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ターミネーター3の評価がクソだということを再認識した件【やっぱり】

映画・マンガ・ドラマ, 趣味, 雑談 | 2015年8月4日 | タグ: , , ,

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映画「ターミネーター3」の評価がクソだということを再認識した件。

「ターミネーター2が史上最高で最強の神映画だったわけだが、ぐうの音も出ないほど褒めちぎってやるよ」

空前の(自分だけ)ターミネーターブームに乗ってターミネーターシリーズを順番に観ているわけだが、今回はその第三作目。ターミネーター3を観た。

「ターミネーター:新起動/ジェニシスの感想」

この映画は公開当初から空前のクソ映画だという評価を得ていたが、まさしくその通りだった
曰く「シュワルツェネッガーの選挙活動」。曰く「シュワちゃんのギャラを捻出するためだけの映画」。曰く「あれは無かったことにしたい」。とにかく辛辣な言葉が並ぶターミネーター3だが、冗談抜きで僕もそう思う

ただ単に「駄作だった」と連呼するだけでは説得力がないので、何がダメだったのかを僕なりに考えていきたいと思う。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「ターミネーター3」
T-1000との壮絶な死闘から10年。
母サラを白血病で亡くしたジョン・コナーは世間から逃げるように各地を放浪していた。
また、ジョンの幼馴染であるケイト・ブリュースターは婚約者との結婚準備を進めつつも、どこかで煮え切らない気持ちを抱えながら毎日を送っていた。

そんな中、ロサンゼルスのとある服飾店に突如として青い電撃が走り、裸の女性(ターミネーターT-X)が現れる。このT-Xこそ、未来の防衛軍の幹部となりうる人間たちを全滅させるために送り込まれた最新型のターミネーターだったのだ。

何も知らぬまま次々とT-Xに抹殺される面々。
「審判の日は回避不能だった」
未来の指導者ジョン・コナーとその副官となるケイト・ブリュースター、そしてT-Xの手から2人を守るために未来から送り込まれたT-800の改良型ターミネーターT-850。未来と過去の時間軸が複雑に絡み合う中、人類の存亡をかけた逃避行が始まる。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

回避不可能と言われた審判の日を防ぐための逃避行。だけどどこか薄っぺらい

防いだはずの「審判の日」は先延ばしにされただけだった。
T-850にこの衝撃の事実を知らされたジョンが、再び審判の日を防ぐために幼なじみのケイト・ブリュースターとともに旅に出る物語なのだが、何というか全体的に薄っぺらい

「パーフェクト・ワールドのブッチが予想以上にクズだった。イケイケのケビン・コスナーと力技ロマン映画のクリント・イーストウッド」

多少強引ではあるがストーリー自体は壮大だし、「スカイネットは高性能分散型のシステムだった」という設定も悪くない。序盤のカーチェイスも前作に劣らないほど力が入っている。素っ裸でタイムスリップしてきて通行人から服を奪うというお決まりの流れも健在だ。
およそターミネーターに必要な要素はすべて満たしているのである。それなのになぜか薄っぺらい。全編通して重厚感が感じられないというか、やっつけ仕事な印象を拭えないままエンディングを迎えるのだ。

今回はこの薄っぺらさの原因を自分なりに考えてみたいと思う。

ジョン・コナー別人過ぎ問題


おい、何だこのジョン・コナーは。
誰だこの鼻のでかいおっさんは。
いいからエドワード・ファーロング連れてこい。

「2」でジョン・コナーを演じたエドワード・ファーロングが、健康上の理由で今作に出演できなかったことは知っている。そもそも僕の中でエドワード・ファーロングのキャリアは「アメリカン・ヒストリーX」で終わっている。
とはいえ、これは別人過ぎる
あの超絶美少年のジョン・コナーが、さすがにああはならない。いくら堕落的な生活を送っていたとはいえ、あそこまで別人になってたまるか。

恐らくエドワード・ファーロングがポシャってから、新たなジョン・コナー役を選ぶのに様々な紆余曲折があったのだろう。小難しい大人の事情もあったのかもしれない。
それを踏まえた上で言うが、あれはない
 
「最強のふたり感想。こんな卑怯な映画あるかよ。涙腺崩壊要素てんこ盛り。ここまでやられちゃ、そりゃ泣きますよ」
 

序盤のカーチェイス長過ぎ問題

先ほども言った通り序盤にカーチェイスのシーンがあるのだが、このシーンには制作側の相当な意気込みが感じられる。盛大に街を破壊しまくるし、遠慮なしの大爆発が何度も起こる。普通の乗用車だけでなく消防車やダンプカー、パトカーなどが入り乱れてのド迫力カーチェイス。まさしく前半の見せ場とも言えるシーンである。
 
ただ、長い。

ちょっと長過ぎてダレるのだ。
迫力は十分なのだが、ややスピード感が足りないので観ていて飽きてくるのである。追われる緊迫感と逃げ切った際の緩和があのシーンのキモなのだが、途中でダレるのは致命的だった。もう少し短く、思いきって半分くらいに削ってもよかったのではないだろうか。

シュワルツェネッガーしゃべり過ぎ問題

今回のターミネーターはよくしゃべる。

未来で何が起きているのか、なぜターミネーターは過去に送られてきたのか。これらの状況説明がターミネーターとジョンとの会話でしか伝えられない。そのせいで非常にストーリーに入っていきにくいのである。未来の世界とのパラレルを多少でも入れれば物語に厚みが出たのではないかと思うのだが。

