田中恒成vs田口良一決定か。どうなるかがまったくわからん。今回はTBSで全国中継されるってさよかったな【予想・展望】

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2019年3月16日、岐阜県にある「岐阜メモリアルセンター で愛ドーム」で行われるWBO世界フライ級タイトルマッチ。同級王者田中恒成が元WBA、IBF統一世界L・フライ級王者田口良一と対戦する。
 
「田中恒成にデラホーヤ、パッキャオを感じた日。田口良一を大差判定で粉砕。僕がボクシングをテレビで観る理由」
 
2018年9月に木村翔に勝利し、戴冠を果たした田中恒成。その初防衛戦の相手が田口良一に決定したことが発表された。
両者は2017年末に対戦が実現寸前までいったものの、直近の防衛戦で田中が負傷。残念ながら立ち消えとなった経緯がある。
 
その後田中はフライ級に階級を上げ、王座を獲得。
一方の田口は2018年5月にヘッキー・ブドラーに敗れて王座から陥落し、進退を保留していた。
 
ところが木村翔と田中恒成の試合を観て闘志が沸き、今回の復帰を決めたとのこと。
 
 
なお、今回はTBSでの全国中継も決定しており、より注目が集まることが予想される。
 
「ジャーボンティ・デービスがウーゴ・ルイスをボコしてKO。でもナイスファイト。デービスvs那須川はやるならキックルールだろ」
 

田中恒成vs田口良一実現するってよ。しかもTBSが全国中継。会場に行く人も多いみたいね

“幻の一戦”と呼ばれた試合が実現する。
田中恒成vs田口良一。
 
一度は対戦の機運が高まったものの、2017年9月の防衛戦で田中が眼窩底骨折を負い白紙に。直後に階級をアップしたため、完全に消滅したものと思われていた試合である。
 
ところが2018年5月。田口良一がヘッキー・ブドラーに敗れ、約3年半守った王座から陥落。減量苦を理由に階級をアップすると同時に、WBO王者田中恒成への挑戦が決まったとのこと。
 
しかも、前回の田中恒成vs木村翔戦はWBOの年間最高試合に選出されるほどの名試合だったにもかかわらず全国放送はなし。ボクシングファンを大いにガッカリさせた。
だが、今回はワタナベジムの田口良一が出場するということで、TBSが全国中継を担当する。
 
「そして伝説()へ…。 田中恒成が木村翔に判定勝利で最速3階級制覇。至近距離での打撃戦と駆け引きがすごかった」
 
なるほど。
これは楽しみですね。
 
ちょろっと調べたところ、当日は多くのボクシングファンが会場を訪れる予定とのこと。
会場の「メモリアルセンター で愛ドーム」とやらは最寄駅からバスで20分ほどの場所にあり、なおかつ本数もあまり多くなさそう。
この瞬間、僕の現地観戦の意欲はきれいさっぱり消滅したのだが、それでもテレビ中継があるからいいや。
 
フライ級初戦の田口がどんなコンディションでリングに上がるかは不明だが、ぜひともがんばっていただければと思う。
 
「近藤まさかのKO負け。コーンソーンのアッパーに沈む。てか、ボクシング興行って中止率高杉君じゃない?」
 

“内山高志の小型版”田口良一と、定まらない発展途上な田中恒成。展開がちっともわからんな

肝心の試合についてだが、正直僕にはちっともわからない
フライ級の田口のコンディションがどうなのかはもちろん、両者のスタイル的にも。多くの方が言うように、かなり際どい試合になりそうな……。
 
 
まず、挑戦者の田口良一。
こちらは僕の勝手なイメージで“内山高志の小型版”と呼んでいる選手である。
 
左のジャブが多彩で、なおかつ至近距離でのボディ打ちを得意とする。
左で相手との距離を測り、打ち下ろし気味の右ストレートにつなぐ。
さらにガードを上げて距離を詰め、的確な左ボディで相手を疲弊させるスタイル。
 
1発の威力は内山高志ほどではないが、タイプとしては近いような気がする。
 
また、身長168cmとL・フライ級では長身の部類。その優位性は一階級上のフライ級でも変わらない。
なおかつフィジカルも強く、井上尚弥のラッシュにも12R耐えきった打たれ強さもある。
 
今回の試合も、この左ジャブがどれだけ機能するかによって流れが変わるのではないか。
 
「田口すごかった。メリンドに完勝するとはね。L・フライ級で規格外のフィジカルと戦術の幅がすげえ」
 
対する王者田中恒成について。
この選手に関しては、ちょっとよくわからない。
今のところ方向性が定まっていないというか、発展途上というか。
 
恐らく本人はロマチェンコのような激しい出入りで華麗に翻弄したいのだと思うが、あまりそれが向いているようには見えない。
実際にはある程度足を踏ん張って、ハンドスピードを活かして近場で打ち合う方がうまく機能しているように感じる。
 
