【ラグビー】アイルランド戦の勝ち方教えてください。日本が何回やっても勝てる気がしない。魂とかメンタルとかは言いっこなしで【結果・感想】

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ラグビーボールイメージ
2017年6月24日、東京・調布市にある味の素スタジアムでラグビー国際テストマッチが行われ、日本代表がアイルランド代表と対戦。13-35で敗れた。
 
2019年W杯日本大会の1次リーグで対戦が決まっているアイルランド代表とのテストマッチ2戦目。結果は13-35の完敗である。
 
 
開始早々独走トライを許すなど、前半は8-28と大きくリードされた日本。
後半に入るとディフェンスが機能し始め、一進一退の攻防が続く。そして、ウィングの山田のトライで反撃を見せるが、チャンスでのミスが響いて得点はこれだけ。
逆に終了間際にアイルランドにトライを奪われ、22点差をつけられての敗戦となってしまった。
 
テストマッチ1戦目の22-50に続いての完敗となった日本代表。この敗戦を約2年半後の本番につなげることができるか。ジェイミージャパンの今後に注目である。
 
「日本は奇跡ではなく、アイルランドに勝つべくして勝った。ここまで作戦がすべてハマるとは…!!」
 

この2戦の日本は決して悪くなかった。むしろ絶望的なのは、単純に「チーム力の差」で負けたこと

2019年W杯で対戦するアイルランド代表に2連敗を喫した今回。その前の対ルーマニア戦がよかっただけに落胆も大きい。2年半後の本番に向けて暗い影を落としたと感じた方も多かったのではないだろうか。
 
ただ、個人的な感想としては「そこまで悪くなかった」
 
「歴史的土曜日。神戸製鋼ダン・カーターがデビュー。サントリーのマット・ギタウとマッチアップ。日本ラグビーとんでもねえわ」
 
マジな話、この2試合の日本の出来はそこそこよかったと思う。
ルーマニア戦の勝利を含め、チーム状態は決して悪くない。
できること、やりたいことを試せた3試合だったのではないだろうか。
 
チームとしての状態はいい。
コンディション自体も悪くない。
事前に準備した作戦も機能した。
つまり持てる力を出し尽くした上で、2連敗した
 
結論としては、アイルランドが強かった。
現時点の日本ではアイルランドには勝てない。どうやっても勝てない。
その印象が強く刻まれたテストマッチだった。
 

日本はやれること、できることをすべてやり尽した。その上で2戦とも完敗を喫した。つまり、アイルランドには勝てない

6月17日の1戦目が22-50、6月24日の2戦目が13-35。
2戦ともダブルスコアというか、それ以上の差がついた試合である。
 
内容的には、1戦目がこれまでの方針通りキック多用。身体の大きな相手とのコンタクトを極力避け、少ない労力でゲインを稼ぐ作戦である。
 
この作戦はキックの精度に左右されるのはもちろん、スペースを大きく使うためにリスクも大きい。走力のあるウィング陣が外を走るシーンは増えるが、その分相手に走られる確率も上がる。
結果的に3トライ22点を挙げたものの、アイルランドには7トライを献上する完敗を喫している。
 
そして、2戦目の日本は1戦目ほどキックを使わず、密集サイドをフォワードが突進する作戦。
縦のラッシュで相手のギャップに走り込み、最後は外勝負。これまでの日本のスタイルというか、非常にオーソドックスな作戦である。
 
ただ、これは相手にビッグゲインを許すリスクが少ない反面、速攻でトライを奪うようなインパクトのあるプレーも生まれにくい。確実さが増す分意外性は失われ、ある意味純粋な実力が出やすい作戦である。
 
結果も見ての通り。
アイルランドを5トライに抑えたものの、日本のトライも2。
特に後半はディフェンスを中心にがんばったが、それでもアイルランドを慌てさせるほどではなかった。
 
 
キック多用でスペースを広く使ってもダメ。
フォワードを起点としたラッシュ攻撃もダメ。
日本はあらゆる手を尽くし、その上で完敗した。
つまり、根本的に現時点で日本がアイルランドに勝つのは難しい。
そういうことである。
 
「マジでショック…。日本がフィジーに敗戦。絶対負けちゃいけない試合だった。身体能力にやられたというより自滅だな」
 

身体の大きい選手たちが基本に忠実なプレーを遂行するチーム。どのチームが相手でも大崩れせず、最終的に物量で勝ち切ってしまう

僕が観たアイルランドの印象をひと言で言うと、
「デカくてマジメ」
 
何と言うか、身体が大きな連中が規律正しく動くチームというイメージである。
2m級のロック2人を含め、日本よりも身体が大きい選手たちが基本通りのプレーを貫くというか。
 
勢いをつけてトップスピードでボールを受ける。
密集サイドの突進は必ず数人で。
ボールを持った選手は半身をずらして当たる。
相手に絡まれたら足をかいて1歩、2歩前に出る。
ラックの際は少しでも遠くにボールを置き、身体を折ってゲートを狭く。
 
