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アニメ映画「ぼくらの7日間戦争」感想。敵の強大さが物足りなくて爽快感が…。でも、まあまあかな? 赤平の炭鉱跡はオススメですよ

映画・マンガ・ドラマ, 趣味, 雑談 | 2020年1月7日 | タグ: , ,

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鉱山イメージ
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映画「ぼくらの7日間戦争」を観た。
 
〜〜〜〜〜
 
「ぼくらの7日間戦争」(2019年)
 
2020年、北海道のとある街。
歴史と読書が好きな鈴原守は内気で引っ込み思案な少年。自分自身も存在の薄さを自覚し、クラスでもなるべく目立たないように意識しながら日々を送っていた。
 
そんなある日、幼なじみの千代野綾が一週間後に東京に引っ越すことを知る。ひそかに綾に思いを抱いていた守は驚き落胆するが、綾に思いを告げる勇気はない。
 
ところが、間近に迫る17歳の誕生日をこの街で迎えたかったという綾の言葉を聞いた守は、勇気を振り絞って綾に「逃げましょう!!」と提案する。
 
その言葉に綾は一瞬驚いたものの、すぐに目を輝かせてさっそく決行しようとノリノリの様子を見せる。
綾の思いがけない反応、“駆け落ち”の意味で言った言葉が綾に通じていなかったことに守は戸惑うものの、勢いに押されて承諾してしまう。
 
 
そして実行当日。
守が待ち合わせ場所に行くと、そこには綾の親友である山咲香織やクラスの人気者・緒形壮馬などの面々が。
呆気にとられつつ、守は気を取り直して彼らとともに“秘密基地”となる古い石炭工場に向かうのだった。
 
 
「譲れないもののために我を通せるのが、若者の特権ってヤツです」。
 
綾のバースディをこの街で迎えるべく、彼らの「7日間限定のバースディキャンプ」が始まる。
 
〜〜〜〜〜
 

 

 

ぼくらシリーズのヤツと全然違うのな。予備知識ゼロで観たからビックリしたわ

アニメ映画「ぼくらの7日間戦争」。
たまたま上映中であることを知り、タイトルに釣られて観てきたところ、僕の知る「ぼくらの七日間戦争」とのあまりの違いに大変驚かされた次第である。
 
原作であるぼくらシリーズ「ぼくらの七日間戦争」を読んだのはだいぶ昔なのだが、そのときはめちゃくちゃどハマりした記憶がある。

 
クラスの男子生徒12人がこつ然と姿を消し、河川敷の廃工場に立てこもる。彼らはその廃工場を「解放区」と称し、自分たちを押さえつけ枠に当てはめようとする大人たちへ反旗を翻す物語。
 
理不尽な校則や学歴社会への疑問。
目の前に敷かれたレールから逃げ出したい衝動。
触れるものすべてにイライラしていた青春時代を具現化したようなストーリーは爽快感抜群で、多くの読者に鮮烈な印象を残した。
 
 
当然、今回もその流れを期待して映画館に出向いたわけだが……。
 
いや、なんぞこれ。
 
そんなメルヘンな理由で家出しちゃうの?
そんな軽いノリで立ち入り禁止区域に立てこもっちゃうの?
 
予備知識ゼロで出向いた分驚きもデカい。自分の中にある「ぼくらの七日間戦争」とのギャップを受け入れるのに若干の時間を要してしまった。
 

賛否が分かれると思うけど個人的には「まあまあ」。主人公鈴原守の生活力の高さがいいよね


映画の率直な感想だが、個人的には「まあまあよかった」
 
恐らく原作と比較する人は多いし、賛否の分かれる映画だとも思う。
レビューサイトをいくつか漁ったところ、絶賛している人もいれば酷評している人もいる。両極端な意見を平均すると、確かに「まあまあ」な評価に落ち着く印象である。
 
 
まずよかった点としては、主人公鈴原守の生活力の高さ。
 
普段は読書好き、歴史好きでクラスでは目立たない存在だが、実はやるときはやるタイプ。
歴史上の名将たちが考案した兵法で大人を出し抜き、パーティのピンチを何度も救う。そして、危機を乗り越えるたびにバラバラだった彼らが一つのチームにまとまっていく。
 
その過程で彼らが守を見る目も変わり、本物の絆が生まれる流れは鉄板。ヒロインである千代野綾の世間知らずな無鉄砲っぷりとの対比が守のたくましさをより強調していたように思う。
 
特に今回のように青春を題材とした作品において友情、助け合い、チームワークといったキーワードは欠かせない。わかりきった展開ではあるが、このパターンは何度見せられても引き込まれてしまう。
 
 
また、映像の美しさはやはり特筆もの。
 
最近のアニメは技術の進歩が著しく、これまでは考えられなかったような描写が当たり前のようになされていく。
バトルものは画面の切り替わりや演出の派手さに毎回目を奪われるし、「君の名は。」を始めとした青春/恋愛ものに関しては風景画の美しさが尋常じゃない。
 
「映画「君の名は。」感想。こんなん好きなんやろ? お前らって言われてる気がした」
 
今回の「ぼくらの7日間戦争」でも、“DAY7 脱出”の気球のシーンは言葉を失うほどの臨場感。
一部では今作を“新海誠風の駄作”や“「君の名は。」の劣化版”と感じた方もいるようだが、個人的にそこまでの類似は感じなかった。
 
