どん詰まりのリナレスvsヘスタ。お互いに相手の持ち味を打ち消し合った結果、大差判定でリナレス勝利。ヘスタやっぱりいい選手だった【結果・感想】

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パンチイメージ
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2018年1月27日(日本時間28日)、米・カリフォルニア州で行われたWBA世界ライト級タイトルマッチ。
同級王者ホルヘ・リナレスがランキング15位の挑戦者メルシト・ヘスタと対戦。リナレスが3-0(118-110、118-110、117-111)の判定で勝利し、3度目の防衛に成功した試合である。
 
 
前回のルーク・キャンベル戦から、2戦連続でのザ・フォーラムに登場となったリナレス。
 
「リナレスはキャンベルに二度と関わるなww 2-1の判定でスレスレ勝利。危ない試合だった。再戦したら負けるんでない?」
 
序盤から持ち前のスピードと高速の連打を活かし、サウスポーのヘスタの顔面、ボディにヒットを重ねていく。
対するヘスタもリナレスの打ち終わりを狙って連打を返すが、スピードと抜群の見切りを発揮するリナレスをとらえきれない。
 
微妙な差ながら各ラウンドでわずかにリナレスが上回る展開が続き、終わってみれば大差判定での勝利。
リナレスはもう少し山場を作りたいところだったが、難敵のヘスタの猛攻を大事に切り抜けた印象である。
 
「リナレスがロマチェンコにKO陥落。あ〜惜しい。もう少しだったけどな。これがスピード&パワーの偉大さ」
 
これで3度目の防衛に成功したリナレスは、改めてマイキー・ガルシアとのビッグマッチを希望する。
さらに、2018年末に日本で試合がしたいとのコメントも。
 
 
なおこの試合は、ルーカス・マティセvsテワ・キラムのWBA世界ウェルター級正規王座決定戦とのダブル世界戦として行われている。
 
「マティセ圧勝すげえ! テワ・キラムに何もさせずに8RKO勝利。レベルが違い過ぎたかな。ここまで圧倒するとは」
 

カウンター使いのメルシト・ヘスタ。でも、リナレスのスピードには追いつけないのでは? と予想してました

まず最初に。
先日の記事では「メルシト・ゲスタ」と呼んでいたのだが、WOWOWエキサイトマッチでの表記が「メルシト・ヘスタ」だったため、以降は「ヘスタ」でいくことにする。
大したことではないですが、念のため。
 
「アンカハス健在!! ゴンサレスを10RKOで下す。パッキャオvsマルケスみたいな試合。ドウェイン・ビーモンとやらんかな」
 
で、その挑戦者メルシト・ヘスタについてだが、過去の試合をざっと眺めた印象だと、
 
・カウンターが得意な待ちのスタイル
・1発目のカウンターのあとに追撃の連打を出せる
・射程は短く追い足もない
・連打は出せるが、1発の威力は不足気味
 
全体的なイメージでは、カウンターが得意なシーサケット・ソー・ルンビサイ。もしくは左構えのセルゲイ・リピネッツ。どちらにしても、パンチの威力が若干足りないというイメージが強かった。
 
「リナレスはゲスタをKOしてくれるんだろ? 格下扱いだけど、普通に強敵じゃないの? でもリナレスが圧勝してくれるはず」
 
なので、展開予想としてはリナレスの連打の打ち終わりにヘスタがカウンターを合わせる流れ。
 
両者のスピードを比較すると、恐らくヘスタはリナレスの出入りに追いつけない。
まっすぐ飛び込んでくるリナレスのコンビネーションをそのつど被弾し、打ち終わりのカウンターは間に合わない。
 
そのまま序盤はリナレスがスピード差で煽りまくり、ポイントでもリードする。
 
だが中盤からヘスタがリナレスのスピードに慣れ、得意のカウンターが当たり始める。
徐々にポイントも追い上げ、終盤の体力勝負に。
 
「決まっちゃったよw ロマチェンコvsリナレス。相性は悪くないけど、実際は難しいかな」
 
それでも要所で右ストレートをヒットするなど、リナレスも完全には流れを渡さない。モタモタしつつも何だかんだでポイントアウトでの勝利。
 
リナレスお得意の先行逃げ切りパターンになるのではないか。
 
「ま~た誰得マッチww サンダースvsマーティン・マレー。痛いの大っ嫌い。絶望的に退屈で平和な試合になる予感がするぞ」
 
ただ、この相手にならリナレスはKOで勝利したい。
動きに慣れられる前にスピードでぶち抜けば、6、7R前後で試合を終わらせられるんじゃないの?
 
などなど。
そんな感じで、リナレスの中盤KO勝利を予想(希望)していた次第である。
 
「リナレスがS・ライト級進出? アブネル・コットを3RTKOで再起に成功。S・ライト級でマイキー、ラミレスに挑戦だと?」
 

ヘスタが自分から手を出してリナレスに連打を出させない。お互い決め手を欠き、どん詰まりの状況が続く

ところが、実際の試合は僕の予想とはちょっと違っていた。
 
カウンター狙いだと思っていたヘスタは序盤から積極的に手を出し、リナレスの先手を取る。
 
「こいつホントにクアドラスか? アローヨと足止めて打ち合うとか、何があったんだオイ。激しい打撃戦の末にアローヨ判定勝利」
 
身体を左右に振り、右を出しながら前進する。
体重を浴びせるように左ストレートを打ち、そのままリナレスをロープに押しつけて連打。
さらに、離れ際に威嚇の右フックでリナレスをのけぞらせ、反撃の暇を与えない。
 
