ティーラチャイはいいね!! マティセと空位王座を巡って激突。タイ選手のウェルター級王者誕生してほしいぞ【予想・展望】

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2018年1月27日(日本時間28日)に米・カリフォルニア州で行われるWBA世界ウェルター級王座決定戦。同級3位で元WBC世界S・ライト級暫定王者のルーカス・マティセと、同級1位ティーラチャイ・ラティンデーンジム(テワ・キラム)の一戦である。
 
同級スーパー王者であるキース・サーマンの負傷休養、レイモント・ピーターソンの正規王座返上により、正式に今回の試合が王座決定戦として開催されることになった。
 
「絶望的挑戦? スペンスvsピーターソン予想。ピーターソンがスペンスを攻略する方法ってある? 奇跡でも起きない限り厳しいと思うけど」
 
マティセは2015年のビクトル・ポストル戦での敗戦以降、リングから遠ざかっていたが、2017年5月にウェルター級に階級を上げて復帰。エマニュエル・テイラーを5RTKOで下し、ランキング入りを果たしている。
 
「マティセ圧勝すげえ! テワ・キラムに何もさせずに8RKO勝利。レベルが違い過ぎたかな。ここまで圧倒するとは」
 
一方ティーラチャイはこれまでの試合をほぼすべて母国タイ(ラオスで1試合)で行っており、今回初めてアメリカのリングに登場することになる。25歳ながら試合数も多く、現在38戦全勝28KOの戦績を持つ強打者である。
 
「亀海再起のダクアン・アーネット。って、どうなる? コレ全然わからなくね? この両者の試合ってどんな結果になるんだろ」
 
なお、この試合はホルヘ・リナレスvsメルシト・ゲスタのWBA世界ライト級タイトルマッチとの抱き合わせで、2大タイトルマッチとして開催される予定である。
 
「リナレスはゲスタをKOしてくれるんだろ? 格下扱いだけど、普通に強敵じゃないの? でもリナレスが圧勝してくれるはず」
 

勝敗予想はティーラチャイの9RKO勝利。初めて観たけど、かなりよくないっすか? ティーラチャイ

まず、僕はこのティーラチャイ・ラティンデーンジム(テワ・キラム)という選手をまったく知らなかったのだが、結構よくないですか?
 
戦績をざっと眺めると、WBAアジアのタイトルの防衛を重ねてきたとのこと。今回はようやく念願かなってのタイトルマッチといったところか。日本人選手とも対戦経験があり、ファンの間では知る人ぞ知る存在なのかもしれない。
 
「尾川カター!! ファーマーに2-1の判定勝利。やったぜ尾川ww あの右は期待できると思ってたぞ! 僅差で世界タイトル初戴冠!!」
 
というわけでこの試合の勝敗予想だが、思いきってティーラチャイの9RKO勝利でいきたい。
まあ、対戦相手がマティセなので倒しきるのは難しいかもしれないが、それでも大差判定勝利くらいは普通にいけるのでは? と予想しておく。
 
我ながらだいぶ強気の予想(というか願望)だが、僕にはティーラチャイがかなりいい選手に思えた。
 

鋭い左ジャブと強靭なフィジカルで相手を疲弊させ、流れの中でKOまで持ち込むスタイル。攻防のバランスがいいっすね

とりあえず、ティーラチャイの過去の試合を観た印象は、
 
・左ジャブが鋭く、動きながらでも自然に連打が出る
・身体が大きく分厚い。パワーもありそう
・ややヘッドハンター気味でボディは少ない
 
左ジャブを起点としたオーソドックスなワンツーを打つ選手で、全体的に攻防のバランスがいい。
フィジカル面も屈強で、相手は左ジャブと圧力に押されて近寄れなくなる。
身体全体のスピードはそこまで速くはなく、その分を左の鋭さで補う。
 
といった感じだろうか。
 
「カーン復帰戦にブローナー? 可能性は低いけど期待しちゃうじゃねえかww 2年半くらい前にも似たようなことがあったっけ」
 
とにかく身体が強く、相手を中間距離にくぎ付けにして左の連打で疲弊させる。ワンツーで徐々にダメージを蓄積させ、流れの中で倒せればOKというスタイル。
 
基本的に攻撃は顔面へのワンツーのみで、ボディへの手数は少ない。そのため、顔面への致命打にさえ気を付ければKOされる心配は少ない。リーチの長い相手にやや手間取る傾向があるのはそのせいか。
 
