比嘉大吾vsトマ・マソン予想。トリプル世界戦の中で唯一楽しみな試合。余裕ぶっこいてると危ないんじゃないの? そんなことない?【予想・展望】

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フランス国旗イメージ
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2017年10月22日、東京・両国国技館で行われるWBC世界フライ級タイトルマッチ。
同級王者比嘉大吾が、ランキング6位のトマ・マソンの挑戦を受ける一戦である。
 
 
今年5月にファン・エルナンデスを6RTKOに下して戴冠した比嘉が初防衛戦を迎える。
相手は17勝3敗1分の戦績を持つトマ・マソン。ボクシングがあまり盛んではないフランスからの刺客だが、2012年から現在9連勝中と波に乗る選手である。
 
「比嘉が半病人エルナンデスを5回ダウンさせてTKO勝利!! パーフェクトレコードで世界初奪還を果たす」
 
デビュー以来、13戦連続KO勝利中の比嘉は、この試合でもKOを狙うと宣言。具志堅用高会長からは「視聴率を考えると7、8RのKOが望ましい」とアドバイスを受けるなど、闘志をみなぎらせている。
 
なおこの試合は、メインの村田諒太vsアッサン・エンダム戦のセミファイナルとして行われる。
 
「比嘉がマソンを圧倒。打倒井上尚弥一番手キタんじゃない? 井岡よりも普通に強いんジャマイカ? あ? 武井壮? ブロックしちゃいなよ」
 

10月22日のトリプル世界戦で唯一楽しみにしているのがこの比嘉大吾vsトマ・マソン戦。その他の2試合にはまったくテンションが上がらない……

比嘉大吾vsトマ・マソン!!
“和製ロマゴン”比嘉大吾14連続KO勝利なるか。
 
両国国技館で行われるトリプル世界戦が間近に迫っている。
選挙当日にもかかわらずフジテレビが中継するとのことで、ボクシングファンからは大歓迎の今回。
 
ただ以前も申し上げたように、僕は相変わらず村田諒太vsアッサン・エンダムの再戦にまったく情熱が沸いていないww
 
「HONDAカイチョー」という名のステロイドをガン決めした村田諒太がエンダムを何ラウンドでKOするか。僕にとっての焦点はほぼそこだけで、無理して生放送を観なくてもいいくらい。
むしろ、エンダムが村田をKOするどんでん返しが起きた方がおもしろくね? という邪悪な妄想すらしている(ファンの方にはマジで申し訳ない)。
 
てか、もはや「エンダム」と呼ぶことすらめんどっちい。
今まで通りヌジカムでええわヌジカムで。
 
「村田ズルいww このタイミングでエンダムと再戦決定って、こんなの村田が勝つに決まってるじゃんか。全部計算づくってかオイww」
 
また、接戦が予想される拳四朗vsペドロ・ゲバラ戦についても、実はそこまでテンションが上がっていない。
拳四朗が角度をつけてサイドに回り込めれば有利に試合を進められるし、ゲバラに真正面に立たれたらピンチ。ボディで動きを止められ、右ストレートでKO負けもあり得る? かも?
 
恐らく拳四朗のジャブがどこまで通用するか、ゲバラのフィジカルにどの程度対抗できるかという試合になるとは思うが、まあ拳四朗が勝つんじゃないの? 知らんけど。
 
「見どころ満載の拳四朗vsガニガン・ロペス。思った以上におもしろかった試合。拳四朗が大接戦を制して初戴冠」
 
そんな感じで、世間の雰囲気とは逆行してまったくワクワクしてこない状況が続いている。
 
 
だが、その中で唯一おもしろそうなのがこの試合。
比嘉大吾vsトマ・マソン戦だけは、天邪鬼な僕の興味をごっそり引き付けるマッチメークである。
 
「拳四朗は和製ロマチェンコを目指せ。ゲバラに消耗戦で勝利!! だけど、これじゃない感半端ない」
 

トマ・マソン、実は強敵じゃないですか? 意外と比嘉は苦労するんじゃないかと思うのだが

挑戦者のトマ・マソンについてだが、普通にいい選手ではないかと思う。
 
過去の試合をいくつか観ると、恐らくこの選手が得意なのはカウンター。
 
身体の大きさを活かして遠い位置で対峙し、左の連打で前進を足止めする。
相手の動き出しに合わせてカウンターを被せ、そこから連打で畳み掛ける。
防御は上体の動きと見切りが中心で、基本的にガードはやや低め。
 
だが、至近距離ではガードを上げて耐えるシーンが目立ち、若干攻防分離気味のスタイルに変貌する。
また、その状況でもカウンターを狙うため、逆にガードが甘くなって顔面への被弾が増える傾向も見られる。
 
リング中央に陣取り、カウンターとコンビネーションでプレッシャーをかけるスタイル。
見た目や精度はまったく別物だが、やろうとしていることはカネロやブローナー、ジャレット・ハードに近いのではないか。
 
「ジャレット・ハードの理不尽フィジカルがトラウトを粉砕する。ダメだトラウト…。パンチがまったく効かない地獄」
 
恐らく比嘉にとって、この手のタイプと対峙するのはキャリアで初めてのはず。
 
しかも、身長168cmとフライ級では長身の部類。
ここ数戦で徐々に身体も大きくなっているようだし、もしかしたら覚醒しているかも。
そう考えると、実はかなりの接戦になるのではないか。
 
 
どこか比嘉大吾の圧勝ムードが漂っているが、ホントにそうか?
連続KO記録どーたら言ってる場合じゃなくなるかもよ?
というか、逆にそうなってほしいけど?
 
