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イチロー引退。スカした言動と態度とは裏腹に人一倍暑苦しくて泥臭いヒットマン。競技性orエンタメなんていう議論が全部不毛に思えるよな

趣味, 野球観戦, 雑談 | 2019年3月24日 | タグ: , , , ,

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野球イメージ
2019年3月21日、大リーグ、シアトル・マリナーズに所属するイチロー外野手が現役引退を表明した。
 
 
2018年に古巣マリナーズに復帰したものの、春先から調子が上がらず。5月3日付で会長付特別補佐への就任が発表され、そのシーズンはプレーしないことが決定する。
翌2019年には再びマリナーズとマイナー契約を交わし、選手として復帰。だがオープン戦では不振が続き、打率.080に終わる。
 
そして、東京ドームでの開幕戦となった2試合を最後に、正式に現役引退を表明した。
 
試合後の会見で引退を決めた時期はキャンプ終盤だったとコメント。もともとの契約が日本での開幕戦までの予定だったが、キャンプでそれを覆せなかったのが大きな要因とのこと。
 
「野球観戦やっぱり楽しい。東京ドームで巨人vsDeNA戦を観てきた。ボールパークには夢がなきゃいけねえんだよ()」
 

松坂大輔さんの離脱により、野球に興味が沸かない状態が続いているのだが、イチローの凱旋試合だけはしっかり観ました

イチローの引退による放心状態からようやく回復したので、この件についてそろそろ。
 
先日も申し上げたように、松坂大輔の負傷離脱により僕は今シーズンの野球にちっとも興味が沸かない。金足農業からドラフト1位で日ハム入りした吉田輝星投手や、手術明けの大谷翔平など。あれこれと報道は耳に入ってくるものの、「どうせ松坂大輔さんはおらへんのやろ」と、完全に右から左へスルーしている状況である。
 
「プロスポーツ選手とファンの距離感? 物理的な接触で選手が怪我するとか、最悪。松坂大輔肩の違和感によりノースロー」
 
ただ、イチローが出場したシアトル・マリナーズvsオークランド・アスレチックスin東京ドームだけは別。
去年、マリナーズの会長付特別補佐就任が発表されて以降、日本で行われる開幕戦での現役引退が濃厚と言われていたこともあり、この試合だけは食い入るように観戦させていただいた。
 
そして、偉大なアスリートの最後を目に焼き付けた次第である。

 
うん、これはダメだ。
ちょっとダメだ。
 
球場全体が総立ちで1人の選手に拍手を送る。
僕自身、そこそこ長いこと野球を観ているが、誇張でも何でもなくこんなにすごいシーンに出会った記憶はない。
 
長嶋茂雄の引退をリアルタイムでは観ていないが、恐らく今回はそれに匹敵する、もしくは超えるものを目撃しているのではないか。
 
それくらい衝撃的で感動的な数分間だった。
 
「42 世界を変えた男感想。困難に立ち向かう俺は1人じゃない。自分が変われば周りが変わる」
 
8回の凡退後に一旦はライトの守備につくも、そこで交代が告げられる。
と、同時にフィールドにいた選手が全員ベンチへと引き上げ始める。
 
それを確認したイチローが後ろを振り返り、ライトスタンドに向かって軽く手を挙げゆっくりとベンチへと向かう。
 
一二塁間で一旦立ち止まり、もう一度ライト、レフトにそれぞれ手を振る。
 
さらにマウンド付近で相手ベンチを指差し、そのまま軽く胸を2度叩いて感謝を示す。そして数度頷いたあと、大歓声を背にベンチ前で待機するチームメートの元へ歩み寄る。
 
その間、客席のファンはそれぞれに「自分の中でのイチロー」を思い起こし、チームメートと抱擁を交わす姿に、本当の最後を実感する。
 
 
何というか、お見事過ぎる。
「プロスポーツ選手はエンターテイメントを意識すべきか、競技性で勝負すべきか」みたいな議論はしょっちゅう耳にするし、僕自身も首を突っ込んだことがあるが、そういった諸々がすべて吹き飛ぶほどの演出。
 
