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【感想】マネーボール全否定? 2002年アスレチックスは弱くなかった? ビリー・ビーンのマネジメント能力と打線萌え【映画】(長文)

映画・マンガ・ドラマ, 趣味, 雑談 | 2017年2月18日 | タグ: , , , , ,

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マネーボールイメージ
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映画「マネーボール」を観た。
 
〜〜〜〜〜
 
「マネーボール」(2011年)
 
弱小貧乏球団オークランド・アスレチックスのGMであるビリー・ビーンは、2002年シーズンに向けてのチームづくりに追われていた。
 
チームの主力であるジョニー・デイモン、ジェイソン・ジアンビ、ジェイソン・イズリングハウゼンの3選手はFAでの移籍が確実視されており、彼らに代わる戦力補強が必須となっていた。
 
オーナーに補強資金の交渉をお願いしたビーンだが、スモールマーケットのアスレチックスに今以上の余裕はない。逆に「少ない予算でチームを強くしろ」と無茶な要求を突きつけられてしまう。
 
そこでビーンは、「セイバーメトリクス」を用いて野球を統計的に分析する知識を持ったピーター・ブランドをスカウト。
これまで評価されていなかったが、セイバーメトリクスでの指標が優秀な選手を低予算で引き抜いてチーム編成を行う。
 
「野球は数字じゃない」
「我々には長年の経験がある」
 
現場のスカウトや周囲の反発に苦しみながらも、セイバーメトリクス手法に邁進するビーンGM。野球人生を賭けて挑んだ2002年のアスレチックスに果たして未来はあるのか。
 
〜〜〜〜〜
 

 

スポーツマネジメント映画の金字塔「マネーボール」。セイバーメトリクスを用いてチームづくりに邁進したビリー・ビーンの手腕

映画「マネーボール」。
2003年に初版が発行されたノンフィクションを実写化した映画である。
貧乏弱小球団のGMであるビリー・ビーンが、当時としては型破りのセイバーメトリクスを用いてチーム補強を行う。そして、限られた予算で金満球団ヤンキースの年間成績を上回ったアスレチックスの快進撃が題材となっている。
 
この映画は野球ファンのみならず、多くの方に鑑賞され、特に周囲の反対にめげずにチームづくりに邁進したビーンは各方面で高く評価されている。
 
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さらに、貧乏弱小球団が新しい指標と兵法を用いて金満球団を出し抜く構図は、野球ファンの心を大いに動かした。日本でも「野村克也のID野球」を標榜するファンや、長年貧乏球団の象徴であった広島カープファンなど、この映画に共感した方は多い。
 
まさしく「弱者の野球」を具現化したノンフィクション。スポーツマネジメントの金字塔的な映画である。
 
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2002年のアスレチックスは弱小じゃない。貧乏ではあるが、強豪チームだ


○打順
AVG:打率 OPB:出塁率 SLG:長打率 HR:ホームラン RBI:打点
1.レイ・ダーラム(DH)AVG.274 / OPB.350 / SLG.457 / HR6 / RBI22
2.スコット・ハッテバーグ(1B)AVG.280 / OPB.374 / SLG.433 / HR15 / RBI61
3.ミゲル・テハダ(SS)AVG.308 / OPB.354 / SLG.508 / HR34 / RBI131
4.エリック・チャベス(3B)AVG.275 / OPB.348 / SLG.513 / HR34 / RBI109
5.ジャーメイン・ダイ(LF)AVG.252 / OPB.333 / SLG.459 / HR24 / RBI86
6.デビッド・ジャスティス(RF)AVG.266 / OPB.376 / SLG.410 / HR11 / RBI49
7.マーク・エリス(2B)AVG.272 / OPB.359 / SLG.394 / HR6 / RBI35
8.テレンス・ロング(CF)AVG.240 / OPB.298 / SLG.390 / HR16 / RBI67
9.ラモン・ヘルナンデス(C)AVG.233/ OPB.313/ SLG.335/ HR7 / RBI42
 
