日本vsフィジー予想。ダブルスコアで勝利しろ。フィジーごときに今のジャパンが負けるわけがないだろ?【2016ラグビーテストマッチ展望】

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フィジー飛行場
ヨーロッパ遠征中のラグビー日本代表は2016年11月26日、フランスのヴァンヌでフィジーとのテストマッチに臨む。

11月5日のアルゼンチン戦からスタートしたテストマッチは、今回のフィジー戦でラストを迎える。
ここまで1勝2敗ながら、ジョージア、ウェールズといった強豪チームと互角の試合を繰り広げてきた日本代表。ジェイミー・ジョセフをHCに迎え、2015年W杯の快進撃で存在感を示した日本ラグビーをさらに大きく発展させるため、今回も負けられない試合となる。

「マジでショック…。日本がフィジーに敗戦。絶対負けちゃいけない試合だった。身体能力にやられたというより自滅」

フィジーには勝てるよ今の日本なら。というより、負けたらダメでしょこのチームには

あ? フィジー?
普通に勝てるでしょ?

11月のテストマッチのラストを締めくくる今回のフィジー戦。
ここまで強敵相手に十分以上の試合を見せている日本代表に大きな期待が集まる試合である。
だが、個人的な意見を申し上げるのであれば、この試合だけは絶対に勝たなくてはダメだ

世界ランキングでいうと日本が11位なのに対してフィジーは10位。
それだけ見ればかなり手強い相手に思えるが、実際はそんなことはない。今の日本がこのチームに負けるわけがない。

というより、今のフィジーは強くない
全然強くない。

前回のウェールズもそこまで強くないと申し上げたが、それ以上にフィジーは強くない。
ぶっちゃけて言うと、このテストマッチに参加しているチームの中では恐らく最弱。新生ジョセフジャパンとして急成長中の日本の相手じゃない。

「ほら見ろ。今のウェールズはそこまで強くない。日本が勝つタイミングはここしかないというくらいに」

つまり、今回の試合は日本が格下チームを相手に自信をつけるための試合である。
「テストマッチのラストに気持ちよく勝って日本に帰りましょう」

いや、もう格下扱いでいいでしょ

逆に、万一このチームに苦戦するようなら、日本ラグビー界にとっては汚点以外の何物でもない。2019年W杯に大きな不安を残すことになるだろう。

組織力ゼロ。ダメダメディフェンス。球際が適当。三重苦のフィジーに負ける要素が見当たりません

いきなり強気の予想をぶち上げてアレなのだが、実際今のフィジーは強くない。間違いなく強くない。

具体的には、

・組織力が皆無
・ディフェンスの緩さ
・球際の雑さ

この3点に尽きる。

直近の試合をいくつか観たが、とにかくこのチームは無策もいいところである。
ボールを持ったFWが密集サイドを走り、真正面から相手にコンタクトする。だが当たる姿勢が高く、身体が浮いた状態でタックルを受けるためにすぐにイーブンボールになってしまう。
どうにかボールを出しても、密集の近くのプレイヤーが同じように真正面から当たるので楽々ディフェンスされる。

バックスにボールが渡っても、これといったプランがあるわけでもなくただ横に流れるだけ。まったくゲインラインを突破できずにサイドラインギリギリまで流され、変な態勢でウィングがつかまってターンオーバーを許す。

個々の能力は高く身体も大きい。なので一見脅威に感じるかもしれない。
だが、これだけ工夫の見られないスタイルであれば、ディフェンス側は非常に対策を立てやすい。スペースを作らせないように早めのタックルさえ意識していれば、ほぼ崩されることはない。そう断言できるほどの単調かつ単純なオフェンスである。

センターとウィングの間が弱い。さらに狙い目なのが密集サイド

ディフェンス面についてだが、このチームは基本的に待ちのスタイルである。
南アフリカのディフェンスと似ているというか、大きな身体を活かして相手の動きを上から封じるパワーディフェンスというヤツだ。
といっても、南アフリカほど身体能力に優れているわけでもなくディフェンスラインのスピードもない。快速バックスリーを擁する日本にとっては絶好の相手なのではないだろうか。

「日本が南アフリカに勝利!! 日本代表を支える外国人。ラグビーW杯で起きた奇跡をひも解く」

細かい面を見ていくと、特に緩いのがアウトサイドセンターとウィングの間。そして密集サイドである。

センターとウィングに関しては、恐らくまだチーム全体として意思の疎通ができていないのだろう。
走り込んできた相手を詰めるのか流すのか。チェンジするのかずれるのか。その辺りの連携が皆無なのに加え、待ちのディフェンスが身体に染みついているため積極的に前に出られない。これが見事に悪循環を生んでいるのである。
前回のイングランド戦でも、フルバックやFWのライン参加にまったく対応できずに間を割られるシーンが目立ち、縦と横の変化やアングルチェンジに大きな穴があることを露呈している。

そして、さらに狙い所なのが密集サイド。
密集からボールを持ち出した選手がそのままフェイント一発で裏に出るシーンを何度目撃したことか。

これはある意味、チームとしては致命的である。バックスのディフェンスラインが間を抜かれるよりもはるかにタチが悪い。

基本的にバックスラインは横に流れるもので、たとえ間を抜かれたとしても後ろからのカバーディフェンスによって失点を防げる可能性が残されている。
その点、密集サイドを抜かれてしまうというのはキツい。ノープレッシャーで無人のスペースにまっすぐ走り込まれるわけで、突破が即トライにつながる確率が非常に高くなるのである。

