カーン復帰戦にブローナー? 可能性は低いけど期待しちゃうじゃねえかww 2年半くらい前にも似たようなことがあったっけ【予想・展望】

NO IMAGE

リバプール駅イメージ
「ボクシング記事一覧リンク集」へ戻る
 
元WBA&IBF世界S・ライト級王者アミール・カーンの復帰が近づいているという。
しかも、先日の記事によると元4階級王者エイドリアン・ブローナーと対戦する可能性があるとのこと。
 
 
2016年にカネロ・アルバレスに敗れて以降、怪我や交渉の頓挫によってリングから離れているカーンが、ついに復帰に向けて本格始動である。
 
対戦候補として名前が挙がっているのはエイドリアン・ブローナー。S・フェザー級からウェルター級までの4階級を制覇し、一時はメイウェザーの後継者とまで呼ばれたほどの才能の持ち主である。
 
ところが伏兵と思われたアドリアン・グラナドスに大苦戦したり、マイキー・ガルシアに完敗を喫したりと、ここ数戦はやや精彩を欠く。
また私生活でのトラブルも目立ち、今回のマッチメークが決まればまさしく背水の陣となる。
 
「亀海再起のダクアン・アーネット。って、どうなる? コレ全然わからなくね? この両者の試合ってどんな結果になるんだろ」
 
対するアミール・カーンは大物プロモーターのエディ・ハーンと3試合の契約を結んだばかり。
2018年4月にリバプールでの復帰戦が予定されており、いずれは2団体統一王者キース・サーマンや同国の英雄ケル・ブルックらとの対戦を目論んでいるとのこと。
 

久しぶりのアミール・カーンがブローナー戦? 実現性は低いけど、決まれば楽しみっすね

“キング”アミール・カーンが再起のリングに上がる。
2016年にカネロとの体重差マッチで壮絶に散って以来、約2年ぶりの復帰戦である。
 
相手候補のエイドリアン・ブローナーとは2015年にも対戦の噂があったものの、結局実現せず。今回、その話が再浮上したわけだが、果たしてどうなるか。
 
「ティーラチャイはいいね!! マティセと空位王座を巡って激突。タイ選手のウェルター級王者誕生してほしいぞ」
 
ただ、個人的には実現の可能性はかなり低いと思っている
 
カーンの復帰戦は4月予定で、場所はリバプール(イングランド)とのこと。
 
これまでほとんどのキャリアを米国のリングでこなしているブローナーが、今さらアウェイのリバプールに出向くものなのか。あまり真に受ける話ではないような気がするのだが。
 
 
まあ、人気者同士のマッチメークなので、凄まじい高待遇が用意されることも考えられるわけだが。
 
というより、僕としてはぜひとも実現してもらいたい。
キャリアの集大成に差し掛かっている同士で、どちらも一発当てたい野心も強い。
ノンタイトル戦とはいえ、普通におもしろそうなマッチメークなので。
 

勝敗予想はカーンの判定勝ち。過去、ブローナーに勝利した選手はパワーで押し切ったけど、カーンはどうする?

では、ここから先はアミール・カーンvsエイドリアン・ブローナー戦が決定したと仮定して、適当に展開予想をしてみようと思う。
どうせ実現はしないだろうから、その辺は無視して気楽にということで。
 
「尾川堅一ドーピング陽性!! まあ、いろいろ不運が重なったかな。処分がどうなるかは知らんけど、割とよくあることだよ」
 
まず勝敗予想だが、今回はアミール・カーンの判定勝利としておく。
 
ちょろっと調べたところ、どうやら世間でもカーンの勝利を推す声が多いように感じる。僕もその意見に賛成で、どちらかと言えばカーンが有利なのではないかと思っている。
 
「ポーターvsベルト感想。体力腕力万歳ポーターがベルトを突進力と腕ぶん回しでKOする」
 
過去、ブローナーに黒星をつけた選手はマルコス・マイダナ、ショーン・ポーター、マイキー・ガルシアの3人。
マイダナやポーターは体力にモノを言わせた接近戦で押し潰し、マイキー・ガルシアは貫通力の高いワンツーでブローナーのガードを突き破ってみせた。
 
