キービン(ケイビン)・ララってそんなにダメか? 井岡が勝つと思うけど、普通にいい選手じゃないの? ロマゴンお墨付きの逸材【予想】

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大阪の橋イメージ
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2016年7月20日にWBA世界フライ級タイトルマッチがエディオンアリーナ大阪で開催され、王者井岡一翔が同級7位のキービン・ララの挑戦を受ける。

世界初挑戦のララは現在18連勝中の21歳。WBC世界フライ級王者のローマン・ゴンサレスが「ニカラグアの宝石」と認める逸材である。

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2016年大みそかに統一戦を目論む井岡一翔が、ロマゴンお墨付きの挑戦者を相手に3度目の防衛を果たすことができるか。階級最強を自認するだけに、ただ勝つだけではなく内容も問われる一戦である。

なお、この試合は和氣慎吾vsジョナサン(ジョナタン)・グスマンのIBF世界バンタム級タイトルマッチとのダブル世界戦として開催される。

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勝敗予想は井岡の判定勝ち。相変わらず井岡に対しては辛辣なコメントが多いw

最初に勝敗予想から申し上げておくと、今回は判定で井岡の勝利。これでいきたいと思う。

井岡が積極的に倒しにいけば、もしかしたら試合後半のKO勝利もある。どちらにしろ井岡が3度目の防衛を果たす可能性は高いのではないだろうか。

この対戦が発表されてから数日経つが、相変わらず井岡に対しては辛辣なコメントが多いw
「井岡がまた楽な相手を選んだ」「相手のKO率見たか? いつもの安全路線きたよ」などなど。もはや見慣れた展開なので特別驚きもないが。

「顔面崩壊で完敗和氣。ダメだ、全然感動しなかった…。グスマン4度のダウンを奪い世界タイトル獲得」

だが、個人的にこのキービン・ララはかなりいい選手だと思っている。
高確率で井岡有利は動かないと思うが、それでも井岡次第ではかなりいい試合になるのではないかと期待している。

キービン・ララはいい選手だと思うけどな。ポテンシャルはかなり高いんじゃないか?

今回の挑戦者であるララのイメージをひと言で言うと、バランスの悪いロマゴン

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上半身の柔軟性、手数の多さ、高く上げたガードから打ち出すコンビネーション、相手のパンチを芯で食わないディフェンスなど。実はロマゴンと共通する部分はかなり多い。

ただ全体的にバランスが悪く、パンチの回転にもスムーズさが足りない。
左のボディが得意パンチのようだが、力を込めるたびに身体の芯がぶれるのでコンビネーションが続かない。いわゆる身体の安定感がロマゴンとは段違いである。

恐らくこの選手には体幹を含めた下半身のバランスと強靭さが足りないのだろう。パンチを打つ際の上下動が激しく、打ち始めと打ち終わりに大きな隙ができるという欠点が見受けられる。

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さらにロマゴンと違い、相手を追い詰める足もまったくない。
至近距離でしっかり足を踏ん張って打つパンチには力感があるのだが、相手ときっちり正対しなければならないため射程距離は非常に短い。前後左右に動く相手をうまく追い詰める技術は恐らく皆無である。

井岡としては得意の距離感でポイントアウトを狙えば問題なく勝てる相手ではないだろうか。
ジャブを出しながらガードを上げてジリジリと近づき、顔面を意識させつつボディを突き刺す。相手の反撃をバックステップで避けてリターンの右を返す。
ララの射程の外側から細かい出入りを繰り返していれば、井岡のスタイルなら割と簡単にポイントアウトできるのではないかと思う。

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そして、過去の試合を見る限りこの選手はスタミナ面にやや難がある。
5Rくらいまで距離をとって空回りさせていれば、恐らく中盤以降にスタミナ切れを起こす。失速してきたところを見計らって8、9Rあたりで一気にペースアップ。このパターンがうまくハマればKO勝ちも可能なのではないだろうか。

