アローヨvsクアドラスはKOか判定で逃げ切るかの2択だよな。アローヨに勝ってほしいけど。そして岡田隆志とかいう隠れ名選手【予想・展望】

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逃げ足イメージ
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2018年2月24日(日本時間25日)、米・カリフォルニア州で開催されるS・フライ級の祭典「Superfly2」で、元WBC同級王者カルロス・クアドラスvsマックウィリアムズ・アローヨの一戦が行われる。
 
 
2017年9月に行われた第1回大会に続き、2度目の開催となる今回。
メインではシーサケット・ソールンビサイvsファン・フランシスコ・エストラーダ戦が予定されているが、そのエストラーダに肉薄したクアドラスが再びリングに上がる。
 
「クアドラス勝てたでしょ。エストラーダに超僅差判定負け。中間距離での正確性と作戦失敗ですかね」
 
相手のマックウイリアムズ・アローヨは元IBF世界S・フライ級王者マックジョー・アローヨの双子の兄で、2016年には当時WBCフライ級王者だったローマン・ゴンサレスへの挑戦経験もある。
 
一方クアドラスは2016年のロマゴン戦に敗れ、再起戦となったダビド・カルモナ戦ではかろうじて勝利。前回のエストラーダ戦では接戦の末の判定負けと厳しい試合が続く。
立て続けに強豪とのマッチメークをこなしたせいもあるが、この試合に快勝して悪い流れを止めたいところか。
 
「こいつホントにクアドラスか? アローヨと足止めて打ち合うとか、何があったんだオイ。激しい打撃戦の末にアローヨ判定勝利」
 
アローヨが約2年ぶりのリングで再びトップ戦線に食い込むか、クアドラスがS・フライ級の中心に踏みとどまるか。
WBCのシルバータイトル戦ではあるものの、かなり注目度の高い試合である。
 
「比嘉がフエンテスを1RKO。もうフライ級は十分でしょ。WBC狙いでシーサケットvsエストラーダの勝者に挑戦だろ」
 

アローヨvsクアドラス戦は結構いいですよね。というか、久しぶりのアローヨ兄が楽しみ

いつの間にか間近に迫った軽量級の祭典「Superfly2」。
期待されたロマゴンや井上尚弥の参戦がなくなり、トーンダウン感も否めない。
 
「井上また圧勝。ボワイヨダメだわ。アレじゃ勝てないんですよ。S・フライ級ラストマッチも楽勝。でも「物足りない」ってさ」
 
だが、個人的にちょっと楽しみなのがこのアローヨvsクアドラス戦。
シーサケットvsエストラーダ戦にはクソほどワクワクしているが、実はこの試合にもテンションが上がっている。
というより、久しぶりにアローヨ兄の試合が観られるのが単純に嬉しい。
 
「井上尚弥がマクドネル兄と交渉中だってさ。いいんじゃないの? これに圧勝しちゃうと英国でも道が閉ざされるけどね」
 
約2年のブランクに加え、1階級上げての復帰。
さらに、相手は決して相性がいいとはいえないクアドラス。
 
正直、相当厳しい試合になるとは思うが、僕は今回は全力でアローヨ兄を応援させていただく。
 
「エストラーダvsシーサケット予想。全っ然わからんw わずかにエストラーダ有利? シーサケットのKOも十分ある?」
 

勝敗予想はクアドラスの12R判定勝利。過酷な鬼ごっこの末、クアドラスが逃げ切るのではないか

とりあえず勝敗予想だが、今回はクアドラスの判定勝利でいきたい。
 
申し上げたように、応援するのは断然アローヨ。
でも、どちらが勝ちますか? と聞かれれば「クアドラス」と答えるのが無難かなと。
 
「ロマゴンの手詰まり感ぱねえっす…。シーサケットのカウンターで大の字KO負け。PFP No.1の伝説に終止符?」
 
試合の流れとしては、クアドラスがスピードと手数を活かして動き回り、それをアローヨが追いかける展開を予想している。
 
普通に考えれば、クアドラスが12R逃げきっての判定勝利。
 
アローヨが勝つにはKOするしかないわけだが、あれだけ動き回るクアドラスに追いつけるか。
また、仮に追いついたとしてもポイントで勝てるとは思えず、そこからダウンを奪う必要がある。
もっと言うと、勝利するにはダウンだけでは足りず、どこかで倒しきる必要がある。
 