まあ、僕が新海誠にそこまで詳しくないというのもあるけどね。
 

大人たちの憎たらしさ、ムカつき度合いが足りなかった。憎しみがない分、物足りなさが残る

逆にいまいちだった点は、敵側の憎たらしさ、ムカつき度合いが足りなかったところか。
 
原作「ぼくらの七日間戦争」がよかったのは、子どもvs大人の構図がはっきりしていたところ。
 
教師や親など、もっとも身近な“権力”を「倒すべき敵」に設定し、とことんステレオタイプな教師像、親像を作り出す。
子どもや部下に対する体罰、ハラスメントがある程度容認される時代だったせいもあると思うが、原作に登場する大人たちのムカつき加減、物分かりの悪さは筆舌に尽くしがたいものがあった。
 
そして、その「倒すべき敵」を見事に出し抜く子どもたちの姿に読者は溜飲を下げ、何とも言えない爽快感を得ることができたのである。
 
 
だが、今作に登場する大人たちにはそれがない。
 
不法滞在のマレットを追う入国管理官の2人組にはまったく毒気が足りないし、ラスボスである大物政治家のパパもいまいち小物臭が抜けない。
彼らをもっとも追い詰めた山咲建設の面々に関しては、そもそもがパパさんの命令でやらされている人たち。おかげでムカつくどころか同情すらしてしまうくらい。
 
しかもみんながみんな、子どもたちの仕掛けた罠にことごとく引っかかる間抜けばかり。
マジな話、これは原作「ぼくらの七日間戦争」を踏襲したかったのか、それとも「ホームアローン」がやりたかったのか。いったいどちらだったのか。
 
近年の働き方改革や教育現場への厳しい目により、子どもの自由が抑圧される機会は格段に減った。
だが、それを踏まえた上で“敵側”の存在にあまりに迫力がなく、いくら相手を凹ませても物足りなさばかりが残ってしまった。
 
「「前田建設ファンタジー営業部」感想。バカバカしいことにクソ真面目に取り組む大人のカッコよさと“会社あるある”のバランスが絶妙」
 

SNSを題材にしたのはいいけど、最後の処理はアレでいいの? そもそも最大の悪は秘書の本多ですよね

また、今作は「SNS上に居場所を求める自分」「気軽に全世界に発信できると同時に、それがもろ刃の剣にもなり得る」といったテーマがあるようだが、そこに対する処理は果たしてアレでOKだったのか。
 
秘書の本多政彦が守たちの写真をSNS上に晒したことで彼らの過去や秘密が暴かれ、友情に亀裂が入る。お互いがお互いを信じられなくなり、チームワークも乱れてパーティは大ピンチに。
 
ここからどう逆転するんだろうと思って観ていたところ、なぜか唐突なカミングアウト大会がスタート。それぞれが内側に抱えていたものを吐き出し、本音と本音でぶつかり合える関係になれたことですべてが解決というまさかの展開に。
 
いやいやいやいや。
違うでしょ。
 
そんなんじゃないんですよ僕が求めてるのは。
 
炎上させたヤツらを一人残らずイワしてもらいたいんですよ。
もっとこう、どぎつい執念深さがほしいんですよ。
 
「俺たちをこんな目に合わせたあいつらを絶対に許さない」
「地獄の果てまで追いかけて後悔させてやる」
 
それこそ「いぬやしき」の獅子神皓のように、スマホやパソコンの画面越しに「バンッ!!」しまくって片っ端からぶち殺すとかね。ああいう爽快感が最高なんですよ。ええ。
 
「映画「いぬやしき」感想。哀愁ジジイの覚醒。男前陰キャラのメシウマ復讐劇。爽快感とモヤモヤの狭間で」
 
てか、この作品で一番の悪党って実は秘書の本多ですよね。
実名と顔写真をSNSに晒して炎上させるなんてマジで最悪でしょ。いい大人が絶対やっちゃダメなヤツだから。
 
最後の最後に「もう我慢するのやーめた」「あんたの秘書でいるくらいなら自分に正直に生きてやる」的な感じで反旗を翻してたけど、いやお前、こっち側にくる資格ねえからな。
 
 
そんな感じで、全体を通して「悪くはないけど、どこかちぐはぐ」な印象は最後まで拭えなかったなぁと。
 
唐突に下手くそな声優がでてきたな〜と思ったら、宮沢りえだったりね。
 

赤平の炭鉱跡はオススメです。圧倒的SF感、ロマンがエグい

ちなみにだが、本作のモデルとなった北海道赤平市にある「旧住友赤平炭鉱立坑跡」はなかなかオススメである。
 
現在、「赤平市炭鉱遺産ガイダンス施設」として運営されているのだが、はっきり言ってロマンしかない。絶対にパズーが働いてただろという雰囲気、SF的なスケール感には圧倒されるばかりである。


僕もちょうど2019年の夏にここに行ってきたばかりだったので、何も知らずに「ぼくらの7日間戦争」を観に行ったのはあまりにもタイムリーだった。
 
炭鉱跡がここまで完全な形で残されており、なおかつ中に立ち入れるのはこの「旧住友赤平炭鉱立坑跡」くらいだそうで、本当に貴重な場所らしい。
 
 
なお同じ炭鉱跡で言えば、夕張にある「夕張市石炭博物館」もなかなかよかった。
 
立坑ケージを模したエレベータで地下展示室に降りると、そこには当時の坑道がそのまま展示されている。
ひんやりとした空気とまとわりつくような湿気が炭鉱現場の様子を想像させてくれた。
 
 
まあ、夕張に関しては街全体があまりにどんよりしているせいでアレですが。
 
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