むしろリナレスの方が打ち終わりにカウンターを合わせていたくらいで、個人的にこの展開はちょっと意外だった。
 
「近藤明広がリピネッツを圧倒しながら惜敗。試合は支配してたけど、手数とヒット数がまったく足りず。やってしまいましたなぁ」
 
カウンター狙いではリナレスの連打に間に合わないと考え、先に手を出すことでリナレスのコンビネーションを封じる方を優先した感じか。
 
ヘスタはリナレスとはスピード差があり、じっくりプレスをかけるタイプでもない。
射程も短く、スピーディな出入りには対応しきれない。
確かに自分から手を出して、無理矢理連打に巻き込んだ方が勝機を見出せるのかもしれない。
 
「アレクサンダー勝てんかった…。オルティスとの元王者対決にドローで復帰戦を飾れず。やっぱり階級が合ってないような…」
 
得意の連打が機能せず、いまいち流れを掴めないリナレス。
待ちのスタイルを捨てて自分から前に出たものの、スピード差を埋めるまでには至らないヘスタ。
 
お互いに決め手を欠き、どん詰まりの状況が続く。爽快感がないというか、何ともスッキリしない試合展開である。
 
「田中恒成フライ級初戦。ロニー・バルドナドは結構おっかない? 無敗対決の世界前哨戦を制してタイトルマッチに進めるか」
 

できることをすべてやり、その上でヘスタに勝機はなかった。いい勝負はしたけどね

ただ、残念ながら今回の試合、ヘスタの勝機は薄かったと言わざるを得ない。
 
先に手を出し、リナレスに得意のコンビネーションを打たせない作戦はそれなりに機能していた。
 
だが、申し上げたようにそこからの決め手がないのが痛い。
先手を取って連打を浴びせるが、命中率は高くない。
1発の威力も足りず、これといってリナレスにダメージを与えることもできない。
 
しかも、基本的にカウンター主体の選手なので、自ら前に出るのは相当に体力を使うのだと思う。中盤以降、徐々に出足が鈍り、リナレスのコンビネーションを被弾するシーンが目立っていた。
 
得意のカウンター勝負ではリナレスに追いつけない。
体力のある前半で勝負を仕掛けても、KOまで持ち込むのは難しい。
 
「スペンスがピーターソンを圧倒してギブアップ防衛。ボコボコやねピーターソン。スペンスは階級アップした方がよくね?」
 
どちらにしろ勝機は薄いが、可能性があるとすれば前半勝負。
持てる力を総動員して最善を尽くした上での敗北。
ヘスタ陣営としては、ある程度できることをやり尽くした試合だったのではないか。
 
「ラッセルとかいう年1の風物詩。今回はジョセフ・ディアスとのお戯れですかww フェザー級最強の試合枯れマン」
 

相変わらずの溢れんばかりの才能と、それに依存しまくりのリナレス。vsマイキー・ガルシアはキツいかな?

対するリナレスについてだが、相変わらずの脳筋才能マンだなとww
毎回似たようなことを言っている気がするが、マジでそんな感じなのでどうしようもないww
 
「それでも僕はレイ・バルガスを諦めないww ネグレテに大苦戦の末に判定勝利。やっぱりボロボロでしたね」
 
踏み込みの鋭さやハンドスピードは凄まじく、見るからにスタイリッシュで顔もカッコいい。
リナレスのほかにこれだけの正確性と威力を両立できるのは、全階級を見渡してもカネロくらい。
持って生まれたセンスというか、改めてとんでもない才能の持ち主だと思う。
 
そして、ホントにそれだけ。
フルスロットルでまっすぐ踏み込み、全力の連打を浴びせてパッと離れる。
以上!!
 
なので、相手がスピードに慣れていない序盤は圧倒できるが、タイミングを覚えられると風向きが怪しくなる。リナレスの試合が後半に追い上げを許すことが多いのはそのためである。
 
「エストラーダvsシーサケット予想。全っ然わからんw わずかにエストラーダ有利? シーサケットのKOも十分ある? わからん」
 
観ての通り、今回のヘスタは間違いなくいい選手だった。
 
だが、サイドに回りながらジャブを当てていれば、比較的簡単に勝てる相手でもあったはず。2012年のミゲル・バスケスがやったように。
バスケスほどのサイズ差はなくても、リナレスにはそれを補うだけのスピードとセンスがある。この選手のポテンシャルがあれば十分可能な作戦である。
 
だが、僕はリナレスの試合でそういうクレバーな部分を観たことがないww
 
相手が右だろうが左だろうが関係ない。
上背があろうがなかろうが全部一緒。
ひたすら前に出て連打を打ち込み、まっすぐ下がる。自分のポテンシャルに依存しまくったスタイル。
 
ボディを打てとか、サイドに回れとか。そういうものがすべて野暮に思えるほどの脳筋ぶりであるww
 
まあ、そのポテンシャル自体がめちゃくちゃ高いので、めったに負けることもないわけだが。
 
「マイキー・ガルシアがズラティカニンにKO勝ち。空中で失神してゆっくり崩れ落ちる衝撃映像」
 
でもアレかな。
マイキー・ガルシアの貫通力の高いワンツーには歯が立たないかもしれないですね。
 
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