ダニエル・ローマンvsTJ・ドヘニー。新しい扉のその先へ。後楽園ホールのリングは世界へ続いてた()【予想・展望】

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カリフォルニア州イメージ
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2019年4月26日(日本時間27日)、米・カリフォルニア州で行われるWBA&IBF世界S・バンタム級王座統一戦。WBA同級王者ダニエル・ローマンvsIBF同級王者TJ・ドヘニーの一戦である。
 
「ダニエル・ローマンがTJ・ドヘニーから2度ダウンを奪い王座統一! ドヘニーもナイスファイトな好試合に大満足です」
 
2017年9月に日本の久保隼に勝利し初戴冠を果たしたダニエル・ローマン。2018年には後楽園ホールのリングで松本亮に完勝し、初防衛に成功。そこからさらに二度の防衛を重ね、今回ついにIBF王者との統一戦を迎える。
 
対するTJ・ドヘニーは、2018年8月に後楽園ホールで日本の岩佐亮佑に挑戦。大接戦の末に僅差判定で勝利し、見事王座を獲得する。初防衛戦となった前回も日本の高橋竜平を終始圧倒しての11RTKO勝利。
 
両者ともにDAZNの契約選手なので、統一戦の交渉も比較的スムーズに進んだとのこと。
 
しかも、どちらも日本人選手を下して戴冠を果たした選手同士。
この日はWBC世界S・フライ級王者シーサケット・ソー・ルンビサイとファン・フランシスコ・エストラーダの再戦がセットされているが、日本のファンになじみの深い両者の対戦にも注目である。
 
「“カネロ”・アルバレスvsジェイコブス…!! ミドル級で唯一カネロに勝てる可能性があるのがコイツ」
 

ダニエル・ローマンvsTJ・ドヘニー楽しみ!! シーサケットvsエストラーダの再戦よりもワクワクしてるぞ

日本のボクシングファンになじみの深い両選手の統一戦が決定した。
ダニエル・ローマンvsTJ・ドヘニー。
 
この日のメインはシーサケットvsエストラーダの再戦だが、個人的にはローマンvsドヘニー戦の方を楽しみにしている。
 
まあ、エストラーダもね。
3度のSuperflyを皆勤したり、ロマゴン陥落以降の軽量級を引っ張る気概はめちゃくちゃ感じるのだが、シーサケットとの再戦となると……。
 
もちろんいい試合には違いないのだが、新鮮味という意味では……。
ローマンvsドヘニー戦にはやや劣るかなぁという気がする。
 
「感動しちゃったよシーサケットvsエストラーダ。引き出しの多いエストラーダをシーサケットがテーブルごとひっくり返した」
 
以前にも申し上げたが、できればダニエル・ローマンにはレイ・バルガスとの統一戦に進んでもらいたいと思っていた。
 
だが、いや待てよと。
ドヘニー戦でも十分おもしろくなりそうじゃねえか?
むしろ展開が読めない分、こちらの方がワクワクするかも?
 
若干自分に言い聞かせている部分もあるが、とにかく僕はこの試合が待ち遠しい。
 

前に出て腕を振るダニエル・ローマンと、相手によってスタイルを変えるTJ・ドヘニー。ドヘニー次第だろうな

試合展開についてだが、恐らく十中八九ドヘニー次第だろうと。
 
基本、ダニエル・ローマンの作戦はどの試合も同じ。
身体を振って距離を詰め、スムーズなコンビネーションによる波状攻撃を仕掛ける。攻防一体というか、ミゲール・コットや山中竜也のような連打型のスタイル。
 
「アンヘル・アコスタがガニガン・ロペスに苦労しつつもKO勝利。若さと馬力の違いやね。アコスタは統一戦希望」
 
対するドヘニーだが、こちらは正直よくわからない。
 
戴冠を果たした岩佐戦では、試合前は「自分から出てくるファイター型」だと言われていたのに、本番では足を使いまくってのアウトボクシングに終始。カウンター狙いを想定していた岩佐は面食らい、結局最後まで自分から出られず判定負けを喫してしまった。
 
