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MLBが絶賛観客数減少中だって。理由? いろいろあると思うけど、試合がつまらないからじゃないかな。日本も他人事じゃない【野球】

趣味, 野球観戦, 雑談 | 2019年8月23日 | タグ: , , , , ,

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グローブイメージ
2019年8月22日(日本時間23日)、米・カリフォルニア州ロサンゼルスで行われたロサンゼルス・ドジャースvsトロント・ブルージェイズの一戦。先発したドジャースの前田健太投手が6回85球9奪三振4安打2失点と好投したが、惜しくも9勝目はならず。今シーズンの成績を8勝8敗 防御率4.18としている。

 
なお、この試合で前田は年間25先発と130投球回をクリア。今季年俸に175万ドル(約1億9000万円)が上乗せされ、現状では790万ドル(約8億4000万円)となっている。
 

野球に興味が出ない僕が、久しぶりに前田健太の試合を観たぞ

以前から何度か申し上げているが、僕は今シーズンの野球にあまり興味がない。
 
理由は応援している松坂大輔さんが春先のキャンプで離脱してしまったこと。7月半ばにようやく一軍登板を果たしたものの、2度目の登板で炎上→あっという間に二軍送りとなってしまった。
 
「プロスポーツ選手とファンの距離感? 物理的な接触で選手が怪我するとか、最悪だから。松坂大輔肩の違和感によりノースロー」
 
しかも先日、右肘の違和感により二軍登板を回避したとか。残り試合を考えると、残念ながら今シーズンはあと1回登板があるかないかといったところか。
 
そんな感じで、一向に野球への情熱が戻らないままボーっと過ごしている次第である。
 
またNPBですらこの状態なので、当然MLBに関心が向くわけもなく。大谷翔平の結果くらいは追っているものの、それ以外は完全にちんぷんかんぷん。そんな中で今回、久しぶりに前田健太の登板試合を観たという流れである。
 

ここ数年、観客動員数の減少に苦しむMLB。2017年から2018年にかけて約4%減


表題の通りなのだが、ここ数年MLBが観客動員数の減少に苦しんでいるらしい。
 
「MLB平均観客動員数4年連続ダウン、当日券は上昇」
 
上記の記事によると、5月末の時点で昨年比1.4%減。2017年から2018年にかけては約4%減となっており、1試合平均の観客数が2万8830人とついに3万人を割り込んだとのこと。
 
「メジャー観客数減少は他人事ではない。求められる将来需要の掘り起こし」
 
横浜DeNAベイスターズの初代球団社長池田純氏が言うには、これは決して対岸の火事ではない。順調に観客動員数を伸ばしているNPBでも将来的に起こり得ることだとしている。
 
下記の記事でもわかるように、MLBの観客動員数が2015年以降右肩下がりなことは間違いなさそうである。
「MLBの観客動員数推移をグラフにしてみた」
 
 
大谷翔平の所属するロサンゼルス・エンゼルスもチケット代の値上げやシーズンチケットの増加で業績を伸ばしているが、実際の客入りはかなり寂しい。
 
「本塁打も虚しく映る…ガラガラの観客席でなぜ儲かるのか? エンゼルスの球団経営が順調なワケ」


 
その他の試合、球場でも。
「え? 君たち無観客試合に紛れ込んだの?」と思うほどのガラガラっぷりである。


 

原因はいろいろあると思うけど、戦力の不均衡は顕著だよね。首位との差が最大41.5ゲームって…

MLBの観客減少に関しては僕も感じるところが多く、どの球場、どの試合を観ても軒並み空席が目立つ(たまに観るだけだけど)。
 
原因については、池田純氏が言うように「娯楽の多様化による地位の低下」「戦力不均衡」に加え、天候不順など様々な要素が絡むのだと思う。
 
特に戦力不均衡は顕著である。
 
2019年8月22日(日本時間23日)時点で、
・ア東:首位と最下位のゲーム差41.5
・ア中:首位と最下位のゲーム差38.0
・ア西:首位と最下位のゲーム差27.5
・ナ東:首位と最下位のゲーム差30.5
・ナ中:首位と最下位のゲーム差17.0
・ナ西:首位と最下位のゲーム差26.5
 