中学の同級生唐突過ぎ問題

ジョン・コナーとケイト・ブリュースターの人間関係が圧倒的に弱い。

過去の英雄に思いを馳せるカイル・リース。短い時間で絆を深めたサラとカイル。そして愛する息子と未来の指導者との間で揺れるサラ。母親との絆を求めるジョン。前作までのターミネーターは登場人物同士にこういった強烈な人間関係があって、それが有無を言わさぬ説得力を生み出していた。
 
だが、今作のヒロインは中学時代にちょっといいなと思っていた女の子。これは弱い。この程度の関係では感情移入もしずらい。ファスト・フード店で出会った隣町の女の子という設定でも十分可能な範疇だ。極端な話、ケイト・ブリュースターでなくても成立してしまうのである。
しかも、ここでも2人に関する説明はジョンとケイトの会話のみ。ほんの少しでも回想シーンがあれば断然違ってきたはずなのだが。

そして何よりケイト・ブリュースターに悲壮感が足りない
実のところ、敵方ターミネーターの緊迫感は悪くない。必要なのはサラ・コナーを彷彿とさせる悲壮感なのだ。追う側の緊迫感と追われる側の悲壮感。この双方が揃ってこそのターミネーターなのである。

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3人の仲が悪過ぎ問題

主人公3人、ジョン・コナー、ケイト・ブリュースター、T-850の仲が悪過ぎる。

とにかく3人の仲がギクシャクし過ぎである。
ジョン・コナーは突然現れたT-850を完全に疎ましく思っているし、T-850はジョンに従うようにプログラムされていないときている。ケイト・ブリュースターに至っては誘拐まがいの方法で同行させられている手前、仲良くなりようがない。
 
困難を乗り越えるたびに絆を深めて本当の仲間になるという過程を見せたかったのだろうが、これはちょっと厳しい。感情移入する段階をすっとばしたまま唐突にスタートした逃避行なので、観る側としては登場人物の誰にも愛着が沸いていない状態なのだ。

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T-Xの能力がチート過ぎ問題

敵方ターミネーターT-Xの能力がチート過ぎる。

液体金属でできた究極の原子力マシン。ターミネーターを抹殺するためのターミネーター。ここまでは前作のT-1000と同じなのだが、他のマシンを自分の意思通りに操れるというのは卑怯過ぎる。
自分が強いだけでなく、触れたマシンすべてを自分の味方にできるという設定はさすがにやり過ぎである。せめて操れる時間が決まっているとか、台数に限りがあるとか、制限を設けるべきであった。

前作のT-1000からグレードアップしなくてはならないのはわかる。だが、どうやったらいいのかわからないというのも理解できる。それくらいT-1000の設定は完璧だった。
 
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街並みがのどか過ぎ問題

街並みがのどか過ぎて銃撃戦に緊張感がない。

これは実は結構重要な要素だと思っている。T-Xとバトルを繰り広げる場所がのどか過ぎて緊張感が足りないのだ。どれだけ銃を乱射しても誰かを巻き込む心配もない。周りに誰もいないのどかな並木道で行われる決死のバトル。「おう、いくらでも壊していいよ」という声が聞こえてきそうである。

「審判の日」近過ぎ問題

は? 審判の日が3時間後?

クリスタナ・ローケン色気あり過ぎ問題

前回の記事でも言ったが、T-X役のクリスタナ・ローケンはいい演技をしていたと思う。
血の通わない無機質さ。そしてシュワちゃんにも負けない長身。重厚感がありながらもスタイリッシュで、迫りくる恐怖への圧倒的な存在感をよく表現していたと思う。

ただ、いかんせんセクシー過ぎた。色気があり過ぎて、肝心のターミネーターとしての存在感に女の魅力が勝ってしまっているのだ。ここは致命的に残念な部分であった。
くびれがあるターミネーター? これはどうなのだろう。


ラストバトルあっさりし過ぎ問題


T-850 vs T-Xのラストバトルがあっさり終わり過ぎ。

足がもげ、骨格だけになったT-Xを後ろから捕まえ一緒に自爆するT-850。大爆発とともに2体は消える。

え? これで終わり?

いやいやいやいや。
ターミネーターがこんなあっさりやられるのはいけません。倒しても倒しても、「いいかげんにしてくれよ」というくらいに立ち上がるのがターミネーターの持ち味ではないか。あの流れであれば、後3回くらいは復活してもらわないと割に合わない。

エンディングひど過ぎ問題

ラストの締めがあまりにひど過ぎる。ジョンの語り口で説明するというのも手抜き感を禁じえない。

「スカイネットは自我に目覚めた時点ですべてのコンピューターに侵入していた。僕のミッションは審判の日を止めることではなかった。ケイトと一緒に生き残ることだった。僕は戦いを止めない。戦いはまだ始まったばかりだ」

何じゃそりゃ?!




この映画はさすがにキツかった。観ていて苦痛になる映画というのも久しぶりであった。公開当時もクソだと思ったが、10年以上経過した今でもやっぱりクソだった。「この映画はターミネーターの続編だと思わなければそれなりに楽しめる」とおっしゃる方もいたが、そりゃ無理だ。名前が「ターミネーター3」なのに続編だと思うな。前作と比較するなはあり得ない話である。

この流れで「4」を観なくてはいけないのか……。一気に気が重くなった。

まあ、観るけどね。
 
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