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ポーターを見くびってたな。スペンスをあれだけ追い詰めるとは。ただの突貫野郎じゃないってことがわかった気が…【結果・感想】

ボクシング観戦, 趣味, 雑談 | 2019年9月30日 | タグ: , , ,

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ベガスイメージ
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2019年9月28日(日本時間29日)、米・カリフォルニア州で行われたWBC、IBF世界ウェルター級王座統一戦。WBC王者ショーン・ポーターとIBF王者絵ロール・スペンスJr.の一戦は、2-1(116-111、116-111、112-115)の判定でスペンスが勝利。激しい打ち合いの末に見事スペンスが王座統一に成功した試合である。
 
 
初回からリングを大きく使って距離を取るポーターに対し、スペンスはいつも通りガードを高く上げてプレッシャーをかける。時おりポーターの突進に後退させられるものの、パワフルな前進と連打で序盤からスペンスがペースをつかむ。
 
だが、中盤からポーターが従来の直線的なファイトスタイルに移行。スペンスをロープ際に追い詰めるシーンが増え、一進一退の激しい主導権争いが続く。
 
そして、終盤11Rに見事なカウンターでこの日唯一のダウンを奪ったスペンスが大接戦の末、2-1の判定で王座統一を果たした。
 
「ベテルビエフvsグヴォジク何やコイツら気持ち悪っw フィジカルの暴力と超絶カウンター。あの打ち方であの効き方!?」
 

おもしろい試合だった。ショーン・ポーターを完全に見くびっておりましたw

ウェルター級の頂上決戦、ショーン・ポーターvsエロール・スペンスJr.の統一戦を観たのでその感想を。
 
といっても、実を言うと僕はこの試合はリアルタイムでは観ておらず。
この日はなぜか5:30起きで外出し、帰宅したのが10:00過ぎ。あまりの眠さにセミファイナルのWBC世界S・ミドル級タイトルマッチ、デビッド・ベナビデスvsアンソニー・ディレル戦を観終えたところで限界を迎えてしまった。


なので、メインのポーターvsスペンス戦は結果を知った上で視聴したわけだが……。
 
クッソおもしろかった。
 
リアルタイムでないため結果はわかっていたし、大激戦という話も聞いていたのでそれなりに心の準備もできていたのだが……。それを踏まえた上でおもしろかった。
 
「ロドリゲスvsウォーレン予想。両者の復帰戦が挑戦者決定戦。挑戦者が渋滞してるけど、どういうこと?」
 
ショーン・ポーターのタフネス&無尽蔵のスタミナに驚かされ、根気強くボディを打ち続けて最後の最後に凄まじいカウンターをねじ込んだエロール・スペンスに感動した。
 
僕自身、今回はエロール・スペンスがそこそこ圧倒すると思っていたので、ショーン・ポーターの実力を完全に見誤っていたことを全力で謝罪したいww
 

インファイトでもポーターはスペンスに肉薄し、中間距離から近い位置では上回っていた


申し上げたように、今回の試合はショーン・ポーターが(僕の)予想以上にがんばった試合だった。
 
この選手は突進力と躊躇のないフルスイングが持ち味で、カウンター使いのエイドリアン・ブローナーやダニー・ガルシアを勢いと連打でねじ伏せてきた実績がある。
 
だが、その反面左リードが少なく顔面を晒して前に出てくるのが弱点。
なので、鋭い右リードが打てるスペンスにとってはいい的になるのではないか。さらにスペンスはインファイトでも小回りが利くため、近場での打ち合いでも恐らくポーターより上。
 
遠い位置では右リード、インファイトでは連打の精度。各局面でスペンスがポーターを上回り、最終的には大差判定勝利を挙げると予想していた次第である。
 
「スペンスvsポーター予想。ポーターはどう対抗すればいい? 僕にはスペンスが大差で勝ちそうに思える」
 
ところが、実際にはまったくそうはならず。
スペンスが上だと思っていたインファイトでもポーターは十分健闘を見せ、中間距離からやや近い位置ではむしろスペンスを上回っていたくらい。
 

踏み込み際のストップ&ゴーが絶妙だった。ポーターが単なる突貫野郎じゃないことをやっと理解できました

申し上げたようにポーターは遠い位置から踏み込む際に顔面が丸出しになるため、僕はそれがスペンスの右の餌食になると予想していた。だが、実はここがポーターの真骨頂だったという事実。
 
