アンカハスがコンラン兄をダウンさせまくって圧勝。さすがww 微妙なジャッジをものともせずに防衛成功。SUPERFLY2参戦あるか?【結果・感想】

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ハンマーイメージ
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2017年11月18日(日本時間19日)、英・ベルファストで行われたIBF世界S・フライ級タイトルマッチ。
同級王者ジェルウィン・アンカハスがランキング4位の挑戦者ジェイミー・コンランと対戦。6R52秒TKO勝利を収め、3度目の防衛に成功した試合である。
 
 
パッキャオの秘蔵っ子アンカハスと、エリートアマ、マイケル・コンランの兄ジェイミー・コンランの一戦。
S・フライ級の中では長身の両選手による対戦は、アンカハスが一方的な勝利を収めて3度目の防衛を飾る。
 
 
開始直後から積極的に前に出て打ち合う両者。
大振りのカウンターを狙うコンランに対し、アンカハスは鋭い踏み込みからの左をボディ、顔面に打ち分ける。
 
そして初回終了間際のダウン(スリップと判定)の後、徐々にアンカハスのボディがコンランを失速させていく。
 
ボディ、顔面に得意の左を次々に打ち込み、コンランを追い詰めるアンカハス。
コンランも大振りのカウンターで反撃するが、アンカハスの鋭い出入りにタイミングが合わない。
 
コンランが疲労困憊で迎えた6R。
アンカハスの右フックを側頭部に被弾したコンランがダウンを喫する。
何とか立ち上がったものの、レフェリーに続行不可能と判断されて試合終了。
 
6R52秒TKO。
アンカハスが3度目の防衛に成功した。
 
「田口負ける? ミラン・メリンドとの統一戦で2017年大トリ。ヤバいな田口。パワーでどこまで圧倒できるか」
 

だめだったかコンラン兄。あのカウンターがアンカハスに当たれば? と期待していたが……

ジェルウィン・アンカハスvsジェイミー・コンラン。
前々から楽しみにしていたこの試合をようやく観たので感想を。
 
ひと言で言うと、
「だめだったな〜、コンラン」
こんな感じ。
 
「アコスタがアレホにKO勝利で初王座。ナイスファイト。田中恒成のすごさが改めてわかる試合だったな」
 
コンランのスーパーカウンターの炸裂に期待していたが、残念ながら奇跡は起こらず。
額面通りというか、アンカハスがきっちり実力を発揮して圧勝したという印象である。
 
「エストラーダvsシーサケット予想。全っ然わからんw わずかにエストラーダ有利? シーサケットのKOも十分ある?」
 
まず今回の試合、僕はコンランがアンカハスに勝つのは相当難しいと思っていた。
 
予想記事でも申し上げたように、過去の試合を観る限り、ジェイミー・コンランという選手にそこまで突出したものは感じなかった。
 
「アンカハスvsコンランが楽しみ。こんなロックな兄貴を観たことがないww そして、有村藍里が好きな俺もロックだろ?」
 
ガードも甘く足の運びもいまいち。
ジャブの鋭さはあるが、相手の突進を止めるほどではない。
しかも、サウスポーとの対戦はほぼ皆無。
 
無敗のキャリアを継続してはいるが、正直アンカハスを何とかできるほどではない。
 
「トラメイン・ウィリアムズvsアレクセイ・コラド。ウィリアムズの2017年ラスト。超絶見切りのテクニシャンが登場するぞ」
 
ただ唯一。
この選手のカウンターだけはマジでとんでもない
 
相手のスイングに合わせ、自らも前に出てのカウンター。
それも、全弾フルスイングという思いきりのよさ。
 
「ま~た誰得マッチww サンダースvsマーティン・マレー。痛いの大っ嫌い。絶望的に退屈で平和な試合」
 
試合を通じて打つパンチの約8割が全力のカウンターという意味不明さ。
 
多彩かつ強力。
このカウンターが通用すれば、アンカハスが相手でも「まさか」を起こせるかも。
 
「エジディウス・カバロウスカスとかいうウェルター級の井上尚弥。リトアニアの井上キタコレww」
 
特にアンカハスの弱点はボディではないかと思っているので、アンソニー・ネルソンをKOしたボディカウンターが炸裂すれば、マジで番狂わせもあるんじゃないか?
 
