は? ソーサがロマチェンコに勝てるわけねえじゃんかww え? 棄権した? よし、批判の時間だあああああぁぁぁアアアア!!【結果・感想】

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メリーランド州イメージ
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2017年4月8日(日本時間9日)に米・メリーランド州で行われたWBO世界S・フェザー級タイトルマッチ。
同級王者ワシル・ロマチェンコが元WBA王者で挑戦者のジェイソン・ソーサと対戦し、9RTKO勝利で2度目の防衛に成功した。
 
試合は序盤からロマチェンコがソーサを圧倒する展開。
“ハイテク”の異名が示す通り異次元の動きを見せ、あらゆる角度からパンチをヒットしていく。
ソーサも低い構えで距離を詰めるものの、最強王者ロマチェンコの動きを捉えることはできず。
 
「フォルトゥナ陥落!! イキった末にソーサの左フックを被弾してKO負け。いや、何であそこで攻めたww」
 
ダメージを負いながらも元王者の意地を見せてダウンを拒否するソーサ。
だが、9R終了時に限界を見てとった陣営からストップが宣言され試合終了。
 
「ロマチェンコ圧勝。リゴンドーにもノーマス。体重差じゃないぞ? 相性が悪過ぎた結果だぞ?」
 
前戦のニコラス・ウォータース戦に続き、ほぼ完璧な試合運びで勝利を飾ったロマチェンコは戦績を9戦8勝1敗6KOとした。
 
「井岡vsノクノイを予想する。てか、井岡圧勝を予想する。今回ばかりはやりやすい相手を厳選した感が」
 

は? ジェイソン・ソーサがロマチェンコに勝てるわけねえだろww まあ、ミーハーだから観たけどさ

ロマチェンコ圧勝!!
ジェイソン・ソーサは何もできずに完敗。
 
では、まず試合の感想を。
「そりゃそうだろ」
 
いや、マジで「そりゃそうだろ」としか言いようがない。
 
「尾川堅一がテビン・ファーマーに勝つには? どうすりゃいいのかサッパリわかりませんが、一応考えてみる」
 
僕がこの試合の決定を聞いたのが確か今年の始め。恐らく2月の頭だったと思う。オルランド・サリドとの再戦の話が出たり消えたりとフラフラしているうちに、降ってわいたようなタイミングでソーサとのタイトルマッチが決まったと記憶している。
記憶違いだったらすみません。
 
「ゾンビか!! サリドがバルガスを追いつめ惜しくもドロー!! 三浦を敗ったフランシスコ・バルガスがギリギリで初防衛」
 
そして、その対戦に際してソーサが「どんな条件でも試合をするつもりだった。ファイトマネーにこだわりはない」旨の発言をして賞賛されていた覚えがある。
「ジェイソン・ソーサはやっぱり男気がある」。
 
まあ、言いたいことはわかるし否定する気もないのだが、とりあえず僕はこの試合にちっとも食指が動かなかった
 
「ジェイソン・ソーサがロマチェンコに勝てるわけないでしょ」
「どうせ一方的になぶられて終わりだろ」
「そんな試合、何が楽しいんだ?」
 
どちらが勝つかわからないようなワクワクする対戦にしか興味がない真のボクシングハアン()である僕が、これだけ明確に実力差のあるタイトルマッチに興味を示せるわけがない。当たり前の話であるww
 
