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拳四朗は和製ロマチェンコを目指せ。ゲバラに消耗戦で勝利!! だけど、これじゃない感半端ない【結果・感想】

ボクシング観戦, 趣味, 雑談 | 2017年11月7日 | タグ: , , ,

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ゲバラ札イメージ
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2017年10月22日に東京・両国国技館で行われたWBC世界L・フライ級タイトルマッチ。同級王者拳四朗がランキング1位の挑戦者ペドロ・ゲバラを2-0(114-114、115-113、116-112)の退け、初防衛に成功した試合である。
 
「拳四朗vsサウル・フアレス予想。普通に勝つんじゃねえか? 今の拳四朗って絶好調だからな。でも、意外と手こずるかも」
 
序盤から前に出て腕を振るゲバラに対し、拳四朗は距離をとってカウンターを狙う。
 
だが、4R終了時点の公開採点でゲバラ有利を告げられたことで、拳四朗がペースアップ。自ら前に出て腕を振るい、至近距離でボディとカウンターの打ち合いを挑む。
 
「山中がネリと再戦? やめた方がよくね? 勝てそうに見えないんだが。というより、ホントにこの試合やっちゃうんすか?」
 
中盤以降、徐々にボディにダメージを蓄積させたゲバラが失速し、拳四朗が試合の流れを掴む。
8R終了時点での採点ではドローが告げられ、後半4Rでさらに拳四朗がペースを上げる。
 
最後は両者の意地がぶつかる乱打戦となり、試合終了。
結果は2-0の僅差判定で拳四朗が初防衛を飾った。
 
「近藤明広がリピネッツを圧倒しながら惜敗。試合は支配してたけど、手数とヒット数がまったく足りず。やってしまいましたなぁ」
 

拳四朗すごかったな。ペドロ・ゲバラとは相性は悪くないとは思っていたが、あの勝ち方は意外だった

10月22日の村田諒太vsエンダム戦のアンダーカードとして行われたこの試合。先日、深夜放送されたものをようやく観たので、その感想を。
 
おもしろい試合だった!! でも、ちょっと違うなぁ。
ひと言で言うとこんな感じである。
 
「田中恒成フライ級初戦。ロニー・バルドナドは結構おっかない? 無敗対決の世界前哨戦を制してタイトルマッチに進めるか」
 
まずこの試合、以前にちょろっと申し上げたように、僕は拳四朗の勝利を予想していた。
 
展開としては、左ジャブと足を使ってアウトボクシングできれば拳四朗。ゲバラの攻撃を正面からまともに食えばゲバラ。
ゲバラのワンツーをモロにもらった場合、もしかしたら拳四朗のKO負けもあり得るかも?
でも、たぶん拳四朗が僅差で逃げ切るんじゃないの?
 
「比嘉大吾vsトマ・マソン予想。トリプル世界戦の中で唯一楽しみな試合」
 
だが、実際の試合は僕の予想とはまったく違うものだった。
勝敗は合っていたが、そんなものに大した意味はない。
というより、拳四朗がゲバラと真正面から打ち合って勝利したのには驚いてしまった。
 
「ジョシュ・テイラーvsミゲル・バスケスが本日No.1の名勝負だった件。テイラーはヤバいww こいつならクロフォードにも勝てるかも」
 
今回の試合、拳四朗の不利予想が多く聞かれたのだが、その根拠となっていたのがガニガン・ロペス戦。
拳四朗がギリギリ勝利したガニガン・ロペスに、ペドロ・ゲバラは明確に勝利している。また、ゲバラが八重樫東を一方的にKOした試合も印象に残っていたのかもしれない。
 
「見どころ満載の拳四朗vsガニガン・ロペス。思った以上におもしろかった試合。拳四朗が大接戦を制して初戴冠」
 
ただ、ゲバラと拳四朗の相性は決して悪くないとおっしゃる方もいて、僕もその意見に賛成だった。
 
ゲバラの動きは基本的に直線的で、サイドへの対応力に若干脆さが見られる。
また、連打がそこまで打てるわけでもなく、通常は1、2発の単発。多くてもワンツースリーまでの選手である。
なので、真正面から飛び込んでまっすぐ下がる八重樫はゲバラの絶好の的になってしまった。
 
「ベテルビエフvsコーリン感想。攻略法が見えたような見えないような…。ベテルビエフの剛腕フィジカルにコーリンが撃沈」
 
その点、拳四朗はちょっと違う。
距離感を活かして正面を外し、得意の左ジャブを当てていけばゲバラはついてこられないのではないか。
 
「アンカハスvsコンランが楽しみ。こんなロックな兄貴を観たことがないww そして、有村藍里が好きな俺もロックだろ?」
 
前回はサウスポーのガニガン・ロペスとの距離感を掴むのに苦労したが、今回はオーソドックスのペドロ・ゲバラ。正面にさえ立たなければ、むしろやりやすいくらいではないかと考えていた。
 