でも、アンカハスのシャープなワンツーに、あの大振りなカウンターが間に合うか?
そう考えると、やっぱり厳しいかな。
 
でも、何とかがんばってもらいたい。
アンカハスに一泡吹かせてやれコンラン。
 
そんな感じで、コンラン兄のミラクルに期待していた次第である。
 
「井上また圧勝。ボワイヨダメだわ。アレじゃ勝てないんですよ。S・フライ級ラストマッチも楽勝。でも「物足りない」ってさ」
 

実力通りの結果がそのまま出た感じかなぁ。アンカハスのシャープなワンツーにコンランのカウンターは間に合わず

そして、結果は予想通りというか、僕の期待した「まさか」は起こらず。
 
アンカハスの鋭いワンツーにコンランのカウンターは間に合わず、得意のボディ打ちをたっぷり浴びての完敗。
両者の実力がそのまま出た試合だったなぁというのが正直なところである。
 
「サダム・アリがコットに勝利!! よっしゃあぁぁボケェエ…! 終わる気満々のヤツに負けんなって思ったけど、ホントにヨカタw」
 
とりあえず、今回のアンカハスはカウンターへの警戒心はかなり高かったと思う。
 
身体を小刻みに動かし、細かいフェイントで様子をうかがう。
踏み込みのタイミングに細心の注意を払い、1発のスピードやガードの位置も、これまで以上に強く意識していた。
 
「コバレフがシャブランスキーを倒しまくり再起戦に勝利。かっこええわ~コバレフ。やっぱり破壊神が王座にいないとね」
 
鋭い踏み込みからのダイナミックな左がこの選手の持ち味だが、打ち終わりに身体が流れない身体の強さも特筆すべき部分である。
すばやくガードの構えに戻り、相手の反撃に備えるフィジカルの強さ。これはパッキャオにも通じるのだが、この試合では特にそこを重視していたように見える。
 
「ジョシュ・テイラーvsミゲル・バスケスが本日No.1の名勝負だった件。テイラーはヤバいww こいつならクロフォードにも勝てるかも」
 
なので1発のスイングが大きいコンランは、どうしてもカウンターに一瞬の遅れが生じてしまう。
 
コンパクトな右リードにはそもそもタイミングが合わず。
追撃の左に合わせてフルスイングするのだが、アンカハスの打ち終わりのケアが完璧過ぎて間に合わない。
 
自分から前に出て打ち合おうとすれば、動き出しを狙われて右を被弾。
さらに、怯んだところにボディストレートで身体をくの字にさせられる。
 
もう少し左ジャブが出ればとも思ったが、それもかなわず。
 
2R以降のアンカハスは、完全にカウンターの1発だけに注意すればいい状況で、コンランの対サウスポーの経験のなさも響いたのかもしれない。
 
確かにコンランのカウンターは凄まじい。
だが、アンカハスはコンランのこれまでの相手とは“モノが違った”といったところか。
 
「ロマチェンコvsリゴンドー予想。利害の一致だろ? 先行きが見えない同士の消去法マッチ。ってゴメン、ちょっと楽しみにしてるw」
 

コンランは開始早々にどこかを痛めたのが惜しかった。いきなり力感がなくなったからな

敢えて「タラレバ」を言うのであれば、コンランが開始早々どこかを痛めてしまったのが惜しかった。
 
1ラウンド終盤の妙なダウン。
アレは恐らくダメージではなく、怪我によるものではないだろうか。
最初は下半身かとも思ったが、その後のボディの痛がり具合を見ると腹部か肋骨か。
 
あのダウン以降ガクッと力感がなくなったので、もしかしたら試合前から痛めていたのかもしれない。
足の動きも極端に悪くなったし、カウンターにも力が乗っていなかった。開始直後の動きはよかっただけに、本当にもったいない。
 
「ひっでえ試合。チャーロ兄がKO勝利って、ヘイランドとかいうヤツ、試合できる状態じゃねえじゃんか。こういうのを茶番wwって呼ぶんだよ」
 
まあ、もし万全の状態だったら? と思わないでもないが、コンランにとってこの試合は一世一代のチャンスだったはず。人生を賭けた試合でやらかしてしまうのは、要は「持ってない」選手だったということか。
 
いろいろと言い分はあるのだろうが、言い訳の効かない舞台でそれをやってしまった時点でアカンことには違いない。
 
てか、レフェリーもかなりコンラン寄りだったしね。
あそこまでプロテクトされてもダメだったというのは、そういうことなんだろう。
 
「高野人母美楽しそうでよかった。吉田実代に判定負け。もうボクシング界の救世主になれなんて言わねえよ」
 
またアンカハスについてだが、この選手の弱点はボディでは? という僕の予想は、案外間違いではない気がしている。
今回の試合でもたびたびボディカウンターでガクッと落ちる瞬間があったし、当たらずとも遠からずといったところか。
 
