さっすがポベトキン。プライスをフック一閃KO勝利。こういう試合が観たいよね。そして、ワイルダーとかいうアフォww【結果・感想】

さっすがポベトキン。プライスをフック一閃KO勝利。こういう試合が観たいよね。そして、ワイルダーとかいうアフォww【結果・感想】

ロシア国旗イメージ
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2018年3月31日(日本時間4月1日)、英・カーディフのプリンシパリティ・スタジアムで行われたWBAインターコンチネンタル&WBOインターナショナルヘビー級タイトルマッチ。
WBA、WBO世界同級1位のアレクサンデル・ポベトキンが挑戦者デビッド・プライスと対戦し、5R1分2秒KO勝利を挙げた。
 
「魔境タイソン・フューリーの帰還。強豪セファー・セフェリとの2年半ぶりの復帰戦。最強ヘビー級のクソ野郎がここにいるぞw」
 
次期挑戦者決定戦を兼ねたこの試合。
203cmの長身プライスを相手に、ポベトキンは初回から積極的に前に出る。
身体を振りながらボディ、顔面にコンビネーションを打ち込み、試合を優勢に進める。
 
対するプライスも、長いリーチを活かした左で対抗。
鞭のようなリードジャブでポベトキンの前進を寸断する。
 
3R。
ポベトキンが多彩なフェイントから得意の左フックを叩き込み、最初のダウンを奪う。
だが、すぐに立ち上がったプライスもダメージを感じさせずに反撃。逆に左のカウンターでポベトキンからダウンを奪い返す。
 
そして5R中盤。
ポベトキンのフェイントからの右フックをまともにもらったプライスがリング上で棒立ちに。
それを見たポベトキンが追い打ちの左フックを叩き込み、プライスをキャンバスに沈める。
 
豪快にダウンを喫したプライスは、仰向けのまましばらく動けず。
5R1分2秒、ポベトキンのKO勝利が決定した。
 
「いやだから! ブリージールがワイルダーに勝てるわけねえから。ミスマッチ過ぎるから。って、ブロンズ・ボンバアアアァァァ…!!」
 

すっげえ試合だった。ポベトキンのKOには思わず「おおっ」って声が出た

ポベトキン衝撃的KO勝利。
プライスを失神KOで下し、時期挑戦者に強烈アピール。
 
「ジョシュアがポベトキンを鬼KO!! 動ける巨人最強説は今日も健在ですね。ワイルダーorフューリー戦実現します?」
 
いや、すごい試合だった。
メインのアンソニー・ジョシュアvsジョセフ・パーカー戦がやや消化不良だったこともあり、セミファイナルの爽快感は尋常じゃない。KO負けを喫したプライスが心配になるほどの衝撃的なダウンだった。
 
そして、今回のポベトキンはめちゃくちゃよかったなぁと。
僕はこの選手の試合を観たのは久しぶりだったのだが、やっぱりいい選手。さすがはクリチコ以外に負けたことがないだけはある。
 
禁止薬物の陽性反応でのサスペンドなどしょーもない部分は多いが、実力自体に疑いの余地はない。
 
KOのド迫力はもちろん、そこに至るまでの過程はさすがのひと言。
 
そうそう。
僕はこういう試合が観たいんですよ。
「デカくて動ければ勝てちゃうヘビー級」ではなく、デカい相手をじっくり崩す組み立てというヤツ。
 

プライスを追い詰めるポベトキンがお見事過ぎたな。ビッグマンの大味な試合とはちょっと違う

身体を振り、アングルを変えながら踏み込みのタイミングを測るポベトキン。
プライスの左をダッキングで避け、戻り際に合わせて前へ。
スピーディな左右ボディを叩き込み、プライスの迎撃姿勢が整う前に離れる。
 
