亀田和毅vsマクドネルの再戦迫る!! 勝敗予想は? 亀田和毅の実力は? マクドネルの返り討ちか?

NO IMAGE

山脈イメージ
「ボクシング記事一覧リンク集」へ戻る

2015年9月6日にアメリカ・テキサス州コーパスクリスティで、チャンピオンのジェイミー・マクドネルと同級4位の亀田和毅によるWBA世界バンタム級タイトルマッチが行われる。

前回行われたWBA世界バンタム級タイトルマッチ。2015年5月9日にアメリカ・テキサス州サンアントニオで行われたこの試合は、僅差でマクドネルが勝利を飾った。今回はその再戦である。

この注目の試合が2日後に迫った今日、「亀田和毅vsマクドネルの再戦迫る!! 勝敗予想は?」と題してこの試合の勝敗を予想してみたいと思う。

先日のサンタクルスvsマレス戦の予想も豪快に外しているのでアレなのだが、恥を覚悟で特攻してみたい。

「レオ・サンタクルスvsアブネル・マレス勝敗予想。8月29日WBCフェザー級ダイヤモンド王座決定戦!!」

前回の試合は序盤はスピードで圧倒していた亀田だが、後半は距離をつかまれ大苦戦

前回の試合。
3Rにダウンを奪うなど、序盤は亀田がスピードと手数で優位に試合を進める展開だった。スピードと言ってもフットワークを使った出入りというよりも、見切りとハンドスピードという意味である。
だが5R以降、体格とリーチに勝るマクドネルが左で亀田の出足を挫き、着実にポイントを重ねた。最終的には亀田が序盤の貯金を吐き出して僅差の判定負けという結果だったが、甲乙つけがたい接戦だったために今回の再戦が実現したというわけである。

前回に関しては、びっくりするくらい命中率の低い亀田の連打が意外とマクドネルに有効だったことに驚いた。当初、長身でリーチが長く堅実なボクシングを展開するマクドネルは、亀田にとっては苦手なタイプだと思っていた。だが、そのマクドネルをスピードで圧倒し、なおかつダウンを奪ったのには驚いた。

「村田諒太の実力に疑問符。化けの皮が剥がれるのが1年遅れたね!!」

とはいえ、序盤は亀田のスピードに面食らっていたマクドネルだが、中盤以降は亀田のスピードと距離感に完全に対応していたのも事実である。亀田の飛び込みのタイミングを掴んだことに加えて、打ち終わりを狙う作戦から飛び込み際のカウンターに切り替えて流れを引き戻したマクドネルは見事であった。

亀田が勝つ方法。それはインファイトにあり?

マクドネルは確実に亀田のスピードや距離感を掴んでいる。前回と同じようにスピードで勝負してしまうと、間違いなく亀田は厳しい。

では、亀田が試合を優位に運ぶにはどうすればいいのだろうか。
前回の試合で亀田の距離感やスピードを掴んだマクドネルは、今回は恐らく積極的に打ち込んでくるはずだ。亀田は前回、マクドネルの左をガードの真ん中から被弾する場面が目立ったので、まずはここを確実にガードすることが大事になるだろう。

そしてスピード勝負は諦めて、思い切って接近戦を仕掛けたい。
ガードを高く上げて頭をくっつける。至近距離で打ち合い、得意の左ボディをマクドネルに突き刺す。高速の連打と腰を入れたパンチの使い分け、強弱を使ってマクドネルを慌てさせたい。長身ではあるが、マクドネルは身体が強いタイプではない。スピード勝負に出るよりも、くっついてのボディ攻撃やフックの上下の打ち分けに活路を見出した方が可能性はありそうに思える。

また、左ボディを見せてからの右フック。このパンチも有効に使いたい。前回ダウンを取ったパンチも、ガードを上げて近づき下を意識させておいてからの右フックだった。

もう一度言うが、亀田のスピードや距離感はマクドネルに攻略されている。
やはり亀田が勝つには至近距離での連打から左ボディ、右フック。これでポイントアウトを狙うのが最も可能性のある作戦だろう。