タックルは早めのプレッシャーをかけて前で止める。
極力1人を2人で囲む。
そして寝た選手はさっと立ち上がり、すぐに次のプレーの準備をする。
 
いわゆるラグビーを始めた頃に教えられた基本のプレーばかり。
それをあれだけ身体の大きな選手が全員で徹底するのである。
 
しかも、相手の陣形を見て自陣スクラムから展開したり、キックゲームで一気に抜き去る機動力もある。
 
つまり、どんな展開になっても絶対に大崩れしないチーム。
マジな話、すべての選手が見本にするべきチームではないかと思う。
 
 
いわゆる「何とかなりそうだけど、どうしても追いつけない」という典型的なチーム。局面局面のわずかな差で徐々に点差をつけられ、最終的には完敗を喫している。
その結果、「あそこのミスがなければ」「あの1本を取れていれば」という反省しか残らない。
日本としては非常にタチの悪い、やっかい極まりない相手である。
 
「ほら見ろ。今のウェールズはそこまで強くない。日本が勝つタイミングはここしかないというくらいに。30-33で惜敗」
 
何となくだが、今の日本がこのチームと何度試合をしても、今回のようなダブルスコアに近い試合にしかならない気がする。
 
と思ったら、過去の対戦成績がこんな感じなんですね。
 
1985年 日本×13-48○アイルランド
1985年 日本×15-33○アイルランド
1991年 日本×16-32○アイルランド
1995年 日本×28-50○アイルランド
2000年 日本×9-78○アイルランド
2005年 日本×12-44○アイルランド
2005年 日本×18-47○アイルランド
 
なるほどww
概ね思った通りの結果が出ているようでww
 

ラグビーにミスは付きもの。「チャンスでのミスが多かった」って、何十年も同じことを言ってる。でも、そのミスをしないのがアイルランド

日本のタックルは低く、一見すると効果的に思える。
だが、身体の大きなアイルランドの選手は上半身をうまく使い、ボールをつないでしまう。
「2人で1人を潰しにいかなくては」とは言うが、実際すべての局面でそれができるわけではない。
 
逆にアイルランドは何回フェーズを重ねても突進する人数が減らず、同じようにボールをキープし続けることができる。正直、あそこまで突進を繰り返されればどこかに綻びは出るし、決して日本のディフェンスが甘かったわけではない。
 
「ラグビー7人制(セブンス)の魅力。メダル獲得できるか? ニュージーランド、フランスに勝利し、フィジーと激突。南ア? イギリス?」
 
また、チャンスでノックオンを犯したSH流大が批判されていたが、あんなのは別に珍しいことでも何でもない。身体の大きな相手がキツいプレッシャーをかけてくれば、密集でボールが手につかないことなどザラにある。
 
以前にも言ったと思うが、基本的にラグビーにミスは付きものである。
「チャンスでのミスが多い」「あのミスをしている限り世界とは戦えない」などと言うが、そりゃ無茶な話だ。
トップ中のトップの選手でもあれだけのミスをする。
つまり、それだけ相手のプレッシャーがキツかったことの裏返しで、むしろミスを誘発したディフェンスを褒めるべきだと思っている。
 
そして、あれだけフェーズを重ねてもアイルランドがミスをしないのは、それだけ両チームに力の差があることの証明に他ならない。
 

アイルランドに勝つにはどうすればいいのか教えてください。僕には現時点の日本には勝ち目がないようにしか思えないのだが

なので、ラグビーに詳しい方にぜひともお聞きしたい。
日本代表がアイルランドに勝つにはどうすればいいか
マジで教えていただきたい。
「魂」とか「メンタル」というよくわからない話は抜きで。
 
ルーマニア戦からの周囲の掌返しが尋常じゃないのだが、具体的に何を改善すればいいのか、無能な僕にわかりやすく教えてもらいたい。
 
「2015年のW杯の躍進で日本は研究される側になった」
「世界の強豪に胸を借りられる大事な2戦を無駄にした」
など、それっぽい批判も結構だが、じゃあ何をどうすればいいっすか?
 
というか、20回以上もフェーズを重ねているのに、攻撃の人数が減らないのはさすがに意味がわからない。
いかに世界3位と言っても、そこまで差があるものだろうか。
フィットネスの強化やハードワークどうこう以前に、走るコースや選手個々の役割分担の方に秘密があるのではないだろうか。
 
その辺も含めて、誰か教えてくださいすごい人。
 
「日本が南アフリカに勝利!! 日本代表を支える外国人。ラグビーW杯で起きた奇跡をひも解く」
 
今のところ、僕には「アイルランドが強すぎて手も足も出なかった」という結論しかないのだが。批判のしようがない分、絶望感も強いというか。
 
ああいう強固でクソ真面目なチームに勝つには、ニュージーランドのように超人的な選手が15人揃っているチームか、南アフリカのようなチームが圧倒的なパスとラン能力でぶち抜くくらいしか思いつかないのだが。
 
 

 

 

 

 
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