ジャレット・ハードvsトラウトが名試合の予感? 勝敗予想がクソ難しいタイトルマッチ。無敗の新鋭にベテランが挑む【予想・展望】

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ブルックリン橋イメージ
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2017年10月14日(日本時間15日)に米・ニューヨーク、バークレイズ・センターで行われるIBF世界S・ウェルター級タイトルマッチ。
同級王者ジャレット・ハードが、ベテランのオースティン・トラウトの挑戦を受ける一戦である。
 
 
今年2月にトニー・ハリソンを9RTKOで下し、王座を獲得したジャレット・ハードが初防衛戦を迎える。
相手は元WBA王者のオースティン・トラウト。
キャリアで3敗を喫しているが、サウル・アルバレス、エリスランディ・ララ、ジャーマル・チャーロとトップ中のトップに負けたのみ。
階級屈指のテクニックを誇るベテランサウスポーである。
 
前回トニー・ネルソンにやや苦戦を強いられたハードだが、今回はキャリア最大の難敵と言っても過言ではない。
 
「ジャレット・ハードの理不尽フィジカルがトラウトを粉砕する。ダメだトラウト…。パンチがまったく効かない地獄」
 
無敗街道を突き進むハードが試練の一戦をクリアできるか。
技巧派トラウトが念願の王座返り咲きを達成するか。
今回のS・ウェルター級の祭典でも、屈指の好カードと言える一戦である。
 
「ひっでえ試合。チャーロ兄がKO勝利って、ヘイランドとかいうヤツ、試合できる状態じゃねえじゃんか。こういうのを茶番wwって呼ぶんだよ」
 

ハードvsトラウトは大接戦の予感がするぞ。無敗のハードか、文句なしの実力者トラウトか

そのうち妄想してみようと思っていたこの試合。先延ばしにしているうちに、いつの間にか今週末に迫っていた。
 
慌てて両者の過去の試合をいくつか観直したのだが、めっちゃ難しくないかコレ?
大接戦になりそうな臭いがプンプンするのだが。
 
 
某カジノサイトのオッズを見ると、ジャレット・ハード1.36vsオースティン・トラウト3.00(日本時間10月13日現在)。
 
え? マジ?。
それはさすがにトラウトを舐め過ぎじゃないか?
もう少し拮抗してると思うけど。
 
と言っても、エリスランディ・ララvsテレル・ガウシャ戦のオッズが1.07vs7.50ということを考えれば、ぼちぼち期待されている方か。
 
 
というか、メインがエリスランディ・ララなの?
え? バカなの?
イベントを成功させる気ゼロなの?
0なの?
Zeroなの?
 
「エリスランディ・ララvsフォアマン感想。ムカつくけどすげえ。ララがダーティ、正当両面でフォアマンを圧倒」
 
ハードvsトラウト戦、チャーロvsルビン戦ときて、最高潮に盛り上がったところでドーンと叩き落とすってww
 
 
まあ冗談はともかく、このハードvsトラウトのタイトルマッチは非常に楽しみである。
 

勝敗予想はトラウトの僅差判定勝利。序盤のリードをスレスレで守って逃げ切るのでは?

ではまず勝敗予想から。
オースティン・トラウトの僅差判定勝利。
今回はこれでいきたいと思う。
 
序盤はトラウトがタッチゲームでペースを掴み、ポイントでリードする。
だが、試合後半からハードの左がトラウトの顔面を捉えるシーンが増え、徐々に追い上げを見せる。
それでもトラウトが抜群の見切りと左右へのフットワークでペースを渡さず、終了のゴングを聞く。
 
結果は2-1のスプリットでトラウト勝利。
王座返り咲きを喜ぶトラウトに対し、敗れたハードは「自分が勝っていた」と主張。さっそく次戦でのリマッチを要求する。
 
みたいな?
 
「ゴロフキンvsカネロ・アルバレス感想。カネロは初めてゴロフキンの突進を真正面から受け止めて負けなかった選手。まあ再戦だね」
 
もちろん逆の結果になることも考えられるし、判定結果が物議を醸す可能性もある。
トラウトの下半身が衰えていないことが大前提だが、接戦になることは間違いない気がする。
 

ジャレット・ハードのイメージは「不器用なカネロ」。フィジカルとカウンターとクネクネディフェンスの人だよね

とりあえず、ジャレット・ハードの過去の試合を観た印象は「不器用なカネロ」
 
リング中央に陣取り、L字気味の構えと上半身の柔軟性で攻撃をいなす。
多彩な左でスペースを作り、打ち終わりを狙ってカウンターを被せる。
強靭なフィジカルとカウンターの脅威で相手を後退させ、ロープを背負わせて仕留める。
 
