日本vsスコットランド予想!! ラグビー日本は2戦2敗のスコットランドの牙城を崩せるか【9月23日】

NO IMAGE

空と雲イメージ
日本は過去2戦2敗のスコットランドに勝利できるか?

ラグビーW杯イングランド大会に出場している日本代表は9月23日、プールB第2戦のスコットランド戦に臨む。

第1戦で南アフリカを大接戦の末に34-32で下したエディジャパン。日本中を驚愕させた歴史的勝利の再現となるか。

「日本が南アフリカに勝利!! 日本代表を支える外国人。ラグビーW杯で起きた奇跡をひも解く」

勝利へのポイントは南アフリカ戦と同じ戦い方ができるかだけ?

スコットランドに勝利するには、1戦目の南アフリカ戦と同じ戦いができるか。それだけだと思っている。

ディフェンスは必ず1人に対して2人。1人目が下半身に低く入って相手の動きを止め、2人目がボールを自由にコントロールさせないように上半身に絡む。
そしてとにかく素早いプレッシャーをかけて前で潰す。相手がスピードに乗る前に1人目が身体のどこかを掴んで相手の動きを止め、すぐに2人目がフォローする。タックルした人間はすぐに立ち上がって次のディフェンスラインをメイクする。

基本中の基本だが、南アフリカ戦ではこれが1試合を通して徹底されていた。今回の試合もこのディフェンスを80分間続けられるかにかかっている。

相手は初戦ということもあり、序盤は多少硬さが見られるはずである。最初の15分で立て続けに相手の出鼻を挫くディフェンスができれば、確実に流れを掴めるのではないだろうか。

オフェンスも同様である。
南アフリカ戦で見せたように、1人目はとにかく低く当たる。前のめりに倒れ込むようなイメージで相手の懐めがけて飛び込む。
サインプレーを使って外に回すというより、近め近めを意識することだ。ワンパス、ツーパスやクロスなど、シンプルな動きでサポートプレイヤーの近くで当たる。そして怒濤のラッシュ。1人目が飛び込んだ勢いそのままに、2人目3人目のサポートプレイヤーがなだれ込む。足をかいて前進する。この波状攻撃でボールをキープし続け、敵陣22m以内でしっかりポイントを作ってチャンスを待つ。
派手なロングパスやウィングの個人技で流れを一発でひっくり返そうと思わず、例えリードされてもそのプレースタイルを貫き続けることが重要だ。

「日本の格闘技が不人気な3つの理由【低迷? 迷走?】」

南アフリカ戦と同じ戦い方を徹底する。本当にそれだけだと思う。

シンプル・イズ・ベストのスコットランド。日本にとってはやりやすい相手?

スコットランドは非常にシンプルなプレースタイルのチームだ。突出したプレイヤーがいるわけではなく、絶対的に得意なプレーがあるわけでもない。強いていうならモールだが、圧倒的な強みであるかと問われればそこまででもない。

グラウンド中央ではスタンドオフのサイドにインパクトプレイヤーが走り込み、フォワードの近くで接点を作る。素早く密集にサポートプレイヤーが集まり、確実にボールを出す。
その繰り返しで徐々に相手のディフェンスラインに穴を開け、敵陣22mと10mの間に入ったところでバックスに展開して外勝負。無理にロングパスを放るのではなく、1人飛ばしなどで素早く外に回して3対2の状況を作り出す。
またポイント近くに相手の隙ができればそこに走り込んでゲインラインを突破。そのままトライにつなげる。

まさしくシンプル・イズ・ベスト。基本を忠実に確実に。常に最も確率の高いプレーを選択するチームである。

ディフェンス面はどちらかというと待ちのスタイルだ。
南アフリカにやや近く、大きな身体を活かして相手を抱え込み、ジャッカルを狙うやり方である。といっても、1人1人が南アフリカほどの身体の強さがあるわけではないので、1対1の接点で勝負したい日本にとっては多少楽な相手とも考えられる。

だが、当然南アフリカとの試合を見ているだろうから本番ではどうなるかはわからない。刺さるような低いタックルを仕掛けてくる可能性も十分考えられる。
ただ、今までやってきたプレースタイルをいきなり変えるのは並大抵のことではない。本番ではある程度、抱え込むようなディフェンスをしてくると判断してもいいのではないだろうか。

リードを奪われても焦らずに、自分たちのプレーを崩さずに

日本にとって最も嫌なのは、身体能力抜群の選手が個人技で好き勝手に動かれることだ。そういう意味で、スコットランドは比較的やりやすいチームといえる。

ある程度型にはまった組織的な攻めは日本チームの得意とするところである。今までは局面局面の総合力で負けていた相手だが、南アフリカ戦で見せたような集中力と波状攻撃を発揮できればどうにかなるのではないだろうか。

大一番の次の試合ということで気持ちが緩みがちになるのと、中三日での疲れ。対するスコットランドは体調万全の初戦。懸念材料はこの辺りだろう。

試合の予想は非常に難しいのだが、ノックオンの数がカギになるように思える。日本が外展開を意識し過ぎると、パスミスも増えるので必然的にノックオンが増える。コンタクトの姿勢も高くなりやすく、相手のタックルを受けてボールを前に落とすシーンも増えるだろう。

オフェンスは少ないミスでの波状攻撃で流れを作った南アフリカ戦のように、低い姿勢で当たってボールをキープし続ける。
ディフェンス面では速めにプレッシャーをかけて、相手がスピードの乗る前に2人がかりで倒す。これでスコットランドのミスを誘う。
そして、そのスタイルを80分間継続する。例えリードを許す展開になっても信念を曲げずに貫き通す。もちろんキックの精度は言わずもがなである。

何度も言うように、南アフリカ戦の戦い方ができるか。勝敗のすべてがそこにかかっている試合である。

勝敗予想は接戦の末にスコットランド勝利。でも日本がんばれ

僕の予想は、10点差前後の接戦でスコットランドの勝利でいきたいと思う。

心情としてはもちろん日本を応援している。この試合を勝利して予選突破への道を切り開いて欲しいと思っている。だが、いろいろな要素を鑑みると、スコットランドの方がやや有利なのではないかと思えてくるのだが、いかがだろうか。

「日本、スコットランドに大敗!! 日本ラグビーの未来を占う大一番に敗れる!!」

【個人出版支援のFrentopia オンライン書店】送料無料で絶賛営業中!!