「待ってましたのデボン・アレクサンダー! オルティスとのサバイバル戦が2月にあるってよ。元王者対決が地味~に楽しみ」
 
的確かどうかはわからないが、フェリックス・シュトルムを2段階ほど屈強にして、若干鈍重にしたイメージ。
体格的な余裕がなく簡単に懐に入られたシュトルムと違い、今のところティーラチャイにはそういった苦労は見られない。ジャブの精度とパワーの差で乗り切れている状況である。
 
そして、今回の試合も普通にフィジカル差で圧倒できるのと予想するのだが、どうなるか。
 
「ヘビー級のビッグマン無双を打破するには? ワイルダー、ジョシュアの2強を打倒するてっとり早い方法を考える」
 

マティセもティーラチャイと同様、中間距離が得意な選手。でも、ウェルター級では身体の強さが足りない気がする

対するルーカス・マティセについてだが、こちらもティーラチャイと同様、中間距離の選手。
 
左で距離とタイミングを測り、もう1歩間合いを詰めて得意の右フックや左ボディにつなぐ。
ハンドスピードや身体全体のスピードなど、一瞬の爆発力は完全にティーラチャイを上回る。
 
ただ、自分の得意な間合いに近づくまでの動きがやや単調で、リーチの長い相手には苦戦する傾向が強い。
 
2013年のダニー・ガルシア戦ではフルスイングの左に突進を阻まれ、2015年のビクトル・ポストル戦では動き出しを狙われまくり、ポストルに左一本で完璧に封じ込められてしまった。
 
「ガルシアvsサーマン感想!! 才能の塊キース・サーマンがパワーでダニー・ガルシアを置き去りにする。まあそうなるよな」
 
得意な距離ではめっぽう強いが、ガードを上げてじわじわとプレスをかける動きは苦手。リーチやフィジカルで押し切れない場合の脆さがこの選手の最大の弱点である。
 
「スペンスがピーターソンを圧倒してギブアップ防衛。ボコボコやねピーターソン。スペンスは階級アップした方がよくね?」
 
そして、今回のティーラチャイ戦も似たような展開になりそうな気がしている。
両者ともに中間距離での差し合いが得意だが、上背やリーチなどのサイズ面ではティーラチャイがマティセを上回る(と思う)。
 
さらに言うと、マティセのベストは恐らくS・ライト級。ウェルター級ではいずれパワー不足を露呈すると予想している。
 
「田口すごかった。メリンドに完勝するとはね。負けるとか言って申し訳ないww L・フライ級で規格外のフィジカルと戦術の幅がすげえ」
 
しかも、今回は見るからに屈強な体格で、左を得意とするティーラチャイが相手。勝ちパターンに持ち込むにはあの左をかいくぐることが必須となる。正直、マティセにとっては相当厳しい作業になると思われる。
 
ティーラチャイの小さなバックステップに追いつけず、再三リターンの左を被弾。間合いの1歩外で翻弄され、気づけばマティセの顔がパンパンに腫れているという流れになるのではないか。
 

マティセのスピードと踏み込みがどこまで通用するか。もう1歩内側に踏み込めれば、相当有利になりそうだけど

逆にマティセが勝利するとすれば、やはりティーラチャイをスピードで圧倒した場合か。
 
ティーラチャイの左をガードと踏み込みで回避し、得意な距離まで近づきボディを意識させて右フック。このパターンに持ち込めれば、マティセに相当有利な展開になる? はず?
 
スペースを潰された際のティーラチャイの対応力が未知数なのだが、手数やスピードでは確実にマティセが上。腕を伸ばしてジャブをパリングしつつ、何とかオスカー・デラホーヤvsフェリックス・シュトルム戦を再現できれば。
 
「京太郎を応援する理由? そんなもん「ヘビー級だから」でいいだろw 2018年の世界戦実現なるか」
 
いや、どうなりますかねコレ。
ティーラチャイの勝利を予想したが、本音は全然わからない
何だかんだで、かなり楽しみな組み合わせである。
 
仮にタイ開催なら高確率でティーラチャイが勝つ気がするのだが、今回はアメリカのリングなので何とも言えない。経験値やネームバリューを考えると、ヨレヨレになりながらもマティセが判定勝ちする結末も十分考えられるのではないか。
 
まあ強気の予想をした挙句、豪快に外すというのが僕の様式美なので、それはそれでオモロイのだが。
 
「木村翔が五十嵐を根元から粉砕。大振りで恐怖を植え付けて真ん中を右でドーン。圧巻の五十嵐対策でしたね木村翔」
 
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