むしろ、かませ犬との楽な試合でお茶を濁す選手が許せない真のボクシングハアン()としては、ジェイソン・ソーサなどというかませ犬を選んだロマチェンコを批判したい。
 
「フォルトゥナがイースターに挑戦だ? これまた厳しいお話で…。あんな全部のパーツが長いヤツの顔にパンチが当たるんかいな」
 
そのくらい、僕はこの試合に対する興味がわかなかった。
 
「ゲイリー・ラッセルvsエスカンドンが楽しみすぐる。両方めちゃくちゃいい選手ですよねこれ? 地味なラッセルが地味に防衛戦」
 
でも観たけどね。
ミーハーなんでww
 
「過去最強カネロがヘロヘロチャベスを寄せつけず。体重差マッチを圧勝でクリア。ってか、この試合はアカン」
 

至近距離での打ち合いを挑むソーサ。もうホントによくがんばったよ

一応申し上げておくと、この試合のソーサはかなりがんばったと思う。
 
「はあ、ラッセルたん…。エスカンドンを接近戦で圧倒して勝利!! この試合好き過ぎて、もう5回くらい観てるw」
 
持たざる者のファイトではないが、自分にできることをすべてやり尽くし、その上で圧倒された試合だった。
 
まずソーサの作戦は、接近戦での打ち合い。
遠い間合いで対峙していては、ロマチェンコの出入りについていくことはまず不可能。勝機を見出すとすれば、至近距離での泥試合に持ち込むしかない。
そう判断してのスタートだったはず。
 
「久保隼vsセルメニョ感想。ナイスファイト久保。万全の準備をした上での好試合。え? リゴンドーとやれ?」
 
そして、その作戦は恐らく正しい。
というより、ジェイソン・ソーサとロマチェンコのスタイルを比較すると、ソーサができることは接近戦以外にない。
 
「インドンゴがバーンズ討伐を果たして王座統一。おもしれえ試合ww 野生動物のようなインドンゴにビックリ」
 
ガードを上げた低い構えで身体を振りながら前進するソーサ。
それに対し、ロマチェンコは持ち前の流れるようなフットワークと超絶ハンドスピードで迎えうつ。
 
「ロマチェンコ攻略の糸口見っけ? マリアガボッコボコ。今日も対戦相手をオモチャにして遊ぶ」
 
ガードの間から次々にヒットを許し、何度もロープ際まで弾き返されるが、それでもソーサは諦めずに突進を繰り返す。
 
うん。
まあ、それしかないよな。
ロマチェンコ相手に遠い距離じゃ何もできないもんな。
 
「星勝優とトラメイン・ウィリアムズがお気に入りな件。ここ数日の僕の推しメン備忘録」
 

やっと自分の間合いに入ったソーサ。だけど、その距離の方がロマチェンコは強かった……

3Rに入ると、これまでよりも両者の間合いが近づく。
今までは届かなかったソーサの右がロマチェンコの肩に当たり始める。
 
何度もアタックを繰り返してようやく自分の距離まで到達したソーサ。
ロマチェンコの打ち終わりを狙い、右のカウンターをフルスイングする。
 
「ロマチェンコvsリゴンドー予想。利害の一致だろ? 先行きが見えない同士の消去法マッチ。ってゴメン、ちょっと楽しみにしてるw」
 
お、これは。
ここから先はちょっと期待できるかも?
 
と思ったのもつかの間。
ロマチェンコが1段ギアを上げる。
 
「ラフファイトとか体重超過とか、別にアリだよな? というお話」
 
超絶ハンドスピードで連打を発動し、至近距離での打ち合いでソーサを圧倒する。
わずかなスペースができた瞬間に素早くサイドステップ。
リングの上を滑るようなフットワークでソーサの死角に回り込み、再び中間距離で対峙。
 
「おおう、やっばい。井岡一翔にダラキアンとの指名試合交渉出ました。今回の相手はちょっとマズイんじゃないか?」
 
必死に反撃するソーサだが、ロマチェンコの連打にまったくついていくことができない。腕を掴んだりと何とか至近距離での打ち合いに持ち込もうとするが、そのたびに連打を浴びて突き放される。
 
近づいて右ボディ。
さらにロマチェンコの打ち終わりを狙って右フックを顔面へ。
 
「決まっちゃったよw ロマチェンコvsリナレス。相性は悪くないけど、実際は難しいかな」
 
やろうとしていることはわかるが、根本的なスピードが違いすぎて追いつかない。ボディを打ちたいのもわかるのだが、ロマチェンコの連打が激し過ぎてガードを下ろす暇がない。
 