本来、交代を告げるタイミングは守備位置に向かう前。
だが、あえて一度守備位置につかせてから交代を告げることで、球場全体をイチローだけの空間に変える。
 
30打席無安打だろうが関係ない。
45歳のロートルだろうが関係ない。
この瞬間だけは、360度すべてがイチロー1人のものでいい。
 
↓2013年に日米通算4000安打を打った際

 
↓2016年にメジャー3000安打を打った際

 
↓2004年にシーズン最多安打を更新した際

 
こういう限られた選手にだけ許された“粋”が、メジャーリーグにはある。
 
しかも、今回はそれを日本開幕戦に持ってきたというのがすごい。
詳しい方がおっしゃるには、数多くの日本人選手を獲得し、日本におけるイチローの偉大さ、引退試合の位置付けを理解したマリナーズの最高の計らいだったとのこと。
 
「MLBが絶賛観客数減少中だって。理由? いろいろあると思うけど、試合がつまらないからじゃないかな」
 

実は人一倍暑苦しくて泥臭いのがイチロー。最後まで現役にしがみつき、ボロボロになるまで全力で走り続けた


今回の試合で改めて思ったのが、イチローという選手の熱さ
 
「センター前ヒットならいつでも打てる」
「あまりに調子がよくて、身体が勝手に反応してしまう」
 
若い頃のスカした言動や多くを語らないスタンスなどから「我が道を行く」「孤高の天才」というイメージが強く、一部では個人主義との批判も受けたイチロー。
 
だが、実際には「こんなに暑苦しくて泥臭いヤツはいないんじゃないの?」というくらいのがむしゃさを持った選手だと思っている。
 
2006年WBCで韓国に負けた際の激昂や2009年WBCでの魂のヒット、シャンパンファイトでのはしゃぎっぷりを見れば、個人記録よりもチームの勝利を優先するタイプなのは明白。
 
オフシーズンには毎年オリックスの施設で自主トレし、今回の引退会見では「マリナーズ以外に行く気はなかった」と断言するなど、地元やチームへの人一倍強い愛着も伝わってくる。
 
そして、最終打席での粘りと一塁への全力疾走。あの姿こそ「ボロボロになっても現役にしがみつく泥臭さ」そのものだったのではないか。
 
「結局権威と年功序列が最強説。アイディアや知識じゃ人は動かない。数字で説得するには手間がかかり過ぎる
 
はっきり言って第二戦で先発したマルコ・エストラーダは打ちごろの相手だった。実際ポンポンスタンドインを許していたし、「何でこんなのが先発しとるの?」レベルのピッチャーだったと思う。
 
だがそのエストラーダの球でさえ、今のイチローには打てる雰囲気がまったく感じられない。僕自身、イチローの打席をちゃんと観たのはほぼ1年ぶりだったのだが、まさかここまで落ちているとは思わなかった。
 
ところが最終打席。剛腕トリビノに対し、イチローが驚異の粘りを見せる。
150kmを超えるまっすぐをしっかりと捉え、140km後半のスラッター、130km弱のパワーカーブに食らいつき、最後は低めのまっすぐを転がし一塁に全力疾走する。
 
解説の岩村も言っていたが、完全にスイッチが入った打席というヤツ。
 
そして、「結果を残して最後を迎えたかった」という試合後のコメント。
常にファンの期待と向き合い、現役にこだわり続けたイチローのスタンスを象徴する言葉である。
 

頭を使わなくてもできる野球って? 野球がおもしろくないと言ったイチローの真意は?

また、一部で話題となった会見での「頭を使わなくてもできてしまう野球になりつつある」という言葉。その場では「これを言うと問題になる」と詳細を述べることはなかったが、イチロー本人が今の野球に不満を抱いていることは明らかだった。
 
そして、「日本の野球は頭を使うおもしろい野球であってほしい」とも言っている。

 
これ、僕個人としては、近年のセイバーメトリクスによるデータ野球に対してのものだと解釈している。
 
以前にも申し上げたが、ここ数年のメジャーリーグのレベルアップは凄まじい。
ピッチャーの平均球速は150kmを超え、変化球もどんどん高速化している。
 
「ハイレベル過ぎてFA選手の契約にも影響してるよ。MLBオールスター2018がとんでもなかった件」
 
今回の試合で9、10回に登板したアスレチックスのブレーク・トライネンを観ればわかるように、160km近いまっすぐを見せ球に150km半ばのシンカー、140km後半のスラッター、150km前半のカッターを左右に散らされ、130km前後のパワーカーブで緩急をつけられたら打者はお手上げ。すでに人間の反射を凌駕していると言っても過言ではない。
 