○先発
ティム・ハドソン 34試合15勝9敗 2.99 投球回238.1
バリー・ジト 35試合23勝5敗 2.75 投球回229.1
マーク・マルダー 30試合19勝7敗 3.48 投球回207.1
コリー・ライドル 31試合8勝10敗 3.89 投球回192.0
アーロン・ハラング 16試合5勝4敗 4.85 投球回78.1
 
○リリーフ
ジム・マシーア 61試合6勝4敗1S 4.24 投球回67.2
ジェフ・タム 40試合1勝2敗 5.18 投球回40.1
マイク・ベナフロ 47試合2勝2敗 4.62 投球回37.0
チャド・ブラッドフォード 75試合4勝2敗2S 3.12 投球回75.1
リカルド・リンコン 25試合0勝0敗1S 3.15 投球回20.1
ビリー・コッチ 84試合11勝4敗44S 3.26 投球回93.2
 
○主な受賞タイトル
ミゲル・テハダ(シーズンMVP)
エリック・チャベス(ゴールドグラブ賞、シルバースラッガー賞獲得)
バリー・ジト(最多勝、サイヤング賞獲得)
ビリー・コッチ(最優秀救援投手賞獲得)
 
これが2002年アスレチックスの主要メンバーの成績である。
打順については、2002年8月13日〜9月4日までの20連勝中の打順。つまり、シーズンでもっとも戦力が充実していた時期の打順を挙げている。
 
これを見れば一目瞭然だが、一応申し上げておくと2002年のアスレチックスは強い。貧乏球団ではあったかもしれないが、間違いなく弱小球団ではない
 
映画の中で「強いチーム、弱いチーム。その下にクソ、そしてその下にいるのが我々だ」というビリー・ビーンのセリフがあるのだが、決してそんなことはない。少なくとも、2002年のアスレチックスは前年にプレーオフまで進出しただけの戦力を残していた。そこにセイバーメトリクスを用いた戦力補強と、出塁率を重視した待球作戦、四死球量産の戦法を上乗せしたのである。
 
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シーズン成績を振り返ってみるとわかるのだが、低迷していたとされる前半戦でも、アスレチックスは勝率5割前後をウロウロしている。実はそこまで負け越しているわけではないのだ。
 
 
作中、5月中旬に「4連敗を喫して低迷する」旨の描写があったと思うが、それでもこの時点での戦績は19勝25敗。この時期での借金6なら、まだまだシーズンを諦めるには早過ぎる。
そして、調子の上がらなかった5月を借金3で切り抜け、6月上旬からチームがまとまり始めて上昇気流に乗る。その勢いのまま8月を迎え、伝説の20連勝につなげる。シーズンを戦う中でチームがどんどん成長するというわかりやすいパターンである。
 
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最強投手陣と重量打線。そしてとどめはスコット・ハッテバーグの2番起用

そもそも投手陣を見れば戦力の充実ぶりはすぐにわかる。
サイヤング賞右腕のジトを筆頭に強力先発陣3枚。84試合登板のクローザー、ビリー・コッチ。さらにトレード期限ギリギリで獲得した中継ぎのリンコン。
ビリーとピーター(モデルはGM補佐のポール・デポデスタ)がリンコン獲得のために他チームやオーナーと交渉するシーンは、映画「マネーボール」のハイライトでもあるが、要はこれだけの投手陣を擁するチームが弱いわけがないのだ。
 
そして何より打線のすごさ。
高い出塁率を誇る1、2番から長打率5割を越える3、4番につなぐ上位打線。共に34本のホームランと100打点越え。5番のジャーメイン・ダイも長打率.459で24本のホームラン。実に3人合わせて92本のホームランである。
さらに6番デビッド・ジャスティス、7番マーク・エリスが共に出塁率.350越えをマーク。打率、出塁率は低いが、ホームラン16本と一発の期待できる8番テレンス・ロングに回す下位打線。
まさしく切れ目のない重量打線というヤツである。
 