「リトアニアの井上尚弥、カバロウスカスがアバネシャンを6RKO。いや、でも日本の小原佳太なら勝てるんじゃないの?」
 
そして、残念ながらアローヨにそれができるとは思えない。
 
なので試合予想としては、壮絶な鬼ごっこの末にクアドラスが当て逃げで走り切る。
申し上げた通り、アローヨの勝ち目は薄いかなぁと思っている。
 
「田中恒成フライ級初戦。ロニー・バルドナドは結構おっかない? 無敗対決の世界前哨戦を制してタイトルマッチに進めるか」
 

剛腕アローヨ。ガードも固く、1発の破壊力も凄まじい。軽量級のアイク・クオーティと呼んでいます

マックウィリアムズ・アローヨの戦績は、現在16勝3敗14KO。
 
僕が思うこの選手の特徴は、ひと言でいうと攻防分離の剛腕
 
腕力が強く、ガードも固い。
リング中央でどっしり構え、ガードの上を打たせながら前進。
強烈な左リードでスペースを確保し、相手の打ち終わりに大振りのフックを返す。
 
「ダニエル・ローマンと松本亮のタイトルマッチを予想。松本亮という選手にビックリするくらい思い入れがないんだが」
 
固いガードで相手の攻撃が止むまで耐え、自分のターンを待つ。
そして、威力抜群の連打を叩き込んで押し返す。
 
キャリアで喫した3敗は2010年の岡田隆志、2014年のアムナット・ルエンロエン、そして2016年のロマゴン戦。いずれも判定で、KO負けの経験はない。
また16勝のうちKOが14とKO率は高く、強靭なフィジカルと腕力で相手をねじ伏せるタイプ。打たれ強さもあり、まさしく剛腕の倒し屋という選手である。
 
「アンカハス健在!! ゴンサレスを10RKOで下す。パッキャオvsマルケスみたいな試合。ドウェイン・ビーモンとやらんかな」
 
イメージとしては、軽量級のアイク・クオーティとでも言えばいいか。
昨年の「Superfly」で、日本の井上尚弥が「左ジャブがアイク・クオーティを彷彿とさせる」と言われていたが、僕の中でのクオーティは間違いなくアローヨ兄である。
 
強靭なフィジカルと鉄壁のガードに加え、剛腕を活かした左ジャブ。
パンチの軌道はややフック気味ではあるが、どちらかと言えばクオーティに近いのはこの選手の方だと思う。
 
「ララvsハードが決定しただと……?! さすがS・ウェルター級だなオイ。こんなビッグマッチがサラッと決まっちゃう激戦階級」
 
てか、前にも言ったけど最近いろんなところに井上尚弥がいるよな。
リードのジャブが強くて踏み込みの鋭い選手がいると、とりあえず「井上尚弥っぽい」という声が聞こえてくる気がするww
ついにエロール・スペンスJr.までもが井上尚弥と呼ばれ始めたのにはビックリしたがww
 
「スペンスがピーターソンを圧倒してギブアップ防衛。ボコボコやねピーターソン。スペンスは階級アップした方がよくね?」
 

アローヨ攻略には先手と手数。距離を潰して手を出し続け、反撃の隙を与えない。やっぱりクアドラスが勝つかな?

アローヨ兄の3敗を振り返ると、この選手を攻略するにはとにかく手数が重要ということがわかる。
 
岡田隆志やアムナットが実行したように、ひたすら先手を取りまくる作戦。
先に手を出し、ガードの上からでもお構いなしで連打を浴びせる。
そのまま身体を密着させてスペースを潰し、攻防分離のアローヨに反撃の機会を与えない。
 
特に2014年に勝利したアムナットの狡猾さはさすがとしか言いようがない。
中間距離で連打を浴びせ、体重を預けるように身体を寄せる。
長い腕を巻きつけて動きを封じ、アローヨに持ち前の腕力を発揮させない。
最初の交錯で軽いパンチをヒット、あとはクリンチでしのぎまくる。
 
しかも岡田隆志が4Rを全力で走り抜けたのに対し、アムナットはひょうひょうと12Rを耐え抜いてみせた。
恐らくホームアドバンテージもあったとは思うが、「やっぱりアムナットはすげえな」と再認識させられる試合だったと思う。
 
「地の利とか日本人ボクサーがタイで勝てない理由とか。世界戦19敗1分を引き起こしたマモノ()についてのお話」
 
また、2016年のロマゴンに関しては、もう観たまんま。
ロマゴンの得意な切れ目のない連打、攻防兼備の波状攻撃がそのままアローヨの反撃を抑止する。
アローヨも持ち前の腕力で強引にパンチを返していたが、中間~至近距離でロマゴンの連打を上回るのは至難の業としか言いようがない。
 
