拳四朗vsガニガン・ロペス戦を予想してみる。拳四朗勝利が大方の予想みたいだけど、ガニガン・ロペスもいい選手に思える

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メキシコ国旗イメージ
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2017年5月20日に東京・有明コロシアムで行われるWBC世界L・フライ級タイトルマッチ。
王者ガニガン・ロペスに同級4位の拳四朗が挑戦する試合である。
 
2016年3月に木村悠に勝利し、王座を獲得したロペスの2度目の防衛戦。日本期待の拳四朗を相手にどのような試合を見せるか。
 
「見どころ満載の拳四朗vsガニガン・ロペス。思った以上におもしろかった試合」
 
また、デビューから9戦全勝の拳四朗は見事勝利して初の世界タイトルを奪還できるか。
主要4団体のうち、3団体を日本人王者が占めるL・フライ級。最後のWBCタイトルを獲得し、他の日本人王者たちと肩を並べることができるかに注目である。
 
「八重樫がサマートレックをパワーで圧倒!! あれ? 肉体改造でもしたか? ここまでパワフルにねじ伏せるとは」
 

3人の日本人王者誕生を祈る。期待の拳四朗はベテラン王者に勝利できるか

期待の25歳、拳四朗が初のタイトル奪還を目指して有明のリングに上がる。
相手は35歳のサウスポー、ガニガン・ロペス。絶え間ない連打と折れない心を持ち味とするベテラン王者である。
 
また当日はミドル級の世界タイトルマッチ、村田諒太vsアッサン・エンダム戦も行われるため、必然的に注目度は高くなる。ファン・エルナンデスに挑戦する比嘉大吾とともに、3人の日本人王者の誕生はなるだろうか。
 
「村田諒太vsハッサン・ヌダム・ヌジカム予想。これ普通に勝てるんじゃねえの?」
 

拳四朗選手はいいですね!! センスと才能の塊みたいな感じがしました

満を持して世界戦を迎える拳四朗。
ガニガン・ロペスは木村悠に勝利して王座についた選手だが、前評判では拳四朗有利の予想が大半を占めているようである。
 
僕は拳四朗という選手の試合をあまり観たことがなかったので(いつもこんなこと言ってんな)、過去の試合をいくつか眺めてみた。
 
そこで思ったのが、
「拳四朗いいっすね!!!」
 
「才能がある」「センス抜群だ」という話はちょいちょい耳にしていたのだが、確かにいいっすね!!
 
距離感を掴むセンスがすばらしく、スピードもある。
相手の攻撃が届かない位置にササッと回り込み、ガードの外から左を打ち込む。
この左の精度が抜群に高く、相手の前進に合わせたカウンターとしても作用している。
 
防御勘もよく、小さなスウェーでパンチをかわす。
どんなポジションでも、パンチを出せる態勢を崩さないバランスのよさも兼ね備えた選手。
 
なるほど。
これはいいですね。
注目されているのもわかる気がする。
 
「比嘉大吾vsエルナンデス予想。和製ロマゴン? ちょっと違う気がするけど、期待の比嘉大吾が王座初奪還に挑戦」
 

距離感がいいといっても井岡一翔には及ばない。また、サウスポーとの対戦経験の少なさも懸念材料かな

距離感とポジショニング、センス抜群の左を武器に世界戦に挑む拳四朗。
 
ただ、懸念材料がないわけでもない。気がする。
 
まず「距離感がいい」と言っても、井岡一翔ほどではない。
必要最小限の動きで間合いを掌握する井岡とは違い、一つ一つのアクションがやや大きい。
また、基本的に見切り中心のディフェンスのためにガードも低く、強く踏み込まれると顔面に被弾しやすい。
なので、強引に前に出てこられた場合にどうなるか。
 
ただ、この選手は見た目以上にフィジカルの強さがあると思う。
スタイルもさることながら、風貌からとてもそうは見えないのだが、身体の強さはかなりしっかりしている気がする。
 
「井岡一翔の倒し方? ノクノイ戦の感想を含め井岡に勝てそうな選手を考える。まあ、アイツしかいないけど」
 
さらに「この選手の特徴は距離感のよさと左だが、基本的にヘッドハンター。ボディへの攻撃が乏しくコンビネーションも少ない」という評価をどこかで読んだ覚えがある。
 
確かに顔面への攻撃ばかりでボディはあまり多いとは言えない。
角度を変えて打てる左は多彩だが、概ね単発。
 
しかもサウスポーとの対戦は今回が初? 二戦目? とのこと。
慣れないサウスポーを相手にあの左が機能せず、得意の距離感が狂った場合、かなり雲行きが怪しくなるかもしれない。
 

ガニガン・ロペスは出入りと手数の好選手。でも、右構えが苦手なのかな?