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特に、マネーボールの申し子として描かれているスコット・ハッテバーグ。この選手が2番に入ることによって、アスレチックス打線のつながりは驚異的なものとなっている。
打率.280で出塁率がチーム2位の.374。長打率.433でホームランも15本と一発の期待もある。 しかも左バッター。
1番ダーラムが出塁すれば、引っぱりの打撃がそのまま進塁打になる。仮にダーラムが凡退しても、出塁率が高いために1アウトからでも攻撃の起点になれる。ランナーを置いた状況を作って、破壊力のあるクリーンアップにつなぐためには最適といえる選手である。
 
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たとえば2015年にセリーグを制したヤクルト・スワローズ。
攻撃的2番として左バッターの川端を起用し、送りバントをとことん排除した打撃でセリーグを席巻したのは記憶に新しい。左バッターでなおかつ打率の高い川端は引っ張りの打撃がイコール進塁打になる。つまり、みすみす1アウトを与えてしまう送りバントの必要性を排除したオーダーである。
 
「ソフトバンクが4勝1敗でヤクルトを下し日本シリーズ優勝!! 第五戦の勝利で連覇を達成!!」
 
なおかつ、0アウトランナー1塁と1アウトランナー2塁の得点率を比べると、実は0アウトランナー1塁の方が高いという統計もあるとのこと。
そういう意味でも、2002年の2番ハッテバーグはまさしく「送りバントはするな」「盗塁はするな」というマネーボール理論にピッタリの打者だったのである。
 
いや、すごい。
この打線、見れば見るほど萌えが止まらない
 
確かにマネーボール理論をいち早く取り入れたビリー・ビーンの柔軟性は評価に値するが、それ以上に低予算でこれだけの戦力をかき集めたマネジメント能力がすごかったと言うべきだろう(ヤンキース総年俸1億2600万ドル、アスレチックス総年俸約4000万ドル)。
 

安打数と打率に比べて出塁率が低いイチローが批判を受けていた。これは間違いなくマネーボールの影響だろう

これは余談だが、この時期にマリナーズに所属していたイチローはまさに全盛期で、毎年200安打を継続していた。
だが、打率と安打数に比べて出塁率が低いこと、球をほとんど選ばずに早打ちする打撃スタイルがやり玉に挙げられることも多かったと記憶している。
 
イチローが262安打を放ってメジャー年間最多安打記録を更新した2004年。合計四球数は49で出塁率は.414。打率.372で首位打者を獲得したことを考えると、確かに低いと言えるかもしれない。
なお、上述したハッテバーグが2002年に選んだ四球数が69である。恐らくこのマネーボール以降の球界の風潮をモロに受けたのがイチローだったのだろう。
どちらが正しいかは僕にはわからないのだが。
 
「進化が止まらない!! ダラス・カイケルがヤンキース打線を7回無失点に抑えてアストロズ先勝。MLBのポストシーズン最高なんじゃw」
 
ちなみにだが、同年のナショナルリーグで首位打者を獲得したのが、打率.362をマークしたバリー・ボンズ。
そして、この選手が選んだ年間四球数はまさかの232。そのうち敬遠数が120。出塁率は脅威の.609。そこに長打率.812を加えたOPSも1.422となり、当然ながらすべての数値でメジャー歴代最高をマークしている。
 
ステロイド疑惑など、残した成績ほど評価されていないボンズではあるが、もはやこのレベルの化け物になると細かい指標などは意味をなさなくなるのだろう。
「いや、すごいのは観てりゃわかるでしょww」みたいな。
 
ビーンの娘が歌う挿入歌の元ネタ、「The Show」が収録されたレンカ姐さんのアルバム。めっちゃキュートです。

 

データと感情論を絶妙なバランスで両立したビリー・ビーンの手腕がすばらしかった

申し上げたように、2002年のアスレチックスは弱くない。というより、めっちゃ強い
映画「マネーボール」で多くの人に印象づけた「弱者の兵法で強者を出し抜いた」という前提ははっきり言って間違いである。
ただ、それでもビリー・ビーンのマネジメント手腕が優れていたことに疑いの余地はない。
 