ララの課題はフィジカルの弱さ。ここが解消できれば一気に化ける可能性もある

繰り返しになるが、今回の挑戦者であるキービン・ララは決して悪い選手ではない。

確かにバランスが悪く、パンチを打つたびにバタバタと軸がぶれて下半身が安定しない。
だが、持っているポテンシャル自体はかなり高いと思う。年齢もまだ21歳と若く、きっかけさえ掴めば一気にモンスター化する可能性を秘めているのではないだろうか。

井岡にとっては、むしろ今の段階でこの選手とぶつかれるのはラッキーだった。あと数年遅ければ立場が逆転していたかもしれない。そのくらい僕の中では可能性を秘めた危険な相手という評価である。

キービン・ララの課題を挙げるとすれば、もちろん身体のバランスとスタミナである。とにかく身体全体のフィジカルをアップすることが最優先事項といっていい。

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フィジカルが上がれば腰の入ったパンチをより小さいモーションで打つことができ、至近距離でもコンビネーションを間断なく出せるようになる。
もちろんシフトウェイトもスムーズになり、前後左右に動く相手への対応力も格段に上がる。ロマゴンのように、相手のパンチをよけながらロープ際に追い詰める動きを身につけることも可能なのではないかと思う。

現時点での力は井岡の方が上であることは間違いない。
だが、何かきっかけをつかめば一気にモンスター路線を歩む可能性を持った選手。ちょっと褒め過ぎな感があるが、これがキービン・ララを見た僕の印象である。

まあ、すでにプロで20戦していてあのスタイル止まりなのであれば、今後への期待も薄いのかもしれないが。

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井岡はララと接近戦で打ち合えよ。力でねじ伏せて勝てよ。「統一戦」に期待を持たせろよ

先ほども申し上げたように、今回の試合は井岡が判定で防衛を果たす可能性が高い。
だが、僕個人の希望を言うのであれば、井岡にはこのララと至近距離で打ち合ってもらいたい。相手の得意分野で真っ向勝負して、なおかつ力技でこの挑戦者をねじ伏せてもらいたいのである。
得意のボディでララの上体をくの字に折り、至近距離でのカウンターでマットに這わせる。そんなシーンがおとずれることを強く希望する。

理由はもちろん、年末に開催されるという「統一戦」だ。

誰とやるのか。
どこでやるのか。
他団体との統一戦なのか。
スーパー王者と正規王者の統一戦なのか。
それとも正規王者と暫定王者の統一戦なのか。

今のところ詳細はわからない(僕が知らないだけ?)が、当然今回は年末を見据えた上で挑戦者をチョイスした結果だと考えている。

年末の統一戦を想定して劣化版ロマゴンであるキービン・ララを防衛戦の相手に選ぶ。そして、接近戦が得意なララを接近戦で打ち負かす……。

じゃあ統一戦の相手はロマゴンか?
そんな期待をひそかに抱いているのである。

井岡vsロマゴンを想定した場合、現時点の井岡ではロマゴンにはまず敵わない。恐らく距離を詰められてコンビネーション地獄に巻き込まれて終わりだろう。
要するに井岡がロマゴンに対抗するためには至近距離での打ち合い。ここで互角に打ち合えなければお話にならない。ロマゴンに勝つなど夢のまた夢である。

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つまり、今回のキービン・ララ戦はその予行演習とは考えられないだろうか。
仮想ロマゴンを想定した上で接近戦の得意なララをチョイスした。そして、そのララを接近戦でねじ伏せて対ロマゴン戦へのステップにしようと考えている。最初に「井岡次第でいい試合になる」と言ったのはそのためだが、これが井岡陣営の青写真だと考えるのは都合がよすぎるだろうか。

接近戦が得意な選手と至近距離で打ち合って勝つことができれば、もちろん井岡にとっても大きな自信になる。
必ずしも相手がロマゴンでなくてもいい。スーパー王者のエストラーダが相手でも十分最強の統一戦である。
エストラーダとキービン・ララはちょっとタイプが違うが、それでも次戦に期待の持てる試合になることは間違いない。

日本の井岡一翔がついに大物とのビッグマッチを敢行か?
大きな期待が膨らむ今回の防衛戦である。

ん?
普通に距離をとって安全運転しちゃったら?
相手はカシメロでしょうね

「俺のアムナットさんが負けただと……?! カシメロに4RKO負けを喫して王座陥落!!」

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