日本vsサモア予想!! ラグビーW杯、勝負の大一番で大金星を掴めるか?【10月3日】

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曇り空イメージ
イングランドで開催中のラグビーW杯に出場している日本代表が10月3日、プールBの第三戦のサモア戦を迎える。

南アフリカ戦での歴史的な大勝利から一転、スコットランドに大敗を喫して予選突破が厳しくなった日本代表。過去3勝11敗と大きく負け越している相手に再び大金星を上げることができるか。

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走るの大好きサモア代表。1人1人がとにかく強い

日本が勝利を掴むために鍵になるのは、
「どれだけ前でタックルできるか」
「こぼれ球をいかにキープできるか」

この2つではないかと思う。

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サモア代表の特徴は、簡潔に言うと「攻撃大好き、走るの大好き」なチームだ。
ロングパスでどんどん外へ展開して走力勝負を挑んでくる。自陣のスクラムからNo.8がサイドをついてくることもある。キック処理後のクイックスローで、ウィング2人とフルバックのロングランというパターンも多い。
密集から逆サイドへ走り込んだり、インサイドのセンターがゴロパントを蹴ってウィングとアウトサイドセンターを走らせる作戦も積極的に使ってくる。
つまり、バックスの展開力と走力で相手を翻弄するラグビー。はっきり言って、日本が伝統的に苦手とするタイプのチームだ。

逆にフォワードは比較的オーソドックスな動きが多い。
ボールキャリアの両サイドに常にサポートがつき、複数人で突進して相手を巻き込みラックを形成する。なるべく人数をかけずに素早くボールを出して再び突進。相手バックスを巻き込んでラックを形成し、ボールを出す。これを繰り返して徐々に前進し、相手ディフェンスに隙ができたところで外に展開。決定力のあるバックスがトライを奪うという流れだ。

NTTコムに所属していたこともあるウィングのトゥイランギを始め、 1人1人の身体は大きく強い。
また、それ以外にも日本で活躍中の選手は多く、日本ラグビーのスタイルにも精通していると思われる。同時に、日本のトップリーグにワールドクラスの選手が多く所属していることの証明でもある。

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ミスを誘う激しいタックルで相手のリズムを崩せ

サモア代表はパス回しでの展開が多い分、プレーには若干粗さが目立つ。
タックルを受けながらのオフロードパスや、2、3人飛ばしパスの多用など。派手で華があるプレーが多い反面、ミスも多いのだ。パスミスやハンドリングミスでボールが地面を転がるシーンが頻発するので、日本が付け入る隙は十分にある。どんどん前に出てプレッシャーをかけて、さらにミスを誘発したい。

つまり、どれだけこぼれ球をキープできるか。
日本が勝つにはこれが本当に重要になるだろう。転がったボールにいかに速く飛び込んで身体を張ってキープできるか。こぼれ球の獲得率が勝敗に直結するといっても過言ではない。それくらい重要な要素になるはずである。

さらに、各々がやや個人技に頼り過ぎることもサモアの特徴である。
バックス1人1人が走力とフィジカルを持ち味としている分、ボールキャリアが孤立するシーンが目立つのだ。
日本としては、相手がスピードにのる前に2人がかりのタックルでひたすら前で潰したい。そうすれば、ボールを奪うチャンスがぐっと広がるはずだ。
前回も言ったように1人目が下半身への低いタックルで相手の動きを止め、間髪入れずに2人目が上半身を抱え込んでボールを殺す。このディフェンスを徹底することが勝利への最低条件である。
要するに、前回のスコットランド戦で日本がやられたことをサモアにやればいいのだ。

サモア代表はバックスを始め、とにかく身体が強い。スピードにのられてしまえば止めるのは難しいだろう。止められないだけではなく、まともに衝突すると怪我をしてしまう可能性すらある。ディフェンスが受けに回った場合、前半で主力メンバーがごっそり負傷退場するという事態もあり得るので十分に注意したいところである。

フィジカルモンスターを走らせるな、調子にのらせるな

フィジカルを活かした個人技でこられるのが一番嫌な日本としては、サモア代表に気持ちよく走り回れる展開になるのが最もよろしくない。
とにかく早めのプレッシャーと2人がかりのタックルで相手の攻撃を寸断し、サモア代表をイライラさせることである。それができれば、早い段階から流れを掴めるのではないだろうか。

何度も言うが、ラグビーの流れはディフェンスからだ。
「攻撃重視のチームづくり」といっても、結局相手に好き勝手に走られてはどうにもならない。リズムを作るのはやはりディフェンスなのだ。

しかもサモア代表は全体的にスロースターターである。開始15分を過ぎないとエンジンがかかってこないのだ。
日本としては、相手の調子の出ないうちに立て続けにタックルを成功させること。そして、速攻でトライを奪うこと。それができれば一気に相手のリズムを崩せるのではないだろうか。

基本は近場での波状攻撃。チャンスでは走力勝負もあり?