「ベルチェルト勝っちゃったw バルガスを流血ストップで王座奪還!! バルガスはプロ初黒星」
 
ああ、こりゃ無理だ。
至近距離での泥試合に持ち込むためにがんばったのだが、至近距離のロマチェンコはもっと強かった
 
そうだよな。
この間合いで圧倒できるフィジカルがないとどうしようもないもんな。
 
お疲れソーサ。
3Rがんばったよ。
 
「オルランド・サリドならここで頭をぶつけるんだろうな」と思うようなシーンが何度もあったが、正攻法のジェイソン・ソーサにそんな選択肢はない。
そして、ダーティファイトに持ち込む気のないソーサに勝ち目はない。
 
「パウンド・フォー・パウンド(PFP)決定。僕のPFPを考えたので、発表してみる【2018年3月現在】
 

序盤は様子見、中盤から本気を出して相手を絶望させるロマチェンコ。わかってたけど、やっぱり無謀だったよな

2016年のローマン・マルティネス戦、ニコラス・ウォータース戦を観る限り、階級をアップ後のロマチェンコは序盤の数ラウンドを様子見に使う傾向がある。
 
相手の力量を測っているのだと思うが、得意のフットワークで動き回ることはせず、ガードを上げて最小限の動きで攻撃を防ぐ。
そして、自分との力関係を把握したところで1段ギアを上げ、相手がこれまで積み上げてきたものを一気に叩き潰す。
「どうやっても俺には勝てないよ」と言わんばかりに相手に絶望感を与えるのである。
 
今回で言うと、3R以降がそれ。
2Rをかけてようやく距離を詰め、ソーサが「さあここからだ」と意気込んだ瞬間に本気を出して力の差を見せつける。
 
「リナレスはキャンベルに二度と関わるなww 2-1の判定でスレスレ勝利。危ない試合だった。再戦したら負けるんでない?」
 
相手を絶望の縁にたたき落とすタイミング。
試合の流れを動かすタイミング。
性格が悪いというか、勝利を呼び込むための試合運びとしては完璧過ぎるくらい完璧である。
 
「デービスvsベドラサ感想。どうもピンとこない。新スター候補デービスが7RKOでペドラサを一蹴して初奪還」
 
叩き上げの根性ボクサーであるソーサも必死に食らいつくが、それも5Rまで。出足の鈍った6、7Rはほぼ一方的なタコ殴りだったとしか言いようがない。
 
ロマチェンコにマタドールのまねごとで挑発されても、やり返すだけの体力も残っていない。
 
わかっちゃいたけど、キツいね。
ホントに無謀マッチだったわ。
 
「レミュー左フック一閃!! スティーブンスがスヤッスヤ。マザーの胸で安らかに眠れ」
 

最後の一手に賭けるソーサ。それをわずか1分でねじ伏せるロマチェンコ。今さらだけど、このパワーアップはマジでヤバいね

8R。
コーナーを出たソーサがこれまでとは打って変わり、小刻みなステップを踏む。左右に動きながら軽快にリングを回る。
 
なるほど。
遠い位置では話にならない。
至近距離での打ち合いでもダメ。
そもそもパンチをもらい過ぎて突進する体力が残っていない。
 
だったら最後の手段として選んだのがカウンターの1発狙いということか。
ロマチェンコの踏込みに合わせて交差法のカウンターに賭ける一か八かの作戦か。
 
ジェイソン・ソーサ、ホントに最後の手ってヤツですね。
 
「マイキー・ガルシアvsブローナー決定!! マジかよスゲー試合だよこのマッチメイク。体重超過あり?」
 
だが、残念ながらこの起死回生を狙ったカウンター作戦もロマチェンコには通じない。
ソーサの狙いを瞬時に見抜いたロマチェンコは自分からは手を出さず、ジグザグにポジションを変えながらじっくりプレッシャーをかける。
 