時おり大振りの右を左リードに被せて踏み込みを抑止。
序盤2Rはボディを叩いてガードを下げさせ、得意のフックを打つチャンスを待つ。
 
そして3Rから徐々に顔面への攻撃を増やし、剛腕のうなりを効かせる。
いきなりの右フックでプライスの警戒心を煽りつつ、極力射程内に留まらないことを心がける。
 
小さい左をフェイントで入れ、身体を傾けながらの右フック。
3R45秒過ぎに豪快な左でダウンを奪うわけだが、その直前、ポベトキンは3度ほど大振りの右を見せている。
 
ダウンを喫したプライスが悔しがっていたのを見ると、ポベトキンの左フックには細心の注意を払っていたのだと思う。
 
それを逆手に取り、右3発を撒き餌にしてからいきなりの左。
 
「野獣ワイルダーがオルティスを豪快KO!! やべえ、おもしろかったww オルティスは勝たなきゃダメな試合だったな」
 
前半2Rで長身のプライスをじっくり攻略し、右フックをフェイントにして得意の左をぶち込むまでの組み立て。
 
さすがはポベトキンというか、ビッグマンによる大味な試合とはちょっと違う。
お見事過ぎてよだれが止まらないほどにww
 

バックステップからのリターンが効かないプライス。ここがワイルダー、ジョシュアとの違いかな。あっさり懐に入られちゃうのがね

ポベトキンの術中にはまり、壮絶なKO負けを喫したプライス。
203cmの上背はワイルダーやジョシュアをも凌ぐ長身だが、彼らとの決定的な違いはやはり機動力か。
 
パンチの戻りに合わせて懐に侵入するのが得意なポベトキンだが、ワイルダーやジョシュアはあそこからバックステップする身の軽さがある。バックステップでスペースを作り、さらにリターンを打ち込むまでが一連の流れ。
 
ウラジミール・クリチコも同様で、相手の踏み込みに合わせて1歩下がり、すぐさまリターンの左を打ち下ろす。さらに全体重を預けるように上から覆いかぶさり追撃を封じる。
もともと奥足重心の構えなので小さなバックステップでの退避が可能で、なおかつほとんどの相手が自分よりも頭一つ小さいという状況。2mのビッグマン無双の礎(元凶?)を築いたのが、このウラジミール・クリチコという選手である。
 
そして、これが今回のプライスやドミニク・ブリージール、ヒューイ・フューリーなど「デカいけど動けない選手」との決定的な違いでもある。
 
「タイソン・フューリーが神である理由。セファー・セフェリを4Rノーマス。2年半のブランク明けでロマチェンコ超え」
 
まあ、それでも3R終了間際の左などを見ると、「身体がデカい」というのはすべてを凌駕するアドバンテージだと言わざるを得ない。
ポベトキンがどれだけ工夫しても、1発でチャラにしてしまうほどの理不尽さww
 
ちなみにだが、ポベトキンの次戦については個人的にジョセフ・パーカー戦が観たい。
 
今回の試合は確かに見事だったが、正直、この選手がアンソニー・ジョシュアを何とかできるとは思えない。2013年のクリチコ戦同様、塩漬けにされる可能性が高いのではないか。
 
それよりサイズ的にもパーカーならちょうどいいし、あのスピードにポベトキンがどう対抗するかは非常に興味がある。
 

アホの子ワイルダー。縦ノリで調子こいて、ビッグマッチのチャンスをフイにするなよww

なお聞くところによると、ジョシュアとの頂上対決が期待されるデオンティ・ワイルダーの発言が物議を醸しているとか。
ラジオ番組での不適切発言により、WBCが調査に乗り出したとかなんとか。
 
↓ちょろっと調べたところ、どうやらコレらしい。
「Boxer Deontay Wilder: “I Want a Body on My Record”」

なるほど。
「Breakfast Club Power 105.1 FM」というHIP HOP系の番組内での発言か。
 
この人、試合後のインタビューでも韻を踏んだりしてるし、たぶんテンションが上がって縦ノリで調子こいたんだろうなと思っていたら、まんまそれだったww
 
“I want a body on my record.”
“I want one.”
“I want one, I really do.”
 
うん、アフォだww
完全にアフォだww
いったいお前は誰とビーフしとんねんww
 
まあ、いい悪いはともかくHIP HOP好きな黒人アスリートって多いよね。
ロイ・ジョーンズもCDデビューしたし、NBAのアレン・アイバーソンとか、最近だとイアン・シャンパートもそうなのかな?
 
発言に対する責任は当然持つべきだけど、物事を深く考えずに言葉遊びに夢中になっちゃったのかな? という印象が強い。
「フィールド上では別人格が現れてプレーしてる」っていうアスリートも結構いるしね。
 
もちろんワイルダーの発言がOKだと言っているわけではないです。念のため。
 
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