それを踏まえると、ブローナー対策として有効なのはカウンターを打つ余裕を与えないこと。
マイダナやポーターのようにフィジカル差を活かして至近距離での打ち合いに巻き込むか、マイキーのようにカウンターを狙う暇もないほどの強烈なワンツーで押し切るか。
とにかくスペースを潰して、ブローナーの得意な中間距離でのカウンター勝負に持ち込ませないことが重要になる(と思う)。
 
「待ってましたのデボン・アレクサンダー! オルティスとのサバイバル戦が2月にあるってよ。元王者対決が地味~に楽しみ」
 
ただ、この作戦はどうしても体力勝負の要素が多く、スタミナの落ちる後半に厳しくなる傾向が強い。
序盤に2度のダウンを奪ったマイダナは中盤以降、かなりのダメージを負っていたし、パワー差で押し切ったポーターも最終ラウンドにカウンターでダウンを奪われている。
ほぼ完勝したマイキー・ガルシアも、終盤2、3Rはブローナーのパワーに押されるシーンが目立っていた。
 
パワー差で押し切る作戦は間違いなく有効だが、ブローナー相手に12Rを全力疾走するのはどんなスタミナお化けでもやはり厳しい。
 

アドリアン・グラナドスの作戦は実は結構よかった。距離をとって動きながら細かいパンチを当てていく

そして、実は意外とブローナー相手に健闘したと思っている選手が、2017年2月のアドリアン・グラナドス。
ブローナーの鶴の一声で契約体重がウェルター級になったりと微妙にバタバタしたものの、結果的にグラナドスはうまくブローナー対策を実行していたのではないか。
 
「ブローナー(笑)vsグラナドス感想。エイドリアン同士のキャッチウェイト対決はブローナーの辛勝」
 
距離をとってブローナーの周りをサークリングし、徐々に回転半径を狭めていく。
サイドに回った一瞬を狙って距離を詰め、左を当ててサッと離れる。
さらにもう1歩近い位置でサークリングし、徐々にロープ際に追い詰める。
 
そして、ブローナーのジャブの戻り際に合わせて大きく踏み込み、高速の連打を浴びせる。
そのままロープに押しつけるように体重を預け、至近距離での打ち合いに巻き込む。
 
「スペンスがピーターソンを圧倒してギブアップ防衛。ボコボコやねピーターソン。スペンスは階級アップした方がよくね?」
 
もみ合いのままブレークを待ち、再びリング中央でサークリング。
 
基本、カウンター狙いのブローナーに追い足はない。
L字気味のガードと見切りで攻撃を避け、相手のパンチの戻り際にカウンターを返すスタイル。
中間距離での交錯では強さを発揮するが、動く相手を追いかけるようなプレスは決して得意ではない。
 
グラナドスはそれをうまく利用して、ブローナーのリーチの外側から細かいパンチを当てていた。
動きながら連打が打てるタイプではないせいで、攻撃がやや単発気味ではあったが、ブローナー対策としてはかなり有効だったと思う。
 
「井上また圧勝。ボワイヨダメだわ。アレじゃ勝てないんですよ。S・フライ級ラストマッチも楽勝。でも「物足りない」ってさ」
 

カーンなら、グラナドスよりももっとうまくブローナー対策を実行できるんじゃない? KOされる心配も少なそうだし

恐らくアミール・カーンはアドリアン・グラナドスよりも器用で足も動く。しかも、全階級トップクラスのハンドスピードの持ち主。リーチも長く、上背もブローナーよりも一回り大きい。
2016年のカネロ戦の動きを再現できれば、相当有利な展開を作れるように思える。
 
さらに、ブローナーのパンチは押し付けるように放つストレートが中心で、カネロやダニー・ガルシアのような強烈なフックはない。1度のミスが致命傷となったカネロ戦と違い、ワンパンKO負けの心配も比較的少ないはず。
 