日本のプロ野球が
・セリーグ:首位と最下位のゲーム差18.5
・パリーグ:首位と最下位のゲーム差10.5
ということを考えると、MLBチームの戦力差は一目瞭然である。
 
また、ナ西では首位のドジャースが2位のダイヤモンドバックスに20.5ゲーム差をつけて独走し、2位のダイヤモンドバックスと最下位のロッキーズまでが6ゲーム差以内で固まるというバランスの悪さ。完全な1強4弱状態が続いている。
 
「」野球「プレミア12」日本vsアメリカ戦を東京ドームのバルコニー席で観戦してきた。侍ジャパンの観客動員が苦戦してるって?」
 
これでは下位チームが優勝する可能性は極めて低く、ファンの興味が薄れるのも無理はない。
客単価をアップしたり、特定の日にファイヤーセールを敢行したりと球団ごとにあれこれ対策は講じているようだが、長期的に見ればかなり難しいと言えるのではないか。
 

MLBの観客動員数減少の一番の理由? あらゆるプレーを数値化して最適解を示した結果…


とまあ、長々とMLBの現状を述べてきたわけだが、そろそろ僕の意見を。
 
MLBの観客動員が苦戦している一番の理由。
それは単純に試合がつまらないからじゃないかな。
 
 
以前にも申し上げたが、ここ数年のMLBのレベルアップは凄まじい。
先発ピッチャーの平均球速は150kmを超え、変化球はどんどん高速化している。バッター側もそれに対抗するために工夫を重ね、どの選手もスイングの最適化に注力中。
 
また、セイバーメトリクスを駆使したデータ利用も加速度的に進み、あらゆるプレーが数値化される状況に。
 
ピッチャーの投げたボールの回転数や軌道、変化量。
バッターのスイングスピードや打球速度、角度。
野手の守備範囲の広さやキャッチャーのフレーミング精度。
などなど。
 
データの進化によって各プレイヤーが格付けされ、ほぼすべてのプレーに最適解が示されるというとんでもない現象が起きている。
 
「ハイレベル過ぎてFA選手の契約にも影響してるよ。MLBオールスター2018がとんでもなかった件」
 
あらゆるプレーが数値化され最適解が明確になると、当然だがどの選手もそこを目指すようになる。
 
その結果、プレー自体が画一的で味気ないものに。
ピッチャーは似たような変化球、似たような球速帯の省エネスタイルを追求する選手が増え、バッターもみな同じようなスイングにたどり着く。
 
リーグ全体の大幅なレベルアップによって先発投手が長いイニングを投げることが困難になり、いっそう選手の分業化、若年化が進む。そして、今シーズンからはあえて短いイニングを全力でいかせる「オープナー」制度が主流になりつつあるという流れ。
 
 
極力無駄を省き、効率化を突き詰めた先にあったのは、試合そのものに起伏がなくなるという結末である。
 

感じたのは圧倒的な熱量のなさ。これだけ淡々としていると、客足が遠のくのも理解できる

今回久しぶりにMLBの試合を観たと申し上げたが、そこで感じたのは圧倒的な熱量のなさ
 
試合全体が機械的かつ機能的。すべてのプレーに人間らしさが感じられず、本当に“淡々と”展開していく。
ピッチャーは150kmオーバーのストレートと高速の変化球でひたすらゴロを量産し、バッターはアッパー気味のフルスイングですくい上げるばかり。
 
前田健太が好投しようがしまいが関係ない。あらかじめ決められていたかのように6回85球でサラッと交代し、そこからは小刻みな継投に入る。
 
試合自体は9回に3点を挙げたドジャースのサヨナラ勝ちという劇的な幕切れだったのだが、どうにも消化不良でスッキリしない。試合ごとに当たり外れがあるのはもちろんだが、それ以上に「この熱量のなさはどうなのよ?」と思ってしまった。
 