もし前回と同じような作戦で勝負を挑んだ場合、大差判定負けという結末も十分にあり得る。

勝敗予想は本当に難しいのだが、今回は思い切って亀田の判定勝ちでいこうと思う。
とにかく両者共に全力を尽くしたいい試合を観たいものである。

亀田家の注目はやはり三男和毅。他の2人には興味なし。ただ、あの親父はやはりすごい

和毅の試合と同日に次男の大毅、そして少し遅れて長男の興毅がそれぞれ試合を行うが、個人的にこちらにはあまり関心が向かない。

正直なところ、僕は今の興毅にはまったく興味がない。
人間性がどうとか発言が不愉快だとか、そういうことではない。単純にボクサーとしての劣化が激しすぎて、試合に対しての期待値が低すぎるのである。自分の打たれ弱さや体幹の弱さを自覚したのか、それらがモロに影響して精神的に相当弱くなっていることが見受けられる。打たれたくない一心で、持ち味であったはずの防御勘にも悪影響を及ぼしている。あんなにおっかなびっくり試合するくらいなら、冗談抜きで大きな怪我をする前に引退した方がいいのではないだろうか。10月に河野公平とのタイトルマッチを控えているが、せいぜいがんばってくれとしか思わない。

また、大毅に関しても同様である。
彼の場合は肉体的な劣化ではなくモチベーションの問題が大きいように思える。元々プロボクサーを長く続けるには性格的におとなし過ぎるし、亀田家が日本で試合ができなくなる直接の原因を作った張本人としての責任も感じているのではないだろうか。この局面で、もう一度世界の檜舞台で輝こうという気概はないように思える。結婚もしたようだし、第二の人生を考える時期にきているのかもしれない。

その点、やはり亀田和毅の実力は確かである。パワー不足は否めないが、それを補ってあまりあるスピードがある。高速の連打の命中率は悪いが、位置取りやタイミングに関しては抜群のものを持っていると思う。

何より亀田家のすごさは相手をとことん研究して、周到な作戦と準備を欠かさないところにある。自分の実力を客観的に分析し、相手との力量を比べたときにどう戦えば勝つ可能性が最も高いか。それを見極める眼力、群を抜いた冷静さを持ち合わせているのである。あの親父なのか長男なのかはよくわからないが、恐らく極めて優秀な作戦参謀がついているのだと思う。

前にも言ったが、赤穂亮と和毅が対戦すれば和毅が何もさせずに赤穂を完封するだろうし、山中慎介でも和毅に勝つのは簡単ではないと思っている。というよりも、亀田に勝てる可能性のある日本人ボクサーは、現状山中以外に見当たらない。それくらい亀田の強さはバンタム級では頭一つ抜けているのだ。激しい反対意見が飛んできそうではあるが。

「赤穂亮王座獲得失敗、プンルアンに2回KO負け。タイでの日本人世界戦19連敗に」

そもそも論として、今の和毅がわざわざ危険を冒して山中と試合をするメリットはあまり見当たらない。プロモーターの関係上、遭遇する可能性も極めて低いだろう。何だかんだと言われる2人だが、今後もそれぞれ別の道を歩むことになるだろう。

そしてこれは完全に余談なのだが、亀田史郎についてはいまだに興味が尽きない。
あのおっさんに対しては本当に賛否両論あるだろうが、個人的にはすごいおっさんだと思っている。あれだけ叩かれながら一切自分を変える気配もないし、それどころか躊躇なく前面に出てくるタフネスさ。前回の亀田vsマクドネル戦でも、日本人が一切見当たらない海外のリングにおいてダントツに大きな声を出していたのがあのおっさんである。亀田史郎をすべて肯定しようとは思わないが、彼の強靭なメンタルには単純に感心させられる。三兄弟にとっては間違いなく強烈な後ろ盾となる父親だろう。

まあそれはそれとして、とにかく亀田和毅vsジェイミー・マクドネル。間もなくゴングだ。

「無策の亀田和毅、マクドネルとの再戦に完敗。ダウンも奪われ王座奪取ならず」

「ボクシング記事一覧リンク集」へ戻る

【個人出版支援のFrentopia オンライン書店】送料無料で絶賛営業中!!