ウォーリントン圧勝! フランプトンを終始コントロールして初防衛成功。うん、思った以上にウォーリントンがすごかった【結果・感想】

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マンチェスターイメージ
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2018年12月22日(日本時間23日)、英・マンチェスターで行われたIBF世界フェザー級タイトルマッチ。同級王者ジョシュ・ウォーリントンがWBO同級暫定王者カール・フランプトンと対戦し、3-0(116-113、116-112、116-112)の判定で勝利。初防衛に成功した試合である。
 
 
序盤から絶えず左右に動き、積極的に接近戦を仕掛けるウォーリントン。
対するフランプトンも得意のカウンターで迎撃するが、ウォーリントンの圧力を防ぎきれない。至近距離での打ち合いに巻き込まれ、そのつど上をいかれる苦しい展開。
 
豊富なスタミナを誇るウォーリントンは中盤以降も動きが落ちず、各ラウンドで常にフランプトンを上回る。
 
フランプトンも終盤やや盛り返したものの、最後までペースダウンすることなく走り抜けたウォーリントンを捉えられず。0-3の判定で完敗を喫した。
 
 
また、この試合に勝利したIBF王者ジョシュ・ウォーリントンは、2019年にWBO王者オスカル・バルデスとの統一戦が期待されている。
 
「リゴンドー復帰戦勝利!! ジョバンニ・デルガドを圧倒して1RKO。コイツいつも復帰してんな」
 

ウォーリントン圧勝!! ここまでフランプトンをコントロールするとはね

僕が以前から楽しみにしていた一戦、ジョシュ・ウォーリントンvsカール・フランプトンのタイトルマッチが終了した。
 
結果は3-0の判定でウォーリントンの勝利。
試合を観た率直な感想としては「ウォーリントンの圧勝だったな」と。
 
ジャッジ1人が3ポイント、残り2人が4ポイントをつけたわけだが、僕の印象ではそれ以上。
終始ウォーリントンがペースを支配し、フランプトンをコントロールし続けた試合だった。
 
まず今回の試合、勝負を分けそうなのはウォーリントンがどれだけ至近距離で打ち合うシーンを作れるか。
 
予想記事でも申し上げたように、ウォーリントンがフランプトンのカウンターをかいくぐって距離を詰められるか。また、フランプトンがウォーリントンの出足を止めて、遠い位置で釘付けにできるか。
 
最大の注目点はそこだと思っていた。
 
「ウォーリントンvsフランプトンは大接戦になりそうだよな。もっと注目されていい試合」
 
そして、結果はウォーリントンの圧勝。
 
フランプトンの左をあっさりとかいくぐり、接近戦で圧倒し続けるウォーリントン。
時おりフランプトンのボディやフックを被弾するシーンも見られたが、全体を通して見れば問題なし。ほぼほぼウォーリントン陣営の作戦通りの展開になったのではないか。
 
「伊藤雅雪完勝。シュプラコフが想像以上に想定内だったな。工夫は見られたけど、全局面でスペックが物足りず」
 

至近距離での打ち合いでフランプトンのカウンターを封じたウォーリントン。ペース配分も完璧だったな

いやしかし。
今回のウォーリントンはホントにすごかった。
 
左右に動きながらフランプトンの正面を外し、踏み込みのタイミングを測る。
1発目のリードを見せてフランプトンのカウンターを誘い、戻り際に一気に距離を詰める。
そして、回転力を活かした至近距離での打ち合いに巻き込む。
 
このパターンで、フランプトンのカウンターとボディを見事に封じ込めて見せた。
 
「ドグボエ完敗。新王者ナバレッテが天笠尚に見えたな。そして、長谷川穂積とかいうドグボエ大好きおじさん」
 
しかも、ペース配分もすばらしい。
序盤3Rをフルスロットルで攻め、MAXパワーをフランプトンに見せつけておく。
4、5Rは足を使ってややペースダウンするのだが、その前のラウンドでラッシュを浴びたせいか、フランプトンは思い切って前に出られない。
 
そして、6Rからは再びペースを上げて至近距離での打ち合い。
何となくだが、2R動いて2R休むを繰り返していた感じか。
また、ラウンド序盤は流して後半からペースを上げたりと、ジャッジに優位を印象付ける努力も忘れない。
 
フランプトン封じと絶妙なペース配分により、結局ウォーリントンの動きは12R終了のゴングが鳴るまで落ちることはなかった。
 
「ジョシュ・ウォーリントンがキッド・ガラハドに完勝で2度目の防衛。英国強者対決ばっかですげえな。ガラハドはブルックには見えなかった」
 

距離を詰めるまでの動きがお見事。フランプトンの弱点と自分の長所を目いっぱい発揮した

繰り返しになるが、今回のウォーリントンはマジですごかった。
前回のリー・セルビー戦もよかったが、今回はそれ以上。
 
割とガチで、これなら下がりながらカウンターを狙う相手に負けることはまずないのではないか。この勢いでオスカル・バルデスにも勝っちゃうかも?
 
などと妄想したくなるくらい、この2戦のジョシュ・ウォーリントンはいい動きをしていた(と思う)。
 
特に距離を詰めるまでの動きはマジですごい。
1発目の左を見せてフランプトンに手を出させ、戻り際に大股でガガガッと近づく。
 
あくまで最初の左は見せパンチで、ダメージを与えるためのものではない。
打ち終わりに腕をサッと戻し、フランプトンのカウンターを確実にガード。
 
そしてそのまま前進し、フランプトンがまっすぐ下がったところにハイスピードの連打を浴びせる。
 
「グヴォジクがスティーブンソンをKO! うわぁ…、とんでもないもん観たわ。世代交代の大激戦だったな」
 
フランプトンが接近戦が得意でないことは、スコット・クイッグやレオ・サンタ・クルスが教えてくれた。
だが、彼らには一気に距離をゼロにするほどの足はなく、そのつどカウンターで出足を止められてしまった。
 
また、今年4月にフランプトンとWBOタイトルを争ったノニト・ドネアは、もともとジャブが少なく前後の動きも小さい。
結果、中間距離でフランプトンにコントロールされて終わるという最悪の展開で負けている。
 
それらを踏まえた上で、自分の長所を目いっぱい発揮したウォーリントン。
ちょっとお見事過ぎたというか、僕はこの試合に軽く感動しているのだがww
 

ウォーリントンvsオスカル・バルデスだと!? 展開がまったくわからん。楽しみ過ぎてヤバいわww


なお、この結果によって、WBO王者のオスカル・バルデスとIBF王者ウォーリントとの統一戦が実現すると考えてよろしいのだろうか。
 
今回の試合を観る限り、何となくの予想ではウォーリントンの勝利。
ただ、バルデスのあのフルスイングを考えると、ウォーリントンがこの2戦のような動きができるかは疑問。
 
もしかしたら、スコット・クイッグのようにうまく距離を詰められずにジリ貧になるかも?
 
うん、わからん。
全然わからん。
 
そして、エグいくらいにテンションが上がるww
これまためちゃくちゃヤベえマッチメークである(僕の中では)。
 
「田中恒成指名試合するってよ。ジョナサン・ゴンサレスと8月24日に名古屋で。vsサウスポーの対応に注目してマス」
 
もうアレだ。
絶対に実現しやがれ。
 
「できればフランプトンに勝ってもらいたい」「フランプトンvsバルデスの方が予想がつかなくておもしろそう」などとほざいたことを高速で謝罪してやっから(ん?)
 
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