日本vsアメリカ予想!! ラグビーW杯の予選最終戦。日本ラグビーの快進撃を見逃すな!!

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水中イメージ
予選突破? 敗退?
予選最終戦、日本はUSAを退けてW杯3勝目を挙げられるか?

イングランドで行われているラグビーW杯2015。
予選プールBの日本は11日(日本時間12日)に予選最終戦となるアメリカ戦に臨む。

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11日に行われるサモアvsスコットランド戦の結果次第で、アメリカ戦を待たずに予選敗退が決定する可能性のある日本。
だが、11日の結果がどうあれ日本はUSA戦での勝利を目指す姿勢に変わりはない。ここまで快進撃を見せているエディジャパンだが、できれば目標のベスト8に勝ちあがってもらいたいと強く願うばかりである。

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前回の記事で「サモアvsスコットランド戦はスコットランドの勝利だ」とさんざん言っておきながら、サモアが勝利した前提で予想記事を書くという意味不明な状況なのだが、気にせず突き進んでいきたいと思う。

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予想はダブルスコアで日本の勝利。スクラムで相手を押し込むことができればさらに有利になる?

まず勝敗予想は非常に難しいのだが、ダブルスコアくらいで日本の勝利。これでいきたいと思う。アメリカチームは中3日という日程もあり、相当厳しい試合になるのではないかと予想する。

ダブルスコアで日本の勝利。それを踏まえた上で、具体的に予想していく。

勝負事というのは、自分と相手の戦力を比較して優位に立てる部分で勝負するのが鉄則である。当然だが、そのセオリーは個人競技でも団体競技でも変わらない。

今回の日本vsアメリカ戦。両チームの戦力を比較した際に、どのシーンで優位に立てるだろうか。
それはずばり、スクラムだ。

日本とアメリカのスクラムを比較すると、間違いなく日本の方が上回っていると断言できる。しっかり組むことさえできれば、ファーストスクラムからある程度圧倒できるのではないだろうか。

勝手な想像だが、現在の日本のスクラムはオーストラリアと互角くらいの強さではないかと思っている。アメリカがサモアのスクラムに対して五分もしくはやや押され気味だったことを加味しても、日本がアメリカに押し負けるとは考えにくい。このセットプレーで優位に立つことができれば、攻撃の幅は大幅に広がるはずである。もしかしたら相手ボールのスクラムを奪うシーンも見られるかもしれない。

スクラムで相手を圧倒する利点として、当然ながら相手ボールを奪うことや大きく前進できることがある。だが、一番の利点は精神的な余裕が生まれることだ。例えリードを許す展開になっても、スクラムで圧倒していれば「いつでも取り返せる」という気になれるのである。

逆にスクラムで圧倒される側に回ってしまうと、一気に形勢は厳しくなる。
下がりながらの攻撃を強いられたり、相手ディフェンスのプレッシャーが強まるなどの要素はもちろんなのだが、何より精神的にやられることが一番キツい。
本来マイボールスクラムというのはオフェンス側にとって大きなチャンスだ。だがスクラムで圧倒されていると、だんだんそう思えなくなってくるのである。特にフォワードは「またスクラムか……」という気持ちが先行してしまい、どんどん疲れが増幅していくのである。

自分たちの気持ちには余裕ができ、相手には精神的にも肉体的にも大きなダメージを与えられる。スクラムで相手を圧倒することの効果は予想以上に絶大なのだ。

基本のダブルタックル。基本の低いタックル

アメリカチームはバックスリーを始め、スピードにのったときの迫力や身体能力はなかなか凄まじいものがある。だが、タックルを受けた際にボールを落とすシーンも多い。
ボディコントロールがあまり上手ではないのだろう。棒立ちの姿勢でタックルを受けて身体の自由を奪われるシーンが目立つのだ。

日本としてはこれまで通り、素早いプレッシャーと2人がかりのタックルで相手がスピードに乗る前に止めることである。強いプレッシャーをかければアメリカチームは高確率でハンドリングミスを犯す。局面局面でうまくノックオンを誘って得意のスクラムに持ちこむのだ。

常々言っていることだが、ラグビーの流れはディフェンスからだ。低いタックル、2人がかりのタックルで相手の出鼻を挫いて流れを引き寄せるのである。

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オフェンスは今まで通りに近めを突く攻撃。日本はそのスタイルを貫くべき

ディフェンス面でいうと、アメリカはかなりいいディフェンスを持っている。詰めも素早く、タックルも強烈だ。ダブルタックルに対する意識はそこまで強くはないが、大きな身体を活かして前で潰すディフェンスがチームで徹底されている印象である。

