サンタクルスとフランプトン予想!! 身長と体格のサンタクルスに高速コンビネーションのフランプトンか? クイッグ戦よりはおもしろくなりそう

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英国マンチェスターイメージ
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2016年7月30日、米・ニューヨークのバークレイズ・センターで、WBA世界S・バンタム級王者カール・フランプトンがWBA世界フェザー級スーパー王者レオ・サンタクルスに挑戦する。

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2016年2月にライバルのスコット・クイッグとの英国人対決を制し、IBF&WBAの王座を獲得したフランプトンが2階級制覇をかけて挑むサンタクルスとの無敗対決。
フランプトンにとってニューヨークのリングはアウェーになるが、今後の米国進出を見据える上でも絶対に落とせない一戦である。

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対するサンタクルスはかねてから希望していたフランプトン戦の実現とのことで、こちらも負けられない試合。今後はWBC王者のゲイリー・ラッセルとの統一戦も望んでおり、まずは英国の人気者とのビッグマッチを制して勢いをつけたい。

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サンタクルスがフランプトンのモーションに対応できるかに注目。抜群のバランスとあきらめない心でフランプトンを攻略しろ

とりあえずこの試合の注目点は、サンタクルスがフランプトンのモーションの合間を狙い打ちできるかではないかと思う。

マレス戦やキコ・マルティネス戦のように、サンタクルスがフランプトンの動き出しや打ち終わりのわずかな間を狙ってパンチをねじ込めるか。この部分が大きな勝負の分かれ目になるのではないかと予想する。

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前回のキコ・マルティネス戦はもちろん、マレス戦のときにも思ったのだが、サンタクルスの持ち味はどんな体勢からでも威力のあるパンチが打てることである。

今のところ階級を上げたことで身体全体のパワーは目減りしている感が強い。すでにフェザー級トップ戦線で3試合をこなしているが、パワー面についてはまだまだ改善の余地があるように感じる。
ただ、この選手のよさは単純なパワーではない。相手に押し込まれた状態からでもきっちりと腰の入ったパンチを打ち込むことができる抜群のバランス感覚である。

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マレス戦の1、2Rなどはまさしくそうで、馬力に任せてグイグイと前に出てきたマレスに対して後退しながらもしっかり威力のあるパンチを返して反撃のチャンスを待っていたのである。

そして、何よりあきらめないこと。
のぞき見ガードでジリジリと相手を追い詰め、ロープを背負わせたところでコンビネーションを浴びせる。ロープ際から何度脱出されても、そのたびに追い詰めるところからやり直す根気のよさ。

この選手を見ていると、どうしてもリーチの長さやスムーズな連打、ガードの固さに目がいきがちになる。
だが、サンタクルスの最大の持ち味は抜群のバランス感覚と堅実な作業をコツコツとこなす根気。この2つにあると思っている。

特にアブネル・マレス、キコ・マルティネスとインファイターとの試合が続いたことで、どんな体勢からでも強いパンチが打てるサンタクルスの特徴が見えてきたのではないだろうか。

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サンタクルスの対応力とフランプトンのコンビネーションが勝負のカギを握る

サンタクルスがフランプトンのスピーディな左と激しい出入りにどれだけ対応できるか。この試合の勝敗の分かれ目はここだと思う。

申し上げたように、サンタクルスの持ち味はどんな体勢からでも的確で強いパンチを打てることにある。
マレスやキコ・マルティネス。突進系の選手に後退させられながらも強いパンチを返して流れをつかむバランスのよさ、下半身の強さである。

相手がモーションに入った瞬間、左を打ち込んで突進を寸断。打ち終わりにできる一瞬の間を狙ってパンチをねじ込み、次のモーションへの動きを封じる。

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要は、マレスやキコ・マルティネスをストップしたパンチがフランプトンにも通用するか。フランプトンの距離感とスピーディなコンビネーションに対して、打ち終わりにカウンターをヒットできるかということである。

マレスやキコ・マルティネスを観ていると、彼らはパンチを打つ瞬間のモーションに若干の間があることがわかる。サンタクルスはこの瞬間を狙って自分のパンチをヒットすることができたのだが、果たしてフランプトンにも同じことができるだろうか。
出入りの激しさやスピードはもちろん、多彩なコンビネーションを持ったフランプトンからカウンターをとることが可能だろうか。