ガードが緩く被弾も多いが、その分手数では上回れる。
前回の木村翔戦でも、木村のフルスイングに打ち勝つシーンは何度も見られた。2Rには抜群のタイミングでカウンターをヒットしていたし、あの位置での打ち合いは田中にとっても自分の土俵と言えそう。
 
「WBSSの資金難にはビックリしたな。てっきり大財閥の御曹司が道楽で金出してるもんだとばかり…」
 
さらに、試合の中盤から足を使ってペースを変える器用さもある。
こういう押し引きで12Rを乗り切る巧さも、試合を重ねるごとに増している感じ。
 
いまだに完成系が見えないが、若く発展途上。
階級アップによって減量も楽になり、まだまだ伸びそうな気配がする選手である。
 
「日本がアジア周辺国のおいしい出稼ぎ先として確立されればええね。OPBF加盟国選手が日本王座に挑戦できるってさ」
 

田口の左ジャブがどれだけ通用するか? かなぁ。田中の出入りに翻弄されず、うまく中間距離にくぎ付けにできれば

試合の展望は先ほど申し上げた通り。
はっきり言ってよくわからないのだが、やはり田口の左がどれだけ機能するかではないか。
 
2015年のビック・サルダール戦や2017年のパランポン戦を観ると、恐らく田中を攻略するには左ジャブが有効になる。
 
田中は確かによく足が動くがやや不安定。動き回っている間にパンチが飛んでくることはほぼない。
また、ミラン・メリンドやヘッキー・ブドラーのようにリードの左にカウンターを被せて連打につなぐパターンもない。
 
ジャブの少ない木村翔はあっさりと至近距離まで詰められたが、田口はちょっと違う。あの左が通用すれば、逆に中間距離で試合をコントロールする展開も可能なのではないか。
 
「高橋竜平完敗だったな…。ドヘニーが11RTKO勝利で初防衛成功。これはしゃーないか。ダニエル・ローマンと統一戦実現?」
 
逆に田中が試合を優位に進めるには、田口の左をどうかいくぐるか。
身長164cm、リーチ161cmとサイズ的には田口に劣る。特にリーチは170cmの田口とは9cmの差があるので、しっかりパンチを当てるには懐まで近づく必要がある。
 
サルダールやパランポンの強いスイングには序盤は苦労させられたが、中盤から徐々に対応。最後は得意の接近戦で仕留めてみせた。
ただ、彼らは基本的に単発強振の選手で、田口ほどの左ジャブはない。ラウンドを重ねるごとに田中の出入りについていけなくなり、試合後半には腕を振るスペースを潰され陥落した。
 
 
田口が左で田中を中間距離にくぎ付けにできるか。
田中がハンドスピードと足を使った出入りで田口を翻弄するか。
 
恐らくだが、今回はここの差し合いで上回った方がより勝利に近づく。
と、わからないなりに予想している。
 
「田中イキり過ぎたな。パランポンを9RTKOに下すも、試合後に病院に直行」
 

勝敗予想は田中恒成の判定勝利。両者の持ちネタを考えると、少しだけ田中が有利な気がするよ


勝敗予想だが、今回は田中恒成の判定勝利でいきたい。
というか、いくら考えてもわからないので完全に当てずっぽうで。
 
これまでの両者のファイトを観る限り、恐らくKO決着はない。
そして、どちらが戦術のネタが多いかと考えると、田中恒成の方が若干有利かなと。
 
申し上げたように田中が距離を詰めて連打勝負を挑めば、田口は左ジャブで待ち構える展開になる。
逆に田中が足を使った場合はそれを田口が追いかけることになるわけだが、正直この選手がプレスをかけて相手を押し潰す印象はあまりない。
 
「田中恒成ええじゃないですか! バルドナドを9RTKOで下し、フライ級初戦を飾る」
 
むしろ2016年大みそかのカルロス・カニサレス戦のように、カウンター狙いで動きまくる相手には苦労させられるイメージ。
中間距離での差し合いではサイズを活かしたパワフルさを見せるが、間合いを外されるとやや脆い。前戦でもヘッキー・ブドラーの至近距離での連打にタジタジするシーンが目立っていた。
 
遠い位置ではわずかに田中。
中間距離では断然田口。
至近距離では田中。
 
2-1の多数決で田中恒成勝利というクソみたいな結論であるww
 
「カーン様がクロフォードに勝つ日がやってきたぞw アミール・カーンは打倒クロフォードの可能性を持った数少ない1人」
 
まあでもアレか。
仮に田口が負けたら、今度こそ引退してしまうんだろうか。
それはそれで残念ではあるな。仕方ないこととはいえ。
 
つーわけで、勝敗予想は田中恒成だけど、僕個人としては田口良一を応援しようと思う。
 
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