王者ガニガン・ロペスについてだが、ざっと観たところ「出入りと手数の選手」という勝手なイメージを抱いている。
 
1発の威力はそこまでではないが、とにかく右リードを中心に手を止めない。小刻みにリズムをとり、相手のサイドに小さくポジションチェンジしながら左を打ち込むタイミングを測る。ポイントの奪取力に長けたいい選手ではないだろうか。
 
「ガンボアvsカステリャノス感想。ガンボアの身体がデカ過ぎてアレだった。ところで内山の今後は? ウォータース戦?」
 
ただ恐らくだが、この選手は対オーソドックスをやや苦手としている。ように思う。
よく出る右や絶え間ないポジションチェンジなど、僕がいいなと思った試合はすべてサウスポー相手のものである。
2015年のペドロ・ゲバラ戦や日本で木村悠に勝利した試合を観ると、若干手数が少なく動きも直線的。対サウスポーに比べてやりにくそうに感じられる。
 
右のリードを打ちながら前進するが、バックステップで見切られ打ち終わりにカウンターを被弾。
オーソドックスと対峙した途端、持ち味の手数に陰りが見られ、普通のサウスポーに成り下がっている気がする。
 
 
サウスポーとの対戦経験が少ない拳四朗と、対オーソドックスがあまり得意ではないガニガン・ロペス。
 
基本的な能力では拳四朗の方が上だとは思うが、果たして。
木村悠のようにサウスポー対策がゴミだった場合、クソ試合の末に判定負けという結末もなきにしもあらずではないだろうか。
 
「タパレスが大森を11RTKOで粉砕。顎を骨折した大森は病院直行する。意図的な体重超過が「あり」な件」
 

勝敗予想は拳四朗の判定勝利。抜群の距離感で勝ちそうな気がする

今回の勝敗予想だが、拳四朗の中差判定勝利でいきたいと思う。
あれこれ言っておきながら、結局ベタな予想なのだが。
 
抜群の距離感と多彩な左を武器とする拳四朗。
ガードが低く、強引に前に出てくる相手を持て余す可能性がある。
 
この試合に勝てるかどうかは、サウスポーのロペス相手に得意の距離感が機能するか。
 
 
そして王者ガニガン・ロペスが試合を優位に進めるにはやはり接近戦。
グイグイ前進して拳四朗にプレッシャーをかけ、実は激情型の拳四朗の冷静さを失わせたい。
 
ただ、それがロペスにできるかと言えば甚だ疑問である。
ロープ際での打ち合いに巻き込みたいところだが、過去の試合を観る限りそうはならない可能性が高い。あの程度の突進力では、拳四朗のフィジカルを突き破るのは難しい。
 
何となくだが、試合中盤に拳四朗が距離感を掴み、うまく左でコントロールしてしまうのではないか。もしかしたら前半は手間取るかもしれないが。
 
「インドンゴがバーンズ討伐を果たして王座統一。おもしれえ試合ww 野生動物のようなインドンゴにビックリ」
 

拳四朗が日本タイトルマッチのドタキャンで批判を受けた? まあ、ガニガン・ロペスとの世界タイトルなら、そっちを優先するわな

聞くところによると、この試合に際して拳四朗陣営がゴタゴタしたとかしないとか。
もともと決定していた日本タイトルマッチを寸前で王座返上してトバしたとか。
 
「ボクシングのプロとアマチュアのイザコザが意味不明。確執? 既得権益? 何で田澤ルールみたいになってんの?」
 
あまりに興味がないので正確なところを知らないのだが、この件に関して拳四朗選手が厳しい批判にさらされていたと記憶している。
 
まあ素人なりに想像すると、村田のタイトルマッチのアンダーカード出場をテレビ局側から打診されていたのだと思う。
拳四朗陣営としては「村田のアンダーカード出場が決まれば日本王座返上。そうでない場合は防衛戦」と考えており、日程的にも余裕はあるはずだった。
 
ところが、思った以上に村田の交渉が長引き、日本王座を返上するタイミングが遅れてしまった。慌てて王座返上、試合をキャンセルするも、遅過ぎたために対戦相手が激怒→ファンも怒る。
 
よくわからないが、僕の乏しい想像力ではそんな感じである。
 
「ジョシュアがクリチコを粉砕!! 圧倒されながらも逆転勝利。怪物元王者を沈めたジョシュアの次戦はクリチコ再戦か」
 
なるほど。
やらかしには違いないが、わかる気はする
世界タイトルマッチのチャンスが巡ってきて、しかも相手がガニガン・ロペスならね。そっちを優先するだろという話である。これを逃したら次、いつになるかもわからないわけで。
 
 
というか、こういう場合は陣営が矢面に立たないのだろうか。
批判を浴びる拳四朗選手を完全放置で、陣営がだんまりというのはどうなのだろう。有力選手の移籍がなかなか実現しないのであれば、逆にこういうときこそ選手を守ってやれよとは思う。
 
実際は何らかのコメントを出していて、それを僕が知らないだけかもしれないが。
 
「海外挑戦にはインパクトのあるきっかけが必要なのかね? NHK BS1「あの負けで私は強くなった「ボクシング・長谷川穂積」」」
 
興味ないのでどうでもいいけど。
 
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