フランプトンは、サンタクルスにも劣らないスムーズなコンビネーションをサンタクルス以上のスピードで打ち込むことができる選手である。スコット・クイッグを含め、これまでの対戦相手はこのコンビネーションに巻き込まれてポイントを奪われ、敗れていった。

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果たしてサンタクルスにフランプトンの出入りとコンビネーションを防ぎきるだけの対応力があるだろうか。スピーディな出入りに臆することなく前に出て自分の距離で打ち合うことができるだろうか。

がんばれサンタクルス。距離を詰めてフランプトンにコンビネーションを打たせるな

正直なところ、ポテンシャルの高さではサンタクルスよりもフランプトンの方が上ではないかと思う。ボクシング界の人気面を考えても、恐らくフランプトンが勝つことが望ましい試合なのだろう。

ただ僕個人の希望としては、できればサンタクルスに勝ってもらいたいと思っている。

恐らく手数やパンチのスピードではサンタクルスはフランプトンに及ばない。中間距離で対峙した場合、高確率でフランプトンの出入りに翻弄されてしまうだろう。

サンタクルスとしてはそこからもう一歩距離を詰め、フランプトンを下がらせる展開に持ち込みたい。
フランプトンの得意な中間距離から一歩接近し、コンビネーションの引き金となる左を打たせない距離を作るのである。

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サンタクルスはリーチの割に接近戦での打ち合いもできる選手である。
長い腕を鞭のようにしならせてボディを打ち込み、下を意識させたところで顔面へのフック。
2015年8月にアレハンドロ・ゴンサレスがフランプトンから1Rに2度のダウンを奪った試合。あのパターンの再現を狙うのである。
ガードの低いフランプトンの顔面に絶好のタイミングでフックがヒットしさえすれば、もしかしたらサンタクルスのKO勝ちも期待できるのではないだろうか。

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勝敗予想はフランプトンの判定勝ち。何だかんだでフランプトンがスピードで勝つんじゃないか?

今回の試合の勝敗予想だが、フランプトンの判定勝ちでいきたいと思う。

さんざん「サンタクルスに勝ってほしい」「ああすれば、こうすれば」と言っておきながら何様だと思われるかもしれない。
だが、残念ながらサンタクルスが勝つのは難しいように思える。何だかんだでフランプトンが安全運転を選択してポイントアウトするのではないだろうか。

前半は両者ともに様子見の時間帯となり、要所でコンビネーションをヒットさせたフランプトンにポイントが流れる。
後半以降、サンタクルスも距離を詰めて打ち合おうとするが、逃げ切りを狙うフランプトンの安全策を攻略しきれず。結果的には僅差の判定でフランプトン勝利。

こんな感じで、全体的に若干盛り上がりに欠ける試合になるように思える。

いや、もちろんサンタクルスにはがんばってもらいたいのだが。

サンタクルスならリゴンドーに勝てる可能性がある? 少なくともフランプトンよりは。だから僕はサンタクルスを応援する

勝敗予想はフランプトン。
でも勝ってもらいたいのはサンタクルス。
これが今回の僕の予想であり希望である。

実はこれには理由があって、個人的にサンタクルスならリゴンドーに勝てる可能性があると思っているからである。
可能性と言っても、リゴンドーに勝つのは至難の業だということは承知している。さらにS・バンタム級のリゴンドーとフェザー級のサンタクルスが激突する可能性が低いこともわかっている。

だが、少なくともフランプトンよりはサンタクルスの方がリゴンドーに勝つ可能性があるのではないかと思っているのだが、どうだろうか。
当然フルラウンドに渡ってスピードで翻弄されて終わるかもしれない。それでも、タイプ的に考えてフランプトンよりはサンタクルスの方がマシな試合になりそうに思える。

当然フランプトンの出入りに対応できなければリゴンドーの動きにはついていけないだろうし、サンタクルスがリゴンドーに勝つには今回のフランプトン戦は勝利必須である。vsリゴンドーの可能性を計る意味でも、サンタクルスにはぜひともがんばってもらいたい。

というか、ロマチェンコが階級をアップしちゃったからアイツに勝てそうなヤツが見当たらないんだよな……。あんな退屈なボクサーがいつまでも目の上のたんこぶ状態なのがどうにも納得いかないんだよ……。

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