低予算でこれだけの戦力を揃えたのはもちろん、選手たちのポテンシャルを目いっぱい発揮させる環境を作り上げたことには大いに注目したい。
 
現場の監督やスカウトの反対を押し切り、セイバーメトリクスによる出塁率を重視したチームづくりを進める豪腕GMビリー・ビーン。
この手腕は確かに目を引くものがあるが、彼に決定的に欠如しているのがコミュニケーション能力である。いわゆる人心掌握術というか、選手や監督との信頼関係を築く努力を一切しないのである。
 
確かに出塁率や四球数を重視した選手のスカウティングは当時としては革新的だったのだろう。
ただ、映画を観る限りその意図を選手に浸透させようという描写はほとんど見られない。
 
「ワイルド・スピード SKY MISSIONなんじゃこりゃww ワイルド・スピードのドラゴンボール化」
 
「アイツを出せば勝てる」
「あの投手はまったく評価されていないが、チームの根幹を握るほどの能力がある」
「いいから俺の言う通りにオーダーを組め」
 
その選手を起用する意味や作戦の意図をほとんど説明することなく、ただ「俺の言う通りに動け」。
人間はロボットではないので、これではチームが一丸となるのは難しい。
しかも「情が移ると首を切りにくくなる」という理由で試合を観に来ないことも、現場の不信感を煽る一端となる。
 
ところが、5月に喫した4連敗の後にビーンは自らのポリシーを曲げるのである。
敗戦後にクラブハウスで騒いでいた選手を「悔しくないのか」と怒鳴りつけ、バットを放り投げる。
 
チームの規律を乱すジェレミー・ジアンビを放出、さらに主力であるカルロス・ペーニャもトレードして、ハッテバーグを1塁で使わざるを得ない状況を作り出す。
ピーターとともにそれぞれの選手と密にコミュニケーションを深め、狙い球や得意なコースなど、選手自身が気づいていない長所を引き出す努力を重ねる。
 
この甲斐あっていつしかチームは一丸となり、シーズンの快進撃へと突き進むわけだが、やはりこの映画の最大のポイントはここだろう。ビリー・ビーンが自らのポリシーを曲げて選手との交流を深め、信頼関係を築く過程である。
 
「ダイの大冒険は結局ポップなんだよな。かっちょいい技ランキングTOP10第2回。名言自動販売機と化したポップの活躍に震えろ」
 
確かに四球とヒットは同価値かもしれないが、当然ヒットを打った方がチームに勢いがつき、試合の流れを変えることもできる。
主力選手にはこれまで積み上げてきた実績に対するプライドがあるだろうし、それをリスペクトしつつそこにデータを上乗せする。
何よりビリー自身の「勝ちたい」という熱量を直に伝えたというのは大きかった。
 
主観を徹底的に排除した現実主義と、勢いやメンタルなどの感情部分。双方が絶妙なバランスで補完し合った結果があの快進撃だった。つまりはそういうことなのだろう。
 
「人生の特等席感想。データvs感覚じゃないんだよ。両方「ほどよく」取り入れるんだよ。隙のない女が心を開くところにグッとくる」
 

ハッテバーグのサヨナラホームランは確かに感動的だった。やっぱり優勝は難しい

そして「試合を観ない」という最後のポリシーを捨てて駆けつけた球場で、代打ハッテバーグがサヨナラホームランを放つ試合。
ハッテバーグの出塁率に期待して代打起用したハウ監督や、それを客席から見つめるビリー。さらに、その姿を発見したピーター。
それぞれの思いが複雑に重なった状況の中、ハッテバーグがライトスタンドに白球を叩き込む。
 
主観を排除したチームづくりを進め、軽視していた選手とのコミュニケーションを深める。結果、期待していた選手がその期待をほんの少し上回る結果を残す。
希望を失わず、絶対に諦めずに足掻いた人間に、最後の最後に勝利の女神が微笑んだ。あのクライマックスは確かに感動的だった。
 