ここまでくるともはや意識の問題なのだが、相手がボールを持った瞬間の心構えがまったく足りていないのだろう。内側を堅める意識が完全に不足している印象である。

球際のボールさばきがあまりにも雑過ぎる。こういう基本を疎かにしたチームに負けられません

さらに目立つのが球際での雑さ。
パワーのあるFW陣が相手とコンタクトした後、クリーンにボールが出てこないシーンがあまりに多い。

コンタクトの瞬間の姿勢や半マークずらす意識、一歩踏み出してから倒れるなどといった基本的なプレーがことごとく雑なのが原因である。
当然こういうことをやっていれば試合のリズムは悪くなり、バックスとの連携もうまくいかない。変なタイミングでSOがボールを持ち、浅い位置で相手にタックルされてチャンスを潰すパターンを繰り返すわけである。

これは先日のジョージアにも共通することなのだが、近代ラグビーではこういう基本を疎かにするチームは徐々に淘汰される運命にあるのではないだろうか。

「日本vsジョージアテストマッチ感想。タックルの精度と両翼の決定力が光った試合。そもそもジョージアがダメ過ぎたけど」

逆にイングランドのように、持ち前の身体能力に高い組織力と基本に忠実なプレーを上乗せしたチームが世界の主流を担っていくのだ。

身体能力の高さ(フィジカルの強さ)と基本プレーを疎かにしない意識。
今回のテストマッチを観る限り、どちらか一方が欠けても上にはいけないほどラグビー界全体のレベルが上がってきているように思える。

ある意味当たり前のことなのだが、これから先、さらにシステマティックなラグビーが求められるようになるのかもしれない。

キックを多用したスタイルを控え、スペースに勢いよく走り込むラグビーができれば

今回のフィジー戦、基本的には日本が勝つ可能性が高いと思う。
だが、試合運びに関してはこれまでと少し変える必要があるのではないだろうか。

まず、新生日本が目指すキックを多用するスタイルだが、今回の試合に限っては若干頻度を下げた方がいい。
組織力皆無のフィジーだが、申し上げたように個々の能力はそれなりに高い。特に身体の大きなバックスリーにスペースのある位置でボールを持たせるのは得策とはいえない。
つまり、今のキックの精度のままだと相手のウィングやFBに走られまくる危険性が高くなる。相当余裕のある位置以外、基本的にはハイパントを蹴るのは控えた方が懸命ではないだろうか。

戦術としては、狙い目はやはりディフェンスラインのスペースに走り込む縦のスピード。センターの間やウィングの内側めがけていかにいいタイミングで走り込むことができるか。これが重要になるのではないだろうか。

なので、カギとなるのはセンター陣とFBということになる。
センター立川がどれだけの突進力で相手ディフェンスを崩せるか、FB松島がセンターの間にどれだけいいタイミングで駆け抜けることができるか。
快速バックスリーにボールを渡して外で勝負するこれまでのスタイルとは若干違うが、うまくいけばかなり得点を量産できるのではないかと思う。

そして繰り返しになるが、フィジーの密集サイドの弱さは徹底的に狙いたい。
SHのクイックネスを活かしたすばやい球出しに加え、近くのFWがアングルをつけてトップスピードで走り込めば必ずフィジーのディフェンスに風穴を開けることができるはず。

「ボールを動かすラグビー」を目指す新生日本代表だが、今回はそこにほんの少し縦への意識を上乗せできればと思う。そうすればフィジーを思いきり蹴散らし、なおかつ攻撃の幅も増やせるはずである。

ディフェンス面については、この3試合を観る限り大丈夫だろう。
フィジーのスクラムは確かに強いが、決して耐えられないほどじゃないしラインアウトもどうってことはない。
ちょこまかと動くSHがやっかいだが、密集サイドで前に出るディフェンスの意識が高い日本なら何とかなる。
逆にあのSHに攻撃の起点を作られるようだと試合の流れを持っていかれる可能性があるので、そこは気をつけたい。

とにかく早めのプレッシャーで走るスペースを潰す。今まで通り、この意識を強く持てばそこまで大事故は起きないはずだ。

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勝敗予想は15点差をつけての日本勝利。理想はダブルスコア以上。日本の強さを見せつけて勝て

今回の勝敗予想だが、15点差前後で日本の勝利でいきたいと思う。
何となくだが、35対20前後の試合になるような気がするのだが、どうだろうか。

上述のように、キックを控えてセンターとFWの縦突進の作戦がハマればダブルスコアでの勝利。もしかしたら50点ゲームというのもあり得る。
逆にこれまで通りのキック多用のスタイルで戦ったとしても、10点前後の差をつけて勝てると予想する。

とにかくこの試合は勝利が最低限のノルマ。
負けるなどあってはならない。

いかに日本の強さを見せつけて勝つか。
「日本舐めとったらアカンぞ」というのを世界に示し、ついでにランキングをアップさせてテストマッチを終える。これが理想であり、目標である。

やべえww
ここまで強気でいいのか自分?
こういう思いきった予想をぶち上げると大恥をかくのがいつものパティーンなのだがww

まあ、今回のフィジーや前回のジョージアのように、基本を疎かにしたチームに負けてほしくないという個人的な希望もあるんですけどね。

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