「田口負ける? ミラン・メリンドとの統一戦で2017年大トリ。ヤバいな田口。パワーでどこまで圧倒できるか」
 

4R終了時の公開採点を聞いて拳四朗がペースアップ。間合いを詰めてボディの打ち合いを展開する


だが、実際には観ての通り。
 
拳四朗はゲバラの突進をさばききれず、再三ワンツーで押し込まれる場面が目についた。
打ち終わりにカウンターを狙うのだが、ゲバラのリーチに対応しきれない。
また、ゲバラの突進も想定を超えていたのか、得意の左よりも先にゲバラのボディを被弾するシーンが目立っていた。
 
「ヤファイが無難に石田匠に勝利。うん、石田全然間違ってない。アレで正解だしアレしかない。やっぱりヤファイに勝てるのはアイツだろ」
 
あ、ヤバい。
これ、拳四朗負けるぞ。
そのうちゲバラの圧力に耐えきれなくなる。
 
これが、序盤4Rを観て思った素直な感想である。
 
「ロマチェンコ圧勝。リゴンドーにもノーマス。体重差じゃないぞ? 相性が悪過ぎた結果だぞ?」
 
ところが、そこからガラッと流れが変わる。
公開採点で不利を聞いた拳四朗がペースアップ。間合いを詰めて、ゲバラと真正面から打ち合う。
 
ガードを上げ、足を踏ん張って前に出る拳四朗。
大きく踏み込んで右を放ち、そのまま体重を預けるように身体を密着させる。
さらに身体をひねってスペースを作り、左右ボディを叩き込む。
 
「井上尚弥がヨアン・ボワイヨと年末ファイト。余裕? の勝利でいけるのか? 2月の米国参戦も視野」
 
対するゲバラも、拳四朗の打ち終わりを狙ってフックからストレート。
拳四朗が後退したところで距離を詰めてボディの連打。
 
両者ガードを固め、リング中央で押し合いながらカウンターを狙う。
 
序盤とは打って変わっての打撃戦に、場内も大いに盛り上がる。
 
「パウンド・フォー・パウンド(PFP)決定。僕のPFPを考えたので、発表してみる【2018年3月現在】
 

2015年の木村悠もそうだが、ゲバラ攻略は接近戦。結果は2-0の僅差判定だけど、内容的には拳四朗の完勝だった

しかし、あの判断は本当によかった。
 
「行くべきときに行く勇気」というのは、拳四朗のいいところ。
前回のロペス戦でも、自分からペースを変えて流れを引き戻していたし、マジで精神力が強いのだと思う。
若干激情型というか、ムキになって打ち合うシーンも目立つが、こういう接戦ではそれも大事なのだろう。
 
「レイ・バルガスvsオスカル・ネグレテ予想。瀬戸際の試合ですね。レイ・バルガスが微妙な才能マンか、マジの階級No.1か」
 
またこの試合を観る限り、ペドロ・ゲバラ攻略に最適なのは接近戦なのかもしれない。
2015年12月にゲバラに勝利した木村悠も序盤は距離をとってのアウトボクシングからスタートしているが、中盤から接近戦に切り替えて流れを掴んでいる。
 
「拳四朗忘れんなよ。ロペスとの再戦をボディ一撃で終わらせる。北斗一烈拳炸裂()でパーヘクツ勝利」
 
動きが直線的で、なおかつリーチが長くワンツーが伸びるゲバラ。
だが、その分至近距離では回転力が落ち、近場での打ち合いを持て余す傾向が見られる。
長い腕をしならせるような打ち方をするため、中間距離では危険な角度で相手を捉える。だが、腕を思いきり振るスペースを潰された場合、威力が半減してしまうのかも。
 
