ウシクvsガシエフ予想。WBSSクルーザー級決勝がサウジアラビアで開催。井上尚弥も次回バンタム級で出場するとか【予想・展望】

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2018年5月11日、サウジアラビアのジェッダで行われるWBSSクルーザー級トーナメント決勝戦。WBC、WBO世界同級王者オレクサンドル・ウシクとWBA、IBF世界同級王者ムラト・ガシエフの一戦である。
 
 
賞金総額50億円超の大会として注目を集めるWBSSトーナメント。
クルーザー級の各団体の王者が揃って出場し、準決勝ではいずれも2団体の統一戦が実現。
オレクサンドル・ウシクがマイリス・ブリエディスに勝利しWBC、WBO王座、ムラト・ガシエフがヨニール・ドルティコスに勝利しWBA、IBF王座を獲得。ついに決勝で4団体統一戦を迎える。
 
「まんまだったなウシクvsガシエフ。無策のガシエフが12R空転させられ大差判定負け。WBSS優勝のウシクはヘビー級?」
 
“重量級のロマチェンコ”と呼ばれるほどのスピードと手数を誇るウシクと、豪打のガシエフの激突。
2017年9月からスタートした大会の最終戦に大注目である。
 
 
なお、第2回大会は軽量級での開催が計画されており、日本の井上尚弥陣営にもオファーがあるとのこと。
 
「ジャックvsスティーブンソン? これは予想しにくいよね。ハード路線のジャックか、引退間近のスティーブンソンか」
 

WBSSクルーザー級決勝だぜ!! ここまでまったくノータッチだったけどww てか、井上尚弥にもオファーがあるとか

オレクサンドル・ウシクvsムラト・ガシエフ。
 
これまでWBSSクルーザー級トーナメントにはまったく触れてこなかったのだが、一応決勝ということで。
 
 
しかも、第2回はバンタム級での開催が計画されており、英国選手を中心に日本の井上尚弥陣営にも声がかかっているとか。
井上本人も言っていたが、現状軽量級選手にとって英国のリングはもっとも熱い場所。人気低下で予算も削られ、テレビ局などの縛りも面倒くさいアメリカよりもはるかに。
 
そんなわけで、WBSSラストの1試合くらいはちゃんと観てみようと思った次第である。
 
「井上尚弥がマクドネル兄と交渉中だってさ。いいんじゃないの? マクドネル。これに圧勝しちゃうと英国でも道が閉ざされるけどね」
 
というか、すげえなこのリング。
演出も派手だし、何より会場の盛り上がりが凄まじい。
こういう場所で日本人選手が躍動すると考えると、確かにワクワク感は半端ない。
 
おう、やれやれ井上。
さっさと英国進出して、片っ端からふっ飛ばしちまえ。
 
第2王者だから~とか、上にスーパーがいるから~とか、知ったこっちゃない。
ゾラニ・テテでもライアン・バーネットでも、ボコりまくってエディ・ハーンを涙目にしてやればいい。
 
「ベストバウトその2:ウォーリントンvsセルビー。お互いがクソ意地張りまくった名試合。目まぐるしくて脳みその処理が追いつかん」
 

勝敗予想はオレクサンドル・ウシクの大差判定勝利。剛腕のガシエフはベテルビエフと似てる?

思いっきり話が逸れたが、そろそろ本題に。
 
とりあえず、今回の勝敗予想はオレクサンドル・ウシクの判定勝利でいきたい。それもそこそこの大差で。
 
この試合に際して両者の過去の試合をざっと観たのだが、正直ガシエフがウシクに勝つのは相当難しいように思える。
準決勝はどちらも大接戦だっただけに期待も高まるが、ガシエフにとっては相性的に最悪な相手ではないか。
 
「おおお…ハードがララに勝ちやがった! いい試合だったな。両方がんばった。ちょっとロマvsリゴ戦ぽくもあったかな」
 
基本、ガシエフという選手は中間距離からやや近場での差し合いを得意とする。
 
強靭なフィジカルと腕力を活かしてどっしり構え、高いガードと小さいアングルチェンジで攻撃の芯を外す。
そして、相手が出てきたタイミングに合わせてジャブで迎撃。コンパクトなパンチをカウンター気味にコツコツとヒットしていくスタイル。
当て勘もよく、空いた穴をふさぐようにポンポンとパンチを放り込むイメージである。
 
「比嘉大吾が9RTKO負け。体重超過で王座剥奪、連続KOも途切れる。てか、新王者ロサレスすげえいい選手」
 
その反面、やや射程が短く、リーチの長い相手に苦戦を強いられる傾向が強い。
前戦では203cmのリーチを持つドルティコスを持て余し、あわや判定負けのピンチにも陥っている。
 