「代わったところに打球が行くには根拠がある。2016年4勝2敗で広島を下して日本ハム優勝!!」
 
あれこれ考えていくと、この年のアスレチックスはすべての要素がいい方向に作用したシーズンだったことがわかる。
調子の上がらないチームを立て直したのが5月後半。これはシーズンを逆転する上でのギリギリのタイミングである。さらに、好調を維持したままシーズンを駆け抜けるにも、5月から9月というのはギリギリの長さだった。
トレード期限スレスレに最後のピースであるリンコンを獲得したタイミングも最高。
 
優勝というのはさまざまな要素が作用しなければできないし、それを実現したチームが勝つ。そのくらいシーズンを制することは難しいし、価値が高いのである。
 

短期決戦での敗因は「中継ぎの弱さ」。強力先発陣とクローザーが崩れたおかげで中継ぎの弱さが露呈された

103勝を挙げてアリーグ西地区優勝を勝ち取った2002年のオークランド・アスレチックス。
だが、ディビジョンシリーズでのミネソタ・ツインズとの一騎打ちでは2勝3敗で敗れ、念願のワールドシリーズに出場することなくシーズンを終える。
映画ではさらっと触れられているだけなのだが、当時の試合内容を見ると、どうやら敗因は中継ぎの弱さということがわかってくる。
 
エースのハドソンが第1戦と第3戦に先発していずれも打たれているのだが、数字を見る限り交代のタイミングを逸している感がある。
恐らくハドソンにはレギュラーシーズンの疲れが相当溜まっていたのだろう。
序盤から明らかに不調のハドソンだが、信頼できる第2先発がいないために交代に踏み切れない。結果的に逆転不可能な点差まで広げられてしまい、大事な2試合を落とした。
 
そしてシーズン最後となった5試合目。
最終回に登板したクローザーのビリー・コッチが3点を失って逆転を許し、シーズンが終了するわけだが、これもアスレチックスの弱点がモロに露呈されたラストだったのではないだろうか。
 
4枚の強力先発陣と、84試合登板でチームを牽引したビリー・コッチ。2002年のアスレチックスは、彼らの活躍が中継ぎ陣の弱さをカバーしてシーズンを乗り切ったと言っても過言ではない。だが、先発の柱であるハドソンとクローザーのコッチが崩れたことで、最後の最後に中継ぎ陣の弱さが明るみに出てしまった。
 
レギュラーシーズンで40試合以上登板したベナフロやマシーアにほとんど登板機会がないところを見ると、彼らにも相当疲れが溜まっていたか、そもそもプレーオフで投げるには力不足だと判断されたか。
どちらにしても、中継ぎ陣の枚数不足を短期決戦で露呈したことは間違いなさそうである。
 
なお、84試合に登板して最優秀救援投手に輝きながらも最終戦で打たれたビリー・コッチだが、彼はこのシーズン以降、あまり活躍できずに2004年を最後にユニフォームを脱いでいる。
 

じゃあ僕たちは「アスレチックスは弱小球団」という固定観念を捨てるところから始めよう

長々と申し上げてきたように、2002年のアスレチックスは決して弱くない。もしかしたら弱小チームが小技や巧みな作戦を駆使して強豪チームを出し抜いたという印象を受けるかもしれないが、それはまったくの間違いである。
 
高出塁率を誇る1、2番を破壊力抜群のクリーンアップが長打で返し、なおかつ下位打線まで切れ目なく長打が打てる強力打線でリードを奪う。
そして最強先発3本柱に、勝ち星こそ伸びなかったがシーズン200イニング近くを消化したコリー・ライドルを加えた4本柱。さらに84試合に登板最優秀救援投手に輝いた最強クローザー、ビリー・コッチ。彼らが相手打線をねじ伏せる。
 
要するに、物量の違いで他を圧倒する王道野球である。
日本人の大好きなスモールベースボールの真逆、ビッグベースボールとでも呼べばいいだろうか。これでもかというくらい、スピード&パワーの大正義ぶりを発揮したチームである。
 
 
何度も言うが、2002年のアスレチックスは弱くない。というよりめちゃくちゃ強い。
もしかしたら、この映画「マネーボール」を理解するには、自分自身の中にある「弱小球団のアスレチックス」という固定観念を捨てることから始めるべきなのかもしれない。
とか言ってみる。
 
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