田口良一vsカニサレス予想!! 安定王者田口が無敗の強敵ファイターと対決。よし田口、力でも技でも圧倒して勝て【予想】

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ベネズエラ国旗イメージ
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2016年12月31日に東京・大田区総合体育館で行われるWBA世界L・フライ級タイトルマッチ。
同級王者田口良一が、ランキング3位のカルロス・カニサレスの挑戦を受ける。

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今回で5度目の防衛戦となる田口。相手は16勝無敗でKO率80%を超えるハードパンチャーである。
だが、当の本人は「一番強そうなので選んだ」と言い切り、メインでジェスレル・コラレスに挑戦する内山高志の試合に弾みをつけることを誓っている。

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今年8月に河野公平がコンセプシオンに敗れ、ワタナベジムで唯一の世界王者となった田口が臨む大晦日決戦。渡辺会長のかかげる「防衛記録具志堅超え」にまた一歩近づくことができるかに注目である。

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挑戦者は強豪カルロス・カニサレス。無敗のファイターを相手に田口はどう戦うか

“強カワ”田口出陣!!
相手は無敗の23歳、カルロス・カニサレス!!

ワタナベジムの希望、田口良一が5度目の防衛戦に挑む。
今回の相手は16戦無敗の強豪カルロス・カニサレス。2015年にランキング1位のロベルト・バレラに勝利して株を上げた選手である。

身長153cm、リーチ157cm(Boxrec)と上背はないが、激しく体を振りながら距離を詰めて腕を強振するファイタータイプの選手。

今年8月の防衛戦では宮崎亮のアウトボクシングに苦もなく完勝した田口だが、体格的には近いが自ら出てくるタイプのカニサレスをどう攻略するか。
順調に安定王者への歩みを進める田口良一の飛躍に大きな期待がかかる。

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踏み込みの鋭いファイター、カニサレスは間違いなく強敵だが、勝つのは田口。10RでのKO勝利を予想する

今回の勝敗予想は田口の10RKO勝利。これでいきたいと思う。

田口のKO勝利を予想しておいてアレだが、挑戦者のカニサレスはかなり強敵だと思う。
過去の試合を観ても普通に強い。田口本人が「一番強い相手」と言うだけあって、相手にとって不足なし!! なのではないだろうか。

タイプとしては、上述のように接近戦が得意なファイター。
身体を小刻みに振り、タイミングを計って間合いを詰める。
自分の距離まで近づいてから左右の腕を思い切り振り回す。

基本的にはフック系のパンチが中心だが、要所で打ち込む左のボディもかなり強烈である。
斜め下から左を突き上げ、上体が伸びた瞬間を狙って右ストレート。相手が無抵抗になったところでラッシュを浴びせるというのがKOパターンだと思われる。

防御はガードが中心だが、常に上体を動かし続けるために芯を食うことがほとんどない。また、前後左右へのシフトウェイトもうまく、細かいステップで位置を変えながら攻撃をかわし、動きの中で打ち終わりにカウンターを返す器用さもある。

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そして、何よりこの選手の特徴はレンジの長さ
一歩目の踏み込みのレンジがとにかく長く鋭い。
間合いを一気に詰め、そのままの勢いで左を打ち込む。
あっという間に相手の懐に入り、ボディから左右フックにつなぐパターンに持ち込むのである。

弱点を挙げるとすれば、左のリードが若干少ないこと、打ち終わりに身体が流れること、そして後半の失速が目立つことだろうか。

間違いなく強敵ではあるが、それなりに粗も目立つ。
そんな感じの挑戦者である。

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カニサレスは後半失速する? スタミナのある田口が得意のボディで消耗させれば……

5度目の防衛戦を迎える田口良一。
相手は自ら選んだという強敵カニサレス。

申し上げたように、今回の挑戦者はかなり手ごわい。
もしかしたら、ちょっと危険な試合になるのでは?
そんな心配が頭をかすめるくらい、このカニサレスはいい選手だと思う。