また前回の高橋竜平戦でも、距離感とアングル調整が得意な高橋を相手に再び距離をとっての“待ち”スタイルを選択。
リーチの短い高橋の踏み込みを多彩な右と最小限のバックステップでいなし、次々にリターンの右をヒットし続けて勝利した。
 
と思ったら、自分より一回り小さいマイク・タワッチャイ戦では、積極的に前に出てガンガン攻めたり。
 
相手によってガラッと戦術を変えるというか、相手を研究して長所を消すのがめちゃくちゃうまいイメージ。
スピード、パワー等、わかりやすい強さは感じられないが、実はかなりやっかいな選手なんじゃないの? という気がしている。
 
「「山中慎介バンタム級トーナメント(仮)」開催決定。結構大変そうな大会だけど、優勝賞金100万円か…」
 

勝敗予想はローマンの判定勝利。ドヘニーはどっちでいくかな。個人的には打ち合いの方がいいような気が…

そして、今回のドヘニーはどの作戦を選択するかという話。
 
カウンター狙いの“待ち”でいくか、前に出て腕を振るか。
カウンターを狙うと言っても、岩佐戦のようにサイドに動いて正面を外すか、高橋戦のように前後の動き中心で受け止めるか。
 
いろいろなパティーンが考えられるせいでちっともわからないww
 
「高橋竜平完敗だったな…。ドヘニーが11RTKO勝利で初防衛成功。これはしゃーないか。ダニエル・ローマンと統一戦実現?」
 
まあ僕としては、前に出て打ち合う方がいいかなぁとは思っている。
 
申し上げたように、WBA王者ダニエル・ローマンは中間距離から至近距離での連打が得意。
ドヘニーと同じサウスポーの久保隼も、カウンター狙いの待ちを選択したがまったく通用せず。右のリードを多彩な左で封じられ、がら空きの顔面に右ストレートをねじ込まれまくった。
 
ドヘニーのフットワークと右は久保よりも上だとは思うが、それでもローマンの追い足から逃げ切れるかといえば……。
 
それならむしろ、自分から出て前で打ち合った方がいいのではないか。
と言っても、ローマンの波状攻撃を止められるほどのハンドスピードとフィジカルがドヘニーにあるか? と聞かれるとめちゃくちゃ微妙。
 
そう考えると、距離をとってのカウンター狙いの方がいいのか? とも思ったり。
 
「ダニエル・ローマンがギャビン・マクドネルをKO! い〜い試合でしたね。最初から右のオーバーハンドのタイミングが合ってた」
 
うん。
やっぱりよくわからない。
 
一応、勝敗予想はダニエル・ローマンの判定勝利にしておくが、どんな展開になるかはドヘニーの出来次第ということで。
 
相変わらず分厚い予防線を張りまくりだが、まあええやないですかww
 
「テイラーvsバランチェク実現? WBSSとかいう壮大な茶番に幸あれ。アリトロフィーの名誉()よりも実が欲しい」
 

日本からステップアップした両者にはがんばってもらいたい。後楽園ホールのリングは世界に続いている()から


ただ、どちらにしてもこの試合は両者にがんばってもらいたい。
 
両者とも日本人選手に勝利してステップアップした同士。後楽園ホールのリングが世界に続いている()かどうかは知らんが、日本ですばらしいパフォーマンスを見せた選手が大きな舞台に立つというのはそれなりに嬉しかったりする。
 
 
とはいえ、本音を言うとダニエル・ローマンにはやはりレイ・バルガスとの統一戦に進んでもらいたかった。
 
長身サウスポーの久保隼を圧倒して王座を獲得し、長身パワフルな松本亮とモイセス・フローレスの打ち下ろしをかいくぐり、長身テクニシャンのギャビン・マクドネルとの技術戦を制したローマン。
 
「亀田和毅vsレイ・バルガス予想。テンション爆上げだけどキツそう…。ポシャった場合は「逃げた」祭り? 日本開催なら観に行きたい」
 
さまざまな長身選手を相手に防衛を重ねたローマンにとって、パワフルで動ける長身選手のレイ・バルガスをラスボスとして想定していたのだがww
 
言っても仕方ないのでアレだけど。
 
 
仮に日本でレイ・バルガスvs亀田和毅戦が実現すれば、ぜひ観に行きたいですよね。
 
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