左右にステップしながら逃げ場を失い、あっさりコーナーに追い詰められるソーサ。
再び至近距離での連打の餌食になる。
 
8R開始1分弱。
ジェイソン・ソーサの最後の一手が不発に終わった瞬間である。
 
 
そうそう。
今さらだけど、階級アップしたロマチェンコはパワーもついてるんですよ。
カウンターを狙ってる相手の懐に飛び込むような危険を犯す必要がないくらいに。
 
「ロマチェンコがゴロフキン化? マルティネスに手も足も出させず完勝!! アカンわこりゃww」
 
9Rの3分間、一方的にロマチェンコのパンチを受け続けるソーサ。
すでに身体に力が入らず、1発狙いの右にもキレがない。
ロープ際でガードを堅めるソーサに対し、ロマチェンコはやや遠慮気味にパンチを振るう。
 
そして9R終了後。
コーナーにもたれたまま動けないソーサを見て陣営が小さくうなずき、レフェリーにサインを送る。
それを受けたレフェリーが両手を交差して試合をストップ。
 
9R終了TKO!!
ロマチェンコの勝利である。
 
まあこれはしゃーない。
前戦のウォータース戦同様、これ以上やってもソーサに勝ち目はない。
無駄にダメージを蓄積させないためにも、ここで棄権するのは正解だろう。
 
「ロマチェンコ完勝! ウォータースあへあへギブアップで余裕の防衛成功!! 階級アップで覚醒した天才ロマチェンコ」
 

おい、批判はどうしたよ? と言いたいところだが、これだけのものを見せられれば仕方ない。前戦のウォータースも同様ですよ

って、え?
棄権?
試合放棄?
しかもウォータース戦に続いて2試合連続?
 
おいおい、そりゃダメだろww
 
よっしゃあああ!!!!
 
批判の時間だああああぁぁぁあああ!!!!!
 
さあ、お前ら。
たっぷりジェイソン・ソーサをdisっていいぞ?
前回ウォータースにやったみたいに。
 
「コラレスゥゥウウ〜〜……。カスティジャノスに大苦戦の末ベルトを守る。負傷判定で3度目の防衛成功。負けに近い勝利」
 
だろ?
ジョー小泉よ、あ?
 
 
と言いたいところだが、さすがに僕もそこまで言う気はない。
今回の試合を観れば、前回のウォータースが棄権したのも致し方なしということが証明されたのではないだろうか。
最初に申し上げたように、そもそも僕はこんな無謀マッチ自体を受け入れ難かったのだが。
 
まあ、ウォータースにしろソーサにしろ、実質試合は7Rで終わっていた。
そこで無理をせずに棄権したウォータースと、ダラダラと2Rも続行したソーサ。どちらが正しいかなど、断言できるものでもない。
 
「マイキー・ガルシアがズラティカニンにKO勝ち。空中で失神してゆっくり崩れ落ちる衝撃映像。戦慄のカウンター」
 
試合後のロマチェンコはある程度納得した表情をしていたが、あんなもんはロマチェンコ本人の自己満足に過ぎない。ウォータースの棄権が早かったとか、ソーサががんばったとかではなく、ロマチェンコ自身が自分の超絶技巧を見せられたことに満足しているだけの話だ。
 
そう考えると「どんな条件でも受けるつもりだった」ソーサよりも、多額の報酬を吹っかけた(成功してないけど)上にさっさと諦めたウォータースの方がプロフェッショナルだった。そう思えてきたりもするわけで。
 
「ロマチェンコにno masされない選手は誰? 階級を上げても無双は続くの? どこかに勝てる人はいないの?」
 
ただ「無謀、無謀」と連呼したが、それでも今のロマチェンコとまともに勝負できる相手がいないというのも事実である。
 
だってジェイソン・ソーサが方向転換するより、ロマチェンコが死角に回り込む方がはるかに速いわけだからな。どうしようもないよな。
振り向いたときには2発目のパンチが飛んでくるとか、そんなイメージだったんじゃないの?
 
正直、誰がこの選手に勝てるんだと聞かれても、僕にはエドウィン・バレロくらいしか思い浮かばない。
 
「ロマチェンコに勝てるのは誰? 階級を超えたPFP、ハイテクボクシングマシーンをストップできそうな選手を考えてみる」
 
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