「ドネアvsフランプトンやっとオワタ(^▽^)/ 退屈過ぎて観てるのがしんどかった試合。いろいろキツい」
 
自分の手が届く範囲ではめっぽう強いが、間合いの外側で動かれると厳しい。
ガシエフの圧力に震え上がったヴウォダルチクや、得意な距離が近いレベテフ相手には圧勝したが、同時打ちでパンチが届かないドルティコスにはめちゃくちゃ苦労する。
 
何となくだが、風貌も含めてL・ヘビー級のアルツール・ベテルビエフと似ている気がする。
 
「ベテルビエフvsコーリン感想。攻略法が見えたような見えないような…。ベテルビエフの剛腕フィジカルにコーリンが撃沈。パワーの違いが…」
 
あれ?
そう考えると、もしかしたらコバレフならベテルビエフに勝てる可能性がある?
というより、実はマーカス・ブラウンがロシアの化け物3人を全食いしちゃう?
もともとあんまり期待してなかったけど。
などなど。
 
いろいろな妄想が働く選手でもある。
 
「ロドリゲスvsバトラー!! この試合に注目しないとは何たることぞw 激闘必至の好カードちゃいます?」
 

ウシクはロマチェンコとはちょっと違う。どちらかと言えば下がりながらの選手。前戦のブリエディスの作戦はかなりよかった

対するオレクサンドル・ウシクについて。
この選手は“重量級のロマチェンコ”などと呼ばれているが、実はちょっと違うように思う。
 
「アーノルド・ケガイって選手がいいなと思いました。WBSSバンタム級に出る選手の戦績をながめてたら出てきました」
 
絶え間ない連打とポジショニングで相手の反撃を無効化するという部分では共通している。
だが、能動的に動いて打つ場所を探すロマチェンコに対し、どちらかと言えばウシクは下がりながら手を出す選手。
 
「決まっちゃったよw ロマチェンコvsリナレス。相性は悪くないけど、実際は難しいかな。階級の壁を見たいよね」
 
相手の動きに合わせて位置取りを変え、パンチの届かない場所に移動する。
そして自分の攻撃だけが当たる位置から連打を浴びせ、反撃の機会を奪う。
自分から仕掛けるロマチェンコと違い、ウシクは引きながらの連打を得意とする。
 
 
そのウシクに対し、前戦のブリエディスは本当によかった。
 
「ラッセルとかいう年1の風物詩。今回はジョセフ・ディアスとのお戯れですかww フェザー級最強の試合枯れマン」
 
サイドに動くウシクに最小限の方向転換動で追いつき、極力正面を外さない。
ウシクの右に同時打ちで左をブチ当て、動きを一瞬止める。
その瞬間にもう1歩近づき、ボディから顔面に。
ウシクの得意な間合いよりも1歩内側をキープし、近場での打ち合いを展開。
できるかぎり先手をとり、連打の発動を抑え込む。
 
「福原辰弥vs高橋悠斗戦感想。ミニマム級の長身福原が再起戦で勝利。この長距離サウスポーは珍しくないっすか?」
 
下がらない。
スペースを与えない。
正面を外さない。
手を出し続ける。
 
「亀田興毅がポンサクレックと1日限りの現役復帰戦をやるけど、2010年の亀田vsポンサクレックが意外と名試合だって知ってた?」
 
ウシクがあえて打ち合いに応じた部分もあると思うが、それでもあの試合はほぼブリエディスの作戦通りだったのではないか。
さすがに終盤は疲れて置いていかれたが。
 
「サダム・アリの初防衛戦はリアム・スミス。やっとタイトル獲得したのにいきなり試練。アリさんvsスミスさんの行方?」
 

相性的にはウシクが圧倒的有利に思える。ガシエフのメガトンパンチが決まれば倒れるけど、その可能性は低いかな

中間距離からやや近めの間合いで強さを発揮するガシエフと、遠い位置で動きながら連打を浴びせるウシク。
 
両者の特徴を比較すると、ガシエフがウシクに追いつくのは至難の業ではないか。
申し上げたように、普通に考えればウシクが完封する可能性が高い。
 
「野獣ワイルダーがオルティスを豪快KO!! やべえ、おもしろかったww オルティスは勝たなきゃダメな試合だったな」
 
もちろんガシエフにはさらなる二番底があって、ウシクをつかまえるほどの追い足の持ち主だったというパティーンもあり得る。この辺はマジで何とも言えない。
 
「リナレスがロマチェンコにKO陥落。あ〜惜しい。もう少しだったけどな。これがスピード&パワーの偉大さ」
 
また、あの剛腕が1発でも当たればウシクは倒れるはず。
ミスが許されない中、ガシエフの圧力に押し潰されることも十分考えられる。
 
ただ「どっちが勝ちそう?」と聞かれれば、やはりウシクが有利かなぁと。
 
「チャーロvsセンテノ予想。センテノに圧勝すればミドル級のチャーロ兄の疑いが晴れるかな? そしてゴロフキン戦の実現を…」
 
まあ、僕の予想なんてあっさり覆るからね。
何の参考にもなりませんわ。
 
とにかく楽しみな試合っす。
 
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