「「協栄会復活祭vol.1」YouTube配信感想。高橋悠斗選手がよかった。そして、協栄もったいない。もっと話題になっていいはずなのに」
 
コンランのボディカウンターがすごかったのはもちろんだが、それでもボディを嫌がるそぶりは明らかに目立っていた。アンカハスのワンツーを我慢しながら根気よくボディを打てる選手なら、もしかしたら突破口を開けるのかもしれない。あくまで僕の勝手な予想だが。
 
ちなみに前回の帝里木下がそれをやろうとしていたのだが、その前に受けたダメージが甚大過ぎてストップされてしまったのは残念だった。
 
「絶望の帝里木下。アンカハスに手も足も出ずにKO負け。全局面で完敗でしたね。ぐうの音も出ないほどの一方的な試合」
 

井上尚弥vsアンカハスどうなるよ。アンカハスの右が井上の左を封じられるか。サウスポーの優位性を活かして当て逃げできるかってところか

そして、期待されるSuperFly2での井上尚弥との統一戦だが、実際どうなるか。仮に実現したとして、アンカハスに勝機はあるのか。
 
井上という選手は、基本的に左ジャブに依存したスタイルである。ハンマーのような左ジャブで相手を突き放し、スペースを作って悶絶ボディで追い詰める。
それに対し、アンカハスは長身でパワフルなサウスポー。しかも、相手の動き出しを狙っての右リードを得意としている。
 
「井上尚弥がヨアン・ボワイヨと年末ファイト。余裕? の勝利でいけるのか? 2月の米国参戦も視野」
 
恐らくだが、純粋なフィジカルや身体能力だけなら井上の方が上だと思う。
だがマックジョー・アローヨに押し負けず、帝里木下やジェイミー・コンランを圧倒したアンカハスのパワーも、それなりに井上に対抗できるのではないか。
パワー面である程度持ちこたえることができれば、マジでわからないと思うのだが、どうだろうか。
 
「比嘉がマソンを圧倒。打倒井上尚弥一番手キタんじゃない? 井岡よりも普通に強いんジャマイカ? あ? 武井壮? ブロックしちゃいなよ」
 
現状、アンカハスは真正面から相手を叩き潰すスタイルで、左右への動きが若干少ない。レンジの長い踏み込みやバックステップなど、前後の動きはあるが、強引に詰められた際の対応力は未知数に思える。
 
「ロマゴンサスペンド!? 神経学的検査って? その他、エスカンドンvsニャンバヤル、京口vsパラス、アンカハスvsスルタン振り返り」
 
たとえばだが、この選手がオレクサンデル・ウシクやジョシュ・テイラーのように角度をつけた動きができるようになれば、間違いなくモンスター化すると思う。
それこそ、井上尚弥の天敵とも呼べる存在になれるくらいに。
 
個人的にこの選手のポテンシャルならウシクの領域までたどり着けると思っているのだが、残り3ヶ月で果たしてどこまで持っていけるか。
 
「ポール・バトラーがスチュアート・ホールを当て逃げで下す。そうそう、井上尚弥相手にこれをできるヤツを探してんのよ」
 
また、プロモーターのマニー・パッキャオがそれを許すのかという問題もある。
常々「観客を楽しませたい」と公言し、それを実践してきたパッキャオが、自身の2世の呼び声高いアンカハスのウシク化を許容できるか。
 
といっても、ノニト・ドネアの迷走ぶりを見ると、あまりそうも言っていられないのかもしれないが(まったく関係ない)。
 
 
とりあえず、アンカハスが井上尚弥に対して勝機を見出すには、
 
・井上尚弥と正面衝突で吹き飛ばされないフィジカル
・井上の左を封じられる程度の右
・オレクサンデル・ウシクのように、サイドへ回り込む意識
 
この3つが揃えば、いい勝負になるのではないだろうか。割とガチで。
 
特にサイドへ動いてアングルを変える意識。この部分を底上げできれば、マジで可能性はある(と思う)。
 
「サンダースvsレミュー予想。実は〇〇じゃないサンダース。間違ってWOWOWで生中継されないかな」
 
あとはやっぱりボディブローへのケアかな。
井上の左ボディが右の脇腹に突き刺されば、たぶんアンカハスは撃沈する。
これまで以上にガードと打ち終わりを意識しつつ、慎重な当て逃げを実行したい。
 
 
いや、申し訳ないww
相変わらず打倒井上尚弥の方法ばかり考えて、ファンの方はホントすみませんww
現状、S・フライ級でまともに井上に対抗できそうなのがこの選手しか見当たらないので、過剰に期待しちゃってる気もします。
 
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