 
身体を振りながら前後にステップを繰り返し、踏み込みのタイミングを測るポーター。
 
スペンスの右リードをバックステップで避け、すぐさま全身のバネを活かして距離を詰める。
スペンスも左カウンターを合わせにいくのだが、ポーターは瞬間的にブレーキをかけて前進をストップ。すぐさまもう一度踏み込み、スペンスのカウンターにさらにカウンターを被せる。
 
そして頭を下げて懐に侵入し、もみ合いの中で強引に腕を振る。
 
このポーターのストップ&ゴーがあまりにお見事過ぎて、思わず声を出してしまったほど。
 
 
僕は前回の予想記事で「スペンスは攻撃の起点がすべて右リードからスタートする」「この右を出しにくくさせることが攻略法になるのでは?」と申し上げている。
それに対しポーターは左ジャブがなく、動きも直線的。スペンスの右リードを封じるネタが見当たらない。僕がスペンスの圧勝を予想した一番の理由がこれである。
 
ところが、よくよく観ると違う。全然違う。
ポーターはただ顔面を晒して突っ込むだけではなく、ありとあらゆる工夫をしていた。踏み込みのタイミングやパンチの角度、全身のバネを活かしたストップ&ゴー、などなど。
 
確かに左リードは少ないものの、それを補うきめ細かさがある。前に出る馬力と身体の強さ、躊躇のないフルスイングにありったけの工夫を上乗せして、見事にスペンスの右リードを封じていた。
 
「ゴロフキンvsデレフヤンチェンコ予想。デレフヤンチェンコって結構いいよね?」
 
以前、WOWOWエキサイトマッチの解説者が「ポーターの突進は技術が高い」「ジャブの当て方がハイレベル」と言っていたが、正直そのときは何を言っているのかがよくわからなかった記憶がある。
 
だが今回の試合を観て、ショーン・ポーターという選手が単なる突貫野郎ではないことを多少理解できた気がする。
 
いやまあ……。
そもそも単なる突貫野郎がウェルター級のトップ戦線で30勝もできるわけがないのだが。
 
 
もちろんこのポーターの突進を真正面から受け止め、11Rにダウンを奪ったエロール・スペンスがお見事だったことは言うまでもない。ただ今回に関して言えば、ショーン・ポーターの実力の高さ、奥深さに気づけたことが個人的にはよかった。
 

ボクシング界の主人公不足感。DAZNの参入によってマッチメークが小粒化? パッキャオを倒すのは誰? とか言ってたのに

なお、これは以前から思っていたことだが、ここ数年ボクシング界の主人公不足感が尋常じゃない(気がしている)。
 
デオンティ・ワイルダーとタイソン・フューリーの再戦はなかなか実現せず。そうこうしているうちにベビーフェイスのアンソニー・ジョシュアがアンディ・ルイスJr.に負けるという事態に。
 
スター候補筆頭と言われたサウル・“カネロ”・アルバレスは禁止薬物陽性が出て以降、嫌われ者キャラ一直線。これまで紳士的な態度を貫いてきたゲンナジー・ゴロフキンも、最近は包み隠さず毒を吐くようになっている。
 
また、4階級制覇王者マイキー・ガルシアは計算高いマッチメークが多く、いまいち突き抜けられない。PFP No.1のワシル・ロマチェンコもライト級統一王者となったものの、そろそろ階級の限界が近づいている。
 
そこに輪をかけるようにストリーミングサービスのDAZNがボクシング界に参入し、有力選手を買い漁る状況。プラットフォームの多様化により、ビッグマッチはどんどん実現しにくくなっている。2019年もすでに大詰めに入ろうとしているが、いまいち(僕の)心が踊るマッチメークが少ないのは決して偶然ではない気がする。
 
「ホ、ホントにやるんかカネロvsコバレフ。さすがにこれはコバレフが勝たなきゃダメなヤツじゃない?」
 
だってアレだろ?
何年か前まで「誰がパッキャオを倒してスターの座を引き継ぐか」などと言われていたのに。
ウェルター級のPBC勢がベルトの持ち回りでウダウダやっているうちに、テレンス・クロフォードだけが孤立。いつの間にかパッキャオ自身のカリスマ化が加速して、気づいたらバーナード・ホプキンスの仙人ポジションを引き継いじゃったという。
 
 
DAZNの参入によって興行自体は増えているようだが、全体的なマッチメークは小粒化した印象。細かく見ていけばそんなことはないのかもしれないが、個人的にテンションが上がる回数が減っているのは間違いない。
 
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