 
それらを踏まえて今回のクアドラス戦を予想するわけだが、やはりアローヨがクアドラスをKOするのは難しい(と思う)。
 
「オールタイム・ベストの幕引き。元PFPロイ・ジョーンズ引退。スコット・シグモンに3-0の判定で有終の美を飾る」
 
アローヨの過去の試合をざっと眺めても、クアドラスほど足の速い選手はいない。
あえて言うなら2014年のフロリアン・サルダールだが、果たしてクアドラス相手にああいう1発KOが可能なのか。
 
アローヨは基本、ブロックの上を叩かせるスタイルなので、階級が上がれば間違いなくフィジカル面が厳しくなる。
 
「京太郎を応援する理由? そんなもん「ヘビー級だから」でいいだろw 2018年の世界戦実現なるか」
 
vsクアドラスに関してはその影響は少ないと思うが、階級が上がれば必ず耐久力もアップする。フライ級のサルダールは1発で倒せたが、同じパンチでクアドラスが倒れるとは限らない。
 
最初に申し上げた通り、ダウンは奪えてもそこからKOするのは至難の業に思えるのだが。
 
「チャーロvsセンテノ予想。センテノに圧勝すればミドル級のチャーロ兄の疑いが晴れるかな? そしてゴロフキン戦の実現を…」
 

岡田隆志とかいう隠れ名選手。アローヨだけじゃなく、ダニエル・ローマンにも勝ってるし。やっぱり目の前のチャンスには飛びついた方がいいよね

ちなみにだが、2010年にアローヨに勝利した日本の岡田隆志選手。これ、めっちゃいいっすね!!
久保隼選手を圧倒したダニエル・ローマンにも勝ってるし、この選手ならエストラーダとも普通にいい勝負をするのではないか。
 
「久保隼陥落…。ダニエル・ローマンすごかった。こりゃ勝てんわ。まるでゴロフキンじゃねえかww」
 
なぜ8戦で引退したのかと思ったら、怪我やら何やらいろいろあったとのこと。
 
「ブログ納め~最後の世迷言~」
 
なるほど。
道が拓けそうになるたびに頓挫して~の繰り返しで、モチベーションを保つのが難しくなったと。実生活とのバランスを考えると、米国で夢を追うのが厳しくなってきたという。
 
 
そう考えると、やはり後ろ盾のある日本でできるのは恵まれてるし、目の前のチャンスに飛びつかない理由がない。
 
先日発表された小西伶弥vsカルロス・カニザレスの世界戦。
その際、「隙間を狙うやり方が気に入らない」といった批判が聞かれたが、正直僕には何がダメなのかがまったくわからない。
 
「田口すごかった。メリンドに完勝するとはね。負けるとか言って申し訳ないww L・フライ級で規格外のフィジカルと戦術の幅」
 
以前から申し上げているが、ボクシングは現状、世界王者になってナンボ。
中国でゾウ・シミンに勝った木村翔のように、どんな過程だろうが世界王者になれば人生が変わる。


それこそ「暫定」だろうが「正規」だろうが、「世界王者」と名のつくタイトルの破壊力は本当に凄まじい。
 
そのチャンスが目の前に転がっているのであれば、飛びつかない手はない。世界挑戦のチャンス自体が少ない中小ジムならなおさらである。
 
そもそも論として、「栄光を手に入れるには人並み以上に苦労しなくてはならない」決まりなどどこにもない。
汗水たらして働いて得た月給20万円より、宝くじで労せず3億円当たった方がいいに決まっている。
 
もちろん小西選手が楽をしているなどと言っているわけではない。
 
「木村翔が五十嵐を根元から粉砕。大振りで恐怖を植え付けて真ん中を右でドーン。圧巻の五十嵐対策でしたね木村翔」
 
そして、尋常ならざる苦労を強いられた結果、岡田隆志選手のようにひっそりと引退していく名選手もいる。
どんな経緯だろうが、僕には「世界王者になれるならなっちゃえよ」としか思えないのだが。
 
 
まあ、人それぞれ考え方があるからね。いいんだけどさ。
でも「○○に勝ってないから評価できない」「ホンモノ()じゃない」とかいう理屈は、相変わらずよーわからんなと。
 
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