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日本チームのオフェンスは、やはりこれまで通り近め近めの攻撃を徹底するべきだろう。
ボールを持った選手は相手のタックルに負けない低い姿勢で当たり、前傾姿勢で倒れこむように前に出る。サポートプレイヤーが素早くボールを出して再びサイドへの突進。この繰り返しで徐々に前進し、アメリカディフェンスを下がらせる。ディフェンスの穴を見つけてゲインラインを突破し、外に数的有利を作ったところでバックス勝負。これまで通り、この流れで相手陣内に攻め込むのだ。

裏にゴロキックを蹴ってウィングを走らせたり、自陣スクラムからいきなりNo.8がサイドに突進するなどの奇襲はいらない。基本に忠実に、今までのプレースタイルをそのまま出すことが大事である。

特に相手陣内深く蹴り込んでウィングを走らせるプレーは避けるべきだろう。アメリカチームの走力のあるバックスリーに豪快に走られる可能性が高まる。
例えトライに結びつかなくても、こういうプレーの後はチーム全体が勢いづくのだ。それまでのいい流れを手放してしまうことにもなりかねない。

そして当然ながら、相手陣内のペナルティでは確実にPGを狙うこと。ここは何としても徹底したい。
特に今回は勝つことが最大の目的となる試合だ。確かに果敢にトライを狙う姿勢は盛り上がるのだが、失敗したときに流れを失うリスクを考えれば、なるべく確実な方法を選択するべきである。

ボールをキープし続けて相手を疲弊させる。いかにアメリカのディフェンスの時間を長くできるか

全体的な目標としては、当たり前だがマイボールの時間をどれだけ長く継続できるかが重要になる。
できる限りマイボールをキープし、攻める時間を長くする。ひたすらアメリカにディフェンスをさせ続けて体力を奪うのである。

いかんせん、ディフェンスばかりの試合というのはものすごく疲れる。
今大会のアメリカの試合を観ていると、ディフェンスをしている時間が圧倒的に長いことがわかる。持ち前のフィジカルと激しいタックルで前半はそこそこ健闘するのだが、後半になるとどうしてもディフェンス疲れで出足が鈍るパターンに陥るのだ。

出足が鈍り、タックルも高くなって相手に突破されるシーンが増え、気づけば点差が開いているというパターン。つまり、これまで日本チームが数々の強豪に負け続けてきたパターンである。

なので、日本チームは特に前半からボールをキープして攻め続けたい。絶えずボールを支配して継続的なラッシュを仕掛けるのだ。相手の激しいタックルで思うように前進できない時間が続くかもしれないが、根気よく攻め続けることで必ずチャンスは生まれる。後半に入れば間違いなくアメリカチームの心は折れる。そうなれば一気に点差を広げることが可能になるはずだ。

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日本のディフェンスとしては、こちらも今まで通り2人でのタックルを徹底するべきだろう。1人目が低く入って相手の勢いを止め、2人目が間髪いれずに上半身に絡んでボールに絡む。
アメリカチームは激しいディフェンスとはうって変わって、そこまでスピーディな攻撃を仕掛けてくるわけではない。基本はフォワードのサイド攻撃からのバックス勝負というオーソドックスなものだが、スピードにさえのらせなければどうにかなるのではないだろうか。

逆に先述したとおり、スピードにのったときの迫力は特筆すべきものがある。なので、とにかく前で止めることが重要だ。
キックオフでいきなりバックスに展開するパターンもあるので、フォワードの素早い寄りを意識したいところだ。そしてキッカーもあまり深く蹴り込まないように注意したい。

フォワードのサイド攻撃からの展開が基本のアメリカだが、意外とラックからのターンオーバーが狙い目だ。ボールキャリアが味方を複数人を引き連れてラックを形成するのだが、恐らくバインドが弱いのだと思う。相手ディフェンスに割られる場面が目立つのである。
スクラムで圧倒しつつ、ラックでのターンオーバーを重ねていけば、いい流れのまま優位に試合を進められるはずである。

不安要素はサモア戦での快勝? 心の緩みは本能的なもの

あまり言いたくないのだが、あえて不安要素を挙げるとすれば前の試合での快勝だろうか。いい試合をした次の試合は往々にして苦戦するパターンが多い。

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本人たちにそんなつもりは毛頭ないのだろうが、ベストゲームの次戦というのは気持ち的な部分で抜けることが多いのである。
これはある種の燃え尽き症候群だと思うのだが、自分ではそう思っていなくても本能的な部分で悪い方に作用してしまうのだ。本当に不思議なものなのだが。

しかも直近のパシフィック・ネーションズカップで日本はUSAに18-23で敗れている。決して油断してはいけない相手なのである。ある程度の苦戦を想定しつつ、これまで培ってきたプレーを信じて継続することが大事だ。

とにかく予選最終戦。
どうにか頑張ってもらいたいものである。

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