コンビネーションの正確性やスピードなどはカネロに及ばないが、タイプとしては近い。
 
「過去最強カネロがヘロヘロチャベスを寄せつけず。体重差マッチを圧勝でクリア。ってか、この試合はアカン」
 
そして、プレッシャーをかけながらカウンターを狙うハードのスタイルにトラウトがどこまで対応できるか。そこが勝敗を分けるように思える。
 
具体的には、ハードがトラウトの右をさばききれるか。トラウトがハードの右カウンターから逃げ切れるか。
 
両者のサイズを比較すると、
・ジャレット・ハード:身長185cm、リーチ194cm
・オースティン・トラウト:身長177cm、リーチ183cm
 
サイズ的にはハードが完全に上回っており、過去の試合を観る限りこの選手のフィジカルは相当なものがある。
ミドル級に進出したジャーマル・チャーロも凄まじいフィジカルモンスターだが、ハードもそれに匹敵するのではないか。実際のサイズも身長183cm、リーチ187cmのチャーロを超えている。
 
「サンダースvsウィリー・モンローJr.とかいうアラサー大男2人のお見合いが36分間続く地獄。俺がリゴンドーを嫌いな理由がコレですよww」
 
予想はトラウトの勝利だが、仮にトラウトがハードのプレッシャーをさばききれなかった場合、トラウトがKO負けする結末もあり得る。割とマジで。
 

トラウトの右がハードのカウンターを封じると予想。でも、トラウトのバックステップが間に合わなかったときは悲惨な状況に……

とはいえ、個人的にはトラウトがハードの猛攻をさばききるのではないかと予想している。自信はまったくないが。
 
トラウトの持ち味は何と言っても右リード。
 
この選手の右の多彩さやスピード、精度の高さはS・ウェルター級の中でも相当なものだと思う。
2013年のカネロ戦でもカネロの前進をうまく止めていたし、カウンター封じにも機能していた。
 
トラウトのように多彩な右と見切りで攻撃の手を封じるサウスポーは、まさに職人というイメージがしっくりくる(試合が面白いとは言ってない)。ミドル級のウィリー・モンローJr.も同じタイプかな。
 
そしてこの右なら、鞭のようなハードの左を制御できるのではないか。
極力危険地帯に立ち入らず、ハードに右の大砲を打つチャンスを与えることなく逃げ切るのではないか。
 
「ポール・バトラーがスチュアート・ホールを当て逃げで下す。そうそう、井上尚弥相手にこれをできるヤツを探してんのよ」
 
逆にトラウトがつかまるとすれば、バックステップが間に合わなかった場合か。
2016年のチャーロ戦でのトラウトは、チャーロの直線的な突進に間に合わずに被弾を繰り返した。左右へのアングル調整はうまくいっていたのだが。
 
このバックステップのなさがエリスランディ・ララとの大きな違いなのだが、果たしてハードの上背とリーチを左右の動きだけでいなすことができるか。
ハードにはチャーロほどの突進力はないが、多彩な左とアホみたいに伸びる右がある。
 
そう考えると、やはり注目はトラウトの右がハードのクネクネディフェンスを攻略できるか。いかにハードに前進を躊躇させ、カウンターの発動を抑え込めるか。
何だかんだで、そこが勝負の分かれ目になりそうな気がする。
 
まあ、たとえばハードの相手がエリスランディ・ララであれば、確実にララが勝つと言えるのだが。
 
いかんせんトラウトだからな。
何とも言えないなと。
 

S・ウェルター級戦線もおもしろいですよね。地味な実力者がズラッと揃う注目の興行

繰り返しになるが、今回の興行は間違いなく見応え十分
見逃すと2017年を後悔するほど、注目試合目白押しの興行だと思う。
 
ハードvsトラウト戦、ジャーメル・チャーロvsエリクソン・ルビン戦はもちろん、メインのエリスランディ・ララvsテレル・ガウシャ戦も何だかんだで楽しみにしている。
 
「エリクソン・ルビンvsジャーメル・チャーロ予想。覚醒したチャーロ弟か、期待の新星ルビンか。チャーロ弟がドネアとか井上尚弥っぽい」
 
しかも、前回ハードに敗れたトニー・ハリソンの再起戦も組み込まれており、まさにS・ウェルター級の祭典の様相。
今年8月の亀海喜寛vsミゲール・コット戦は確かに盛り上がったが、S・ウェルター級の主人公は完全にこちらだと断言できる。
全員地味だけど。
 
「コットvs亀海感想。あ~、亀海これでいっちゃったか。もう少しやりようがあったような気が…」
 
さらに言うと、個人的にはどこかの時点でジャーメル・チャーロvsエリスランディ・ララ戦を実現してほしいと思っている。
ララ勝利の可能性が高いとは思うが、チャーロのスピード&パワーにはやはり期待してしまう。
それを参考に、井上尚弥vsリゴンドー戦の妄想とかもできそうだしね。
 
「クローラvsバーンズ感想。もの足りない人同士の壮絶サバイバル。両者が足りない部分を攻め合う駆け引きがおもしろかったよ」
 
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