とはいえ、まあ大丈夫だろう
カニサレスは強いが、今回も田口が普通に勝つ。

10RでのKO勝利と予想したが、実際試合の後半には田口がペースを掴んでいるような気がする。少なくとも判定防衛の可能性は高いと思うのだが、どうだろうか。

その理由は主に3つ。

・カニサレスの体力面
・田口の身体の強さ
・小柄ハンター田口

である。

まず「カニサレスの体力面」についてだが、先ほども申し上げたようにこの選手は後半の失速が目立つ。
序盤は鋭い踏み込みで調子よく相手を追い詰めるのだが、5、6Rあたりから徐々に怪しくなってくる。踏み込みの鋭さが影をひそめ、相手の攻撃を後退しながら防ぐシーンが増える。
2015年のバレラ戦などは典型的で、前半の3、4Rと中盤以降が別人ではないかというくらいの失速ぶりだった。

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なので、田口としては序盤の接近戦で積極的にボディを狙いたい。
恐らくカニサレスはグイグイ前に出てくるだろうが、あの内山ばりの左ボディを要所で打ち込んでおけば失速を早めることができるはず。

もしかしたら序盤の3Rまではポイントをとられる展開になるかもしれない。
だが、地道にボディを打っていれば絶対に流れは変わる。1Rでも早くカニサレスを失速させ、自分のペースに持ち込むことができればKOの確率もより高くなるのではないだろうか。

田口は身体が強い。いくらカニサレスがファイターでも、間違いなく耐えきる

次に「田口の身体の強さ」について。
以前も申し上げたと思うが、田口良一という選手は顔に似合わず身体が強い。

あの井上尚弥の猛攻にも耐えきっているし、いいパンチをもらってもケロッとしていて、効いたそぶりをいっさい見せない。
しかも前に出てくる相手に当たり負けしないフィジカルもあり、とにかくこの階級では屈指のタフさを持った選手である。

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恐らくもともとの身体の頑丈さに加え、被弾に対する備えが万全なのだろう。
この選手の試合を観ているとわかるのだが、顎が上がることがまずない。
打ち合いだろうが劣勢だろうが関係ない。
どんな状況になっても顎をしっかり下げ、たとえ被弾するにしても絶対にヤバい角度でもらわないという強い意識が感じられる。

背中を丸めて首を引っ込めるとパンチを出しにくくなるとは言うが、田口に関してはそこまで邪魔になっているとも思わない。それより、相手の攻撃をまともにもらわないというメリットの方がはるかに大きい。

カニサレスの突進力は強烈だが、田口なら耐えられる。
序盤は劣勢に回る可能性も十分考えらるが、それでもダメージを抱えることはない。体力を残したまま後半に突入し、バッチリKOしてくれるはずである。

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言わずと知れた(僕調べ)小柄ハンター田口。今回も一回り成長した小柄ハンターぶりを見せてくれるよ

そして最後の「小柄ハンター田口」
これはもう、読んで字のごとくである。

以前から何度も申し上げているように、田口は小柄な相手が得意だ。

以下が井上尚弥戦以降の対戦相手とその身長である。

2013年 ライアン・ビト:160cm
2014年 フローレンテ・コンデス:157nm
2014年 アルベルト・ロッセル:155cm
2015年 クワンタイ・シッモーセン:160cm
2015年 ルイス・デ・ラ・ロサ:157cm
2016年 ファン・ランダエタ:164cm
2016年 宮崎亮:155cm
2016年 カルロス・カニサレス:153cm

もはや説明不要である。
あまりにロートル過ぎて話にならなかったランダエタ以外、全員160cm以下という徹底ぶり。
しかも今回のカニサレスは153cm。小柄ハンター田口史上、最も身長の低い相手である。
ワタナベジムのマッチメーク力がどれだけガチか。僕はこの有能さに震えが止まらないww

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ちなみに田口の身長は168cm。L・フライ級の中では長身の部類である。
そう考えると、やはり今回も田口が体格差を活かして押し切ると考えていいのではないだろうか。

実際、あれだけ小さい相手に器用にボディを打ち、なおかつ左をクロスで返すことができる田口はすばらしいと思う。
今回も、ますます小柄ハンターとして磨きのかかった田口の姿を観られるはずである。

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