「フォルトゥナがイースターに挑戦だ? これまた厳しいお話で…。あんな全部のパーツが長いヤツの顔にパンチが当たるんかいな」
 
正直、1試合通してブローナーのカウンターから逃げ切るのは難しい。だが、連打のスピードと激しい出入りで細かいパンチを当てまくり、最終的にはカーンが判定勝利すると予想するが、どうなるか。
 
ちなみにだが、あの試合のグラナドスを3段階ほどレベルアップさせたのがオレクサンドル・グヴォジク。最上級は言うまでもなくロマチェンコである。
 
「ロマチェンコにno masされない選手は誰? 階級を上げても無双は続くの? どこかに勝てる人はいないの?」
 
また以前から何度も申し上げているように、日本人でそれができそうなのが金子大樹である。あの選手のポテンシャルならグヴォジクのレベルまでいけると思っていたので、引退は本当にもったいなかった。
 
「金子大樹引退?! マジでか。内山引退→しゃーない。三浦引退→ワカル。山中陥落→完敗だね。てか会長老害過ぎワロタww 金子引退→は?」
 
そして、これもしつこいくらいに連呼しているのだが、周辺階級で僕がもっとも期待している日本人が中谷正義選手
金子大樹同様、中谷選手ならグヴォジクに匹敵するところまで到達できるのではないか。それこそ階級を下げればジャーボンティ・デービスに勝てるし、階級を上げればセルゲイ・リピネッツに勝てる(かも?)。
 
「近藤明広がリピネッツを圧倒しながら惜敗。試合は支配してたけど、手数とヒット数がまったく足りず。やってしまいましたなぁ」
 
というか、長身でスピード&パワーを兼ね備えた選手なら、普通に期待するよねという話。
まあ、これは僕が勝手に言っているだけで、実際に中谷選手の評価がどんな感じなのかはまったく知らないのだが。
 
「ヘビー級のビッグマン無双を打破するには? ワイルダー、ジョシュアの2強を打倒するてっとり早い方法を考える」
 

vsケル・ブルック、vsエロール・スペンスは相当厳しい。カーンが至近距離でKOされる可能性が高い?

逆にカーン対策として有効なのも、恐らくブローナー同様に接近戦。
 
左右に動きながらタイミングを測り、全力の踏み込みからのワン、ツー、スリー。
基本的にやっていることはこれだけで、超絶コンビネーションと出入りのスピードで相手を圧倒するスタイルである。
パンチのバリエーションはカーンの方が上だとは思うが、ライト級のホルヘ・リナレスの上位互換と言われる要因はその辺ではないかと思う。
 
「リナレスはゲスタをKOしてくれるんだろ? 格下扱いだけど、普通に強敵じゃないの? でもリナレスが圧勝してくれるはず」
 
なので、この選手が実力を発揮するには思いきり腕を振るスペースが必須となり、間合いを潰された場合に一気にキツくなる。
 
何となくだが、対戦が噂されるケル・ブルックやIBF王者のエロール・スペンスには相当苦戦するのではないか。それこそエロール・スペンス戦が実現すれば、またしてもグラスジョー全開の豪快なKO負けを披露するんじゃないの? というくらい。
 
「絶望的挑戦? スペンスvsピーターソン予想。ピーターソンがスペンスを攻略する方法ってある? 奇跡でも起きない限り厳しいと思うけど」
 
まあ、ブローナー戦の実現自体が微妙なので、今からその後の展開まで考えるのも野暮な気もしますが。
 
何かの間違いで決まってほしいですけどね。
 
ブローナー「おお、敵地でも何でも行ってやるよ」
なんてことにならんかな……。
 
「ボクシング記事一覧リンク集」へ戻る
 
 
 
 
 
 

 

 

 

 
 

 
 
【個人出版支援のFrentopia オンライン書店】送料無料で絶賛営業中!!