 
なるほど。
これは確かに客足が遠のくのも仕方ないかもしれない。
 
ハイレベルな選手同士がしのぎを削っているのは理解できるが、あまりに淡々としていてドラマがない
 
「日本vsロシア予想。格下扱い? 初戦は勝てる? いや、意外と強いぞおそろしあ。予選突破のための最低ラインは3勝」
 
長いシーズンを乗り切るためにはプレーの効率化、省エネ化が重要になるのは間違いない。管理側も高年俸の選手を守るために球数やイニング数、登板間隔に厳しい制限を設けることも致し方ない。
 
いかに再現性を高めて作業ゲーに落とし込むか。
これが長期間にわたってクオリティを維持するもっとも適したやり方なのだと思う。
 
でも、それだけでいいの?
データに即した選手を獲得し、最適化されたプレーを追及し、効率のいい運用で楽に勝つ。
あらかじめ結果が出ているような、外的要因ばかりを重視するのが正解なの?
これが世界最高峰と言われる野球の姿なの?
 
いや、違うでしょ。
エース同士が「相手よりも先にマウンドを降りてたまるか」とクソ意地を張り合ったり、野手の間に落とすポテンヒットを狙って打つバッターがいたり。
そういう原始的で魅惑的な部分も野球の醍醐味なんじゃないの?
 
 
甲子園の炎天下の中、150球完投した投手が翌日もしれっとマウンドに上がるような理不尽さを美談にするのはダメだが、とことん効率化して最適解に当てはめていくだけの野球ってのもどうなのよ?
 
理屈を超えた勝負をすべて排除しちゃうと、やっぱり魅力は薄れるよねという話。
 

イチロー「日本は頭を使うおもしろい野球であってほしい」→どんどんMLBのトレンドが浸透中

今年3月に引退したイチローが会見で言った
「現在の野球はまったく違う野球になりました」
「頭を使わなくてもできてしまう野球」
という言葉。
 
これがまさしくMLBの現状を示しているのではないか。
 
「イチロー引退。スカした言動と態度とは裏腹に人一倍暑苦しくて泥臭いヒットマン」
 
さらにイチローはその会見で
「日本の野球がアメリカの野球に追従する必要はない」
「日本の野球は頭を使うおもしろい野球であってほしい」
とも言っているのだが、残念ながらイチローのこの願いはかなわないと思っている。
 
なぜなら、日本の野球もMLBに近づきつつあるから。
今シーズンのNPBを観ればわかるが、はっきり言ってめちゃくちゃレベルが高い。
 
ピッチャーの球速は上がり、変化球も鋭く高速に。それに追随するように、バッター側もハイレベルな選手がどんどん出てきている。ヤクルトの村上宗隆など、一目見ただけで「こいつヤベえわ」と思えるほどの才能である。
 
そしてMLB同様、全体的に試合が淡々としていて盛り上がりに欠ける(僕の中では)。
 
日ハムなどは「オープナー」制度をいち早く採用しているし、要は1年半遅れでMLBのトレンドが日本にも流れ込んでいると言えるのではないか。
 
みんなが同じ方向を向き、思考停止したまま示された最適解を目指してひた走る。イチローの言う「頭を使わなくてもできる野球」にどんどん近づいていることがわかる。
 
 
ハイレベルで才能豊かな選手はたくさんいるけど試合がつまらない
最初に「松坂大輔さんが離脱したせいで今シーズンの野球に興味が出ない」と申し上げたが、僕が野球に興味が向かないもう一つの理由がコレ。単純に“野球がつまらない”ことにある。
 
「阿部慎之助の引退試合があまりに卑怯。巨人ファンでもないし野球への情熱も減退してるけど、この試合だけはくぎ付けになった」
 
ちなみにだが、今のNPBでおもしろいと言える選手は阪神の藤川球児。このピッチャーだけは現在のトレンドに逆行しつつ、別次元で「理屈を超えた勝負」をしていると断言できる。
 

 

 

 

 

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