サモアのディフェンスは、オフェンスと違ってそこまで厳しいタックルをしてくるわけではない。基本的には待ちのディフェンスで、常に1対1のフィジカル勝負で相手を止めるという印象だ。決して組織的なディフェンスが徹底されているわけではないので、ディフェンスラインにギャップができることも多いのである。

日本のオフェンスは、基本的にはやはり近め近めでの波状攻撃だ。南アフリカ戦で見せたスタイルを再現できれば十分に対抗できる余地はある。
さらに、基本的な当たり方にも高い意識を持ちたい。真正面から衝突するのではなく、半歩芯をずらして当たることである。正面からぶつかってしまうと、相手のフィジカルに跳ね返されてボールを奪われる。下手をするとそのまま負傷退場ということもあり得るだろう。

相手のタックルを真正面で受けずに芯をずらして当たる。前に出る意識を強く持ってゲインラインを一歩でも突破する。勢いそのままに足をかいて前のめりに倒れる。サポートプレイヤーは間髪いれずにラックになだれこみ、少ない人数で素早くボールを出す。そして再び近場でのコンタクト。この繰り返しで、敵陣深く攻め込むのだ。

さらに、今回に関しては外展開での走力勝負もありだと思う。サモアのディフェンスならば、フルバックが参加するサインプレーやウィングの外勝負は十分に効果を発揮するはずだ。

ただし、バックスの外展開は敵陣22m付近、なおかつどちらかのサイドに大きく寄っている状況限定だ。
外に展開するのはあくまで決定的なチャンスの場面のみで、それ以外では今まで通り近め近めの波状攻撃を徹底するべきである。

当然ながら、スペースのない場面で無理にパス回しをするとミスが起きる確率が高まる。厳しいプレッシャーを受けていればなおさらだ。前回のスコットランド戦のように、パスミスで流れを手放すような事態は極力防ぎつつ、的確に状況を見極めての外展開で勝負を仕掛けたいところだ。

サモアの攻撃が淡白になる後半にチャンスが待っている?

サモアのもう一つの特徴として、後半になると攻撃が淡白になるという欠点がある。
フォワード、バックスに限らずボールキャリアが1人で突進して孤立するシーンが増えるのだ。サポートプレイヤーの集散が極端に遅くなるのである。
日本としてはボールキャリアが孤立したところを2人で止め、積極的にターンオーバーを狙っていきたい。

そして、当然だが時間帯と点差を考えた状況判断は本当に大事だ。
PGを狙う場面では確実に狙う。これは絶対に徹底である。スコットランド戦のように、前半でいきなりトライを狙うなどという一か八かの勝負は極力避けるべきである。

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僅差での日本勝利を予想!! ラグビー界の命運を握る一戦

今回のサモア戦、僅差で日本の勝利と予想する。
いや、予想というよりも願望に近い。ここで勝利して、もう一度南アフリカ戦の盛り上がりを見たい。そして、日本ラグビー界が浮上する姿を目撃したいのだ。

・早い時間帯に速攻で先制点を奪うこと。
・2人がかりのタックルで相手をスピードにのらせないこと。
・気持ちよく走らせないこと。
・相手をイライラさせること。
・こぼれ球をキープすること。

これらを徹底すれば勝利のチャンスは間違いなくやってくる。
日程は中9日。体力的にも十分な休息が確保できる。後半に入っても足が止まることはないはずだ。

勝負は前半の15分。
そしてサモアの動きが淡白になる後半残り15分。

前半の15分に先制点を奪い、できる限りの貯金を作る。たとえ逆転されても、少ないトライチャンスやPGでどうにか食らいつく。後半まで射程圏内の点差で持ち堪えるのだ。
勝負の残り15分。サモアの足が止まったところで世界一の練習量を発揮する。第4コーナーに一気にまくって鼻差で勝利。この流れで大金星を掴むのだ。

もし先に足が止まるのが日本だった場合、それはフィジカルで圧倒された末のディフェンス疲れだろう。すなわち日本の大敗を意味する。

サモアのバックスにいいように走られ、タックルは常に後手後手。両チームともにハンドリングが悪く、ポロポロとボールが転がる締まらない試合になるのではないだろうか。

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勝つとしたら僅差。
負けるなら大敗。

予想(願望)は僅差の勝利。
これでいこうと思う。

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