「村田再戦で勝利!! 絶不調のエンダム(ヌジカム)にTKO勝ちでミドル級戴冠。疑惑の判定から因縁に終止符を打つ」
 
そういう意味でも、拳四朗陣営の判断はすばらしかったし、至近距離でのカウンターを含め、あの打ち合いを最後まで貫徹した拳四朗もさすがだった。
 
結果は2-0の僅差判定だが、内容的には拳四朗の完勝と言ってもいいのではないだろうか。
 
「拳四朗4RTKO!! ペドロサ手も足も出ず。いいですね拳四朗。ホントに期待できるぞこの選手。まあ、今回は相手が微妙だったけど」
 

拳四朗のこれじゃない感。この選手は和製ロマチェンコを目指すべきだと思っております

とはいえ、個人的な意見を言わせてもらうと、この試合は拳四朗の「これじゃない感」が半端ない
 
もちろん拳四朗はすばらしかったし、試合自体もおもしろかった。
 
「拳四朗がメリンドに圧勝!! これを待ってた。WBSS観戦はテレビでよかった。シーサケットのONEについても」
 
だが、この選手にはもう少し別の方向を目指してもらいたい。
表題の通りなのだが、割とガチで目指すべきは和製ロマチェンコではないかと勝手に思っている。
 
「リナレスがロマチェンコにKO陥落。あ〜惜しい。もう少しだったけどな。これがスピード&パワーの偉大さ」
 
この試合で言うなら、序盤4Rまでの進化系。
 
ジャブを出しながらサイドに回り、アングルを変えつつワンツーを当てる。
相手の左に左を被せ、間髪入れずに右を当ててすぐさまサイドステップ。
別の角度から左ボディ、左フックをヒットし、相手がひるんだところに顔面に連打。
 
「ロマチェンコvsリゴンドー予想。利害の一致だろ? 先行きが見えない同士の消去法マッチ。ってゴメン、ちょっと楽しみにしてるw」
 
正面を外しながらのジャブの連打で反撃の機会を与えない。攻防分離のはりねずみスタイルと言うか、わかりやすいところではオレクサンドル・グヴォジク。
個人的に、拳四朗ならあそこまでいけるのではないかと期待している。
 
今回の試合で言えば、4Rの残り2分17秒〜13秒辺りの動き。
左に回りながら左ジャブを連打し、右を交える。
角度を変えて的を絞らせず、なおかつ手を出し続けてゲバラに反撃のタイミングをつかませない。
 
ラウンドを通してあの動きができれば、マジな話、ゲバラごときに苦戦するわけがない。
というか、あれさえできれば、今回のような消耗戦も必要なくなる。
 
「グヴォジクすっげえわコイツ。クレイグ・ベイカーを圧倒して6RTKO。何? この内山と井岡とリー・セルビーのいいとこ取りしたようなヤツ」
 
まあ、ロマチェンコは若干攻撃に傾倒したスタイルなのだが、グヴォジクに関してはドンピシャである。2017年8月のオレクサンドル・グヴォジクvsクレイグ・ベイカー戦などは、もっともわかりやすい例と言える。
 
「田中イキり過ぎたな。パランポンを9RTKOに下すも、試合後に病院に直行」
 
あれだけ動いてもバランスを崩さず、流れの中でジャブが出せるのだから、恐らく相当下半身が強靭なのだと思う。それに加えて、今回の試合でフィジカルの強さと豊富なスタミナも証明された。
 
田中恒成のなんちゃってロマチェンコステップではなく、拳四朗にはガチの和製ロマチェンコになれるポテンシャルがある(と思う)。
 
もはや、和製ロマチェンコを目指さない理由が見当たらないのだがww
 

動きの中でジャブを連打できるようになりたい。単発のカウンター勝負もいいが、もっとリスク管理を重視したスタイルの方がいい

そして、この選手が和製ロマチェンコになるには、とにかくジャブを連打できるようになりたい。
 
現状はどちらかというと単発で、遠い位置からのカウンター勝負が目立つ。
また、1発打ったあとに頭を下げて後退するため、強引に詰められた際に腰砕けになりやすい。
 
ジャブが連打できれば相手の反撃も遅れるし、流れの中でワンツーも出せるはず。あのフットワークと距離感にグヴォジクのような連打が加われば、恐らく誰もついてこられない。リスク管理という意味でも、ボディの打ち合いで体力勝負を挑むよりもはるかに効率的である。
 
「尾川堅一がテビン・ファーマーに勝つには? どうすりゃいいのかサッパリわかりませんが、一応考えてみる」
 
それにはやはりフィジカルの底上げ。
動きながら左を連打してもバランスを崩さない下半身と、相手の突進をさばけるパワーがさらにアップすれば、一気に無双できるようになるのではないか。
 
次戦はガニガン・ロペスとの再戦とのことだが、対サウスポーという難関さえクリアできれば一気に覚醒するように思える。
 
 
まあでも、それだと「試合がつまらない」と言われるようになるのかな。
井岡一翔のように、相手のよさを出させないスタイルを極めれば極めるほど、「相手が弱過ぎる」という理不尽な批判が飛んでくるからね。
 
「井岡一翔の倒し方? ノクノイ戦の感想を含め井岡に勝てそうな選手を考える。まあ、アイツしかいないけど」
 
てか、次の試合で拳四朗が負けたら元も子もないんですけどね。
 
しかし、あまり興味がなかった拳四朗の試合でここまでワクワクするとは思わなかったなww
 
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