのような。スピーディで効果的なウイニングショットである。
このレベルの球になると、研究だとか読みといった話ではない。いわゆる「わかっていても打てない球」。それだけのキレと破壊力を持った球だったのではないだろうか。

そして何よりこの日のハイライトはこれ。
4回1アウトからのソロホームランである。

真ん中高めに抜けたスライダーに一瞬泳ぎそうになるのをこらえて溜めを作り、そこからポイントを前にして振り抜く。

完全にホームランバッターの打ち方じゃねえかww。
これお前、2009年に39本のホームランを打った山崎武司の得意な打ち方だよww

しかも相手は好投手キャッシュナーである。
1打席目の三振も完全に振り負けていた感じではなかったので、打てる可能性はあるかなとは思っていた。だが、まさかホームランとは。思わず「すっげえ!!」と声を挙げてしまった。

さらに6回の3打席目も外側の球をうまく合わせてのファーストライナーである。

いや、何なのあんた?
センスの塊ですか?

「2016年広島カープ優勝確実か? オールスター直前で2位に9ゲーム差をつけての首位」

このピッチングが続けられれば活躍間違いなし!! このピッチングが続けられれば……

この日のマエケンは本当にお見事だった。
これだけの実力があれば絶対にメジャーでも活躍できる。
被本塁打が激増するのではないかと言ったが、それも杞憂に終わるだろう。
さすがマエケン。言うことなしだ。

あのピッチングが続けられれば。

結局この部分に戻ってしまうのだが、マエケンが活躍するにはやはりどれだけ中四日の登板間隔に適応するか、タフネスを見せられるかにかかっている。

この日は初戦ということで体力が満タンだっただけでなく、相手に情報が少なかったという意味でもかなり有利な条件だった。
だが今後は研究もされるだろうし、何より登板間隔が短くなることで疲れも溜まりやすくなる。
疲れが溜まった状態で果たしてこの日のようなパフォーマンスを維持できるかのか。調子が悪いときにどのように工夫していくのか。この試合だけでは計れないことは多い。

「2016年の田中マー君成績予想!! 靭帯断裂? 被本塁打数、防御率、投球回は?」

この日の登板で、持っているポテンシャルを発揮すればメジャーの打者を牛耳ることができるのはわかった(もともとわかっていたが)。

「マーくん、神の子、中5日。田中将大が黒田化して好投!!」

次はタフネスの部分。
マエケンがメジャーの日程にどのように適応していくのか。
他の日本人投手と同様、年間通してローテーションを守りきる耐久力を証明しなくては、本当の意味で認めてもらうのは難しい。
特に中四日で1年間ローテーションを守るというのはあのダルビッシュですら苦労するほど過酷なものだ。
マエケン自身の契約内容もそれを如実に表している。非常に胸くそ悪いのだが

マエケンの次回登板は4月12日(日本時間13日)のダイヤモンドバックス戦の予定とのこと。
とにかく楽しみである。

「前田健太のピッチングスタイルが見えた? これならMLBでもなんとかやれるんじゃないか?」

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