しかも、トップレベルになればなるほどストレート、スラッター、カッターのコンビネーションで“淡々と”打ち取る作業ゲーと化す状況。
 
セイバー上でもこのコンボが効率的という数値が示され、どのピッチャーもだいたい上記の3球種に行き着くことが多い。
 
 
それに対し、打者側は一か八かのホームラン狙いへと移行する。
人間の限界値を超えたようなピッチャーからは連打どころかヒットを打つのも難しい。それに対抗するには、失投を逃さず一か八かのホームラン狙いのフルスイング以外に方法はない。三振覚悟でボールをカチ上げ、1発でスタンドインを目指す。
 
その流れによって、ホームランを打つための打球角度、打球速度が検証、データ化され、似たようなスイング、似たような弾道の打者が量産される傾向に拍車がかかる。
 
盗塁やヒットエンドランではなく、ホームランこそがチームの勝利に近づく一番の近道というシンプルな結論である。
 
データ野球を突き詰めた結果、野球自体が三振orホームランの画一的なものとなり、最適解を求める選手ばかりとなったのが今のメジャーリーグ。
 
常々イチローが口にしていた「わざと詰まらせて野手の間に打球を落とす技術」はデータ上では失敗とみなされ、「野手の警戒を煽るために打撃練習ではあえてスタンドインを狙う」行為が評価されることはない。
 
「2019年の原巨人が優勝せざるを得ない理由。長野と内海は流出させたらアカン。でも、優勝するのは広島だと思う件」
 
データの進化・浸透によって一定の答えが示され、誰もがそこを目指す。
効率的に勝つために野球の魅惑的で神秘的な部分はどんどん削られ、技術が画一化されていく。
 
でも、やっぱりそればかりではおもしろくない。
だって、野球って人間がやるもんでしょ?
せめて日本の野球はそうならないでもらいたいよね。
 
何となくだが、イチローが言いたいのはこういうことなのかなと。最近のメジャーリーグの風潮を見て思った次第である。
 

野暮な改悪も山ほどあるのがメジャーリーグ。僕がビデオ判定や格闘技の採点結果にこだわるのがあまり好きじゃない理由と近い


なるほど、確かに。
 
今回のような特定の選手への敬意を示す“粋”がある反面、申告敬遠やワンポイントリリーフの廃止など、改悪としか思えないルール変更を加えるのもメジャーリーグの特徴でもある。
 
自分の前で敬遠される打者の表情や、1アウトに生活を賭けるピッチャーなど。効率化だけでは計れない醍醐味が野球にはあり、ファンもそれを楽しみにしている。
 
その醍醐味を削ることに果たして意味があるのか。これだけのものを削って稼いだ数分間の時短が野球人気の回復につながるのか。効率化ばかりを追い求めるのがスポーツイベントとして正解なのかは甚だ疑問ではある。
 
しかも、その割には「チャレンジ」とやらでダラダラやって流れを止めたりするという。正直、細かい部分にこだわって試合の流れを止めたりライブ感を失う方がよっぽど野暮じゃねえの? とは思う。
 
これは僕がラグビーのTMOを始めとするビデオ判定が大嫌いだったり、格闘技の採点結果にいつまでもこだわるのが好きではない理由とも似ているのだが。
 
「アメフト初観戦おもしれえww ライスボウルin東京ドームがご機嫌な体験だった件」
 

イチローが理想の上司? 冗談もほどほどにしとけってww

なお、これは余談だが、はっきり言ってイチローは指導者には向いていないと思う。本人も言っていたように、今後の監督業は100%ないと断言できる。
 
聞くところによると、長年イチローが「理想の上司ランキング」の上位に入っていたらしいが、いや、絶対違うでしょww
マジな話、あんなのが上司だったら息苦しくてしゃーないってww
 
「人生の特等席感想。データvs感覚じゃないんだよ。両方「ほどよく」取り入れるんだよ。でも映画自体はよかった」
 
自分に厳しくクソほどストイック。
完璧に自己管理して結果を出した上で、「自分は弱い人間」だとのたまう。
 
どう考えてもしんどいから。
 
だってアレでしょ?
たまには身体に悪いジャンクフードを食いたいでしょ?
年に何回かは足取りがおかしくなるまで飲みたいでしょ?
夜更かしだってしたいでしょ?
 
そういうことですよww
 

 

 

 

 

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