など、個人的にトマ・マソンのがんばりに大いに期待している次第である。
 
「大竹秀典vs丸田陽七太感想。丸田はちょっと期待はずれだったなぁ。フィジカルに巻き込まれて完敗。てか、大竹vs臼井なんて試合があったんかい!」
 

比嘉のプレスとトマ・マソンのカウンターの対決。ちょっとゴロフキンvsカネロ戦と似てるかも?

そして、この試合の展開については本当にわかりやすい。
 
比嘉のプレスがトマ・マソンのカウンターを突破できるか。
要は、フィジカル面でトマ・マソンを上回れるか。
焦点はほぼそれだけと言ってもいいのではないかと思う。
 
まあ、基本的に比嘉のやることは決まっているので、毎試合似たような感じにはなるのだが。
 
「この試合をわからないヤツはニワカだ!! エリスランディ・ララvsガウシャのハイレベルな駆け引きの末に生まれた芸術的ボクシング」
 
ガードを上げてジャブを出しながら前進する比嘉を、サイドへの動きとカウンターで迎撃するトマ・マソン。
トマ・マソンはファン・エルナンデスほど足を使う選手ではないが、1発の威力(エルナンデスよりは)と身体の大きさがある。
 
過去の試合を観る限り、恐らく懐に入れさえすれば比嘉の圧倒的有利な展開になることは間違いない。それこそ14連続KO勝利も決定か!! というくらい。
 
逆に、懐に入れずトマ・マソンの間合いで対峙する時間が増えた場合はちょっとよろしくない。カウンターを警戒して踏み込みを躊躇させられ、遠い位置から削られるという流れ。
 
僕の勝手なイメージだが、今回の試合は先日のゴロフキンvsカネロ戦と近い気がする。
ガードを上げて左を出しながらプレスをかけるゴロフキンを、カネロがカウンターと高速のコンビネーションで迎えうつ。
さすがのゴロフキンもカネロのカウンターを警戒して慎重になっていたし、カネロもゴロフキンのプレスを凌ぐのにいっぱいいっぱいだった。
 
「ゴロフキンvsカネロ・アルバレス感想。カネロは初めてゴロフキンの突進を真正面から受け止めて負けなかった選手」
 
もちろんレベル自体は違うが、両者の関係性としては似ているのではないか。
 

勝敗予想は比嘉大吾の10RKO勝利。比嘉のプレスがトマ・マソンの防御を突破すると予想。「軽量級最強は比嘉か?」と言われるくらいの試合が観たい

今回の勝敗予想だが、比嘉大吾の10RKO勝利でいきたい。
 
何だかんだとトマ・マソンを持ち上げてきたが、やっぱり勝利するのは比嘉大吾。
比嘉はトマ・マソンのようなタイプはキャリア初だが、逆にトマ・マソンも比嘉ほど突進力のある選手は初めてのはず。
 
強敵には違いないが、恐らく比嘉のプレスはトマ・マソンに通用する。
身体が大きくカウンターも得意。だがこの選手にはカネロほどの正確性もブローナーのような身のこなしもなく、ジャレット・ハードに比べればフィジカルも劣る。
序盤はやや手間取るかもしれないが、徐々にトマ・マソンは比嘉のプレッシャーをさばききれなくなるのではないか。
 
「マイキー・ガルシアがブローナーに判定勝利。階級の壁をちょっと感じたかな。ブローナーもよかったよね?」
 
ガードの上を叩かせながら比嘉が前進し、ジグザグにトマ・マソンとの距離を詰める。
カウンターを打つ機会を与えず最小限のジャブで懐に入り、左右ボディとフックの連打を浴びせる。
そして、トマ・マソンが根負けして顎が上がったところに右フックをドカン。
 
大歓声の中、「やっぱり比嘉は強かった」という結末に落ち着くのではないか。
 
というより、ぜひそうなってほしい。
比嘉大吾には、前回の豪快KO勝利がガチだったことをこの試合で証明してもらいたい。
 
 
相変わらず僕の希望ばかりで予想とすら呼べないのだが、この相手を圧倒できれば軽量級最強説を唱えてもいいのではないか。割とガチで。
 
S・フライ級限定という条件付きで、打倒井上尚弥の第一人者と言ってもいいくらい。まあタイミング的にも、さすがに比嘉大吾vs井上尚弥戦が実現するとは思えないが。
 
「ポール・バトラーがスチュアート・ホールを当て逃げで下す。そうそう、井上尚弥相手にこれをできるヤツを探してんのよ」
 
だからアレだ。
トマ・マソンがんがれ。
めちゃくちゃがんがって、比嘉大吾を思いっきり苦労させた上でKO負けしなさい。
それが今回、君に課せられた使命ですww
 
でも、比嘉が陥落する未来もちょっと観てみたい気もする。
 
どっちにしても楽しみな試合だなぁと。
 
「日本一恵まれた男、河野公平がレックス・ツォーに敗れる。中国の英雄に打撃戦の末に負傷敗戦。惜しい! 勝てる試合だったな」
 
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